2019年08月12日

◎教皇、ヨーロッパ情勢や移民問題について伊紙に語る

CJC19230=VN0809◎教皇、ヨーロッパ情勢や移民問題について伊紙に語る

 【CJC】教皇フランシスコは8月9日、イタリアの新聞『ラ・スタンパ』のインタビューで、ヨーロッパの情勢や、移民問題、今秋開催のシノドスなどについて語った。公営『バチカン・ニュース』が伝えた。

 『ラ・スタンパ』紙のドメニコ・アガッソ記者によるインタビューで、今日のヨーロッパ情勢、特に欧州連合(EU)の現状について意見を問われた教皇は、運営問題や内部の意見対立などを抱えるEUに対し、今こそ、ヨーロッパは、地域統合の基礎を作った人々の夢に立ち返るべき、と話した。

 また、ヨーロッパ諸国を一致させる、ヒューマニズムやキリスト教の共通のルーツ、共有する基本的価値を再確認する必要を説いた。

 教皇は、EU内で広がる自国中心主義の傾向を憂慮、それは孤立化の態度に他ならないと述べた。

 移民問題について教皇は、命の権利は、他のどの権利より重要と強調。人々が祖国を後にせざるを得なかった原因である、戦争や飢餓を思い出すことが必要と述べた。

 一方で、EU各国政府は移民の受け入れ限度を慎重に考慮し、創造的な対応を追求すると共に、移民の流出を防ぐために、移民の出身国の問題の解決を助けなければならない、と話した。

 今年10月の「アマゾン周辺地域のための特別シノドス」について、教皇は、これをエコロジーをテーマとしたご自身の回勅「ラウダート・シ」に関連を持つものと位置付けた。

 しかしながら、同シノドスは当然、政治家や科学者の会議ではなく、教会のミッションをめぐるものであり、特に福音宣教の活動と方法について話し合うもの、と説明した。

 アマゾン地域の司祭が不足する場所で、結婚した長老を司祭に叙階する可能性については、このシノドスの中心問題ではなく、討議要綱の中の一つの項に過ぎない、と述べた。□


cjcpress at 18:58│clip!