2019年09月09日

◎中国河南省商丘市の公認教会の指導者が飛び降り自殺

CJC19254=BW0909◎中国河南省商丘市の公認教会の指導者が飛び降り自殺

 【CJC】中国河南省商丘市の公認プロテスタント教会の指導者、宗永生(ソン・エイシェン)牧師が7月17日、遺書を残して、『聖同心教会堂』の5階から飛び降り自殺した。「中国における信教の自由の迫害と人権に関する」メディア『ビター・ウインター』が、独自に得た情報として9月9日伝えた。

 宗氏は河南省商丘市の、中国基督教両会の会長として、政府と高いレベルで歩調を合わせることが求められていた。キリスト教三自愛国運動委員会会長として、同市の中国人民政治協商会議常任委員を4期連続で務めてきた。

 その一方で、宗氏は心の中で「教え」を持ち続けることを望んでいた。遺書のなかで宗氏は、商丘市の中国基督教両会は、教会でもなく、政府機関でもなく、組合でもなく、会社でもないのだ、と指摘していた。

 宗氏は遺書に「身体的にも精神的にも疲れ果てました。私には精神力も体力も残されておらず、複雑な事態をまとめ、対応することはできません。私は初めての殉教者になることを望みます」と綴っていたという。

 宗氏の死後1カ月以上が経過した。遺書や、当初散発的に明らかになった一部の情報を除き、追加の証拠は公開されていない。また中国本土のメディアはこの件に関して沈黙している。

 宗氏はキリスト教一家に生まれた。祖父、両親、そして、妻は全員キリスト者。宗氏は南京の『金陵協和神学院』を卒業し、商丘市で23年にわたり牧会してきた。

 商丘市建設路に『聖同心教会堂』を建設、曹荘村に『双愛堂』を建設際にも責任者だった。2018年8月24日、政府は『聖同心教会堂』の十字架を強制的に撤去した。1週間後、当局は「許可を受けていない」として『聖同心』を閉鎖した。その4カ月後、共産党は「老朽化」を理由に『双愛堂』を閉鎖した。

 教会のスタッフは「聖同心教会堂の十字架の撤去は、宗牧師の悩みの種となり、長い間、それを克服することができませんでした。十字架が撤去された際、牧師は教会の南側の路上で跪き、泣いていました」と述べている。

 宗氏は遺書に手書きで「精神的に参りました」と「これ以上走り回ることはできません」と付け加えていた。宗氏が自殺した当日の朝も、複数の政府の部署を訪れ、再び許可の申請を行っていた、と見られる。□



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