2019年09月13日

◎教皇、袴田さんと面会調整 死刑確定で再審請求中

CJC19259=AS0913◎教皇、袴田さんと面会調整 死刑確定で再審請求中

 【CJC】朝日新聞が、バチカン(ローマ教皇庁)関係者へ取材した結果として伝えるところでは、教皇フランシスコの11月来日に際し、死刑が確定して再審請求中の袴田巌さん(83)との面会を調整していることがわかった。

 袴田さんは再審開始決定が取り消された後も、収監されずに浜松市で生活する。死刑確定者との面会が実現すれば極めて異例、と朝日新聞。教皇は「死刑廃止」を提唱しており、日本の死刑制度に世界の注目が集まりそうだ。

 バチカンや日本の関係者によると、教皇は袴田さんの弁護団から昨年、書簡で面会要請を受けた。袴田さんが収監中にキリスト教の洗礼を受けていたこともあり、東京ドームでのミサの前後などに面会できるかを検討している。ただ、袴田さんは拘禁症状などで体調が不安定なため、面会できるかは見通せない。

 フランシスコ教皇は昨年、死刑に関するカトリック教会の教義の表現を、「排除されない」から「許容できない。全世界での死刑の撤廃に決意をもって取り組む」と改めた。

 袴田さんは1966年に静岡県清水市(現・静岡市)で一家4人が殺害された事件に関与したとして、80年に最高裁で死刑が確定。再審請求を続け、2014年に静岡地裁の再審開始決定を受けて釈放されたが、昨年に東京高裁でこの決定が取り消され、最高裁に特別抗告している。死刑が確定した人は通常、拘置所に収監され、面会が厳しく制限されている。国際人権団体『アムネスティ・インターナショナル』によると、死刑囚として46年の拘禁は世界最長とされている。□



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