2019年09月14日

◎教皇の長崎・広島訪問に両県では歓迎と期待の声

CJC19260=As0914◎教皇の長崎・広島訪問に両県では歓迎と期待の声

 教皇フランシスコ教皇が11月23〜26日に来日し、長崎・広島の被爆地も訪問することが公表されると、両県では歓迎と期待の声があがった。

 長崎新聞によると、教皇は24日に長崎市入り。爆心地公園と日本二十六聖人殉教地を訪ね、県営ビッグNスタジアムで大規模ミサを開催後、広島へ移動する。

 中村法道長崎県知事は「県民と共に心から歓迎したい」と喜んだ。世界文化遺産「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」についても、教皇には「できれば歴史に触れていただきたい」と述べた。

 被爆後の長崎で撮影したとされる「焼き場に立つ少年」の写真に関心を寄せる教皇は、長崎から世界へ核兵器廃絶を訴える見通しだ。田上富久長崎市長は「『長崎を最後の被爆地に』との願いを込めた未来へ続くメッセージを発信していただきたい」と期待した。

 「数ある国々の中でキリスト信者が極めて少ない日本に来てくださる」。カトリック長崎大司教区の高見三明大司教はこう感謝し、平和のために「私たちも具体的な行動を取らないといけない」と決意を示した。

 広島県内であがった歓迎の声について朝日新聞広島版が報じた。

 1981年に故ヨハネ・パウロ2世が来日した際には、広島で平和記念資料館を見学し、原爆慰霊碑前で「ヒロシマを考えることは、核戦争を拒否すること」と核兵器廃絶を呼びかけた。

 カトリック広島司教区によると、教皇は今回、11月24日夕方に広島に到着し、同日中に東京に移動する予定。短い滞在だが被爆者との面談も検討されているという。白浜満司教は「平和記念公園で戦没者や被爆者の方のために祈ってほしい」と期待した。

 81年に資料館長だった高橋昭博さん(2011年に80歳で死去)の妻史絵さん(82)=広島市西区=は「資料館はぜひ見学していただきたい」と求める。ヨハネ・パウロ2世は資料館で顔をしかめながら遺品と向き合った。史絵さんは「夫はいつも『核軍縮ではなく核廃絶なんだ』と言っていた。国際情勢が険しい中、ローマ教皇にそういったメッセージを強く発信していただければ」と話す。

 湯崎英彦広島県知事は、取材に対し「教皇は核兵器廃絶に並々ならぬ決意をお持ちの方。世界平和へ向けた強いメッセージを期待している」と語った。(CJC)□

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