2019年10月07日

◎ホームレス女性救助を「不潔で気持ち悪い」と英救急隊員拒否

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 【CJC】救急救命士は“人の命を救いたい”という思いでこの仕事をしているはずが、英ウィルトシャー州チッペナムでホームレス女性の救助に向かった救急隊員は、女性が心不全で苦しんでいたにもかかわらず、隊員は救助せずに引き返したという事態の真相が、ようやく明らかになった。

 昨2018年5月8日、チッペナムの教会駐車場付近で瀕死状態の女性がいると緊急通報があり、救急車が現場に向かった。当時、対応したのはニコラス・ストック救急隊員(41)だった。

 現場に到着したニコラス隊員は、車の後部座席で心不全を起こしていると見られる女性を確認した。女性はホームレスのようで車の中は汚れたビニール袋などが散乱しており、この女性を車から降ろすには後部ドアからは難しく、トランクを開けて対応するしかなかったようだ。

 しかしニコラス隊員は、車の窓から女性を確認しただけで、警察に連絡を入れた後にその場を離れた。女性は警察官が到着した時は既に亡くなっており、後部座席に横たわった状態で発見された。検視の結果、死因は急性アルコール中毒による心不全と見られている。

 ニコラス隊員はこの件で、翌日には上級救急救命士を免職扱いになった。そして今年9月20日に、『保健医療専門職審判所』によって開かれた審理の場で、当時のことが詳しく明かされた。

 現地紙『ブリストル・ポスト』によると、ニコラスは「女性が救命措置を拒否し、その場から立ち去るように言った」と話したという。一方でニコラスは、上司に「車の中に入るつもりは毛頭なかった」と報告していた。

 さらにニコラスが報告した書類には「車の中はホームレスが持っているような袋が散乱し、本当に不潔で気持ちが悪かった。車はアルコール臭がして女性は失禁状態だった」と記載されていたという。

 審判所のギル・マッデン議長は「ニコラスは必要な救命措置を講じることもなく患者を車に放置し、警察が到着する前に現場を離れた」と言い、ニコラスの行為は「明らかに重大な不正行為」として救急救命士のリストから除名されることになった。

 ニコラスは審理の場には出席しておらず、審判所に「二度と連絡はしないでくれ」と電子メールで送り、今後の出席も拒否しているという。□


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