2019年11月21日

◎教皇、民族間の調和と宗教間対話の重要性を強調

CJC19318=VN1121◎教皇、民族間の調和と宗教間対話の重要性を強調

 【CJC】公営バチカン・ニュース(日本語版)によると、教皇フランシスコは、11月21日午前、バンコク市内の首相府を訪問、プラユット・チャンオチャ首相と共に、前庭で催された歓迎式典に臨んだ。続いて、ホールでタイの各界代表および同国駐在外交団と会見した。

 多文化と多様性の国として、タイは数ある民族間の調和と平和的共存の大切さを認識し、異なる文化や宗教、思想への尊重を表してきた、と教皇は述べた。

 タイは「自由」を意味する国、と教皇は述べながら、自由は人々が互いに責任を共有し、あらゆる形の不平等を克服できる時にこそ可能になる、と話した。

 教皇は、今日の世界の特徴の一つである移民現象に言及。タイが近隣国の難民を受け入れてきたことに触れつつ、国際社会がこの問題に責任と先見性をもって対応し、人々の悲劇的な国外脱出をもたらす原因を解決し、安全で秩序ある移民制度を促進できるよう、今一度アピールした。

 その後、教皇は、バンコクのワット・ラーチャボピット寺で仏教の最高指導者らと会見した。

 教皇は、タイの仏教指導者らへの挨拶で、タイにおいて仏教が人々に与えている精神価値、命やお年寄りの尊重、観想的で執着から離れた簡素な生活、また特に人々の微笑などに言及した。

 タイ仏教界とカトリック教会との相互理解と尊重の歩みの歴史として、教皇は50年前の第17代大僧正のバチカン訪問や、1984年のヨハネ・パウロ2世のこの寺院への訪問などを思い起こした。

 教皇は、こうした歩みの積み重ねが、両宗教界だけでなく、分裂や疎外の広がる今日の世界に、出会いの文化は可能であることを証ししてくれる、と話した。

 互いの違いを認め合い、評価し合う機会に、わたしたちは世界に希望の言葉を与えることができると述べた教皇は、宗教が兄弟愛を保証する希望の灯台となることを願われた。

 その後、教皇は、バンコク市内のセントルイス病院で医療関係者や患者らとの出会いを持たれた。

 1898年、当時のシャムにおける代牧、ルイス・ヴェイ大司教によって創立された同病院は、昨年創立120年を迎えた。

 教皇は挨拶で、「愛のあるところに、神はおられる」という同病院の精神に触れつつ、関係者らは単なる医療上の仕事を超えて、偉大ないつくしみの業を行っている、と話した。

 患者一人ひとりを見つめ、その名前を呼ぶ時、皆さんはキリストの弟子であり、宣教者であることを忘れないよう、教皇は願った。

 この後、教皇は病院のホールで患者や障害者らと交流され、励ましの言葉や祝福を与えた。□



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