2020年01月13日

◎マニラで黒いキリスト像に330万人殺到

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 【CJC】フィリピンのマニラ首都圏マニラ市で1月9日、触れれば病気が治ったり幸運が舞い込んだりすると信じられている黒いキリスト像を載せた山車がキリノ広場から市内を練り歩く毎年恒例のカトリック教会の最大行事の一つ「ブラックナザレ祭」が開催された。キリノ広場からの出発前、キアポ教会で同教会エルナンド・コロネル司祭司式による深夜ミサが行われ、このほど枢機卿に選任され、フィリピンを離れることになったルイス・アントニオ・タグレ・マニラ大司教が最後の祝福を行った。

 信者たちは等身大のキリスト像を一目見ようと、夜明け前に集まった。像を載せた金属製の山車は綱で引かれ、午前4時から午後9時近くまで、市内の狭い街路7キロ分を練り歩いた。

 山車に載せられ、市内を巡行する「ブラックナザレ」に信者約330万人(警察推計では100万人以上)が行列を作ったが、例年よりも早い約16時間半で巡行を終えキアポ教会に到着した。過去5年では最短時間を記録した。。

 山車が通るルートには大勢の信者が殺到し、キリスト像に少しでも触れようとする人、像をタオルでぬぐおうとする人、あるいはせめて山車につながったロープに触れたいという人たちが次々と山車によじ登ろうとした。

 ただ信者たちは素足での参加が基本で、殺到する人々が将棋倒しを起こすこともあり負傷者が後を絶たない。

 赤十字社によると、今年は祭りの中盤に差し掛かった時点ですでに約220人が切り傷やめまい、打撲、捻挫などで手当てを受けたという。この祭りでは毎年数百人がけがをし、数人の死者が出ることも少なくない。昨2019年の「ブラックナザレ祭」には100万人以上が詰め掛け、2人が死亡している。

 マニラ市内では、混乱を避けるため役所や学校などは休みとなり、爆弾テロ対策で携帯電話の電波も停止されるなど厳戒体制が敷かれた。

 「ブラックナザレ」は約400年前にメキシコからフィリピンに運んで来られた際、船上で火事に遭い黒く焦げてしまったという話が伝わっている。□




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