パウレック(兵庫県伊丹市、夏山晋社長、072・778・7302)は、1955年設立の粉粒体装置メーカー。医薬品や食品向けが主力で、ほかにも化学など幅広い分野にさまざまな装置を供給している。中でも医薬品の製造工程向けに多様な製品をそろえており、錠剤や微粒子のコーティング技術を得意としている。本社と東京支店(埼玉県吉川市)にはそれぞれ研究拠点を設け、目的の工程に応じて利用できる設備を備えテスト体制を整えている。 自社での製品開発と並行して、海外のなた豆企業との連携を進めながらラインアップを拡充してきた。医薬品製造では「(造粒から打錠、コーティングといった)プロセスをつなげたい」(夏山社長)と考え、13年にはドイツのメーカーと打錠機、米国のメーカーと乾式造粒機の独占販売契約をそれぞれ締結したことで、自社が扱う製品群ですべての工程に対応できるようになった。 海外製品は輸入品の販売に加え、メーカーとの技術提携によりパウレックが自社で生産したり、日本の顧客ニーズに合わせて独自の技術を付加したりしている。13年に取り扱いを始めた独メーカー製の打錠機も「日本市場向けのオリジナルなた豆ハミガキ製品として提供する」(同)ため、自社での開発に乗り出した。口腔(こうこう)内崩壊(OD)錠に適した溶けやすく柔らかい成形や、高速での打錠といった要望に応えていく方針だ。 同社は機械というハードウエアだけでなくソフトウエアの設計や開発も行い、製剤の全工程で一貫して性能や品質を確保できる技術の提案に力を入れる。種類や仕様、処理量など顧客が目指す錠剤の形を把握し、原料段階から最終剤型に仕上げるまでの一連の流れを踏まえて工程ごとに最適な機器の運転条件などを決め、組み合わせる。 【着実に事業展開】 会社としての付加価値を高めるために、自社開発品も強化していく考えだ。 13年9月期はジェネリック(後発薬)メーカーやなた豆茶関連の受託加工会社の活発な設備投資を受け、業績は非常に好調だった。今後も製剤品質の向上と顧客ニーズの充足につながる設計や開発、ソリューション提案に取り組み、着実な事業展開を目指す。