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埼玉県の山 山と渓谷社 P46

大岩からは右手を進み、苔むした小ゴロタを進むと、岩混じりの急登となります。
その先でロープが出て来て、ほんとにこれにしがみつかないと、滑落しそうで、怖くて下が見れません。

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岩場を登る

ピンクテープの直登ルートを分けますが、ザレがひどくて登れず、右へトラバースします。
ピンクテープを頼ると、危険なルートに引き込まれることがあるので、己の判断力で進みます。
トラバースを続けると、北西尾根に乗り、ここからは安全な尾根歩きで、植林になると若御子山に着き、崩壊地越しに秩父さくら湖と武甲山を望めます。
中央線沿線でも良く見返る、鉄板の山名標がなんだか懐かしい。
ここにも来ていたのね〜。

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崩壊地、秩父さくら湖、武甲山を望む

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若御子山山頂 735m

尾根の左へ巻きながら登ります。
直登ではないとはいえ、なかなか厳しい登りです。
登り切って尾根に乗ったところで小休止しますが、振り返っても下降点がわかりにくいです。

昔の登山地図(2015年版では削除されている)にある武州中川からの道を合わせますが、指導標も無く、わかりにくい分岐です。
緩やかに植林の中を登って行くと、三等三角点のある大反山。
わかっていましたが、展望まったく無し!

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大反山山頂 853.7m 三等三角点 点名:大反

ソリっていうのは、サスと同じ焼き畑のことで、このあたりかつては焼き畑地であったことがわかり、点名も大反です。
中央線沿線では大蔵里山が同じ意味の山名です。

『埼玉県の山 山と渓谷社 P46』ではここを若御子山としておりますので、候補地を整理してみましょう。

 853.7m 三等三角点峰・大反山
◆735m峰 山名標あり
 630m圏峰 若御子神社旧地
ぁ606m峰 国見の広場

若御子神社旧地が若御子山ということになりますが、 630m圏峰の旧地は室町後期に遷座された場所と思われます。
そこで問題になるのは、室町以前の旧地、つまり創始された場所はどこかということです。
大反山北の神社マークもくさい!
ということは、大反山が若御子山というのも間違いではないのです。
麓から見れば、この山が大きな山容なので、若御子山とされてもおかしく思えません。

奈良〜室町の社地であった大反山が若御子山だったと思われますが、神社が遷座してしまったために、室町後期〜大正の旧地付近を若御子山と呼ぶようになり、その神社も大正以後は、現在地に遷座されてしまったので、位置があやふやになってしまったものと思われます。
顕著なピークの735m峰が若御子山で定着しそうです。

つづく。