セイバーメトリクスとは、野球のデータを統計学的に分析して、戦術を考えたり、選手を評価したりする考え方を言います。
主な評価アイテムとして、WHIPとDIPSを紹介します。
今期からテキサスレンジャーズに移籍したダルビッシュが何勝を上げるかが話題になっています。
<WHIP>
WHIP(Walks plus Hits per Inning Pitched、「投球回あたり与四球・被安打数合計」)とは、野球における投手の成績評価項目の1つで、1イニングあたり何人の走者を出したかを表す数値。被安打数と与四球数を足した数値を投球回数で割ることで求められる(与死球や失策、振り逃げなどによる出塁は数えない)。
走者が少なければ失点する可能性も低くなるため、この数値は投手の安定度を表す。一般に先発投手であれば1.00未満なら球界を代表するエースとされ、1.20未満ならエース級、逆に1.40を上回ると問題であると言われる。
防御率がどれだけ得点を奪われたかという「結果」を表すのに対して、WHIPはどれだけ打者を抑えたかという「投球内容」を表している。防御率の「結果的に抑えればそれで良し」と言う考え方は、セイバーメトリクスの対極に位置するものである[1]ため、「投球内容」を評価できるWHIPはセイバーメトリクスにおける分析手段として用いられることが多い。また、ショートリリーフの投手の場合、投球イニングが少なく、ワンポイントとしてイニングの途中で交替することが多いため、自分の残した走者を後続投手が返すと防御率が大きく変わってくる。そのため、WHIPはショートリリーフの投手の評価により適している。
ただし、WHIPにおいては長打も短打・四球と同様にカウントされるため、長打を打たれやすい投手はWHIPが示す評価ほどの成績を残せないという欠点がある。一方で四球の多い荒れ球投手はWHIPに比べて良い成績を残すことが多い。また、指名打者制度を採用しているリーグとしていないリーグの投手の数値は単純に比較できない点にも注意が必要である。
なお、WHIPは日本球界においては公式記録となっていないが、アメリカのメジャーリーグや台湾の中華職業棒球大聯盟では公式記録となっている。メジャーリーグのシーズン記録はペドロ・マルティネスが2000年に記録した0.74である。
<DIPS>
DPIS(ディーアイピーエス)はDefense Independent Pitching Statisticsの略で、アメリカ合衆国で提唱された全く新しいタイプの投手の査定方法である。
ボロス・マクラッケン(Voros McCracken)が考案したDIPSのコンセプトは、投手の成績を「投手自身でコントロールできる部門」と「投手自身ではコントロールできない部門」に分けて、「投手自身でコントロールできる部門」だけで投手を評価することである。「全ての投手はインプレイ率が毎年安定している」という事実の発見から、失点の増減には野手の守備と運の要素が大きくかかわると考えた。そこでインプレイの要素を最初から無視し、投手のみに責任がある要素である奪三振、与四球、被本塁打から投手を評価しようとする指標がDIPSである。
DIPSが定義する「投手自身ではコントロールできない部門」とは勝利、敗戦、勝率など(いずれも、味方打線や救援投手の影響を大きく受ける)と同時に、被安打や自責点、防御率も入る。これらは主に守っている野手の影響が大きく関与するが、その野手の違いを数値化するのが極めて難しいので、最初から無視してしまうのがDIPSのコンセプトとなっている。
一方で、「投手自身でコントロールできる部門」とは、奪三振、与四球、被本塁打の三部門であり、DIPSで投手を順位付けをする場合は基本的にこの三部門によって行われる。
元来、投手の責任とされていた、被安打や自責点の増減を「守っている野手の影響が大きく、投手の責任とはできない」としたDIPSのコンセプトはアメリカのセイバーメトリクスの間で大きな議論を巻き起こした。
DIPSを算出する方法はいくつかあり、時には奪三振、与四球、被本塁打以外に投手が打たれた二塁打と三塁打も投手の責任とする方法があるが、多くの場合、投手が打たれた二塁打と三塁打の記録を見ることができないので、奪三振、与四球、被本塁打だけで算出する方法が主流である。 ポピュラーな方法は「DIPSera」と呼ばれる方法で以下の2つの式が使われることが多い。
(与四球×3+被本塁打×13−奪三振×2)÷投球回+3.2
DIPSの初期の公式に当たる。
{(与四球−故意四球+死球)×3+被本塁打×13−奪三振×2}÷投球回+3.12
マクラッケンはその後の研究で、DIPS2.0と呼ばれる改良式を提示した。この式では、変化球投手の評価精度を高めるほかに、BABIP(ホームラン・三振以外での打率)との相関性を追求している。しかし、公式成績に出ていない指標と小数の係数を多く含めているため、計算が煩雑になっている。その一方で、カナダのトム・タンゴ(Tom Tango)は、DIPSの簡易版としてFIPを提唱している。
DIPS2.0={フェアフライによるアウト数×(−0.041)+ゴロによるアウト数×0.05+ファウルフライによるアウト数×0.251+ライナーによるアウト数×0.224+与四球数×0.316+与死球数×0.43−奪三振数×0.12}÷投球回数×9
<ダルビッシュの場合>
16勝くらいは見込めるというのが情報筋の話です。
こういう評価システム、いろんな会社でも考えられないかなあ?
主な評価アイテムとして、WHIPとDIPSを紹介します。
今期からテキサスレンジャーズに移籍したダルビッシュが何勝を上げるかが話題になっています。
<WHIP>
WHIP(Walks plus Hits per Inning Pitched、「投球回あたり与四球・被安打数合計」)とは、野球における投手の成績評価項目の1つで、1イニングあたり何人の走者を出したかを表す数値。被安打数と与四球数を足した数値を投球回数で割ることで求められる(与死球や失策、振り逃げなどによる出塁は数えない)。
走者が少なければ失点する可能性も低くなるため、この数値は投手の安定度を表す。一般に先発投手であれば1.00未満なら球界を代表するエースとされ、1.20未満ならエース級、逆に1.40を上回ると問題であると言われる。
防御率がどれだけ得点を奪われたかという「結果」を表すのに対して、WHIPはどれだけ打者を抑えたかという「投球内容」を表している。防御率の「結果的に抑えればそれで良し」と言う考え方は、セイバーメトリクスの対極に位置するものである[1]ため、「投球内容」を評価できるWHIPはセイバーメトリクスにおける分析手段として用いられることが多い。また、ショートリリーフの投手の場合、投球イニングが少なく、ワンポイントとしてイニングの途中で交替することが多いため、自分の残した走者を後続投手が返すと防御率が大きく変わってくる。そのため、WHIPはショートリリーフの投手の評価により適している。
ただし、WHIPにおいては長打も短打・四球と同様にカウントされるため、長打を打たれやすい投手はWHIPが示す評価ほどの成績を残せないという欠点がある。一方で四球の多い荒れ球投手はWHIPに比べて良い成績を残すことが多い。また、指名打者制度を採用しているリーグとしていないリーグの投手の数値は単純に比較できない点にも注意が必要である。
なお、WHIPは日本球界においては公式記録となっていないが、アメリカのメジャーリーグや台湾の中華職業棒球大聯盟では公式記録となっている。メジャーリーグのシーズン記録はペドロ・マルティネスが2000年に記録した0.74である。
<DIPS>
DPIS(ディーアイピーエス)はDefense Independent Pitching Statisticsの略で、アメリカ合衆国で提唱された全く新しいタイプの投手の査定方法である。
ボロス・マクラッケン(Voros McCracken)が考案したDIPSのコンセプトは、投手の成績を「投手自身でコントロールできる部門」と「投手自身ではコントロールできない部門」に分けて、「投手自身でコントロールできる部門」だけで投手を評価することである。「全ての投手はインプレイ率が毎年安定している」という事実の発見から、失点の増減には野手の守備と運の要素が大きくかかわると考えた。そこでインプレイの要素を最初から無視し、投手のみに責任がある要素である奪三振、与四球、被本塁打から投手を評価しようとする指標がDIPSである。
DIPSが定義する「投手自身ではコントロールできない部門」とは勝利、敗戦、勝率など(いずれも、味方打線や救援投手の影響を大きく受ける)と同時に、被安打や自責点、防御率も入る。これらは主に守っている野手の影響が大きく関与するが、その野手の違いを数値化するのが極めて難しいので、最初から無視してしまうのがDIPSのコンセプトとなっている。
一方で、「投手自身でコントロールできる部門」とは、奪三振、与四球、被本塁打の三部門であり、DIPSで投手を順位付けをする場合は基本的にこの三部門によって行われる。
元来、投手の責任とされていた、被安打や自責点の増減を「守っている野手の影響が大きく、投手の責任とはできない」としたDIPSのコンセプトはアメリカのセイバーメトリクスの間で大きな議論を巻き起こした。
DIPSを算出する方法はいくつかあり、時には奪三振、与四球、被本塁打以外に投手が打たれた二塁打と三塁打も投手の責任とする方法があるが、多くの場合、投手が打たれた二塁打と三塁打の記録を見ることができないので、奪三振、与四球、被本塁打だけで算出する方法が主流である。 ポピュラーな方法は「DIPSera」と呼ばれる方法で以下の2つの式が使われることが多い。
(与四球×3+被本塁打×13−奪三振×2)÷投球回+3.2
DIPSの初期の公式に当たる。
{(与四球−故意四球+死球)×3+被本塁打×13−奪三振×2}÷投球回+3.12
マクラッケンはその後の研究で、DIPS2.0と呼ばれる改良式を提示した。この式では、変化球投手の評価精度を高めるほかに、BABIP(ホームラン・三振以外での打率)との相関性を追求している。しかし、公式成績に出ていない指標と小数の係数を多く含めているため、計算が煩雑になっている。その一方で、カナダのトム・タンゴ(Tom Tango)は、DIPSの簡易版としてFIPを提唱している。
DIPS2.0={フェアフライによるアウト数×(−0.041)+ゴロによるアウト数×0.05+ファウルフライによるアウト数×0.251+ライナーによるアウト数×0.224+与四球数×0.316+与死球数×0.43−奪三振数×0.12}÷投球回数×9
<ダルビッシュの場合>
16勝くらいは見込めるというのが情報筋の話です。
こういう評価システム、いろんな会社でも考えられないかなあ?




