こんにちは!

人民中国インターネット版による中日国交正常化40周年記念特集「40人が語るこの40年」に私も協力させて頂き、私の中国MBAでの体験談と今後の目標を執筆いたしましたので、シェアさせて頂きます。

私のページ 以下抜粋

リーマンショックを経て留学先を米国から中国へ変更

留学前に働いていた米国系投資銀行では東京、ニューヨーク、ロンドンを舞台に企業の資金調達やM&Aのアドバイザリーに従事しており、29歳で中国にMBA留学するまで全く中国とは接点はありませんでした。ところが2008年9月にリーマンショックが発生し、欧米など先進国の衰退と中国など新興国の台頭という歴史的な世界経済の大転換が起こりました。私は「金融・証券ビジネスもこれからは中国がアジアの中心になっていく」と感じ、中国語は全くできず多少の不安はありましたが、そこは若さが勝り、会社を辞めMBAを切り口に中国に一人で飛び込むことに決めました。


MBA留学で得た一番の宝物は「知識」ではなく「仲間」

日本人のMBA留学先は欧米が中心で、2010年に中国大陸にMBA留学に来た日本人は数人でした。私が留学した長江商学院は「香港の超人」と称される李嘉誠氏が2002年に設立したビジネススクールで、MBAとEMBAの卒業生は既に5千人を超え、中国で高い知名度を築いています。私のクラスは平均年齢29歳、59名で構成され、8割は中国人、他は欧米人、韓国人など、日本人は私一人だけでした。長江の教授陣は米国で博士号を取得後、米国MBAで教鞭を執っていた中国人でほぼ構成されています。授業はすべて英語で行われ、米国ハーバードビジネススクールが作成した日米欧企業のケースと長江の教授陣自らが作成した中国企業のケースを用い、ディスカッション及びグループワーク形式で、戦略、マーケティングなど経営に必要な知識を1年間で学びました。このように、中国大陸で欧米に引けを取らない授業を受けつつ、中国の文化・習慣を経験し、英語・中国語を習得できるのは中国MBAにしかない魅力だと思います。特に、クラスメイトとは1年間同じマンションで寝食を共にし、30歳になってから深い付き合いができる異国の仲間ができたことは私の一番の宝物です。学んだ知識自体は使わなければすぐに忘れてしまいますが、クラスメイトとの絆は一生続くものと信じています。


日本企業の中国での金融・証券ビジネスを牽引できるリーダーになりたい。

中国MBAで得た知識や仲間を最大限に活かすために、日本に帰らず大陸で働くと決め、現在は北京にあるオリックス中国本社で働いています。オリックスの中国ビジネスはリースと事業投資の両輪で、リース顧客の過半数は中国企業、事業投資はオリックスと協業可能な中国企業にフォーカスし、既に数件実行しています。また、政府は「人民元の国際化」戦略の下に、香港市場での人民元建て社債の発行、人民元の中国本土への持ち込み規制の緩和、上海証券取引所の国際版の創設などを進めており、日本企業は拡大する中国事業を支えるために人民元での資金調達・M&Aが重要な課題となっています。このような環境の下、私は日本で培ったリースや資金調達・M&Aの実務経験と中国MBAで得た知識・仲間をフル活用し、日本企業の中国での金融・証券ビジネスを牽引できるリーダーになるのが今後の目標です。