中国MBA(長江商学院MBA2010)留学ブログ

アジアで最も成功した企業家として知られている李嘉誠氏が創立者である長江商学院のMBA留学ブログです。 北京での1年間の奮闘生活を綴っています。

キャリア

訃報:人生の大師匠、杉村太郎さん

20日、私の人生の大師匠の杉村太郎さんが原発不明癌のため47歳という若さでお亡くなりになりました。本当にあまりに早すぎる死で、残念でなりません。

太郎さんとの出会いは、大学3年生のときにふと本屋で見つけた太郎さんの著書「絶対内定」で、読みながら体全体に衝撃が走ったのを今でも覚えています。徹底的に自分自身と向き合うことの大切さ(我究)、そこから導き出される将来の目標や夢に向かって、明日から始まる新たな人生に全力で挑むことを学びました。どんなに苦しくても走り続け、はるか遠くに見える小さな小さな光を頼りに、前へ前へ進むことを強調されていました。

この本を読み、自ら「我究」した結果、公認会計士受験に専念していた私は「海外で大活躍する」を人生の目標に掲げ、当時花形・難関だった外資系投資銀行のグローバルな金融ビジネスに挑戦することを決めます。
新卒では外資系投資銀行には受かりませんでしたが、大学4年で公認会計士試験に合格、海外での活躍を求めて商社系リース会社で働くことに決めました。そして、大学生活終了間近の2003年11月に、太郎さんが開講されていた英語コーチングスクール「プレゼンス」で、近い将来MBAを取得するためにTOEFLの勉強を始めました。この時初めて太郎さんに直接お会いすることができ、とても興奮したのを覚えています。コーチとして人生の師匠として、英語の上達だけでなく、人生を真剣勝負で生きること、不可能なことなどないこと、仲間を大切にすることなど、様々なことを学ばせていただきました。

その後、第二新卒で入社した外資系投資銀行やベンチャー企業を経て、大学生の頃からの目標であったMBAを中国で取得することを決意した私は、再びプレゼンスに通うことに決めます。コーチは太郎さんではありませんでしたが、太郎さんの魂を引き継いだ素晴らしいコーチ陣のおかげで、英語力を抜群に伸ばすことができました。そして、もう一度太郎さんから学びたくて、MBAに出願する際に必要となるエッセイの添削を太郎さんにお願いしました。的確なアドバイスとともに、太郎さんに直接お会いできたおかげで、大学生のときに感じた人生に対する「熱さ」が蘇ってきました。その「熱さ」と自信をもってMBAに出願し、合格を勝ち取ることができ、念願の世界への扉をこじ開けることができました。

そして、直近では今年2月に日本に帰国した際に、太郎さんにこれまでの中国でのMBA生活のご報告に行きました。その際も、私の話をメモを取りながら真剣に聞いてくださり、中国MBAの価値を称賛していただきました。北京に帰国した後、5月に開催予定だった「ジャパントリップ」の件で再度メールで杉村さんにご相談し、日本に来る中国人クラスメイトたちのために、太郎さん含めプレゼンスコーチや受講生を集め、歓迎会を開くことを企画しました。結果は、3月の地震の影響でジャパントリップは中止となりましたが、太郎さんから「次は中国で一緒にビジネスやろな」と声をかけてくださり、人生の大師匠から信頼していただき本当に嬉しかったです。

太郎さんと私の接点は以上です。
大学生のときに太郎さんの本に出会わなければ、今の私は到底ありえません。いろんな方の影響を受けて今に至っていますが、太郎さんの存在はとても大きかったです。中国にまで太郎さんの著書「アツイコトバ」を持ってきて、苦しいときは読み返し、いつも傍で励ましていただきました。

太郎さんが残された「熱い」コトバはこれからも私たちの中で生き続けます。今度は残った私たち自身が太郎さんの目標であった「世界で活躍するワールドクラスの人材育成」を達成する番です。太郎さんの遺志を引き継ぐものとして、全力で人生を生きることを誓います。

本当に本当にありがとうございました。心よりご冥福をお祈り申し上げます。


(追伸)
下記は、2011年3月10日に太郎さんとやり取りした「ジャパントリップ」に関するメール本文です。私みたいな若造にも本当に親切で、心温まるメールです。本当にありがとうございました。

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大内さんへ

ジャパントリップの件。
プレゼンス、我究館とも話し合い、我々にできることが見えてきました。

●日程
・日程は、人の集まりやすさの点で、5月14日(土)がベターと思います。

●交流会のイメージ
・スピーチ披露という感じではなく、ざっくばらんに親睦を深めるというのがよいと思います。

●プレゼンスおよび我究館としてできること。
・受講生(主にTOEFLコース、英会話コース受講生、我究館受講生)に、
「長江商学院MBAの学生たちとの交流会」の案内を送り、集客する。
プレゼンスの方だけでなく、我究館の大学生たちも興味があると思います。
長江商学院の方の人数と同数程度が集まればよいと考えています。

・およその人数が分かり次第、会場を予約しておきます。
例えば、プレゼンスの近所のラボエムの2階がよいのではないかと思います。
土曜も日曜も授業があるので、プレゼンスの場所は使えません。
食事やお酒が出て、席を移動しながら交流できるということで、ラボエムがよいと思います。
まだ14日が空いているかどうか、お店に確認できていませんが。

・我究館のコーチにウェルカムスピーチをしていただこうかと考えています。
・中国語を話すコーチがジョインできればよいのですが、まだ確認取れておりません。

●今後のこと
・長江商学院からは何人ほどいらっしゃるのでしょうか?男女比は?
・日程、時間、予算(一人当たり4000円?3000円?)が決まれば、会場をおさえ、メーリスにて集客を始めます。
・事前に貴校に打ち合わせする必要があれば、お伝えください。

それでは

杉村太郎
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近い将来、日本企業でもアジア人のボスが増加する!?

ファイナンシャル・タイムズの2月4日に取り上げられている記事が興味深い内容でしたので、ご紹介します。

Overseas study loses lure for Japan's young

記事の前半は最近よく言われている、「欧米の大学で勉強する日本人留学生が激減して、かわりに中国、韓国、インドの学生が急増している」という内容ですが、後半は「10年後、20年後外資系企業のみならず、日本企業でグローバル展開している企業群にはアジア人のボスがどんどん増えてくる」というものです。

Hiroshi Ota, a professor at Hitotsubashi University in charge of its global education programme, says: “I tell my students: ‘Your future boss will not be Japanese, but maybe Chinese, Korean or Indian’. It’s ironic, but we’ve achieved such a comfortable society [young people] don’t want to leave.” This desire to stay in Japan has perhaps come at the worst time. Even the most domestic of Japanese companies are looking overseas for growth to counter static demand at home, and they increasingly want staff with foreign languages and experience abroad. As a result they are starting to employ more foreigners.

個人的に考えると、現在私は30歳で、10年後、20年後というと40~50代でもっとも人生で活躍する時期と重なります。40~50代でアジア人(中国人、韓国人、インド人)を部下に抱え、アジア市場で競合と凌ぎ削っているわけです。

私のクラスメイトは合計60名、うち48名が中国人、5名が韓国人、1名がインド人という構成です。
こうしたメンバーと毎日同じ教室で勉強し、グループワークでは共同作業が頻繁にあります(タスク分け、ディスカッション、プレゼンテーション資料作成・発表など)。また、寮では寝食をともにし、週末はパーティーや外に出かけることが多くあります。このように、勉強や普段の生活を通してクラスメイトを知りつつ(考え方、行動様式、チームのまとめ方など)、深い信頼関係を築いています。
こうしたことは日本では絶対経験できませんし、記事にあるような将来の仕事場を考えると、将来のシュミレーションをしているようでとても貴重な経験だと思います。

この記事を通して、中国MBAが将来とても役に立つなぁと感じています。

「日本の金融市場の最近の人事事情について」

高級ヘッドハンティング会社のエグゼクティブ・サーチ・パートナーズさんから「金融市場の最新の人事事情について」という最新レポート(2011年2月)が出されていますので、ご紹介します。
投資銀行、PE、不動産金融など金融プロフェッショナルの最近の労働市場についてとてもよくまとめられています。

レポートの中身は「金融雇用市場でのミスマッチ」が第一部、そして第二部は「金融ビジネス別の人材需要の様相」となっています。特に、第一部の最後に「提言」、そして第二部の「職務別に現場から現状と先行きについて」はじつに丁寧にポイントを押さえて書かれていると思います。

金融市場が大きく変わっている中、必要とされる人材や個々人の求められるスキルも大きく変わっていることがよく分かります。
ダーウィンの進化論でいう「適者生存」の法則が、今まさに金融業界でも起こっているなぁと感じます。

金融にご興味のある方はぜひご一読ください。
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