2008年11月24日

マダム毛沢東/アンチー・ミン

f991ec5f.jpgこの本はほぼジャケ借りだったんですが(インパクトあるし、ニナミカっぽくて可愛い。この写真は著者の撮ったものらしいです)、これは!良かった!!すごく良かった!!

タイトルの通り、毛沢東夫人・江青のお話です。
史実に基づきつつ、大いなるフィクションを盛り込んだ「小説」です。

著者のアンチー・ミンさんは江青が最後に指揮した革命劇の主役に抜擢されたことがあるそうです。その作品は結局完成することはなかったらしいけど。
正直、わたしは毛沢東という人が遥か昔の人だと思ってたし、江青に至っては存在を知ったのがごく最近のことで。なんか面白そうな人だな、と思った矢先に図書館でこれ発見。そら読みますよね。


江青のイメージというものが自分の中でほとんどない状態で読んだのは良かったかもしれない。いまわたしがネットで江青について知ろうとすれば、悪い女という風に表現されてるものばかりで、実際の彼女がどうなのかは知らないけど、この本を読んだことによってただ悪いやつ、というだけじゃなくもっと違った見方が出来るので。

女性的な本だと思うので、女性はこれを読んで女として共感できる部分が結構あると思うけど、男の人が読んだらどうかなあ。


完全に創作であろう、恋愛の描写はすごく良かったなあ。喧嘩したり嫌ったりしてもやっぱり求めてしまう、そういう自分に嫌気もさすんだけど、っていうのがすっごくわかるなあ、って。こういうのはよくあるよね。
毛との関係も、(この本では)江青が昔の情熱的に愛し合ってた時代を忘れられなくて、もう毛の心は離れてるんだって分かってるんだけど「もしかしたら」って希望が捨てられなくて最後まですがって尽くしてしまうのが痛々しいけど共感できる。

野心と情熱が人一倍強くて、孤独な女。という印象でした。自分自身の性格によって自分が壊されていく、っていう、なんかすごい物語だったなあ。
アンチー・ミンの他の本も読んでみたいと思います。好きな作家かもしれない。

そういえば中国の作品って初めて読んだな。



ただ問題があって、わたしは歴史的背景をほっとんど知らなかったのと、登場人物の名前は全て漢字に中国読みの振り仮名(最初だけ)なので名前の読み方をすぐ忘れてしまって、読むのに超時間かかった・・・!!難しかったぜ・・・
毛だって最初「け」って読んじゃったもんね。
江青の昔の男の名前なんか全然覚えてないし。




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