2006年09月08日
2006年9月7日東フィル定期（エッティンガー、アムラン）
唐突に久々の更新^^;
◆2006年9月7日東フィル定期（指揮：エッティンガー、ピアノ：アムラン）
昨夜は、初台にある東京オペラシティーの東フィル定期へ。
前半は、ブラームス／ピアノ協奏曲第２番
（ピアノ：マルク＝アンドレ・アムラン）、
ベートーヴェン／交響曲第３番「英雄」というプログラム。
目玉はアムランのブラームスであったはず。
アムランは超絶技巧の曲を、サラッと平気な顔をして弾いてしまう
ピアニストなのだが、好き嫌いは分かれるだろう。
好きな人は、そのクールさに徹底的についていきます、てな感じだろう。
いつぞやも、あのラフマミノフのピアノ協奏曲第３番を、
ソナチネのごとく弾き流したということだ。
しかしそれは裏返せば、「音楽が薄まってる」ってことに他ならない。
それがダメな人もいるだろう。
アムランは、ライブでは初めて聴いたが、
「（ブラームスのように）濃い曲は濃くやってくれ」の一言に尽きる。
そばつゆの薄〜い、天ざるを食べさせられた感じ
もちろん、凄い部分というのはあるのであって、
例えば３楽章のピアニシモなんかは冷たい美しさを感じさせ
ゾクッとくる。でも、もっと何かが、ほしい……。
というのも、私はどうしても以前聴いたブロンフマンによる
同曲の演奏が忘れられずにいるのだ。
技巧派は得てして「心」が置き去りにされるが、
ブロンフマンは技巧があり、しかも熱い。
ってか、ピアノが壊れないか心配になるほどの^^ 熱い演奏だ。
あ、でも、前半のアムランのアンコールのドビュッシーは良かった。
前奏曲集第２巻より「ヴィーノの門」。
音の強弱、キラキラ感のコントラストは素晴らしい。
きっとプーランクとかやらせてもよさそうだ。
それより、後半。エッティンガーの「英雄」はかなりかなり楽しんだ。
指揮ぶりも、もう、元気だこと、元気だこと^^
どんな音楽にしたいのか、どういう風に弾いてもらいたいのか、
という気持ちが溢れるほど伝わり、
実際オーケストラもその要求によく応えていたと思う。
若い指揮者にありがちな、カサカサした「単に小回りのきく早い演奏」
という感じではなく、実もある。
たまに「にわとり振り」になっていて、笑ったが^^
オケはコントラバスが真ん中に配置されていた。
この若き指揮者（プロフィールを見ても年齢は分からなかったが、
おそらく３０歳くらい？）は、2003年よりベルリン州立歌劇場で
あのバレンボイムの助手を務めているとか。
大物指揮者の安心感におぼれるのも快楽だが、
こうした若手指揮者の開拓もよいもの。
巨匠系指揮者がどんどん亡くなり、急激に世代交代が進む中、
こういう人たちがこれからのクラシック音楽界を牽引していくのだなぁ
と改めて感じる。
うーん、それに比べ、聴衆の層はどうだろう？
圧倒的に中高年男性が多い。
新しいクラシック音楽好きの層を広げていかないと、
先細りになってしまうなぁ。
業界も「ベスト100」などのコンピレーションCDで
ますます自分たちの首をしめているような気がするが……。
曲の３分抜粋を聞き流して終わり、じゃ、ファンは育たない。
何よりも、私はこんな曲たちを一生知らずに死んでいく人々が
まだまだ多いことがほんとにほんとに残念
こういった芸術の楽しみを知っていれば、
人生が、社会が、違ってくるのに……と。
おっと、これはまた別の話になるので、このへんで。
◆2006年9月7日東フィル定期（指揮：エッティンガー、ピアノ：アムラン）
昨夜は、初台にある東京オペラシティーの東フィル定期へ。
前半は、ブラームス／ピアノ協奏曲第２番
（ピアノ：マルク＝アンドレ・アムラン）、
ベートーヴェン／交響曲第３番「英雄」というプログラム。
目玉はアムランのブラームスであったはず。
アムランは超絶技巧の曲を、サラッと平気な顔をして弾いてしまう
ピアニストなのだが、好き嫌いは分かれるだろう。
好きな人は、そのクールさに徹底的についていきます、てな感じだろう。
いつぞやも、あのラフマミノフのピアノ協奏曲第３番を、
ソナチネのごとく弾き流したということだ。
しかしそれは裏返せば、「音楽が薄まってる」ってことに他ならない。
それがダメな人もいるだろう。
アムランは、ライブでは初めて聴いたが、
「（ブラームスのように）濃い曲は濃くやってくれ」の一言に尽きる。
そばつゆの薄〜い、天ざるを食べさせられた感じ
もちろん、凄い部分というのはあるのであって、
例えば３楽章のピアニシモなんかは冷たい美しさを感じさせ
ゾクッとくる。でも、もっと何かが、ほしい……。
というのも、私はどうしても以前聴いたブロンフマンによる
同曲の演奏が忘れられずにいるのだ。
技巧派は得てして「心」が置き去りにされるが、
ブロンフマンは技巧があり、しかも熱い。
ってか、ピアノが壊れないか心配になるほどの^^ 熱い演奏だ。
あ、でも、前半のアムランのアンコールのドビュッシーは良かった。
前奏曲集第２巻より「ヴィーノの門」。
音の強弱、キラキラ感のコントラストは素晴らしい。
きっとプーランクとかやらせてもよさそうだ。
それより、後半。エッティンガーの「英雄」はかなりかなり楽しんだ。
指揮ぶりも、もう、元気だこと、元気だこと^^
どんな音楽にしたいのか、どういう風に弾いてもらいたいのか、
という気持ちが溢れるほど伝わり、
実際オーケストラもその要求によく応えていたと思う。
若い指揮者にありがちな、カサカサした「単に小回りのきく早い演奏」
という感じではなく、実もある。
たまに「にわとり振り」になっていて、笑ったが^^
オケはコントラバスが真ん中に配置されていた。
この若き指揮者（プロフィールを見ても年齢は分からなかったが、
おそらく３０歳くらい？）は、2003年よりベルリン州立歌劇場で
あのバレンボイムの助手を務めているとか。
大物指揮者の安心感におぼれるのも快楽だが、
こうした若手指揮者の開拓もよいもの。
巨匠系指揮者がどんどん亡くなり、急激に世代交代が進む中、
こういう人たちがこれからのクラシック音楽界を牽引していくのだなぁ
と改めて感じる。
うーん、それに比べ、聴衆の層はどうだろう？
圧倒的に中高年男性が多い。
新しいクラシック音楽好きの層を広げていかないと、
先細りになってしまうなぁ。
業界も「ベスト100」などのコンピレーションCDで
ますます自分たちの首をしめているような気がするが……。
曲の３分抜粋を聞き流して終わり、じゃ、ファンは育たない。
何よりも、私はこんな曲たちを一生知らずに死んでいく人々が
まだまだ多いことがほんとにほんとに残念
こういった芸術の楽しみを知っていれば、
人生が、社会が、違ってくるのに……と。
おっと、これはまた別の話になるので、このへんで。
2006年03月01日
８ヶ月の人生総括
前回の書き込みが去年の７月６日か！
てことは、ほとんど８ヶ月ぶりである(>_<)
昨日久々にメルマガ「クラシック音楽処方箋」を配信した。
ヴィヴァルディ「四季」再発見、といった内容で、
ヴィオンディ＆エウローパ・ガランテのＣＤをいろいろご紹介した。
この機会に、聞き古されたかに思われる「四季」の新鮮な演奏を、
ぜひ皆さんに知っていただきたい、という思いだった。
しっかし、あと十数分のところでまぐまぐ廃刊の憂き目を見るところだったが、
（半年配信しないと、そうなる）
なんとか配信。後で読み返したら、タイトルにも無理があるし、
ああ、恥ずかしい……。
（でもなぁ、こんなblog全盛時代に、
もうメルマガの使命って、終わってる気もするけど、どうなんだろう？）
---
それにしても、このblogの空白期間で、私の人生も随分変わった！
そう、半年（ていうか、８ヶ月か）は、
人生が変わるには充分な時間なのである。
最大の変化は、結婚したこと。１１月３日＜文化の日＞に。
私も夫も、クラヲタなので^^; まことにふさわしい日取りであった。
（というより、「この日なら毎年休みだし、忘れないよねぇ」てなことで。）
さーや様より一足お先に、という寸法だ。（１１月１５日だったので）
その前に、私の誕生日が１１月１１日であり、
それじゃ、その前に！というノリ。
結婚したのはまぁ、よかったかも。
長年の「負け犬生活」で、ズボラな生活ぶりがすっかり染み付いていて、
そこからは今でもなかなか抜けきれないのだが、
結婚は相手あることゆえ、少しは相手のことを考えて
部屋を極力片付けようとか、服をハンガーにかけよう、とか
思うようになった(笑)
あ。「服をハンガーにかける」って、疲れてる時は案外難しい時があるのよね。
（まぁ、なんてズボラな！という人がいるかもしれないが、
私の友人に聞いたら５人中４人は激しく同意してくれた）
---
コンサートは随分行ったと思う。
去年秋の、私の大好きなピアニスト、イエフィム・ブロンフマンが登場した
バイエルン×ヤンソンス（チャイコフスキー・ピアノ協奏曲第１番）とか、
ブロンフマンのリサイタルとか。
今年はなんと言っても２月２０日・オペラシティでの
ヴィオンディ×エウローパ・ガランテの演奏会。
この演奏会のことは先のメルマガに書いたので繰り返さないが、
こんなに「終わるのが惜しかった」演奏会は、あまり記憶にない。
クラシックって、同じものをどんなに聴いてもあきないし、
どんなに聴いても、いつも再発見がある。それも魅力なのだなーと、
つくづく思った。
---
次もあまり間をおかずに書きたいとは思う。
毎日の習慣にしてしまえばよいのだろうが、
なかなかできずにいる。
てことは、ほとんど８ヶ月ぶりである(>_<)
昨日久々にメルマガ「クラシック音楽処方箋」を配信した。
ヴィヴァルディ「四季」再発見、といった内容で、
ヴィオンディ＆エウローパ・ガランテのＣＤをいろいろご紹介した。
この機会に、聞き古されたかに思われる「四季」の新鮮な演奏を、
ぜひ皆さんに知っていただきたい、という思いだった。
しっかし、あと十数分のところでまぐまぐ廃刊の憂き目を見るところだったが、
（半年配信しないと、そうなる）
なんとか配信。後で読み返したら、タイトルにも無理があるし、
ああ、恥ずかしい……。
（でもなぁ、こんなblog全盛時代に、
もうメルマガの使命って、終わってる気もするけど、どうなんだろう？）
---
それにしても、このblogの空白期間で、私の人生も随分変わった！
そう、半年（ていうか、８ヶ月か）は、
人生が変わるには充分な時間なのである。
最大の変化は、結婚したこと。１１月３日＜文化の日＞に。
私も夫も、クラヲタなので^^; まことにふさわしい日取りであった。
（というより、「この日なら毎年休みだし、忘れないよねぇ」てなことで。）
さーや様より一足お先に、という寸法だ。（１１月１５日だったので）
その前に、私の誕生日が１１月１１日であり、
それじゃ、その前に！というノリ。
結婚したのはまぁ、よかったかも。
長年の「負け犬生活」で、ズボラな生活ぶりがすっかり染み付いていて、
そこからは今でもなかなか抜けきれないのだが、
結婚は相手あることゆえ、少しは相手のことを考えて
部屋を極力片付けようとか、服をハンガーにかけよう、とか
思うようになった(笑)
あ。「服をハンガーにかける」って、疲れてる時は案外難しい時があるのよね。
（まぁ、なんてズボラな！という人がいるかもしれないが、
私の友人に聞いたら５人中４人は激しく同意してくれた）
---
コンサートは随分行ったと思う。
去年秋の、私の大好きなピアニスト、イエフィム・ブロンフマンが登場した
バイエルン×ヤンソンス（チャイコフスキー・ピアノ協奏曲第１番）とか、
ブロンフマンのリサイタルとか。
今年はなんと言っても２月２０日・オペラシティでの
ヴィオンディ×エウローパ・ガランテの演奏会。
この演奏会のことは先のメルマガに書いたので繰り返さないが、
こんなに「終わるのが惜しかった」演奏会は、あまり記憶にない。
クラシックって、同じものをどんなに聴いてもあきないし、
どんなに聴いても、いつも再発見がある。それも魅力なのだなーと、
つくづく思った。
---
次もあまり間をおかずに書きたいとは思う。
毎日の習慣にしてしまえばよいのだろうが、
なかなかできずにいる。
2005年07月06日
シュールな七夕の飾り
合唱の練習（「戦争レクイエム」）へ行く途中。
地下鉄の駅構内に、七夕の飾りがあった。
願い事の札がたくさんついていた。
なんかほほえましいな〜と、一瞬和んだが、
ふと１枚の短冊に目がとまり、凍った。
──「中国とかん国がめつぼうしますように」──だって。
たどたどしい字。小学生か？ おそらく、自分が書いたことの意味も
よくわかってないのだろう。
ちょっと暗澹たる気持ちになった。
いたいけな子供に、こんなことを書かせるような社会って……。
地下鉄の駅構内に、七夕の飾りがあった。
願い事の札がたくさんついていた。
なんかほほえましいな〜と、一瞬和んだが、
ふと１枚の短冊に目がとまり、凍った。
──「中国とかん国がめつぼうしますように」──だって。
たどたどしい字。小学生か？ おそらく、自分が書いたことの意味も
よくわかってないのだろう。
ちょっと暗澹たる気持ちになった。
いたいけな子供に、こんなことを書かせるような社会って……。
2005年06月12日
♪2005/06/12小菅優ピアノリサイタル＠彩の国さいたま芸術劇場
彼女の名前は、もう随分前にTBSで放送された「情熱大陸」という番組で初めて知った。
二十歳そこそこの華奢な体にもかかわらず、すでに貫禄たっぷりでパワフルなリストに、
目はテレビに釘付けになり、こりゃすごい演奏家が現れた、いつか生で聴かねば、と思っていたが、やっと今日その願いがかなったというわけで。
プログラムは以下の通り。
-----------------------------
♪ヘンデル／組曲第７番ト短調 HWV432
♪ハイドン／ピアノ・ソナタニ長調 Hob.XVI-42
♪ベートーヴェン／ピアノ・ソナタ第23番ヘ短調 Op.57「熱情」
＜休憩＞
♪シューマン／ダヴィッド同盟舞曲集 Op.6
＜アンコール＞
♪シューマン／子供の情景より〜詩人は語る
♪リスト／超絶技巧練習曲集より「鬼火」
♪ショパン／ノクターン 遺作
-----------------------------
最初、このプログラムを見たとき、解せないというか、いまいち意図がよく見えないような……という印象があったんですよね。
それよか、ＣＤが出てるリストとか、ショパンとかやってくれないのかなぁ、
なんて勝手なことを思ったりもしたのだ。
（私は彼女のショパンのエチュードでの気風のいい演奏がいたく気に入り、
iPodにも入れており、未だにかなりの頻度で聴いていたりもしているからだ。）
しかし、彼女の演奏を聴いているうちに、ものすごーく納得。
このプログラムは彼女自身の持ち味を最大限に発揮できるようにと組まれた、
極めて意識的なものであるということがよくわかったのだ。
（まぁ、「意識的」に組まないプログラムはないだろうけど）
というのも、彼女の最大の美点は、緩急のつけかたが極めて大胆かつ自然なことだ。ダイナミックでかつ繊細。
今までリリカルこのうえない表情で歌わせていたと思えば、テンポや曲想の変化でガラッと表情が変わる。
この転換の鮮やかさに、息を呑むような瞬間の連続。
こうした美点が、どの曲においてもいかんなく発揮されていた。
「熱情」の第１楽章の最高潮に盛り上がる部分（言葉だとうまく伝えられないんだけれど）では、
あまりの力強さに、聴いていて思わず体が前のめりになってしまった。３楽章も素晴らしい。
あと、ダヴィッド同盟舞曲集。この曲については、私はポリーのこのＣＤでしか聴いたことがなかったが、
この曲って、こんなに劇的な曲だったんだ！と再発見させられた思いがした。
また、渡されたプログラムの解説を見てなるほどーと思ったのは、
この曲、「シューマン自身はオイゼビウス（Ｅ）とフロレスタン（Ｆ）という２つの名前で
登場する。シューマンはこれら２つの筆名を、オイゼビウスは夢見るよに穏やかで瞑想的な曲を書くとき、フロレスタンは陽気で活発な曲を書くとき、という風に使い分けていた。」とある。
この曲集は第１集・第２集がそれぞれ９曲の小品からなっているわけだが、
プログラムにはそれぞれの曲にＥとか、Ｆとか署名があり、
その曲想の差に、なーるほど、と思いながら聴いていて、二重に発見があった。（輸入盤だと、英語の解説とかってあんまし読まずに聴いちゃうから、このことは初めて知ったことだった）
大盛り上がりで、アンコールも３曲やってくれたんだが、
最後のノクターン（遺作）はしみじみ心に残る演奏。
ナミダをこらえるのがちょっと大変だった(;_;)
彼女のショパン「２４の前奏曲」が会場で販売されていたのだが、
終演後、またたく間に完売。サイン会は長蛇の列。
うーん。また来日のたびに（というか、日本人だから「来日」というのもヘン？）
行かなきゃならないピアニストがまた増えてしまった(笑)
1983年生まれということだから、まだまだこれからの成長を楽しみにしたいところ。
それにしてもいつもながら、感じたことの1/100も書けてないなーという気がする。
二十歳そこそこの華奢な体にもかかわらず、すでに貫禄たっぷりでパワフルなリストに、
目はテレビに釘付けになり、こりゃすごい演奏家が現れた、いつか生で聴かねば、と思っていたが、やっと今日その願いがかなったというわけで。
プログラムは以下の通り。
-----------------------------
♪ヘンデル／組曲第７番ト短調 HWV432
♪ハイドン／ピアノ・ソナタニ長調 Hob.XVI-42
♪ベートーヴェン／ピアノ・ソナタ第23番ヘ短調 Op.57「熱情」
＜休憩＞
♪シューマン／ダヴィッド同盟舞曲集 Op.6
＜アンコール＞
♪シューマン／子供の情景より〜詩人は語る
♪リスト／超絶技巧練習曲集より「鬼火」
♪ショパン／ノクターン 遺作
-----------------------------
最初、このプログラムを見たとき、解せないというか、いまいち意図がよく見えないような……という印象があったんですよね。
それよか、ＣＤが出てるリストとか、ショパンとかやってくれないのかなぁ、
なんて勝手なことを思ったりもしたのだ。
（私は彼女のショパンのエチュードでの気風のいい演奏がいたく気に入り、
iPodにも入れており、未だにかなりの頻度で聴いていたりもしているからだ。）
しかし、彼女の演奏を聴いているうちに、ものすごーく納得。
このプログラムは彼女自身の持ち味を最大限に発揮できるようにと組まれた、
極めて意識的なものであるということがよくわかったのだ。
（まぁ、「意識的」に組まないプログラムはないだろうけど）
というのも、彼女の最大の美点は、緩急のつけかたが極めて大胆かつ自然なことだ。ダイナミックでかつ繊細。
今までリリカルこのうえない表情で歌わせていたと思えば、テンポや曲想の変化でガラッと表情が変わる。
この転換の鮮やかさに、息を呑むような瞬間の連続。
こうした美点が、どの曲においてもいかんなく発揮されていた。
「熱情」の第１楽章の最高潮に盛り上がる部分（言葉だとうまく伝えられないんだけれど）では、
あまりの力強さに、聴いていて思わず体が前のめりになってしまった。３楽章も素晴らしい。
あと、ダヴィッド同盟舞曲集。この曲については、私はポリーのこのＣＤでしか聴いたことがなかったが、
この曲って、こんなに劇的な曲だったんだ！と再発見させられた思いがした。
また、渡されたプログラムの解説を見てなるほどーと思ったのは、
この曲、「シューマン自身はオイゼビウス（Ｅ）とフロレスタン（Ｆ）という２つの名前で
登場する。シューマンはこれら２つの筆名を、オイゼビウスは夢見るよに穏やかで瞑想的な曲を書くとき、フロレスタンは陽気で活発な曲を書くとき、という風に使い分けていた。」とある。
この曲集は第１集・第２集がそれぞれ９曲の小品からなっているわけだが、
プログラムにはそれぞれの曲にＥとか、Ｆとか署名があり、
その曲想の差に、なーるほど、と思いながら聴いていて、二重に発見があった。（輸入盤だと、英語の解説とかってあんまし読まずに聴いちゃうから、このことは初めて知ったことだった）
大盛り上がりで、アンコールも３曲やってくれたんだが、
最後のノクターン（遺作）はしみじみ心に残る演奏。
ナミダをこらえるのがちょっと大変だった(;_;)
彼女のショパン「２４の前奏曲」が会場で販売されていたのだが、
終演後、またたく間に完売。サイン会は長蛇の列。
うーん。また来日のたびに（というか、日本人だから「来日」というのもヘン？）
行かなきゃならないピアニストがまた増えてしまった(笑)
1983年生まれということだから、まだまだこれからの成長を楽しみにしたいところ。
それにしてもいつもながら、感じたことの1/100も書けてないなーという気がする。
2005年05月22日
♪クラシック音楽ファンは了見が狭いか否か？
またまたご無沙汰してしまっているけれど、今日書き込もうと思ったのは、あるきっかけがあったから。
さっき久々に自分のサイト「クラシック音楽処方箋」（←ソフトが壊れて、更新ができなくなってはや数年……。放置してしまっているが）を見てみたら、珍しくBBSに書き込みがありました。「感性が鈍る？」というタイトルの5/21のカキコミ。クラシック音楽についての意見をある掲示板に書き込んだら、「一切の議論はしたくない」という返事がかえってきて、ショック、といった方からのもの。私も一応のお返事を書き込んでみたので、採録してみます。
■■■（質問者の方のコメント）■■■
続きを読む
さっき久々に自分のサイト「クラシック音楽処方箋」（←ソフトが壊れて、更新ができなくなってはや数年……。放置してしまっているが）を見てみたら、珍しくBBSに書き込みがありました。「感性が鈍る？」というタイトルの5/21のカキコミ。クラシック音楽についての意見をある掲示板に書き込んだら、「一切の議論はしたくない」という返事がかえってきて、ショック、といった方からのもの。私も一応のお返事を書き込んでみたので、採録してみます。
■■■（質問者の方のコメント）■■■
続きを読む
2005年05月09日
♪ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポンの話題など（今年の連休は…）
５月８日（日）
しーっかし、あっという間だな。前回書き込んでから２ヶ月以上経過^^;
連休も今日で終わり。うちの会社はカレンダー通りなので、
大型連休でもなんでもなかったんだが。
この連休中のクラシック界の最大の話題はやはり、４月２９〜５月１日まで
東京フォーラムで行われた＜ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン＞だったろう。
いわゆる「ベートーヴェン祭り」だ(笑)
私も２日にわたって、３回のコンサートに行った。
続きを読む
しーっかし、あっという間だな。前回書き込んでから２ヶ月以上経過^^;
連休も今日で終わり。うちの会社はカレンダー通りなので、
大型連休でもなんでもなかったんだが。
この連休中のクラシック界の最大の話題はやはり、４月２９〜５月１日まで
東京フォーラムで行われた＜ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン＞だったろう。
いわゆる「ベートーヴェン祭り」だ(笑)
私も２日にわたって、３回のコンサートに行った。
続きを読む
2005年02月28日
♪「クラシック処方箋Op.25」なんとか発行
「クラシック処方箋」今月中に発行しないと、３月１日には自動的に廃刊にさせられるところだったのでした。ふぅ……、危なかった。
「モーツァルトの癒しＣＤ」バナシは、いつか書こうと思ってたんでした。
まぁ、あまりに普通の話なんで、あんましおもしろくなかったかも。すいませんm(__)m
ぎょ。もう３時半過ぎてる。明日は月曜。カイシャだったんだ。
やばい、もう寝るとします。頭がもーろーとしてきました。
「モーツァルトの癒しＣＤ」バナシは、いつか書こうと思ってたんでした。
まぁ、あまりに普通の話なんで、あんましおもしろくなかったかも。すいませんm(__)m
ぎょ。もう３時半過ぎてる。明日は月曜。カイシャだったんだ。
やばい、もう寝るとします。頭がもーろーとしてきました。
2005年02月26日
♪Blog オンチなやつ
昨日、おかかさんのblog（2005.2.25日の分）で、バレンボイムの平均律の「拍手事件（!?）」についてとりあげていただき（トラックバックしていただき？）、その他にもトラックバックなどをいただいた。ありがとうございましたm(__)m 知人にも誰にも言わず、自分の覚書のつもりでひっそりとやってるこのblogが、誰かに見られているなんて、思ってもみなかった。現に「トラックバック」なんて、去年１１月にこのblogを始めて以来、今月になって初めてのこと。
しかし悲しいかな、私はこの「トラックバック」の仕方もよく分からんほどのblogオンチなやつである。その概念はなんとなく分かるんですが、やり方がよく分かってないのだ。あと、見ず知らずの方に、トラックバックとか、しちゃっていいんだろうか、私なんかが、という遠慮がすごーくある。（あ、当方は嬉しいんですよ、とっても！） でもまぁとにかく、ちょっと研究してみよう。ってほどのことでもないんだろうけれど^^;
今日はやっと美容院でカット＆パーマでスッキリ。ぁ
その後、つい禁断の新宿のタワーに寄ってしまい、「ちょっとだけ」のつもりが１時間以上チェックして、しまった。
■ヘレヴェッヘの新譜、ベートーヴェン／ミサ・ソレムニス
■シヴィル＆ケンペのモーツァルト／ホルン協奏曲第１〜４番
を買う。他にもいろいろ欲しかったんだが……。ダブルスタンプだったし^^;
明日はメルマガ書かなきゃなぁ。今月中に出さなきゃ廃刊だし。でもblog全盛の今となってはもう、メルマガの使命って終わってるのかも。
しかし悲しいかな、私はこの「トラックバック」の仕方もよく分からんほどのblogオンチなやつである。その概念はなんとなく分かるんですが、やり方がよく分かってないのだ。あと、見ず知らずの方に、トラックバックとか、しちゃっていいんだろうか、私なんかが、という遠慮がすごーくある。（あ、当方は嬉しいんですよ、とっても！） でもまぁとにかく、ちょっと研究してみよう。ってほどのことでもないんだろうけれど^^;
今日はやっと美容院でカット＆パーマでスッキリ。ぁ
その後、つい禁断の新宿のタワーに寄ってしまい、「ちょっとだけ」のつもりが１時間以上チェックして、しまった。
■ヘレヴェッヘの新譜、ベートーヴェン／ミサ・ソレムニス
■シヴィル＆ケンペのモーツァルト／ホルン協奏曲第１〜４番
を買う。他にもいろいろ欲しかったんだが……。ダブルスタンプだったし^^;
明日はメルマガ書かなきゃなぁ。今月中に出さなきゃ廃刊だし。でもblog全盛の今となってはもう、メルマガの使命って終わってるのかも。
2005年02月16日
♪バレンボイムのバッハ／平均律クラヴィーア第２集
２月１５日。
１３日（日）の第１集に続き、第２集＠サントリー・ホール。
今日は第１集の時のような「勘違い拍手おぢさん」もなく、
集中して聴けた……と言いたいところだが、どうも今ひとつ体調がよくなく、
コンサートの間中、南天のど飴をなめ続けた。ノド・鼻に来ているのだ。
こんな曲で、途中咳き込んだりした日にゃ……と、非常に気を遣った。
今日もバレンボイムのピアニッシモにやられた……。
一緒に行った友人と、口もきかずに、
ショコラショー（＝ホット・チョコレート）を飲んで帰る。
いつもそうだが、完全なる感動の後は、沈黙あるのみ。
（特にこうした内省的な曲の場合はなおいっそう。）
わいわいコンサートの感想なんか、全然語る気がしない。
オケもので超盛り上がり、といった曲のあとなら、また別だが。
コンサート３連チャンも、今日で終わり。
さ。明日からまた残業しよう。コンサート代を稼ぐため(笑)
ほんと、ひたすらそのために働いてる気がする……。
１３日（日）の第１集に続き、第２集＠サントリー・ホール。
今日は第１集の時のような「勘違い拍手おぢさん」もなく、
集中して聴けた……と言いたいところだが、どうも今ひとつ体調がよくなく、
コンサートの間中、南天のど飴をなめ続けた。ノド・鼻に来ているのだ。
こんな曲で、途中咳き込んだりした日にゃ……と、非常に気を遣った。
今日もバレンボイムのピアニッシモにやられた……。
一緒に行った友人と、口もきかずに、
ショコラショー（＝ホット・チョコレート）を飲んで帰る。
いつもそうだが、完全なる感動の後は、沈黙あるのみ。
（特にこうした内省的な曲の場合はなおいっそう。）
わいわいコンサートの感想なんか、全然語る気がしない。
オケもので超盛り上がり、といった曲のあとなら、また別だが。
コンサート３連チャンも、今日で終わり。
さ。明日からまた残業しよう。コンサート代を稼ぐため(笑)
ほんと、ひたすらそのために働いてる気がする……。
2005年02月15日
♪コルボのフォーレ／レクイエム
２月１４日（月）。チョコの日(笑)
しかし、うちの会社は超ドライにつき、全く関係なし！
ミシェル・コルボ指揮、ローザンヌ声楽アンサンブル＠オペラシティーでのコンサート。
コルボといえば、フォーレ。コルボのフォーレを生で聴くのは初めて。
期待を裏切らない非常に感動的な演奏会。
ソプラノ独唱のピエ・イエズでは、思わず感涙。
今日はコルボの７１歳の誕生日だそうで、
終わってから、オケが♪Happy Birtyday to you!...と奏で始め、大喝采。
癌の手術を克服しての、今日の演奏会。
しかし、うちの会社は超ドライにつき、全く関係なし！
ミシェル・コルボ指揮、ローザンヌ声楽アンサンブル＠オペラシティーでのコンサート。
コルボといえば、フォーレ。コルボのフォーレを生で聴くのは初めて。
期待を裏切らない非常に感動的な演奏会。
ソプラノ独唱のピエ・イエズでは、思わず感涙。
今日はコルボの７１歳の誕生日だそうで、
終わってから、オケが♪Happy Birtyday to you!...と奏で始め、大喝采。
癌の手術を克服しての、今日の演奏会。
2005年02月13日
♪バレンボイムの平均律クラヴィーア曲集第１番
１１月末以来、２ヶ月ぶり。書き続けてるって難しい。
ブログは大流行りだが、みなさんマメだなぁ……って思う。
私は「書かずにはいられない」といったような衝動って、そんなに感じないから。
さて、今日はサントリーホールで、ダニエル・バレンボイムのピアノ・リサイタル。
バッハ／平均律クラヴィーア曲集第１番全曲。（明後日は第２番。これも行く）
リサイタルで来日、というのは十数年ぶりとのことで、
私も指揮者としてのバレンボイムには何度か接して来たが、
ピアニストとしての彼に生で触れるのは初めて。
しかも「満を持しての」平均律ということで、期待も大きかった。
静かで内省的、自分の内面の深いところが照射されるかのような感慨にとらわれるような、
非常に感動的な演奏。深く満足した。
しかし、今日の演奏会では、演奏内容以外にも、トピックが。
実は前半、とにかく１曲終わるごとにイチイチ拍手する輩がいたんですよ。
前半ったって、12曲、しかもそれぞれプレリュードとフーガがあるんだから、
それにイチイチ拍手されたんじゃ、たまったもんじゃありません。
数名の人間が決まって拍手し続けるのです。
普通、クラシックとか知らない人がうっかり拍手しちゃった、といったような場合、
周りの様子を見てハッとして、２度目からはしないじゃないですかぁ！
でも、そのヒトたちは確信犯だった模様。
途中バレンボイムも手で拍手を制したり、挙句の果てには会場のお客さんも、
「シー！！」とかいい始めたのですが、一向に拍手をやめないんですね、これがまた。
で、休憩時間にロビーに出てみたら、数名がホールのヒトに何やら食ってかかっていたりなんかする。
私もハラハラしながらその様子を見下ろして、休憩終了間際、
「拍手はやめるように」といった放送をすればいいのに、と思ったり。
そしたら案の定「曲の間の拍手は演奏効果の妨げになりますのでご遠慮ください」
とアナウンスが。おかげで後半は集中力が途切れることもなく聴けた。
今日は最初からお客さんがヒートアップ気味。
（だって、演奏前から「ブラヴォー」が出ちゃうんだもん^^;）
圧倒的な拍手でしめくくられた。
しかし、演奏が終わってからの拍手の早さは何だろうねぇ？
こうした曲に対して、あのような反応は、なかなかできないと思うんだが。
まるで曲終わって即拍手、というのが義務ででもあるかのように。
あるいは「オレ曲知ってるからいち早く反応するんだぜ」ってな無意識の自慢なんだろーか？
だいたいバレンボイムさえ余韻の中にいるってのに。私はしばらく身動きもできない感じでした。
ブログは大流行りだが、みなさんマメだなぁ……って思う。
私は「書かずにはいられない」といったような衝動って、そんなに感じないから。
さて、今日はサントリーホールで、ダニエル・バレンボイムのピアノ・リサイタル。
バッハ／平均律クラヴィーア曲集第１番全曲。（明後日は第２番。これも行く）
リサイタルで来日、というのは十数年ぶりとのことで、
私も指揮者としてのバレンボイムには何度か接して来たが、
ピアニストとしての彼に生で触れるのは初めて。
しかも「満を持しての」平均律ということで、期待も大きかった。
静かで内省的、自分の内面の深いところが照射されるかのような感慨にとらわれるような、
非常に感動的な演奏。深く満足した。
しかし、今日の演奏会では、演奏内容以外にも、トピックが。
実は前半、とにかく１曲終わるごとにイチイチ拍手する輩がいたんですよ。
前半ったって、12曲、しかもそれぞれプレリュードとフーガがあるんだから、
それにイチイチ拍手されたんじゃ、たまったもんじゃありません。
数名の人間が決まって拍手し続けるのです。
普通、クラシックとか知らない人がうっかり拍手しちゃった、といったような場合、
周りの様子を見てハッとして、２度目からはしないじゃないですかぁ！
でも、そのヒトたちは確信犯だった模様。
途中バレンボイムも手で拍手を制したり、挙句の果てには会場のお客さんも、
「シー！！」とかいい始めたのですが、一向に拍手をやめないんですね、これがまた。
で、休憩時間にロビーに出てみたら、数名がホールのヒトに何やら食ってかかっていたりなんかする。
私もハラハラしながらその様子を見下ろして、休憩終了間際、
「拍手はやめるように」といった放送をすればいいのに、と思ったり。
そしたら案の定「曲の間の拍手は演奏効果の妨げになりますのでご遠慮ください」
とアナウンスが。おかげで後半は集中力が途切れることもなく聴けた。
今日は最初からお客さんがヒートアップ気味。
（だって、演奏前から「ブラヴォー」が出ちゃうんだもん^^;）
圧倒的な拍手でしめくくられた。
しかし、演奏が終わってからの拍手の早さは何だろうねぇ？
こうした曲に対して、あのような反応は、なかなかできないと思うんだが。
まるで曲終わって即拍手、というのが義務ででもあるかのように。
あるいは「オレ曲知ってるからいち早く反応するんだぜ」ってな無意識の自慢なんだろーか？
だいたいバレンボイムさえ余韻の中にいるってのに。私はしばらく身動きもできない感じでした。
2004年11月30日
♪今日はフルトヴェングラーの命日だ
１週間も書いてなかったんだ。１週間なんてあっという間。
今日で１１月も終わり。今年も残すところあと一ヶ月。
このところ残業続きで、今日も下手したら、というところだったけれど、
恵比寿の「幸福薬局」まで漢方を取りに行く日だったので、えいやっ！と会社を出た。
その後、合唱の練習。『カヴァレリア・ルスティカーナ』と『第九』。
毎週火曜の練習も、コンサートだ残業だで２回もすっとばしてしまったから、
調子を取り戻すのに苦労した。しかも『カヴァレリア』は譜読みの段階で、
イタリア語だから、音符上はなんてことないが、音に言葉をつけるのに苦労する。
そういや『第九』、12月12日（日）に本番だった。すっかり忘れてた。
去年は歌わなかったから、２年ぶりのステージになるのか。
『第九』のＣＤを１枚だけ、といわれたら、文句なしにこれだろう。
今日、没後５０回目の命日を迎えるヴィルヘルム・フルトヴェングラー指揮、
バイロイト祝祭管弦楽団の録音。
不滅の名演（←って、クリシェーな表現だな^^; ）。
ちょっとクラシック音楽をかじった人なら、知らぬ者はない録音だ。
第九のＣＤなんて、山ほどあってどれを選んだらいいんだろう？
という方は、このへんからがおすすめですね。
今日で１１月も終わり。今年も残すところあと一ヶ月。
このところ残業続きで、今日も下手したら、というところだったけれど、
恵比寿の「幸福薬局」まで漢方を取りに行く日だったので、えいやっ！と会社を出た。
その後、合唱の練習。『カヴァレリア・ルスティカーナ』と『第九』。
毎週火曜の練習も、コンサートだ残業だで２回もすっとばしてしまったから、
調子を取り戻すのに苦労した。しかも『カヴァレリア』は譜読みの段階で、
イタリア語だから、音符上はなんてことないが、音に言葉をつけるのに苦労する。
そういや『第九』、12月12日（日）に本番だった。すっかり忘れてた。
去年は歌わなかったから、２年ぶりのステージになるのか。
『第九』のＣＤを１枚だけ、といわれたら、文句なしにこれだろう。
今日、没後５０回目の命日を迎えるヴィルヘルム・フルトヴェングラー指揮、
バイロイト祝祭管弦楽団の録音。
不滅の名演（←って、クリシェーな表現だな^^; ）。
ちょっとクラシック音楽をかじった人なら、知らぬ者はない録音だ。
第九のＣＤなんて、山ほどあってどれを選んだらいいんだろう？
という方は、このへんからがおすすめですね。
2004年11月24日
♪うう、休日出勤、ＣＤ聴きまくり
■１１月２３日（火）
♪勤労感謝の日というのに、誰に感謝されることもなく休日出勤(笑) １１頃出社して、夕方すぎには帰れるかと思ったが、結局終電。かなーりセッパつまってるが、ま、明日は明日の風が吹くだろ^^;
♪同じフロアーには誰もヒトがいなかったので、ＣＤ持ち込んでクラシック音楽聴きまくりながら仕事。たまにはこういうのもいいな。そんなこんなで長時間労働でもそれほど気にならなかった（←ウソ）
♪仕事中、こんなＣＤをながら聞きしてました。
��ブロンフマンのラフマニノフＰ協奏曲第３番
（↑今なお日曜のコンサートの余韻にひたりたくて）
��マスカーニのオペラ「カヴァレリア・ルスティカーナ」全曲
（↑間奏曲が有名ですね。たまに聴きたくなる）
��バッハ／パルティータ
（↑リチャード・グードの堅実なピアノ）
■１１月２２日（月）
日曜のウィーンフィル＆ゲルギエフ＆ブロンフマンのコンサートがあまりに素晴らしかったので、頭の中はラフマニノフなどで音楽がぐるぐる回っている。でも、かな〜り仕事がたまってて残業。
♪勤労感謝の日というのに、誰に感謝されることもなく休日出勤(笑) １１頃出社して、夕方すぎには帰れるかと思ったが、結局終電。かなーりセッパつまってるが、ま、明日は明日の風が吹くだろ^^;
♪同じフロアーには誰もヒトがいなかったので、ＣＤ持ち込んでクラシック音楽聴きまくりながら仕事。たまにはこういうのもいいな。そんなこんなで長時間労働でもそれほど気にならなかった（←ウソ）
♪仕事中、こんなＣＤをながら聞きしてました。
��ブロンフマンのラフマニノフＰ協奏曲第３番
（↑今なお日曜のコンサートの余韻にひたりたくて）
��マスカーニのオペラ「カヴァレリア・ルスティカーナ」全曲
（↑間奏曲が有名ですね。たまに聴きたくなる）
��バッハ／パルティータ
（↑リチャード・グードの堅実なピアノ）
■１１月２２日（月）
日曜のウィーンフィル＆ゲルギエフ＆ブロンフマンのコンサートがあまりに素晴らしかったので、頭の中はラフマニノフなどで音楽がぐるぐる回っている。でも、かな〜り仕事がたまってて残業。
2004年11月21日
♪ブロンフマン×ゲルギエフ×VPOのラフマニノフ／ピアノ協奏曲第３番
４日間もすっとばしてしまいました。数日分の出来事などをまとめてＵＰしようっと。
ふぅ……。なんか今日（２１日）で、私の2004年度も終了という感じ(笑)
今日で、私が１０年来の大ファンであるイェフィム・ブロンフマンの
コンサートが終了したからだ。
思えば、デュトワ＆Ｎ響の定期演奏会で、偶然ブロンフマンのピアノを
耳にして以来、彼のすべての東京での演奏会に通いつめてきたのだが、
一度たりとも期待を裏切られたことはないのである。
（フツー、これだけ行ってれば「あ、今日はちょっと調子が悪いのねぇ」
なんて思うでしょう？ しかしブロンフマンに限っては、そういったことが
皆無なのである） おっと、ブロンフマンの話をし始めると止まらなくなる。
■１１月２１日（日）
♪ワレリー・ゲルギエフ指揮
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
前半：♪ラフマニノフ／ピアノ協奏曲第３番ニ短調op.30
ピアノ：イェフィム・ブロンフマン（↑このＣＤは必聴！）
ソロのアンコール：♪スカルラッティ／ソナタハ短調から
♪ショパン／エチュード「革命」
後半：チャイコフスキー／交響曲第４番へ短調 op.36
アンコール：♪J.シュトラウス：シャンパン・ポルカ
：♪ヨーゼフ・シュトラウス：ポルカ「憂いもなく」
……何も語る気がしない。なんて言ったら、みもふたもないか^^;
ブロンフマンのピアノはいつもながら素晴らしい！
普通ラフマニノフって、オケの音にかき消されちゃうでしょう？
しかし彼に限ってはそんな心配はナシ。恐ろしいまでの集中力。
これを期に、いいかげん日本の聴衆の間にもブロンフマン人気が広まってほしい。
なんでこんなに日本では知名度が低いのか、わけわからん。
わりと来日回数も多いはずなのに……。
やっぱりどこぞの評論家とかが大絶賛したりなんかしなければ、
だめなんだろうか？ もっと自分の耳を信じればいいのに。
一番好きなピアニストの名を挙げよ、と言われたら、
好きな演奏家は数多いけれど、
私は迷わずこのブロンフマンの名前を挙げるだろう。
前半のソロのアンコール曲は、いずれもブロンフマンがよく
アンコールピースとして取り上げる曲。今まで何度聴いただろう。
しかし、何度聴いてもまた聴きたくなる。
===
ゲルギエフのチャイコフスキーも素晴らしかった。
同じ組み合わせの、１７日の「悲愴」について、CLASSICAの飯尾さんが、
『普段「悲愴」をCDで聞くことはまったくないんだけど（とうに食傷してるから）、優れた演奏で改めて聴くとホントにいい曲だよねえ（←当たり前だよ……）。』と書いていらっしゃるが、これはこの「４番」についても
そっくりそのまま当てはまる。私なんて多分１０年ぶりくらいに聴いたと思う^^;
ゲルギエフの「気」が音楽にダイレクトに吹き込まれていて、
まことに鬼気迫る演奏。ウィーンフィルの演奏が素晴らしいことは
言うまでもない。
===
それにしても、私の席は１Ｆ２列のステージに向かって左から２番目。
これでＳ席かよ、てな席であった。（普通だとＡ席とかでしょ）
やはり音の広がりが分かりにくい席であることは否めない。
しかしそんなことをカバーして余りある演奏内容。
本当にいい演奏を聴くと、人は無口になる。
一緒に行った人とは、しばらくの間、ただヘラヘラと顔を見合わせて笑っているだけ。これはまことにありがたい。
===
ウィーンフィル・グッズも購入(^^ゞ （我ながらミーハー）
1500円の小皿４枚組み。連れと２枚づつ分け合う。外した指輪やイヤリングなどを置くのに最適。
■１１月２０日（土）
♪終日家。休日って何もなければ結構ヒキコモリのことが多い。
１７日に買ったキャンドルなどを灯してボーットしたり、
特に何をしなくても、楽しい。
明日のウィーンフィルのコンサートの演目
ラフマニノフのピアノ協奏曲第３番や、チャイコフスキーの交響曲第４番
などのＣＤを聴く。チャイ４なんて何年ぶりだろう？
クラシックを聴き始めて間もなくは、
チャイコフスキーの後期の交響曲なんて、わくわくしながら聴いたものだが、
今では、そんなことはまず、ない。
というか、ガンガンのオケ曲を聴く気力があの頃と比べ、明らかに衰えている。好んで聴いた曲の変遷なんかを書き出してみると楽しいかもしれん。
そのうちやってみようっと。（メモ）
■１１月１９日（金）
♪昨夜はなんと、友人からのオイシイ話のおかげで、
六本木ヒルズのグランドハイアット・ホテルに宿泊！
一泊４〜５万だというから、こういう機会でもなければ無理。
サントリーホールの演奏会後、かけつけた。リッチな雰囲気、
おいしい朝食をいただき、朝はタクシーで会社へ。すごい。
こんなことは一生に一度しかないだろう(笑)
♪しかし、天国あれば地獄アリ。
夜１０時過ぎまでド残業。しかし仕事終わらず。非常〜にマズイ(汗)
ま、いっか。何とかなるさ（超楽天的）
■１１月１８日（木）
♪ウィーンフィル 楽団長講演会
「シュトラウス・ダイナスティとその20世紀音楽への影響」
講演だけではなく、団員の室内楽でのシュトラウスの曲など、盛りだくさん。
もちろんイエフィム・ブロンフマンの演奏も。
ブロンフマン出演の曲目のみ記す。
♪シューマン／ウィーンの謝肉祭騒ぎ「幻想的情景」op.26から、
ロマンス、スケルツィーノ、間奏曲。
♪ショスタコーヴィチ／二つのヴァイオリンとピアノのための五つの作品
♪ショスタコーヴィチ／二つのヴァイオリンとピアノのための作品より「ワルツ」
いや〜。まことにすばらしいものであった。
室内楽の時は、ソロや協奏曲のときとは全く違って、
突出することなく、しかし力強くサポート。このバランス感覚の素晴らしさ！
♪楽団長のお話で、意外だったのは、シュトラウスの音楽は、
ウィーンフィルのニューイヤーコンサートなどでおなじみの通り、
昔からこのオーケストラが演奏してきたものと思いきや、
そうではなかったということ。へぇ〜〜〜。
■１１月１７日（水）
♪有給（なんてとってる場合じゃないが）をとり、
夕方は東京大学で行われたシンポジウム「新しい文学の声」へ。
レベッカ・ブラウン×柴田元幸×小野正嗣×沼野充義という豪華な顔ぶれ。
といっても私が行った動機は、柴田氏の大ファンであることが大きい。
柴田氏のお話は相変わらず興味深く、含蓄がある。
また、沼野氏の「世界文学とは」という話も非常によかった。
（また時間があればいつか言及してみたい）
♪東大付近なんてめったに行かないのだが、
南北線の駅へ向かう道すがら、かわいらしい雑貨屋さんを見つけ、
入ってみた。素敵なキャンドル・スタンドを見つけたので、
アロマキャンドルと共に購入。
また、１枚に２つの仕切りがついた便利な楕円形を細くしたような形のお皿
２枚も購入。仕切りつきの皿は巷にたくさん売ってるんだけど、
長細いのって、なかなかなかったから。いい買い物ができてとっても嬉しい。
ふぅ……。なんか今日（２１日）で、私の2004年度も終了という感じ(笑)
今日で、私が１０年来の大ファンであるイェフィム・ブロンフマンの
コンサートが終了したからだ。
思えば、デュトワ＆Ｎ響の定期演奏会で、偶然ブロンフマンのピアノを
耳にして以来、彼のすべての東京での演奏会に通いつめてきたのだが、
一度たりとも期待を裏切られたことはないのである。
（フツー、これだけ行ってれば「あ、今日はちょっと調子が悪いのねぇ」
なんて思うでしょう？ しかしブロンフマンに限っては、そういったことが
皆無なのである） おっと、ブロンフマンの話をし始めると止まらなくなる。
■１１月２１日（日）
♪ワレリー・ゲルギエフ指揮
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
前半：♪ラフマニノフ／ピアノ協奏曲第３番ニ短調op.30
ピアノ：イェフィム・ブロンフマン（↑このＣＤは必聴！）
ソロのアンコール：♪スカルラッティ／ソナタハ短調から
♪ショパン／エチュード「革命」
後半：チャイコフスキー／交響曲第４番へ短調 op.36
アンコール：♪J.シュトラウス：シャンパン・ポルカ
：♪ヨーゼフ・シュトラウス：ポルカ「憂いもなく」
……何も語る気がしない。なんて言ったら、みもふたもないか^^;
ブロンフマンのピアノはいつもながら素晴らしい！
普通ラフマニノフって、オケの音にかき消されちゃうでしょう？
しかし彼に限ってはそんな心配はナシ。恐ろしいまでの集中力。
これを期に、いいかげん日本の聴衆の間にもブロンフマン人気が広まってほしい。
なんでこんなに日本では知名度が低いのか、わけわからん。
わりと来日回数も多いはずなのに……。
やっぱりどこぞの評論家とかが大絶賛したりなんかしなければ、
だめなんだろうか？ もっと自分の耳を信じればいいのに。
一番好きなピアニストの名を挙げよ、と言われたら、
好きな演奏家は数多いけれど、
私は迷わずこのブロンフマンの名前を挙げるだろう。
前半のソロのアンコール曲は、いずれもブロンフマンがよく
アンコールピースとして取り上げる曲。今まで何度聴いただろう。
しかし、何度聴いてもまた聴きたくなる。
===
ゲルギエフのチャイコフスキーも素晴らしかった。
同じ組み合わせの、１７日の「悲愴」について、CLASSICAの飯尾さんが、
『普段「悲愴」をCDで聞くことはまったくないんだけど（とうに食傷してるから）、優れた演奏で改めて聴くとホントにいい曲だよねえ（←当たり前だよ……）。』と書いていらっしゃるが、これはこの「４番」についても
そっくりそのまま当てはまる。私なんて多分１０年ぶりくらいに聴いたと思う^^;
ゲルギエフの「気」が音楽にダイレクトに吹き込まれていて、
まことに鬼気迫る演奏。ウィーンフィルの演奏が素晴らしいことは
言うまでもない。
===
それにしても、私の席は１Ｆ２列のステージに向かって左から２番目。
これでＳ席かよ、てな席であった。（普通だとＡ席とかでしょ）
やはり音の広がりが分かりにくい席であることは否めない。
しかしそんなことをカバーして余りある演奏内容。
本当にいい演奏を聴くと、人は無口になる。
一緒に行った人とは、しばらくの間、ただヘラヘラと顔を見合わせて笑っているだけ。これはまことにありがたい。
===
ウィーンフィル・グッズも購入(^^ゞ （我ながらミーハー）
1500円の小皿４枚組み。連れと２枚づつ分け合う。外した指輪やイヤリングなどを置くのに最適。
■１１月２０日（土）
♪終日家。休日って何もなければ結構ヒキコモリのことが多い。
１７日に買ったキャンドルなどを灯してボーットしたり、
特に何をしなくても、楽しい。
明日のウィーンフィルのコンサートの演目
ラフマニノフのピアノ協奏曲第３番や、チャイコフスキーの交響曲第４番
などのＣＤを聴く。チャイ４なんて何年ぶりだろう？
クラシックを聴き始めて間もなくは、
チャイコフスキーの後期の交響曲なんて、わくわくしながら聴いたものだが、
今では、そんなことはまず、ない。
というか、ガンガンのオケ曲を聴く気力があの頃と比べ、明らかに衰えている。好んで聴いた曲の変遷なんかを書き出してみると楽しいかもしれん。
そのうちやってみようっと。（メモ）
■１１月１９日（金）
♪昨夜はなんと、友人からのオイシイ話のおかげで、
六本木ヒルズのグランドハイアット・ホテルに宿泊！
一泊４〜５万だというから、こういう機会でもなければ無理。
サントリーホールの演奏会後、かけつけた。リッチな雰囲気、
おいしい朝食をいただき、朝はタクシーで会社へ。すごい。
こんなことは一生に一度しかないだろう(笑)
♪しかし、天国あれば地獄アリ。
夜１０時過ぎまでド残業。しかし仕事終わらず。非常〜にマズイ(汗)
ま、いっか。何とかなるさ（超楽天的）
■１１月１８日（木）
♪ウィーンフィル 楽団長講演会
「シュトラウス・ダイナスティとその20世紀音楽への影響」
講演だけではなく、団員の室内楽でのシュトラウスの曲など、盛りだくさん。
もちろんイエフィム・ブロンフマンの演奏も。
ブロンフマン出演の曲目のみ記す。
♪シューマン／ウィーンの謝肉祭騒ぎ「幻想的情景」op.26から、
ロマンス、スケルツィーノ、間奏曲。
♪ショスタコーヴィチ／二つのヴァイオリンとピアノのための五つの作品
♪ショスタコーヴィチ／二つのヴァイオリンとピアノのための作品より「ワルツ」
いや〜。まことにすばらしいものであった。
室内楽の時は、ソロや協奏曲のときとは全く違って、
突出することなく、しかし力強くサポート。このバランス感覚の素晴らしさ！
♪楽団長のお話で、意外だったのは、シュトラウスの音楽は、
ウィーンフィルのニューイヤーコンサートなどでおなじみの通り、
昔からこのオーケストラが演奏してきたものと思いきや、
そうではなかったということ。へぇ〜〜〜。
■１１月１７日（水）
♪有給（なんてとってる場合じゃないが）をとり、
夕方は東京大学で行われたシンポジウム「新しい文学の声」へ。
レベッカ・ブラウン×柴田元幸×小野正嗣×沼野充義という豪華な顔ぶれ。
といっても私が行った動機は、柴田氏の大ファンであることが大きい。
柴田氏のお話は相変わらず興味深く、含蓄がある。
また、沼野氏の「世界文学とは」という話も非常によかった。
（また時間があればいつか言及してみたい）
♪東大付近なんてめったに行かないのだが、
南北線の駅へ向かう道すがら、かわいらしい雑貨屋さんを見つけ、
入ってみた。素敵なキャンドル・スタンドを見つけたので、
アロマキャンドルと共に購入。
また、１枚に２つの仕切りがついた便利な楕円形を細くしたような形のお皿
２枚も購入。仕切りつきの皿は巷にたくさん売ってるんだけど、
長細いのって、なかなかなかったから。いい買い物ができてとっても嬉しい。
2004年11月16日
♪がんばろう、新潟！チャリティーコンサート
ジャナンドレア・ノセダ指揮、ＢＢＣフィルハーモニック管弦楽団
「がんばれ新潟！ 新潟県中越地震チャリティコンサート」
（＠東京オペラシティ）
♪==♪==♪プログラム♪==♪==♪==♪==♪==♪==♪==♪
＜前半＞
・バッハ：Ｇ線上のアリア（追悼のため、拍手なし）
・メンデルスゾーン：ヴァイオリン協奏曲ホ短調op.64（Vn:神尾真由子）
＜後半＞
・ベートーヴェン：交響曲第５番ハ短調op.67「運命」
・（アンコール）ヴォルフ=フェラーリ：間奏曲（School of Fathersより）
♪==♪==♪==♪==♪==♪==♪==♪==♪==♪==♪==♪==♪
なんせチケットの発売は１１月４日。今日は１６日。
急遽決定したチャリティーコンサート。価格も破格の２千円。
このチケット代金は全額、義援金として
新潟県災害対策本部に寄付ということだ。すぐに完売。満席。
最初のＧ線上のアリアは、予定にはなかったが、ノセダが
追悼の気持ちを表したい、ということで、拍手なしの演奏になった。
メンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲のソリスト、神尾さんは、
まだ１８歳、スイスを本拠地にしているそうだ。
全体的に線の細い印象だったが、ところどころ、オッ、
と思わせる表現があった。今後が楽しみ。
後半の「運命」はめっぽう面白かった。
まず、冒頭の「♪ジャジャジャジャーン×２」のところ。
普通ならその間にある程度の「タメ」が入るが、フライングかと思えるほど
たたみかけるようにすぐに２度目の
「♪ジャジャジャジャーン」が入り、それはそれで緊迫感があり、よかった。とにかく疾走するような演奏。
ノセダはチョン・ミュンフンやゲルギエフに指揮を学んだ、
ということらしいが、そういわれてみればなるほど、
指揮のスタイルがゲルギエフに似ている。
振りが大きく、ストレートに自分の感情を全身で表現している。
見ていて面白い。わくわくする。
４楽章はこのコンサートで一番の盛り上がり。
ずーっと、「ＢＢＣフィルって、オケの鳴りが今ひとつかなー、
なんとなく乾いた音がするんだよなー」なんて思ってたんですが、
ここまでくると、かなりのってきている。
かなり多くのお客さんがスタンディングオベーション（！）で、拍手！
いつものクラシック音楽のコンサートより、お客さんの反応が断然いい。
指揮のノセダも、団員も、気分がよかったのではないか。
ロビーには募金箱が用意されている。みんなバンバンお札を入れていく。
千円札が多かったかな。私も気分よく千円札をチャリン！
（札なので音はしない）
まぁ、コンサートの料金がタダみたいなものだったのだから、
惜しいとも思わない。たまに５千円札とか入れてる太っ腹な人も。
そういえば、アンコールが終わって、ナビゲーターのお二人が、
客席に起立を求めた。そして、隣の人と手をつないでください、と言う。
私の両隣は、「おぢさん」^^;
ためらいながらも、一応手をつなごうかと思ったんだけど、
おじさんたちはテレてるのか遠慮してるのか、手をつないでくれない。
別にいいけど^^; そして、客席が一体となって「がんばろう、新潟！」
と小さく掛け声をかけた。（私はちょっとテレがあったので、超小声）
みんな気分よく帰途についたと思うが、
私たちが音楽を聴いて幸福感を味わっていた瞬間も、
被災者の方々はつらい状況に立ち向かっていらっしゃるのだ……。
「がんばれ、新潟！！」
===
最後に、このコンサートについてご自身のＨＰ上で告知してくださった、
飯尾様（国内最大規模のクラシック音楽関連サイト、CLASSICAを運営）に
感謝いたします。
こちらのサイトの What's New! は、
毎朝楽しみにチェックさせていただいております。会社で^^;
このサイト知らないクラシック音楽ファンは、まさかいないと思うけど。
「がんばれ新潟！ 新潟県中越地震チャリティコンサート」
（＠東京オペラシティ）
♪==♪==♪プログラム♪==♪==♪==♪==♪==♪==♪==♪
＜前半＞
・バッハ：Ｇ線上のアリア（追悼のため、拍手なし）
・メンデルスゾーン：ヴァイオリン協奏曲ホ短調op.64（Vn:神尾真由子）
＜後半＞
・ベートーヴェン：交響曲第５番ハ短調op.67「運命」
・（アンコール）ヴォルフ=フェラーリ：間奏曲（School of Fathersより）
♪==♪==♪==♪==♪==♪==♪==♪==♪==♪==♪==♪==♪
なんせチケットの発売は１１月４日。今日は１６日。
急遽決定したチャリティーコンサート。価格も破格の２千円。
このチケット代金は全額、義援金として
新潟県災害対策本部に寄付ということだ。すぐに完売。満席。
最初のＧ線上のアリアは、予定にはなかったが、ノセダが
追悼の気持ちを表したい、ということで、拍手なしの演奏になった。
メンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲のソリスト、神尾さんは、
まだ１８歳、スイスを本拠地にしているそうだ。
全体的に線の細い印象だったが、ところどころ、オッ、
と思わせる表現があった。今後が楽しみ。
後半の「運命」はめっぽう面白かった。
まず、冒頭の「♪ジャジャジャジャーン×２」のところ。
普通ならその間にある程度の「タメ」が入るが、フライングかと思えるほど
たたみかけるようにすぐに２度目の
「♪ジャジャジャジャーン」が入り、それはそれで緊迫感があり、よかった。とにかく疾走するような演奏。
ノセダはチョン・ミュンフンやゲルギエフに指揮を学んだ、
ということらしいが、そういわれてみればなるほど、
指揮のスタイルがゲルギエフに似ている。
振りが大きく、ストレートに自分の感情を全身で表現している。
見ていて面白い。わくわくする。
４楽章はこのコンサートで一番の盛り上がり。
ずーっと、「ＢＢＣフィルって、オケの鳴りが今ひとつかなー、
なんとなく乾いた音がするんだよなー」なんて思ってたんですが、
ここまでくると、かなりのってきている。
かなり多くのお客さんがスタンディングオベーション（！）で、拍手！
いつものクラシック音楽のコンサートより、お客さんの反応が断然いい。
指揮のノセダも、団員も、気分がよかったのではないか。
ロビーには募金箱が用意されている。みんなバンバンお札を入れていく。
千円札が多かったかな。私も気分よく千円札をチャリン！
（札なので音はしない）
まぁ、コンサートの料金がタダみたいなものだったのだから、
惜しいとも思わない。たまに５千円札とか入れてる太っ腹な人も。
そういえば、アンコールが終わって、ナビゲーターのお二人が、
客席に起立を求めた。そして、隣の人と手をつないでください、と言う。
私の両隣は、「おぢさん」^^;
ためらいながらも、一応手をつなごうかと思ったんだけど、
おじさんたちはテレてるのか遠慮してるのか、手をつないでくれない。
別にいいけど^^; そして、客席が一体となって「がんばろう、新潟！」
と小さく掛け声をかけた。（私はちょっとテレがあったので、超小声）
みんな気分よく帰途についたと思うが、
私たちが音楽を聴いて幸福感を味わっていた瞬間も、
被災者の方々はつらい状況に立ち向かっていらっしゃるのだ……。
「がんばれ、新潟！！」
===
最後に、このコンサートについてご自身のＨＰ上で告知してくださった、
飯尾様（国内最大規模のクラシック音楽関連サイト、CLASSICAを運営）に
感謝いたします。
こちらのサイトの What's New! は、
毎朝楽しみにチェックさせていただいております。会社で^^;
このサイト知らないクラシック音楽ファンは、まさかいないと思うけど。
2004年11月15日
♪内田樹先生の新刊『現代思想のパフォーマンス』ゲット！
やっと書店で見つけた『現代思想のパフォーマンス』（光文社新書）
内田先生の本は、何であろうと中身を見ずに必ず買うことにしている。
決して、絶対に、失敗というものがないからだ。
私にとって、内田先生のほかにはそんな書き手はごく少数だ。
この本は内田先生と同じ神戸女学院大学の難波江和英（なんばえかずひで）
教授との共著。
私は本を手に取るとまず前書きとあとがきを読むのだが、
内田先生のあとがきからしてシビレル。カンペキ内田節。
んー、でも、この本、ソシュール、ロラン･バルト、フーコー、ラカン、
サイードといった思想家を扱っているものなので、
私にゃ、消化するのに時間がかかりそう^^;
そのうちこの本のエッセンスや面白さなどをお伝えしたいと思います。
===
今日はハズミでもう１冊買った。
晴山陽一『すごい言葉〜実践的名句323選』（文春新書）
私は、どうも名句だの名言だのといった本に弱い。
これも内田先生の本の近くに置いてあったので、
中身もよく見ずに買ってしまった。
今目次を見てみたら、わりとオーソドックスな並び。
人生について、死について、時間について、想像力について……
といった章立てになっていて、それぞれいくつかの名句が収録されている。
うー、でもこれら名句のすべてが英語と併記されているのは
不思議といえば不思議。必ずしも英語圏の名句ばかりではないみたいだから。
無理やり英語併記にしなくてもねぇ。ま、いいか。
煮詰まったときにパラパラ眺めると楽しいんですよね、こういう類の本は。
===
それから、今日、突発的に手帳を買った。
『夢をかなえる人の不思議の手帳（2005日付入）』
アマゾンの写真で見ると、変な帯がついているが、
それを外すと、ブルーの、ちょっとしたかわいい葉っぱのついた
ごくシンプルな手帳になる。これはよさそう。
各月の頭に、時間の使い方について、手帳の利用方法のヒントなどの
エッセイ（この手帳を作った藤沢優月さんの）が書いてあるのだ。
『書くだけ８０％の法則』（＝手帳にいろいろ意識的に
夢などを書き込むだけで、それが潜在意識に働きかけて夢がかなうんだって）
を実現する手帳なんだって。まぁ、それを丸々信じているわけではないが、
手帳は楽しい気分で使いたいしね。
私は来年をまたず、今日からこの手帳にのりかえることにしました(^_^)v
随所に工夫があって、とても楽しそう。
ほんとは、あの佐々木かをりさん（『ミリオネーゼの手帳術―8ケタ稼ぐ女性に学ぶサクサク時間活用法』といった著書がある）がプロデュースしたという手帳
を見に行ったのだけど、私にはちょっと判が大きすぎたので、
かわりのものを探したんでした。
===
ううう。しっかしblogって、時間食うのね……。
これだけでかれこれ１時間近くが経ってるのよ。
しかももっと掘り下げていろいろ書きたいと思ってるんだけれど、
こんな表層的な内容で、おしまい、ってのもねぇ……。
ま、日常的に文章を書くほうではないからってことで^^;
ていうよりは、自分の頭の中が、表層的だからなのか(;_;)
内田先生の本は、何であろうと中身を見ずに必ず買うことにしている。
決して、絶対に、失敗というものがないからだ。
私にとって、内田先生のほかにはそんな書き手はごく少数だ。
この本は内田先生と同じ神戸女学院大学の難波江和英（なんばえかずひで）
教授との共著。
私は本を手に取るとまず前書きとあとがきを読むのだが、
内田先生のあとがきからしてシビレル。カンペキ内田節。
んー、でも、この本、ソシュール、ロラン･バルト、フーコー、ラカン、
サイードといった思想家を扱っているものなので、
私にゃ、消化するのに時間がかかりそう^^;
そのうちこの本のエッセンスや面白さなどをお伝えしたいと思います。
===
今日はハズミでもう１冊買った。
晴山陽一『すごい言葉〜実践的名句323選』（文春新書）
私は、どうも名句だの名言だのといった本に弱い。
これも内田先生の本の近くに置いてあったので、
中身もよく見ずに買ってしまった。
今目次を見てみたら、わりとオーソドックスな並び。
人生について、死について、時間について、想像力について……
といった章立てになっていて、それぞれいくつかの名句が収録されている。
うー、でもこれら名句のすべてが英語と併記されているのは
不思議といえば不思議。必ずしも英語圏の名句ばかりではないみたいだから。
無理やり英語併記にしなくてもねぇ。ま、いいか。
煮詰まったときにパラパラ眺めると楽しいんですよね、こういう類の本は。
===
それから、今日、突発的に手帳を買った。
『夢をかなえる人の不思議の手帳（2005日付入）』
アマゾンの写真で見ると、変な帯がついているが、
それを外すと、ブルーの、ちょっとしたかわいい葉っぱのついた
ごくシンプルな手帳になる。これはよさそう。
各月の頭に、時間の使い方について、手帳の利用方法のヒントなどの
エッセイ（この手帳を作った藤沢優月さんの）が書いてあるのだ。
『書くだけ８０％の法則』（＝手帳にいろいろ意識的に
夢などを書き込むだけで、それが潜在意識に働きかけて夢がかなうんだって）
を実現する手帳なんだって。まぁ、それを丸々信じているわけではないが、
手帳は楽しい気分で使いたいしね。
私は来年をまたず、今日からこの手帳にのりかえることにしました(^_^)v
随所に工夫があって、とても楽しそう。
ほんとは、あの佐々木かをりさん（『ミリオネーゼの手帳術―8ケタ稼ぐ女性に学ぶサクサク時間活用法』といった著書がある）がプロデュースしたという手帳
を見に行ったのだけど、私にはちょっと判が大きすぎたので、
かわりのものを探したんでした。
===
ううう。しっかしblogって、時間食うのね……。
これだけでかれこれ１時間近くが経ってるのよ。
しかももっと掘り下げていろいろ書きたいと思ってるんだけれど、
こんな表層的な内容で、おしまい、ってのもねぇ……。
ま、日常的に文章を書くほうではないからってことで^^;
ていうよりは、自分の頭の中が、表層的だからなのか(;_;)
2004年11月14日
♪さよなら、さーや！
あなたも、とうとう、あちらの世界へ行ってしまわれるのね……。
街をごろつく「負け犬」集団の中で、最も高貴なお生まれの、あなた。
私たち「負け犬」の永遠のアイドル、さーや……。
テレビの画面で、その穏やかな笑顔でご立派なご公務を
遂行なさっていらっしゃる高貴なお姿を拝見するたびに、
私たちに、深い安堵の気持ちをお与えくださった、あなた。
これからも私たちの永遠のアイドルでいらしてくださることを
これっぽっちも疑わせることもなかった、さーや。
でも、あなただけがさっそうと私たちの群れの中から疾走され、
もうまもなく、限りなくまぶしい光に包まれた、
あちらの世界へ入っておしまいになられるとか。
私たちも全く知らぬ間に、いつの間にか。
お幸せに、さーや。おめでとう、さーや。
私たちも、あなたの後へ続くことがあるのかしら、ね？
===
というわけで、紀宮様のご婚約内定のニュースは、なんともめでたい。
今日のニュースはこの話題一色で、何にしろ常時涙腺ユルユルの私は、
自分のことのように、ウルウル泣いた。
それにしても、今日の携帯（というか未だに私はPHSファンなんで）に、
メールの入ること、入ること(笑)
いずれもこの件について、私の大切な負け犬仲間からの
コメントだったのである。
反応は大きく分けて次の通り。
「私もますます早く結婚したくなった！」（←とまあ、これは妥当な感想か）
「ショック！ 先を越された！」（←おいおい、僭越なこと言うなよ）
「さーやが結婚できたんだから、私だって！」（←おいおい、失礼な！）
「（とてもじゃないが詳述できないが、お相手の方への感想）」（←……）
え？ 私の反応？……希望がわいてきた！(笑)
とにかく、こういうことは、すべてご縁の問題だと思う。ご縁とタイミング。
この二つがそろわなければ、決してうまいことはいかないのだ。
ジタバタしてもしょーがない。
この年になっても、こんな単純な事実が分からない人があまりに多い。
説教したるから、私んとこへ来い！(笑) 結構人生相談得意なのよね(^_^)v
他人の状況のことはよく見える。自分のことは……？
街をごろつく「負け犬」集団の中で、最も高貴なお生まれの、あなた。
私たち「負け犬」の永遠のアイドル、さーや……。
テレビの画面で、その穏やかな笑顔でご立派なご公務を
遂行なさっていらっしゃる高貴なお姿を拝見するたびに、
私たちに、深い安堵の気持ちをお与えくださった、あなた。
これからも私たちの永遠のアイドルでいらしてくださることを
これっぽっちも疑わせることもなかった、さーや。
でも、あなただけがさっそうと私たちの群れの中から疾走され、
もうまもなく、限りなくまぶしい光に包まれた、
あちらの世界へ入っておしまいになられるとか。
私たちも全く知らぬ間に、いつの間にか。
お幸せに、さーや。おめでとう、さーや。
私たちも、あなたの後へ続くことがあるのかしら、ね？
===
というわけで、紀宮様のご婚約内定のニュースは、なんともめでたい。
今日のニュースはこの話題一色で、何にしろ常時涙腺ユルユルの私は、
自分のことのように、ウルウル泣いた。
それにしても、今日の携帯（というか未だに私はPHSファンなんで）に、
メールの入ること、入ること(笑)
いずれもこの件について、私の大切な負け犬仲間からの
コメントだったのである。
反応は大きく分けて次の通り。
「私もますます早く結婚したくなった！」（←とまあ、これは妥当な感想か）
「ショック！ 先を越された！」（←おいおい、僭越なこと言うなよ）
「さーやが結婚できたんだから、私だって！」（←おいおい、失礼な！）
「（とてもじゃないが詳述できないが、お相手の方への感想）」（←……）
え？ 私の反応？……希望がわいてきた！(笑)
とにかく、こういうことは、すべてご縁の問題だと思う。ご縁とタイミング。
この二つがそろわなければ、決してうまいことはいかないのだ。
ジタバタしてもしょーがない。
この年になっても、こんな単純な事実が分からない人があまりに多い。
説教したるから、私んとこへ来い！(笑) 結構人生相談得意なのよね(^_^)v
他人の状況のことはよく見える。自分のことは……？
2004年11月13日
♪「私が結婚しないワケ」
さきほどまで教育ＴＶのＥＴＶ特集で、そんな番組をやっていて、
つい見入ってしまった。
なんだかんだ言って、独身のワタシには興味のある話題ではある。
その番組の中で、「結婚の利点」てな話題があったが、
スタジオに出演していた人は、めいめい勝手なことを言っていた。
基本線は「わたしが、わたしが」である。
結婚すると、時間が制約される、とか、好きなことができなくなる、とか。
これについては、内田樹先生（神戸女学院大学教授）の
『街場の現代思想』（ＮＴＴ出版）を読みなさい、
と言いたい。「結婚はオトクか？」というエッセイが入っているが、
もう展開が鮮やか！ 悩みはスコーンと消えることうけあい。
というよりは、「結婚って、自分のためにするんじゃない」ってことが
分かるんじゃないかと。
====
昨日の夜（１２日）はまた、ハンス・ロットを聴きに行ってしまった。
二夜連続(笑) 日フィルの平日の定期演奏会は、後半のみ聴きたい、
という人のための割引があるからありがたい。
ワタシの会社はサントリーホールのごく近くなので、
８時近くまで仕事してからホールへ、なんてことができるのが嬉しい。
つい見入ってしまった。
なんだかんだ言って、独身のワタシには興味のある話題ではある。
その番組の中で、「結婚の利点」てな話題があったが、
スタジオに出演していた人は、めいめい勝手なことを言っていた。
基本線は「わたしが、わたしが」である。
結婚すると、時間が制約される、とか、好きなことができなくなる、とか。
これについては、内田樹先生（神戸女学院大学教授）の
『街場の現代思想』（ＮＴＴ出版）を読みなさい、
と言いたい。「結婚はオトクか？」というエッセイが入っているが、
もう展開が鮮やか！ 悩みはスコーンと消えることうけあい。
というよりは、「結婚って、自分のためにするんじゃない」ってことが
分かるんじゃないかと。
====
昨日の夜（１２日）はまた、ハンス・ロットを聴きに行ってしまった。
二夜連続(笑) 日フィルの平日の定期演奏会は、後半のみ聴きたい、
という人のための割引があるからありがたい。
ワタシの会社はサントリーホールのごく近くなので、
８時近くまで仕事してからホールへ、なんてことができるのが嬉しい。
2004年11月12日
♪ハンス・ロットの交響曲第１番日本初演に行く
昨日さんざんこのコンサートについての前ふりを書きましたが、
ついに、日本におけるハンス・ロット演奏史の始まりを告げる、
歴史的瞬間（！）に立ち会ってきました。
日本フィルハーモニー管弦楽団による、
ハンス・ロットの交響曲第１番日本初演です。
もう、大・大・大満足でした！
指揮は沼尻竜典（りゅうすけ）氏＆日フィルの組み合わせ。
沼尻氏は特に思い入れがある指揮者というわけではなかったのですが、
今日の演奏を聴いて、ポイント赤丸急上昇です！
ブルックナー風に始まる曲の冒頭は、
荘厳かつ決然たる雰囲気が欲しいところだったのですが、
あれれ、いきなりちょっと拍子抜けのような……。
なんじゃこりゃ？ ちょっと弱弱しいっていうか、
芯がないぞ……と先が危ぶまれてしまったのですが、
そんな不安はすぐに払拭されました。
随所に発見と感動があって、私は始終ウルウルしておりました。
（ワタシは涙腺が異常にユルイってこともあるんだけれども）
会場で売っていた同曲のＣＤも激売れ。めでたしめでたし。
もっともっと、いろんな人に聴いてほしい曲ですから。
「初演」モノって、だいたい、どこで終わったのかもわかんなかったり、
拍手もまばら、っていうか、義務的に拍手をするっぽいところがありますよね？ 「今のは一体なんだったの？」的な(笑) 現代曲とかね。
ですが、今日はもうみなさん反応が熱いというか、なんというか。
ブラヴォーまで出ましたよぉ。ワタシも思いっきり拍手！！
（ま、ロットは現代曲ではないですけど）
やはりこうした埋もれていた名曲に光を当て、
私たちの前に、この曲の全体像を提示してくれた沼尻氏の功績は大である。
これくらいの規模の曲になると、ＣＤで聴いているだけでは分からないことが
多いものだなと、実演に触れてつくづく感じた。
ちなみに曲が曲だけに、お客さんの入りが心配でしたが、
６〜７割弱はうまっていた感じ。（私の席は２Ｆでしたので、
１Ｆ席の真ん中より後ろのうまりかたは不明ですが）
どんなオタクっぽい客層になるのかと思いきや、わりと普通で(笑)。
でもまあ、前半はベートーヴェン／ピアノ協奏曲第５番「皇帝」で、
ピアノはおばさまたちにも人気の梯剛之さん、
だったってこともあるかもしれないが。
（アンコールはリスト／コンソレーション No.3）
梯さんのピアノ、ライブは初めてだったのですが、
とにかくピアニシモの部分がキレイ。
ダイナミズムよりも、繊細さで勝負、といった人のようです。
明日もサントリーホールで、同じプログラムの演奏会があり。
もう連ちゃんで行ってしまわずにはいられませんわ！
ちなみに開演前の１８時３０分〜、ホールで沼尻氏のプレトークもありました。ほとんど開演直前まで熱く語ってくれました。
内容については、日本フィルのＨＰの「マエストロ・サロン」をご覧ください。今日のプレトークの内容は、
11/9のトークの内容の圧縮版という感じでした。
この曲の聴き所も満載。ボリュームたっぷりの内容になっています。
===
はぁ……。うまく文章かけないなぁ。コトバにした瞬間、
自分の思っていることとは違うことになってしまっていることを自覚
しなければならないもどかしさ、ったらない。
おっと、２時！ 早く寝なきゃ！
明日もコンサートに行くから、テキパキ仕事しなくては！
ついに、日本におけるハンス・ロット演奏史の始まりを告げる、
歴史的瞬間（！）に立ち会ってきました。
日本フィルハーモニー管弦楽団による、
ハンス・ロットの交響曲第１番日本初演です。
もう、大・大・大満足でした！
指揮は沼尻竜典（りゅうすけ）氏＆日フィルの組み合わせ。
沼尻氏は特に思い入れがある指揮者というわけではなかったのですが、
今日の演奏を聴いて、ポイント赤丸急上昇です！
ブルックナー風に始まる曲の冒頭は、
荘厳かつ決然たる雰囲気が欲しいところだったのですが、
あれれ、いきなりちょっと拍子抜けのような……。
なんじゃこりゃ？ ちょっと弱弱しいっていうか、
芯がないぞ……と先が危ぶまれてしまったのですが、
そんな不安はすぐに払拭されました。
随所に発見と感動があって、私は始終ウルウルしておりました。
（ワタシは涙腺が異常にユルイってこともあるんだけれども）
会場で売っていた同曲のＣＤも激売れ。めでたしめでたし。
もっともっと、いろんな人に聴いてほしい曲ですから。
「初演」モノって、だいたい、どこで終わったのかもわかんなかったり、
拍手もまばら、っていうか、義務的に拍手をするっぽいところがありますよね？ 「今のは一体なんだったの？」的な(笑) 現代曲とかね。
ですが、今日はもうみなさん反応が熱いというか、なんというか。
ブラヴォーまで出ましたよぉ。ワタシも思いっきり拍手！！
（ま、ロットは現代曲ではないですけど）
やはりこうした埋もれていた名曲に光を当て、
私たちの前に、この曲の全体像を提示してくれた沼尻氏の功績は大である。
これくらいの規模の曲になると、ＣＤで聴いているだけでは分からないことが
多いものだなと、実演に触れてつくづく感じた。
ちなみに曲が曲だけに、お客さんの入りが心配でしたが、
６〜７割弱はうまっていた感じ。（私の席は２Ｆでしたので、
１Ｆ席の真ん中より後ろのうまりかたは不明ですが）
どんなオタクっぽい客層になるのかと思いきや、わりと普通で(笑)。
でもまあ、前半はベートーヴェン／ピアノ協奏曲第５番「皇帝」で、
ピアノはおばさまたちにも人気の梯剛之さん、
だったってこともあるかもしれないが。
（アンコールはリスト／コンソレーション No.3）
梯さんのピアノ、ライブは初めてだったのですが、
とにかくピアニシモの部分がキレイ。
ダイナミズムよりも、繊細さで勝負、といった人のようです。
明日もサントリーホールで、同じプログラムの演奏会があり。
もう連ちゃんで行ってしまわずにはいられませんわ！
ちなみに開演前の１８時３０分〜、ホールで沼尻氏のプレトークもありました。ほとんど開演直前まで熱く語ってくれました。
内容については、日本フィルのＨＰの「マエストロ・サロン」をご覧ください。今日のプレトークの内容は、
11/9のトークの内容の圧縮版という感じでした。
この曲の聴き所も満載。ボリュームたっぷりの内容になっています。
===
はぁ……。うまく文章かけないなぁ。コトバにした瞬間、
自分の思っていることとは違うことになってしまっていることを自覚
しなければならないもどかしさ、ったらない。
おっと、２時！ 早く寝なきゃ！
明日もコンサートに行くから、テキパキ仕事しなくては！
2004年11月11日
♪Blogを始めてみることにしました！
♪HAPPY BIRTHDAY TO ME 〜♪
というわけで、今日は私の３７回目の誕生日。
未だ余裕の「負け犬」（＠酒井順子）ですが、それがなにか、問題でも？(笑)
……というのはどうでもいいんですが、
誕生日を機に、日ごろの放蕩生活（？）を少しは反省でもすべく、
Blogを始めてみることにしました。
話題の中心はもうかれこれ二十年近く（！書いてて恐ろしくなった）
飽くことなく聴き続けているクラシック音楽について、
いろんな方とシェアしていければと思っております。
その他、日々読み散らしている本のことなどなど、思いつきで。
（って、こんなの読んでくださる奇特な方などいらっしゃるのであろうか？）
もともと「クラシック音楽処方箋」
というメルマガを出していて、同名のＨＰ
も作ってはみたものの、どーーもマメなほうでもなく、
また、技術も追いつかず（←単に言い訳）、
ＰＣがクラッシュし、更新がなぜかできなくなって以来、それっきり(;_;)
一応まだ掲示板などは生きているのですが。
でも、こういったBlogだと、更新が簡単そうに思えたので（気のせい？）、
また意欲が出てきました。
とはいえ、まだ始めたばかりでしばらくは試行錯誤が続くと思いますが、
どうぞよろしくお願いいたしますm(__)m
さて、明日（というか、もう今日だけど）は、
ハンス・ロットの交響曲の初演のコンサートに行く予定。楽しみです。
（日フィル＠サントリーホール）
ハンス・ロットの交響曲第１番のＣＤは、
私がここしばらく無性にハマッているもので、
マーラー＆ブルックナーファンは特に必聴！でしょう。
ちょっと新鮮な感動があると思います。
このＣＤ、千円ポッキリってのに、ライナーノートの充実ぶりは特筆モノ。
とにかくほんとにおすすめです。
また後ほど感想などを書き込んでみたいと思います。
（しっかし、時間かけずに書いた文章って、ますます稚拙でお恥ずかしい。
メルマガだと、あんなもの１本書くのでも週末つぶれたりするので……）
というわけで、今日は私の３７回目の誕生日。
未だ余裕の「負け犬」（＠酒井順子）ですが、それがなにか、問題でも？(笑)
……というのはどうでもいいんですが、
誕生日を機に、日ごろの放蕩生活（？）を少しは反省でもすべく、
Blogを始めてみることにしました。
話題の中心はもうかれこれ二十年近く（！書いてて恐ろしくなった）
飽くことなく聴き続けているクラシック音楽について、
いろんな方とシェアしていければと思っております。
その他、日々読み散らしている本のことなどなど、思いつきで。
（って、こんなの読んでくださる奇特な方などいらっしゃるのであろうか？）
もともと「クラシック音楽処方箋」
というメルマガを出していて、同名のＨＰ
も作ってはみたものの、どーーもマメなほうでもなく、
また、技術も追いつかず（←単に言い訳）、
ＰＣがクラッシュし、更新がなぜかできなくなって以来、それっきり(;_;)
一応まだ掲示板などは生きているのですが。
でも、こういったBlogだと、更新が簡単そうに思えたので（気のせい？）、
また意欲が出てきました。
とはいえ、まだ始めたばかりでしばらくは試行錯誤が続くと思いますが、
どうぞよろしくお願いいたしますm(__)m
さて、明日（というか、もう今日だけど）は、
ハンス・ロットの交響曲の初演のコンサートに行く予定。楽しみです。
（日フィル＠サントリーホール）
ハンス・ロットの交響曲第１番のＣＤは、
私がここしばらく無性にハマッているもので、
マーラー＆ブルックナーファンは特に必聴！でしょう。
ちょっと新鮮な感動があると思います。
このＣＤ、千円ポッキリってのに、ライナーノートの充実ぶりは特筆モノ。
とにかくほんとにおすすめです。
また後ほど感想などを書き込んでみたいと思います。
（しっかし、時間かけずに書いた文章って、ますます稚拙でお恥ずかしい。
メルマガだと、あんなもの１本書くのでも週末つぶれたりするので……）
