2006年06月06日

ナイロビ

ブロークンフラワーズ
ジム・ジャームッシュ久々の長編、ということで話題の映画。20年前に自分の子を産んだという匿名の手紙を受け取ったドン(ビル・マーレイ。あの、なんともいえない哀愁漂う感じが○)は、20年前につきあった女性を訪ねる旅に出る・・・・、というロードムービーではあるんだけれど、かなりの脱力系。恋人に去られたばかりで、毎日フレッド・ペリーのジャージを着てごろごろしているようなドン。こんな元彼が現れたら情けないと思うのだけど、元恋人達(シャロン・ストーンやジェシカ・ラング)は割と好意的なのよね。そしてその気持ちがなんとなくわかっちゃうの。こういう、どこか憎めない男を演じるのにはビル・マーレイはぴったり。
ラストはかなり観客任せで、え?って思ったけれど、それもまた一興。全編通して漂っている情けない感じが妙に心地よかった。
それにしても、元恋人の家で、現旦那と3人で食卓を囲むなんて、絶対イヤだと思う・・・。

ナイロビの蜂
妻テッサ(レイチェル・ワイズ)を事故で亡くした、ケニア駐在のイギリス外交官ジャスティン(レイフ・ファインズ)は、妻の周辺を調べるうちに事故に不審を抱くようになり・・・。
サスペンスタッチで進む物語だけれど、根底には2人の愛があるの。特に、行動的で情熱的なテッサの愛は、深くて大きくて、物語が進むうちに、ジャスティンに向けられたその気持ちがわたしたち観客にも伝わってきた。レイチェルはこの演技でオスカーを受賞したけれど納得。そんな妻の情熱が向けられていた先を調べることによって、寡黙だった夫が徐々に変わってゆく姿に引き込まれてゆく。テッサの力に引き寄せられた。
アフリカの色鮮やかで雄大な景色と、イギリスの曇った空とくすんだ空気の対比が印象的。視覚から入ってくる美しい映像と、ふたりの愛の深さがあいまって、壮大な物語を見た気分になった。決してしあわせな映画ではないけれど、何故か温かさを感じる、いい映画です。是非。
アンジェラ
  
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2006年03月09日

ナルニア

ナルニア国物語 (2006.03.08) ナビオTOHOプレックス
レディースデー1000円
戦時下の英国、田舎に疎開した4人兄妹は、身を寄せた教授の家のクローゼットからナルニア国へと迷い込む。そこは白い魔女によって100年も冬が続いている国だった・・・。
ナルニア国には動物(みんな英語を話すの。ビーバーもキツネもライオンも)の他フォーン(半人半獣)や小人たちが住んでいて、その住人達が、リーダーであるライオン、アスランの指揮の下、魔女に支配されている国を取り戻すために立ち上がるのね。
その戦争に力を貸すのが男2女2の兄妹なのですが、この4人、みんなあんまりかわいくないのだよね。末っ子のルーシーだけは子供らしいかわいさがあったけど・・・。そこがネック。あと、2時間ちょっとの映画なのにものすごく長く感じてしまった。どこが、と挙げることはできないけれど、全体的にテンポが悪かった気がするのよね。とは言え、動物はかわいいし、ストーリーも楽しくて、面白かったです。
 昨今はファンタジー映画やCG駆使映画が流行っているからか、「どこかで見たような」という既知感は拭えなかったですが。

シリアナ (2006.03.04) MOVIX京都 ポイントを使って無料
アメリカの巨大石油企業の合併を軸に、とある中東の石油産油国の王子に関わる人々を描いた社会派な作品。
企業の弁護士、石油アナリスト(マット・デイモン。とってもかっこいい)、CIAエージェント(ジョージ・クルーニー。太っていたわ!)がメインのキャラで、この3人以外にも印象的なキャラクターがたくさん・・・出てきたのはいいんだけれど、話がややこしく、そしてまた、中東情勢を把握していない私にはとても難解な映画でした。特にアメリカ・ワシントンの部分は「?」が多かったなぁ・・・・。後で説明してもらったけれど、それでもやっぱり「?」でした。何度か見たら理解できるのでしょうが、そんな気力はありません。
と、こんな私ですが、アメリカの恐ろしさ(が実際にこんなことをしているのならね)とか、人が狂気に陥っていく様の不気味さとかそういったことを考えたりしていました。
ジョージはこの役でオスカーを獲ったけれど、わたしにはそれほどすごい演技だったようには思えないんですがね。ジョージは好きだけど。

クラッシュ (2006.03.01)ナビオTOHOプレックス 映画の日1000円
ある1日にLAで起こった様々な出来事を、様々な人物に焦点を当てながら描く群像劇。アカデミー作品賞を獲りました。小粒な映画ではあるけれど納得。
 人種による摩擦を中心に、人間の心の奥の二面性みたいなものをしっかり捕らえた物語で、食い入るように見てしまいました。登場人物はかなり多いのですが、その中で印象に残ったのは、白人社会で生きるテレビプロデューサーを演じたテレンス・ハワード。(彼の妻を演じたタンディ・ニュートンがかなり老け込んでてびっくり。あれは役上のこと?)日常生活で様々なストレスを抱えて生きている彼は、ある事件をきっかけにそのストレスを爆発させるのだけれど、上手かったです。あとはオスカーノミネートのマット・ディロン(昔大好きだったわ)。きっと、人は誰でもこういう二面性を持っているんだろうなぁ。嫌なやつだけど、本当はいい人だったり。ライアン・フィリップの役もそうでした。サンドラ・ブロックも好演。
この映画には、凶悪なだけの人間は出てこないの。みんな、いい面と悪い面を合わせ持っていて、そのことが悲劇を呼んだりもする。それでも後半には希望の兆しが見えていて、雪の舞うLA(降るんだ!ってびっくりした)の雰囲気といいラストは秀逸でした。悲惨なことや悲しいこともたくさん起こるLAの街で、みんな一生懸命生きていて、その気持ちが伝わってくるような映画でした。

ウォーク・ザ・ライン (2006.02.27)テアトル梅田 前売り券1500円
 50年代に活躍したカントリー&ロックシンガー、ジョニー・キャッシュと、歌手仲間であるジューン・カーターを描いた伝記映画。
貧しい生まれからスターダムを駆け抜け、ドラッグに溺れるも再生する、というステレオタイプの人生ではあるけれど、映画は、ジョニーの人生だけではなく、ジューンとの恋愛面を深く描いていて判りやすいストーリーでした。感情移入もしやすくて。
  
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2006年01月23日

SAYURI

●SAYURI
Memories of a Geisha (2005年 アメリカ)
★★★ 1月16日、梅田ピカデリー

幼い頃に置屋に売られた千代は、ある日、親切にしてくれた会長さん(渡辺謙)に幼い恋心を抱く。そして少女に成長した千代はSAYURIという名の舞妓として、花街にデビューし、会長さんと再会するのだった・・・・。

置屋の女主人が桃井かおり、同じ置屋の意地悪な先輩にコン・リー、幼なじみに工藤夕貴、花街のトップスターで千代に目をかけてくれたお姐さんにミシェル・ヨー。会長さんの親友に役所広司。と、なかなかの豪華メンバー。
主要3人を中国スターが占めたことで、ちゃんと日本を描けるの?といった心配の声があがっていたけれど、もう、これは日本の話として見たらだめよね。時代背景が?なところも多いし、そもそも日本語と英語が入り交じってるし、名前にしたって「千代」がいるかと思えば「Pumpkin」だっているんだから!(字幕が「おカボ」だったのには笑えた!)
ということで、アジアのどこかの日本に似た国のおとぎ話、とでも思ってみたら、映像は美しく、彩り華やかで、楽しい映画でした。2時間強、目が釘付けだったもの。(思えば「シカゴ」もそうだったなー)

お話は、会長さんへの秘めた思いと、女の戦いと、戦争に巻き込まれて狂ってゆく運命と、そんなものをミックスさせた仕上がり。見ていて飽きなかったよ。
ただ、チャン・ツィイーは伝説になるにはインパクトがなかったかな。ふしだらさ満開のコン・リーや、お姐さん度抜群のミシェル・ヨーの方が◎でした。
桃井かおりはいつでも桃井かおりだったな。  
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2006年01月17日

炎のメモリアル

炎のメモリアル
ladder 49
ボルティモアの消防署に配属されたジャック(ホアキン・フェニックス)の消防士としての生活を描いた物語。上司役にジョン・トラボルタ。

消防士の生き様を感動的に描いたヒューマン・ドラマ・・・と思っていて、実際その通りの映画だったんだけれど、ラストが予想と違ったので驚いたわ。

こういうアツイ物語は結構好きなので楽しんだけれど、改めて、消防士って危険な職業なんだよな、と思った。みんなが逃げ出す火災現場に踏み込んでいくのはなぜ?という質問に、そういえばそうよね、としみじみ思う。火災シーンはとてもリアルで、怖いくらいだった。

  
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スタンドアップ

●スタンドアップ NORTH COUNTRY
(2005 アメリカ) 1月15日 三宮東映プラザ

80年代後半、夫の暴力から逃れて実家に身を寄せたジョージー(シャーリーズ・セロン)は、2人の子供を養うために炭坑で働き始めるが、そこはセクハラ日常茶飯事の男社会で・・・。

母親役にシシー・スペイセク、友人にフランシス・マクドーナンド(上手いね)、ショーン・ビーン(かっこいいぜ)、ウッディ・ハレルソン(禿げた!)となかなか豪華なキャストです。が、やっぱり見応えはセロン嬢。シングルマザーとして、様々な中傷や偏見に耐える姿、それでも立ち上がり、泣くまいと涙をこらえる姿には、こちらも涙を流さずにはいられなかった。
最初の一歩を踏み出すことってすごく難しいし、きっと本当は強くはないのに、母として子供を守るために恐れながらも立ち向かっていく彼女は素晴らしかった。

耐え難いセクハラと見て見ぬふりの敬遠陣によって傷つけられたジョージーは訴訟を起こすのだけれど、仕事を失いたくない同僚たちは皆及び腰で、逆に嫌がらせは増すばかり。そんな時、今まできつい態度しか見せなかったお父さんが味方になってくれるのよ。普段から優しく見守ってくれるお母さんの優しさも、このお父さんの気持ちもすごく切なくなっちゃうよね。

炭坑で働き始めて、初めて子供2人をレストランに連れて行った時の誇らしそうな母の顔と、裁判で戦っている時の意思を強く秘めた顔、どちらも触れたら泣き出してしまいそうで、すごく素敵だった。

シャーリーズ・セロン、「モンスター」同様、美人の役ではないけれど、こういう役を演じても文句なしの女優さんよね。「彼女は最高の性格俳優」というニキ・カーロ監督の言葉にもうなずける。
おすすめです。  
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2006年01月16日

2005年のベスト映画

2005年の映画の総括を。

さすが!と思えたし、恋愛モノとしても◎だったので
わたしの2005年ベストは「エターナル・サンシャイン」。

1.「エターナル・サンシャイン」
2.「クローサー」
3.「ビフォア・サンセット」
4.「スターウォーズ エピソード掘
5.「シンデレラマン」
6.「イン・ハー・シューズ」
7.「チャーリーとチョコレート工場」
8.「shall we dance?」
9.「dear フランキー」
10.「コーラス」


1、は、真冬の海岸と奇抜な発想、結構切ないストーリー全てが◎でした。
ケイト・ウィンスレットは魅力的ですね。
2、お洒落な雰囲気と、ナタリー・ポートマンの幼い妖艶さがよかったです。
お話も、絡み合ってどろどろのわりには、見終わったあとはさらりとしてるのが
よかったな。
3、これも雰囲気が◎。あとは主役ふたりの会話が絶妙ですねー。よかった。
4、泣いても笑っても最終話。入れざるを得ない。とは言え、最終話にはふさわしかったと思います。
5、以下、ほぼ順不同なんですけど、こういう話好きなんですよねー。監督も好きだし、レニー演じた強い女性も印象的。
6、これはもう、女性が見たら大共感ですよー。恋愛から人生から家族観から、色んな視点で見られて、満足な映画。キャメロンかわいいし。
7、これはジョニデにやられました。やっぱりティム・バートンは凄い!
8、やっぱりラブコメも入れなくっちゃ、ということで。結構好きでした、これ。
日本版とは物語が同じでも雰囲気がまるで違いますが、そこがアメリカっぽくて◎。
去年はラブコメ不作だった気がする・・・・。あと思いつくのは「最後の恋の見つけ
方」くらいですが、断然J.Lo&ギア様コンビに軍配。
9、ジェラルド・バトラーはかっこいいし、母と息子の切ない話といい・・・・、ほ
ろりです。
10、子供のかわいらしさについ・・・・。

ちょうど80本見てたのですが、今年はこれ!と思えたのは上位4作までで、あとはどれも似たり寄ったりのものが多かったです。全体的に、私のなかではまぁまぁのものが多い1年だったかな。豊作では決してないなぁ。ラブコメ不作なのが痛いし、感動作もそんなになかった気が。

一番泣いたのは「ポビーとディンガン」「ネバーランド」で、ちまたの年間ランキン
グでは上位に来ている「エレニの旅」も結構好きでした。

かわいかったのは「エイプリルの七面鳥」のケイトですね。(それが後半にはトムと
・・・・。なんでこうなっちゃったのかしら)

歴史大作では「キングダム・オブ・ヘブン」が一番良かったです。

美しかったのは「インタープリター」のニコールと「キング・コング」のナオミ
(どっちもオーストラリアン!)、

かっこよかったのは「マイ・ボディガード」のデンゼル・ワシントンと「シン・シティ」のブルース・ウィルス(渋すぎる!)。

印象的なのは「シルヴィア」のグイネス・パルトロウ、
味覚効果があったのは「サイドウェイ」
うらやましいぞー!なのは「Mr.&Mrs.スミス」のスミス夫妻のおうち。
これから楽しみ、なのはジェシカ・アルバとシエナ・ミラー。
ニューヨーク大賞は「最後の恋のはじめ方」
・・・とこんな感じかなぁ。
80本、ほとんどがアメリカ映画、時々フランス映画、だったなー。

今年は何本見られるかな?  
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2006年01月15日

プルーフ・オブ・マイ・ライフ

●プルーフ・オブ・マイ・ライフ proof ★★★
(2005年 アメリカ) 1月14日 OSシネフェニックス

天災数学者と言われた父(アンソニー・ホプキンス)が精神を病んで以来看病を続けたキャサリン(グィネス・パルトロウ)。そんな父の葬儀の前夜、自身も数学者である彼女の元に、父親の教え子ハル(ジェイク・ギレンホール)が現れ・・・。

グィネスが上手かった。自分が父親に似ていることを自覚し、それゆえに自分も精神に異常をきたすのではないかと怯える姿や、素晴らしい才能を持っていた父の変貌振りに涙する姿には、見ている側の心も、きゅっと痛くなった。

物語の大半は、父娘が暮らしたシカゴの家で起こるのだけれど、元が舞台と知って納得。登場人物は、3人と、あとはキャサリンの姉クレア。この姉が優秀なキャリアウーマンで、そんなクレアとキャサリンの対比も面白く、迫力があったわ。

ハル役のジェイク・ギレンホール、なんかいつの間にかたくましくかっこよくなった気がする。笑顔がかわいかった!

キャサリンの隠された才能と、その才能を巡るクレア・ハルとのやりとり。信じてほしいと思いながらも、自分自身ですら自分を信じられないキャサリンを演じるグィネスは本当に上手かったし、心を動かされました。
  
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2006年01月14日

綴り字のシーズン

●綴り字のシーズン BEE SEASON ★★☆
(2005年 アメリカ) 1月11日OS劇場CAP

大学教授の父(リチャード・ギア、甘い顔は健在!)と研究職(多分・・・)の母(ジュリエット・ビノシュ、老けた)を持つイライザ。兄に向かっていると思っていた父の愛情は、イライザがスペリングコンテストで勝ち進むにつれ、イライザに向かい始め・・・。

しあわせそうに見える厳格な家庭に潜むひずみが描かれていて、ラストはそこに光が射す、というあたり、ありきたりのストーリーに思えるけれど、その「ひずみ」が意外に重くて、母親の心の傷、宗教学者である父が娘の才能に心酔していく様とか、見放されたと感じた兄がヒンズー教に傾倒していく様とか、割と精神的に深い映画だった。そしてその深さが中途半端で、あんまり乗り切れなかったなぁ。
もっとさらりとした爽やか家族映画にしていたほうが見やすくてよかったのでは、なんて思ってしまうわたしは単純?
ケイト・ボスワーズが出てるのには驚いた。
イライザ役のフローラ・クロスちゃんはすごーく上手かったしかわいかった!  
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2005年12月30日

ロード・オブ・ウォー

●ロード・オブ・ウォー (12月25日 シネフェニックス)
LORD OF WAR ★★★ (2005 アメリカ)

武器商人として才を発揮する、ブロンクス出身の移民ユーリ(ニコラス・ケイジ)と、彼を追うインターポールの捜査官バレンタイン(イーサン・ホーク)。

ユーリが武器商人を生業としていく様を描いたこの映画、ラストは衝撃的で、流れるテロップには深いメッセージを感じたわ。フリーの武器商人なんて職業があることすら知らなかったわたしだけれど、軍需産業で儲けを得ることに対して、自分が売った武器で人が死ぬことに対して、知らんふりを決め込むことができるその心は、到底理解できなかった。

イーサン・ホークは少し迫力が足りなかったわね。ユーリの弟役を演じたジャレッド・レト。繊細な彼の気持ちや、ユーリの妻の「人間失格にはなりたくない」という気持ちはすんなりと心に入ってきた。  
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灯台守の恋

●灯台守の恋 (12月22日OS劇場CAP)
L' EQUIPIER  ★★★☆(2004年フランス)

フランス、ブルターニュ地方の小さな島で灯台守をするイヴァンとその妻マべ。彼らの家に、新しい灯台守としてやってきたアントワーヌ。よそ者に冷たい島民たちにつまはじきにされる彼とマベは惹かれあって・・・。

すごくシンプルなお話で、だからこそ演技力や雰囲気が物語の出来を左右すると思うんだけど、どちらも○。控えめだけれど芯の強そうなマベ、甘いマスクだけれどつらい過去を背負うアントワーヌ、口下手だけれど実は優しくて誠実なイヴァン。3人ともがいい味を出してるんだよね。上手いなぁ。

恋に落ちるふたりよりも、イヴァンが印象的。彼のような振る舞いはわたしには決してできないわ。マベを愛する気持ちが伝わってきた。お話だけを見たらどろどろしているのに、そこをさらりと見せてしまうのがフランス映画だよなぁと思ってしまう。

荒涼とした感もする彼らの島は、でも、素朴な感じで海も美しい。穏やかな面と荒れ狂う面、どちらの姿も見せる海のなかの灯台で、交代で暮らさねばならない灯台守の仕事ってきついだろうなぁ、と思ったり。

  
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キング・コング

●キング・コング (12月18日 MOVIX六甲)
KING KONG (2005 ニュージーランド・アメリカ)

映画の撮影のために訪れた無人島で巨大ゴリラに出会った撮影隊は、ゴリラを生け捕りにしてニューヨークに持ち帰る・・・、といったオリジナルに忠実なリメイク作品。

これがもう、冒険あり、恋愛あり、感動あり、で凄いのですよ。ホント。3時間を超える長い映画なのだけど、全く退屈せず、息をつく間もない感じ。一気に見られておなか一杯、大満足。圧巻だったのは無人島でのシーン。原住民や恐竜などから逃げ惑うシーンはグロテスクだし、恐竜とゴリラの戦いは迫力満点、ものすごいの!

コングとナオミ・ワッツとの触れ合いには、きゅん、となる。ナオミ・ワッツ、綺麗に撮れてました。大画面にも耐えられる美しい女優さんね!監督のキング・コングへの並々ならぬ愛を感じたわ。

昆虫やグロいものが×なわたしは、途中で泣きそうになるくらい怖かったけれど、でもホント面白かった。大作と呼ばれるのにふさわしい映画だと思うわ!  
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2005年12月29日

ポビーとディンガン

●ポビーとディンガン (12月14日 梅田ガーデンシネマ)
POBBY AND DINGAN ★★★☆ (2005 オーストラリア/イギリス)

今年一番、っていうくらい泣いた映画、かな。

オーストラリアの田舎町で両親と暮らす兄妹アシュモルとケリーアン。
ある日、ケリーアンの想像上の友人ポビーとディンガンがいなくなり、ケリーアンの体は徐々に弱り始める。そんなケリーアンのためにアシュモルは彼らの捜索を始めるが・・・。

この、妹を思う兄の心とオーストラリアの素朴な人々の気持ちに泣かされました。貧しさと、誤解から生まれた人々の冷たい視線のせいでつらい思いをする一家。その家族の気持ちをひとつにしたのは健気なケリーアンなんだよねぇ・・・。ラストがまた号泣だった。原作とは違うラストだったけれど、これはこれで○。

想像上の友人、って小さい頃には持つものなんだよね、わたしもそんな頃を思い出して懐かしくなった。信じる気持ちって大切。  
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2005年12月13日

ノエル

ノエル 12月12日 梅田ブルグ7 ★★★★
アルツハイマーの母の看護に追われるローズ(スーザン・サランドン)と、魅力的な婚約者(ペネロペ・クルス)への独占欲が押さえられないマイク(ポール・ウォーカー)は、クリスマス・イブの夜、不思議な体験をする・・・。

この3人を中心に、イブの夜に起こる出来事を描いた映画。まずはクリスマスのニューヨークが素敵。サウス・ストリート・シーポート、ロックフェラー・センターやセントラル・パーク、もちろん赤と緑のエンパイアも。わくわくしちゃいます。
そして物語。判りやすくて単純ではあるけれど、心が温まるとても素敵な物語です。寂しかったり、我が儘になったりしていた自分の気持ちがすうっと清々しくなってきて、ああクリスマスっていいなぁ、と穏やかな気持ちになる。いい映画です。おすすめ。
ノンクレジットでロビン・ウィリアムスが出ています。サランドンもこの人も苦手なタイプの俳優さんですが、今回は映画自体が楽しめたので◎。
  
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2005年12月12日

クリスマスプレゼント

今年は恋人ができたので色々とプランを考えているのだけれど、気付かないうちにだんだんと欲が出てきて「何をあげる」かではなく「何をもらう」か、「何をする」かではなくて「何をしてもらう」か、と気持ちが受け身になって、要求することばかりになっていた。そして、思い通りに行かなければ機嫌を悪くしたり、怒ってみたり、毎回反省するのに、そんな癖が出現していた。

今日見た「ノエル」という映画は、そんなおごり高ぶった気持ちに気付かせてくれました。自分の浅はかさに気付けなければ大事な人をなくしてしまうかも、という、とてもストレートなことを、遠回しではなく描いてあって、見ていてはっとした。
いくら仲良くなって、お互いの間にある心の垣根がどんどん低くなっていっても、尊重すべきところは尊重すべきだし、相手を信じられなくなってしまったら自分がもっと苦しくなる。そんなことを気付かせてくれる、心温まる映画でした。
わたしも大事なことを忘れたまま、どんどん嫌な人になっていたかもしれないな、と思うと、この時期にとてもいい映画が見られてよかったなぁと思うのでした。
やっぱり映画は人生の教科書。
  
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2005年12月05日

早退届

今日、働き初めて7年目にして初めて「早退届」を起票した。

前の会社はフレックスだったので、タイムカードは一切必要なかったし、遅刻早退も特に届出はいらなかった。
今の会社に入ってからは、遅刻と全休はあったけれど早退は未経験で、今朝、その「早退届」の「理由」欄を目の前にして、なんて書いたらいいのか・・・と真剣に悩んでしまったのでした。
嘘でも「通院」とか「家庭の事情」とか書くべきなのか、まさか遊びに行く(早退の理由は、まさに遊びに行くためだったから)、なんて書けないし・・・、とあれこれ悩んだ末に友達に聞いたところ、「私用の為」でいいんじゃない?とあっさりと言われて、そうか、そうよね、と納得したのでした。
まだまだ常識知らずのわたしです。  
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2005年12月03日

Mr. & Mrs. スミス

Mr. & Mrs. スミス ★★★

南米で運命的に出会ったジョン(ブラッド・ピット)とジェーン(アンジェリーナ・ジョリー)。お互いに殺し屋であるということを隠して結婚したふたりは6年後・・・。

普通に楽しく見られる娯楽映画。ブラッド・ピットはかっこいい♪し、アンジーはセクシーで美しいし、ありえない展開だとかストーリーも、すんなり受け入れられちゃう。
暗殺現場で鉢合わせしてしまうふたりなんだけど、その後のふたりの会話のやり取りやちょっとした場面の仕草が面白い。どちらも手ごわい殺し屋なんだけどね、なんとなくブラッドの方が弱く見えるの。こういう時ってやっぱり女の方が強いのかもね。冷淡になりきれてしまうけど、男は情が残る、みたいな。
二人の住む家がゴージャスで素敵!あんなおうちに住みたいわ。
主役ふたりを見るだけで楽しめた映画でした。アンジーみたいなくちびるになりたいものです。(と言うか全身アンジーになりたい。)  
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2005年12月01日

CASHMERE MUSIC

祝☆ニューアルバム発売。
1年以上ぶりなのでとっても楽しみにしていたの。

先行シングルや、ライブなどで聴いたことのある曲が3曲。
その先行シングル「コートを買って」は、東子ちゃんのいままでの曲とは一線を画した、なんて言うのかな、クラブ系(実際のところよくわからない・・・)とでも言うのかな、とにかく、ちょっとイメージが違っていて、でもそれはとてもいい感じのイメージチェンジで、初めて聴いた時「これはもしやアルバムも期待大?」と思ったのでした。

そしてアルバム。一言感想を。
1.「KISEKI」。ローマ字表記には意味があるのかな。「キセキ」「奇跡」とも違う「KISEKI」。明るいメロディ、少し切ないけど強気な歌詞、これぞ東子ちゃんだな、嬉しいな、って思う。
2.「10%」。男口調、片思いの歌詞が「逢いたいから」を連想させられるなぁ。でもわたしは女なので、いまいちスルー気味。
3.「心もつれて」♪わたし負けだよね、の歌詞がとっても印象的。わかる・・・。
4.「Beautiful Days」夏前に聞いたときは夏が似合う曲だ!と思ったけど、今聞くとちゃんと冬にも会うんだよね。さすがです。
5.「ドアを叩くように」は、3月の弾き語りライブでも聴いた曲。イントロが印象的で、歌詞の切なさに、きゅうっとなる。
6.続く「コートを買って」は、歌詞は、前向きだけれどどこか強がりな今までの東子ちゃん。そんな歌詞が新しいタイプの曲に乗っかって、すごく軽快だけど印象的な一曲。
7.「ガーベラ」は、アダルトな感じ。
8.「good frend」、なんとなく「あの日のふたり」(hourglass収録)を思い出したりもするけれど、歌詞の内容は「あの日のふたり」より大人だよね。
9.「pale moon」はねぇ、曲も歌詞も、このアルバムの中でも好きな1曲。秋冬の月は冷え冷えと青白くて鋭くて、そんな月に似合う曲。
10.「いつもどおり」歌詞は切ないけど、なぜか暖かく思えるのは曲のせいかしら。
11.「Happy」この曲の最初の2フレーズの歌詞は今まさに私の気持ちどんぴしゃで、嬉しくなる。好きだなぁ。

ひさしぶりに11曲入りのアルバムで、今までのアルバムに比べてずいぶん大人なイメージを持ちました。具体的にどこが、と言われるとわからないんだけどね。
あと、昔の曲を連想させるような歌詞もあるんだけれど、「今」の東子ちゃんの歌詞は、確実に昔の東子ちゃんより少し大人になっていて、聴いてる私も大人になっていて、そういう部分を聴き比べるのも楽しい。
どうしても歌詞から入ってしまうわたしだけど、曲もとてもいいです。東子ちゃんの歌の場合、私はまずは歌詞から入って、聞き込むほどに曲もいいなぁ、と思ってくるの。これっってやっぱり「恋愛至上主義」だからかしら。
全体的に、歌い方が今までと違う気がするのと、曲調が明るい気がして、今の時点ですごくお気に入りなアルバム。これからたくさん聞き込んで、新しい東子ちゃんを楽しみたいと思います。  
Posted by clessidra at 21:39Comments(0)TrackBack(0)古内東子 

ロックフェラーセンターのクリスマスツリー

ニューヨークのクリスマスの風物詩、ロックフェラーセンタのツリーが点灯されました。

クリスマスだなぁ・・・・・。

どこかのサイトで、NYに住む人に「NYと言えば?」というようなアンケートをやっていて、「エンパイアステート」と言っている人が多かったような記憶がある。わたしも、住人ではないけれど、やっぱりエンパイアだと思う。
でもいつかこのツリーは見てみたいんだよね。クリスマス大好きっ子としては。

ぴかぴかのイルミネーションを見ているだけでうきうきして、気分も華やぐ季節です。  
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2005年11月30日

ランド・オブ・プレンティ

ランド・オブ・プレンティ ★★★☆

10年ぶりにイスラエルからアメリカに戻ってきたラナ(ミシェル・ウィリアムス)と、その叔父で、ベトナム戦争で心身に傷を負ったポール(ジョン・ディール)の物語。9.11の事件以後のアメリカを描いたヴィム・ヴェンダースの映画。

自由の国アメリカを守ろうとするあまり自警を始めるポールの姿は、ある意味狂気にも見え、その一方で、ラナの唱える祈りはとても清らかな印象を与える。ふたりは、亡くなったイスラム系青年の遺体を遺族に返すために旅に出る。最終的にはニューヨーク、グラウンドゼロまで辿り着くのだけれど、この地でふたりは何を思ったのだろう。
アメリカの抱える問題を、この監督はわかりやすく撮ってくれたのかな。難しく考えると判らなくなるけど、この映画はなぜだか印象的でした。  
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2005年11月23日

プレ30にして思うこと

12月に、友達がカフェバーをオープンする。
夏に会った時に、30歳になるまでにお店を出したい、と言ってはいたけれど、まさかそれから半年も経たないうちに(30歳まではまだ1年もあるのです。「も」は強調で!プレ30の私たち。)オープンのお知らせを聞くことになるとは思わなかった。夢を実現させて偉いな、と思うと同時に、これからが勝負だね、と思う。がんばって欲しい。

雑誌などを読んでいると「女は30を迎える前に焦るものだけれど、いざ迎えてしまえば、なんだこんなもんか、と思うものである」というような記事や投稿をよく見かける。でも、いくらそう言われても、30前の私としては、いざ目の前に迫った30という数字におびえてしまうのです。
何がこわいって、小さい頃思い描いていた30歳と、今の自分とのギャップがこわい。このようなことは25歳の時にも思ったのだけれど、わたしのなかで25歳というのは、東京ラブストーリーの赤名リカだった。25になった時、その「赤名リカ」像と比べてまるで幼い自分自身に愕然とした。同様に、29歳と言えば「29歳のクリスマス」の山口智子(役名は失念)だったけれど、29の今の私とは似ても似つかないし、30歳は・・・思い浮かばないけれど、とにかくもっと大人なイメージだった。

 ドラマの世界は現実とは違う、作り物の世界ではあるけれど、それでも、私自身、その年齢の数字に値するほどの年月を、自分の人生においてきちんと積み上げてきたとは到底思えないのだ。そんな自信のなさが、30を迎えるにあたっての怯えになっているのだと思う。

 30歳になるまでの目標は今の私には特にないけれど、せっかくの記念だから何か素敵なものを買おうかな(結局わたしのベクトルは物欲に走るようです)、と計画中。自信は全然ないのだけれど、せめて素敵なものを身につけて(モノの力に頼るなんてちょっと情けないけど、でも、いいものを身につけている時って、その「いいもの」に負けないようにがんばろうという気になるし、自信にもなる気がする)、背筋を伸ばしてまっすぐ歩いて行きたい、と思う今日この頃。  
Posted by clessidra at 10:00Comments(0)TrackBack(0)日々いろいろ