S. Fred Singer (シンガー)さんは、地球温暖化問題を否定する宣伝活動の先頭に立っている人だと思います。Naomi Oreskes (オレスケス)さんとErik Conway (コンウェイ)さんの、英語ではMerchants of Doubt [わたしの読書ノート]、日本語では「世界を騙しつづける科学者たち」という題で出ている本でも、Frederick Seitz (サイツ)さん(故人)とならんで、主要な批判対象となっています。
ところがこのSingerさんが、American Thinkerという雑誌に出した記事(日付が2つありますが、ネットに出たのが2012年2月29日で、紙版が3月16日号のようです) 「Climate Deniers Are Giving Us Skeptics a Bad Name」で、懐疑論者(skeptics)と否定論者(deniers)は違うのであり、自分は懐疑論者だが否定論者ではないのだと言い出しました。
記事の中ではIPCCをたっぷり批判していますが(わたしとしては納得がいかないところが多いですが)、そのあとで、次のような否定論の例をあげて、そのような議論は正しくないのだと言っています。
ここにあげたような主張をもっているみなさん、Singerさんはもはやあなたがたの身方ではありません。
masudako
ところがこのSingerさんが、American Thinkerという雑誌に出した記事(日付が2つありますが、ネットに出たのが2012年2月29日で、紙版が3月16日号のようです) 「Climate Deniers Are Giving Us Skeptics a Bad Name」で、懐疑論者(skeptics)と否定論者(deniers)は違うのであり、自分は懐疑論者だが否定論者ではないのだと言い出しました。
記事の中ではIPCCをたっぷり批判していますが(わたしとしては納得がいかないところが多いですが)、そのあとで、次のような否定論の例をあげて、そのような議論は正しくないのだと言っています。
- 「温室効果は熱力学第2法則に反するのでありえない」
- 「CO2濃度は今よりも19世紀のほうが高かった」
- 「CO2濃度の上昇は、温度が上がった結果、海水にとけていたものが出てきたせいだ」
- 「大気中のCO2の量はわずかなので全球規模の気温に影響を与えるはずがない」
- 「毎年大気に加わる二酸化炭素は自然起源のほうが人為起源よりもずっと多い」
- 「火山噴火によって大気に加わる二酸化炭素のほうが人為起源よりも多い」
ここにあげたような主張をもっているみなさん、Singerさんはもはやあなたがたの身方ではありません。
masudako