丸善出版から出ている物理の雑誌『パリティ』の2012年9月号が出ました。
レイモンド・ピエールハンバート (Raymond Pierrehumbert) 「赤外放射と惑星の温度」は、地球・金星・火星の大気中の放射伝達とそれによって気温がどう決まっているかについてのきちんとした解説です。Physics Todayの2011年1月号に出た記事の翻訳です。もとの記事について[2011年3月11日(震災前)の記事]で紹介しましたのでそちらもごらんください。
リチャード・サマービル (Richard Somerville)、スーザン・ジョイ・ハソル(Susan Joy Hassol)「気候変動の科学をどのように伝えるか」は、地球温暖化についての科学者の知識と一般の人々の知識の間の溝をなくしていくために、科学者は表現をくふうしなければならない、という主張を具体的に述べた論説です。サマービルさんは気象学者で、IPCC第4次報告書では第1部会の第1章(気候変化の科学の発達の歴史)の編著者となっています。ハソルさんは気候に関する科学者と政策決定者や一般の人々との間のコミュニケーションのために働いてきた人です。なお、この記事の訳者は松田卓也さんです。2011年3月号の松田さんの論説とはだいぶ主張が違いますが、訳者からのコメントは加えられていません。この記事は「温暖化問題、討論のすすめ」のシリーズ記事という位置づけになっているので、次号以後に議論があるのかもしれません。
masudako
レイモンド・ピエールハンバート (Raymond Pierrehumbert) 「赤外放射と惑星の温度」は、地球・金星・火星の大気中の放射伝達とそれによって気温がどう決まっているかについてのきちんとした解説です。Physics Todayの2011年1月号に出た記事の翻訳です。もとの記事について[2011年3月11日(震災前)の記事]で紹介しましたのでそちらもごらんください。
リチャード・サマービル (Richard Somerville)、スーザン・ジョイ・ハソル(Susan Joy Hassol)「気候変動の科学をどのように伝えるか」は、地球温暖化についての科学者の知識と一般の人々の知識の間の溝をなくしていくために、科学者は表現をくふうしなければならない、という主張を具体的に述べた論説です。サマービルさんは気象学者で、IPCC第4次報告書では第1部会の第1章(気候変化の科学の発達の歴史)の編著者となっています。ハソルさんは気候に関する科学者と政策決定者や一般の人々との間のコミュニケーションのために働いてきた人です。なお、この記事の訳者は松田卓也さんです。2011年3月号の松田さんの論説とはだいぶ主張が違いますが、訳者からのコメントは加えられていません。この記事は「温暖化問題、討論のすすめ」のシリーズ記事という位置づけになっているので、次号以後に議論があるのかもしれません。
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