からっぽの魔法

〜日々のflowをもとめて〜

花立名物かき氷

昨日は、子どもたちと丹沢の塔ノ岳に登ってきました。

塔ノ岳に続く大倉尾根は、標高差が1200mもあり、しかも階段が多く、バカみたいに登りが続くので、通称「バカ尾根」と呼ばれるほどきついため、今まで子どもたちを誘うのをためらっていたのですが、今回友だちの存在と「かき氷」の一言でついてきてくれました。いつも息子に寛容なAくんと花立山荘さんに感謝です♪

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一日中曇りがちでしたが、富士山も上部だけ顔を見せてくれ、遥か眼下の町並みもうっすら望めました。小学2年生の娘もがんばりました♪

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例年なら6月初旬に見頃を迎える頂上手前のトウゴクミツバツツジですが、今年は先週が見頃だったようです。まだ残っていてよかった!

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水切り溝を見つけるたびに、溝の泥を掃除をしたがる娘。元気だな〜。

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最大の目的であるかき氷に無事ありつけました。
ここのかき氷は、昔ながらの手動かき氷機で削る目の細かい氷で、本当に美味しいのです!
下から担ぎ上げてくれた氷を感謝していただきました。
 
以前は、お昼&休憩込みでコースタイムの2倍はみていた行動時間ですが、今回は1.5倍ですみ、子どもたちの成長も感じられました♪ もちろん、頂上ではカップラーメンが必須です。

『よちよち自然楽校』

この4月から、よちよち自然楽校のお手伝いをすることになりました。
よちよち自然楽校は、就園前のお子さんをもつ親子と一緒に、
緑豊かな鎌倉の自然を楽しむ月に一度の会です。

8年間青空自主保育に通い、里山で過ごした日々も、
子どもが全員小学校にあがった今となっては、夢だったかのよう。
小さな人たちと過ごす時間は、今の私にとって貴重なひとときなのです。

まずは、集合場所近くの小川でのんびり遊びます。
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何が見つかったのかな?
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小さな流れにも、カワニナやシジミがいます!
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みんなで桑の実をいただきます。今年は熟すのが早い!
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丁寧に「くろつけ」(畦に泥をこねて塗りつけ、防水すること)され、田植えを待つ田んぼを眺めます。
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かもがのんびり虫を食べています。
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名前はナンですが、紅葉の色合いが美しいオヤブジラミ。
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香りのよいテイカカズラの花が、道に落ちていました。
藤原定家が愛する人を忘れられず、葛に変わってその人の墓に絡みついたという伝説にちなむそうです。
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苔におおわれた切り株から、すっくと生えていたヤブミョウガ。
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来月は梅ジュースを作る予定なのですが、すでにたわわに実っていたので、
見学がてら、梅の木の木陰でお弁当タイム。
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毎月素敵なお話を聞かせてくださる読み聞かせ担当の土屋さん。
彼女が本を読み出すと、にぎやかだった小さな子たちが静かに集中するのがすごい!
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お弁当のあとは、希望者でアロマの虫除けスプレーを作りました。
そばでは、男のたちが虫図鑑を見て虫談義に夢中です。
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雨で2度も延期になった5月のよちよち自然楽校ですが、
暑いくらいのお天気のなか、今回もゆったりと時の流れを感じるひとときを過ごさせいただきました。

夢のような時間

夏休み最後の2日間を、清里のキープ自然学校で過ごしてきました。

5月に家族で参加したときに、10歳の息子が、
「またここに来るから!」と、宣言。
そのときすでに、この回の体験プログラムはキャンセル待ちだったのですが、
特別に2回開催していただけることになり、
なんとか息子の願いが聞き届けられたのでした。

あっという間に、子どもの心をつかんでしまうスタッフのみなさん。
息子に、「なんでだろうね?」と問いかけたら、
「決まったプログラムをこなすんじゃなくて、
子どもの希望を聞きながら、一緒に遊んでくれるからじゃない?」
という、妙に本質をつく答え。

私自身、この場の空気に惚れ込み、
5月の体験プログラムの講師だったタケさんこと大嶽隆さんに弟子入りを申し入れ、
彼のスライドショーやスノーケリング教室に出向いて感じたのは、
ご本人が自然が好きで好きでたまらなくて、
まるで捕まえたカブトムシを見せびらかすように、
「いいだろう?」
と、目を輝かせて子どもたちに自慢する童心を持っているからなんだろうなということ。

現に、今回ゲストとしていらした小宮ふるさと自然学校校長のシノキこと篠木眞さんの名刺には、「写真を撮る人・子どもと遊ぶ人」と記されているそうです。

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シノキの奥様であり、「子育てのんきサロンぶひぶひ」代表ブービーこと篠木理恵さん、
パパイヤこと、キープ自然学校事務局の小林誠一郎さん、
プログラム担当のイケメン・かんちゃん、
そしてスペシャルゲストのゴリこと小西貴士さんという、
自然保育界では、これ以上ない贅沢な方たちから、
言葉にできないなにかを受け取った2日間でした。

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2日目に遊びに行った川俣渓谷。

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水の生物を息子と一緒に探してくれたパパイヤさん。

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渓谷でカフェをオープンしてくれたゴリさん。

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スイカとイタヤカエデで、アートにもチャレンジ。
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踏み固められたトレイルと両脇のふかふかの土の中で
モグラがどんなふうに過ごしているのか教えてくれたね。

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白い布を広げて、みんなでコオロギの追い込み猟もしたね。
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牧場の真ん中に、三々五々にシートを敷いて、
ロウソクの灯りで虫の音を聞いた夜は、
生涯忘れられない夜になったことでしょう。
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このとき、かんちゃんが朗読してくれた詩を紹介します。


「小さき弱きいきもの」

今から ずうーっと昔の地球
そこには たくさんの いきものが 生きていた
ある時 空からの声で
地球上の すべてのいきものが
一頭ずつ呼ばれて 集まった
空からの声は言った
ここに集いし者たちよ よく聴いてほしい
今から 地球上で 最も弱きものが 生まれてくる
そのいきものは 自分の力だけで 食べものを得ることが できない
また
そのいきものは 自分の身体だけでは
暑い日ざしや 冷たい風から 身を守ることができない
だから どうか ここに集いし 生きものたちよ
おまえたちの力を かしてやって欲しい
もしその生きものが 食べるものに 困っていたら
草や 実や 動物たちよ
どうか そのからだを 与えてやって欲しい
もし その生きものが 寒さに震えるときは
動物は 毛皮に植物は布に
樹木は家に なってやってほしい
そして そのとき 一羽の鳥が たずねた
「その 生きものの名は なんというのでしょう」
空は答えた
「その小さき 弱き 生きものの名は 人間という…」


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ちなみに、唯一の高学年だった息子に、
「何がおもしろかった?」
とあとで聞いたら、
「コオロギを捕まえまくったことと、ニジマスをさばきまくったこと」
とのこと。

身長は私を超えてしまったけれど、
内容はどうあれ、なにかに夢中になる体験は、
かけがえのない財産になるんだろうなあ。

ところで、帰り際にゴリさんが息子に、
「お母さんに、ギリギリの危険な山に連れて行ってもらいな」
と言っているのを聞いたのですが、
(気持ちはとーってもよくわかります。
でもお父さんと違って、お母さんは、
子どもにギリギリのリスクは負わせたくないのです)
と心の中でつぶやいた私です。

まだまだ、「おおかみこどもの雨と雪」の花(お母さん)にはなれそうもありません。
息子が高校生くらいになったら、その心境になれるかなあ。

【おまけ】
2日目に遊んだ川俣渓谷の天狗岩には、
古びたハーケンやリングボルトが点々と。
その昔、人工登攀の練習に使われていたのかなあ?
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「みてみて!」

「ね、みて!ねー、みてみてー!!」
10歳の息子と6歳の娘から、1日に何度この言葉を浴びせかけられていることか。

家事に追われているときなど、いけないと思いながらもついチラ見だけになってしまったりするのですが、この言葉が出ている間は、その気持ちをもっともっと大事にしてあげなければ、と思わされた一夜でした。
 

国分寺の「カフェスロー」で、小西貴士さんの『写真絵本「みてみて!」を語る夕べ』というスライド&トークイベントがあるとご本人のブログで知り、どうしても行きたくなって往復4時間かけて出かけてきました。
http://event.cafeslow.com/?eid=1080742


子育て真っ最中の主婦にとっては難しい時間帯だし、いったいどんな人々が集うのかな〜と思っていたら、ほとんどが私の年齢以上の中高年女性(しかもメガネ率高し!)で、出演者の汐見さんによれば、幼児教育関係者が多いということで、なるほど〜と納得。


今回多少無理してでも行きたかったのは、一昨年の「森のようちえんフォーラム」で初めて見た小西さんのスライドトークショーの世界観に惹かれたのと、あの「こどものとも」の編集長のお話も聞けるという今後あるかないかのチャンスだと思ったからなのでした。


「こどものとも」は福音館書店が出版している月刊の絵本シリーズで、その歴史は59年と長く、「ぐりとぐら」や「はじめてのおつかい」など、誰でも知っている名作を数多く生み出している月刊誌です。
青空自主保育の読み聞かせでも、子どもたちに人気が高い絵本が多く、どんな方がどんな思い入れで作っているのかな〜と興味津々だったのです。


編集長の関根里江さんは、もう18年(だったかな?)も編集に携わられているそうで、12歳と5歳のお子さんの母でもある、上品な雰囲気の中にも情熱を秘めた女性でした。
本作りは、「子どもってどういうひとたちなの?」と問い続け、子どもが何を感じているのかを探る日々だそうです。
「大人はもっと子どもと一緒に楽しんだらいいな」という熱い想いを最後に語っておられました。


前半は、小西さんと関根さんによる、「みてみて!」が写真絵本となり、言葉は最後の谷川俊太郎さんの一編の詩のみという異色の本作りの制作秘話やエピソードなどで盛り上がり、それを受けた汐見稔幸さん(白梅学園大学・短期大学学長)が、文化はエディターが創り出している、キリストもソクラテスもお釈迦様も、口伝のみで一文字も残していない、聞いた人見た人がそれを形にして残そうとする、表現は実践者とエディターの合作だという持論を展開。


保育者や教師は、その両方をやらなければならないから大変だ、実践者として子どもと響き合いつつも、組織と交渉したり、社会に向けて発信したりというエディターの役割も担っていると、ご自身の苦労をにじませる?あるいは、参加者をねぎらう?発言も。


そして、「みてみて!」については、子どもはいつも「確認」や「共感」を求めているけれど、それはなぜか。その「なぜ」というのがそもそもおかしい、子どもは本能的に共感を求めているのだから。共感への希求は人間性のベースで、それが文化を生み出しているのだと穏やかに熱弁されていました。


時間も押してきて、最後は小西さんが今日のために用意してくれた「こどものイマージュ」と「そしてイマージュ」という、今朝できたてほやほやほの新作スライドショーを2本披露してくださり、たくさん笑い、あらためて子どものいとおしさを再確認しました。


彼は写真もいいけど、やっぱり彼の語りがあって初めて完成されるスライドショーが本分なのだなと思い、現場に出向いた甲斐があったなと、たくさんインスパイアされ、リフレッシュしたひとときでした。 

TOGENKYO

きょうは、娘の通っている青空保育のお当番の日でした。

新しいクラスは、娘たち年長さん6人、年中さん4人、
そのうちひとりは、新学期から新たに加わった仲間です。
保育者さんは、娘が2歳の時に見てもらったKさん。

3月に卒会していったお母さんが、常々、
「ここは桃源郷だ」
と言っていた本当の意味が、
きょう、ようやくわかったような気がしました。

息子と合わせて7年通ってきた青空保育も、
来年は、いよいよ卒会です。
その立場になってみて初めて、
そのお母さんの言葉が身に染みてきたのです。

それまるで、空(くう)のなかで一瞬きらめく生のように、
生涯のなかで、ほんのひととき見させてもらう幻のような時間。

そのお母さんは、卒会にあたっての文章で、こうも書いていました。

「私はもうひたすら当番に入る時は子どもに頭を下げて
どうか教えて下さい見せて下さいという気持ちで入りました。
そしたら子ども達はたくさんの事を教えてくれました。
これは私の一生の宝物です。」

これを読んだとき、私は「うーん」とうなってしまいました。
というのも、「子ども」の部分を「山」に変えたら、
私がいつも山に入るときに祈る気持ちと
まったく同じだったからです。

山のように、多少なりともリスクをともなう場所に入らせてもらうのに
謙虚な気持ちになるのは当然としても、
子どもたちの世界に分け入らせてもらうのに、
ここまでの心境になるとは。

先月まで、そう思っていました。
でも、きょうは私も自然と同じように祈っていました。
「どうか教えてください、見せてください…」

これが最後の年というものなのでしょう。
これから一年、子どもたちは私に何を見せてくれるのでしょうか?


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rindo



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きょうの青空保育☆今年最後のお当番(12/17)

月に1〜2度しか回ってこない貴重なお当番も、
今年はこれで最後です。

そして、入口には、年明けから年度末まで、
都市林公園化にともなう通行止めの看板が。
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いよいよ、今の姿も見納めです。

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色とりどりのカエデの葉やフジの実の鞘を拾いながら、
落ち葉が舞う初冬の森を進んでゆきます。

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たっぷりの落ち葉があれば、いつまでだって遊べる子どもたち。

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今度、鞘先にインクをつけて、ペンにしようと保育者さんが提案。

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お山をぐるっと回ってくると、公園化の工事現場に遭遇。
ときどき山に入る大人でも胸が痛むのに、
2歳くらいから、毎日のようにここで遊んできた子どもたちの目に、
この様子はどのようにうつったのでしょうか。

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でも、お弁当を食べているそばを重機が通ったときは、
弁当箱の蓋を閉めて、ケラケラ笑っていたね。
工事のおじさんも、つられて笑っていました。

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お弁当のあとは、いつものように定点遊び。
広い場所をただ走り回れるだけで、幸せそうな子どもたち。

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工事現場に、たくさんビラが貼られていました。
寂しい気持ちを行動に移さずにはいられなかったのでしょう。

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ガマの穂の綿毛が、雪のように積もっていました。

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いつものように作品作りに余念のないSくん。

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Tくん作のケーキ。もしかしたらシュトーレン?
右の小枝はロウソクだそうです。

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保育者さんが書いてくれた年中さん6人の似顔絵。
顔が4つの年長さんの分もあります。
周りがどう変わろうとも、みんなといられれば、
それだけでじゅうぶんなのかもしれないね!

きょうの青空保育☆シュトーレン作りとお疲れさま会(12/16)

きょうは、24日のクリスマス会にみんなにふるまうシュトーレン作りと
2013年お疲れさま会をメンバーのお宅で行いました。

シュトーレンは毎年恒例☆里山スペシャル!
みんなで収穫した、むかご、ぎんなん、干し柿、梅&桑&桜の実のシロップ漬け入りで、仕上げに青トマトのジャムをたっぷり塗り込みました。

もちろん、本日1本試食〜♪
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もっちりして、上出来です!24日、みんな喜んでくれるかな?

お疲れさま会は、子どもたちで決めたメニューのお昼ごはんを作って食べて、梅ジュースで乾杯しました。大人がちょっとサポートするだけで、こんなにも自分たちでなんでもやってしまえるんですね。未就学児、あなどれません。

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年長さん特製卵焼き!上手!

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子どもたちだけでおにぎりをにぎりました。
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いろんな形のおにぎりができあがりました!
泥だんごのように丸くて固いのはご愛敬♪

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本日のメニューは、のりおにぎり、大根の味噌汁、卵焼き、菜花の炒め物、
里芋の煮物、干し大根のあわ醤油漬けに、差し入れの聖護院大根の三枚漬け。
野菜はどれも畑の恵み。自分たちがかかわったものなら、なんでも美味しくいただけるね!
アルコールはなくとも、子どもたちのうれしそうな笑顔に、酔ってしまいそうなお疲れさま会でした♪ 

きょうの青空保育☆大山登山(12/7)

娘のクラスの名前は「山組」で、ぜんぶで10人います。
そのなかでも、年長さんは「大山組」、年中さんは「小山組」といいます。
ちなみに、年少さんが「里組」、2〜3歳児が「小川組」、1〜2歳児が「野の花組」です。
例年、大山組が丹沢の大山に登っていたのですが、
今年は、娘たち小山組も連れて行ってもらえることになりました。

小山組には、赤ちゃんのいるお母さんが2人いますが、
1人はお父さんが代わりに付き添い、
そのお母さんが、自分の赤ちゃんと、もう1人の
お父さんがお休みじゃない赤ちゃんを、
下のクラスのお母さんたちと手分けして、
登山の間、一日面倒を見てくれています。
山組の登山ですが、会全体でバックアップしてくれます。

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ケーブルカーに乗車!

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みんなで安全祈願。

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お祓いもふんぱつ♪

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がしがし登ります。やっぱり大山組さんの方が、足取り軽やか!

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16丁目で早めのお弁当。
Mちゃんのおにぎりは、殺菌作用のある月桃の葉でくるまれていました。

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やっと頂上の鳥居だ〜!

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「ヤッホー!!」
でも、前に山がないと、やまびこは聞こえないんだけどね。

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去年卒会した小1の女の子の差し入れ!
もちろん、彼女も去年みんなに支えられて登りました。

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会の名前の字や模様の入った優しいお味のクッキー。

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頂上は寒かったけど、温かい飲み物とクッキーで生き返りました!

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見晴台方面から、慎重に下ります。
見晴台では、お母さんたち手作りの干し芋のおやつ。

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帰りのケーブルカー。見慣れた江の島の姿も見えたよ!
正直景色とかどうでもいいみたいだけど、
みんなで登った大山は忘れられない思い出だね。 

見守るということ。

5歳の娘を通わせている青空自主保育では、
「見守り保育」を実践している。
保育中は、大人は見守りに徹して、口を出さない。
子どもの力を信じて、待つ。子どもの世界を大事にする。

これだけのことだが、実際には本当に難しい。
上の子と合わせて7年目になっても、迷いや失敗はしょっちゅう。
特に、激しいケンカを見守るのは、見ている方も辛い。
辛いけれども、とことんやれるのは今のうちだけだと、とにかく我慢。

集団で1人がやられているときは、もっと辛い。
その行為を大人が容認していると思われたらどうしようと悩む。
悩む以前に、とっさに口を出してしまうこともあり、
大人の価値観を捨てて、子どもたちの世界を見守ることが、
どれだけ難しいことかと、いつも痛感している。

そんなとき、なんともいえない瞬間に立ち会うことができた。
前回の親当番に入ったときのこと。

娘のクラスは、年長4人と年中6人。
今日は1人お休みで、9人+保育者さんと私で歩き出した。

お山を歩いていると、子どもが遊び出すポイントというのが決まっている。
そこは道の横が少し傾斜のある踊り場のようになっていて、
年長さんが、そこを駆け上がっては駆け下りて、ぐるぐると回り始めた。
なんだか楽しそう、とその輪に入ろうとする年中の娘とKくん。
でも、どうしても入れてもらえず、Kくんが娘に、
「あとでぐるぐるしようね」と耳打ちしていた。

再び歩き出してしばらくすると、年長で唯一の男子Sくんと娘とKくんで、
お弁当食べ終わったら、おうちごっこしようね、と話がまとまった。
雰囲気的には、さっきのぐるぐるに対抗する感じ。
「Mちゃんも誘おうね」と、大好きな年中のお友だちの名前をあげる娘。

ところが、Mちゃんに声をかけると、「わたしはいい」と断られてしまう。
ぐるぐる遊びで、年長女子にはじき出されておもしろくないと思っていたところに、
 同じ年中なのに自分たちに同調してくれなかったMちゃんに矛先が向かう。
お山を歩きながらも、ときどき娘はMちゃんにいやな感じ。

そこへ、ちょっとしたことで年長男子Sくんに腹を立てたTくんが、
Mちゃんに、「Sくん、いやだよね」と耳打ちする。
図式的には、保育者さんと一緒にさっさと行ってしまった年長女子3人、SくんとKくんと娘、MちゃんとTくんと、どこにも入らないHくんというふう。

ぐるぐるから半時間経った頃、娘の感じの悪い言動に、
ついにMちゃんはたまりかねて、
最後尾で見守っていた私の方にくるっと振り返ったかと思うと、
ワーンと泣き出した。

泣きじゃくるMちゃんのそばにKくんが来て、
頭をなでなでする。
すかさずTくんが娘を責めて、娘もワーンと泣き出した。
間髪入れずに、Kくんが、「Mちゃんに謝りなよ。」 と娘に言い、
娘は大泣きしながら 、「ごめんね」と叫んだ。
すると、Mちゃんも、「私もごめんね」と叫び返した。
その瞬間、二人で涙いっぱいの顔で笑い合い、一緒に駆け出した。

「ごめんね」は魔法の言葉と子どもたちは知っている。
自分の子どもがからんだトラブルは、特に待つのが難しいけれど、
子どもたちが私を黒子のように扱ってくれるおかげで、
余計な口出しをせずに済んだことに、心から感謝した。
見守るってこういうことなんだなと実感できる出来事だった。
これからも迷い悩み続けると思うけれど。

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きょうの青空保育★野山は秋の粧い(11/11)

きょうも、ムカゴを探しながら、広町の森を歩きます。
mukagohutatu
大人も夢中になってしまいます。

akinonobana
女の子にとっては、うれしいお花畑の季節。

donguribatake
どんぐりのじゅうたん。

tuwabukinohana
おひさまのようなツワブキの花。

kukonohana
ちっちゃくて見逃しそうな花も、子どもたちが見つけて教えてくれます。
調べたら、あのクコの実になる花なんだって!

karasuzansyo
甘酸っぱい香りのカラスザンショウ。わが家の芳香剤として活躍中。

sasanoshinme
「竹の春」。今ごろ竹の新芽?と思ったら、
春に筍だった若竹がりっぱな竹となり、親竹は夏に蓄えた養分で葉を青々と茂らせることから、秋は竹の春と呼ばれているそうです。

koyojanken
Sくんが、ひとりジャンケンをやっていた「グー」と「パー」。

kokuwa
Mちゃんが、朽ちた木から探し出したコクワ。

suzumebati
まだ毒はあるから、触らないでね。

torukoishi
ターコイズのようなノブドウの実。

mukagoonigiri
保育者のBさんが、ムカゴおにぎりのくじを作ってきてくださいました。
当たりは3つ。当たったCちゃんも、ただの塩おにぎりだったKちゃんも、
「おいしい!」と言って、頬張っていました。

dorogucha
お弁当のあとは、田んぼの泥で悦楽の時間。

pannyasan
こちらはパン屋さん。真ん中のはクロワッサンだそう。

娘は、ひとり離れてお点前ごっこでもしているのかと思ったら・・・。
nodate

hanadango
花団子を制作中でした。上から、白団子、緑団子、紫団子だそうです。
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