私は個人経営の英会話学校に勤めています。
とはいえうちの学校では「会話」はネイティブの担当で、私は普通に日本語で子供たちや大人に「文法」や「試験対策」を教えていますから、直接会話は教えていません。
英会話をうまくなりたいと思っている方は多いことでしょう。
しかし正直なところ、日本でいい会話の練習場はかなり見つけるのが難しいです。
言い方は悪いですが、日本の英会話学校はレベルが低すぎて話になりません。
1)まず、使っているテキストが語彙を余り増やすような内容になっていないものがほとんど。
2)クラスメートからの刺激が少ない。
3)教え方を知らないネイティブ講師がほとんど。(だから有資格者を雇っているブリティッシュ・カウンシルには値段が高くても行く人は行くのです。)
1)については、初めは学校側のテキスト選びが悪いのだと思っていましたが、出版関係の人の話をきくと、そうでもないらしいことに驚きました。日本では4つのスキルをまんべんなく練習すると言うニーズがどうも低いらしく、会話に必要な(アウトプットに必要な)インプットとしての読みや、文法を「お勉強っぽくて楽しくない」と敬遠する向きが生徒側にあるのだそうです。(流れのある会話をしたかったら文法勉強しないとどうにもならないのにどうやって文を組み立てるというのでしょう。この発想自体が嘆かわしい・・><・・・。)
ゆえに売れ線のテキストは簡単な日常会話に終始するものばかり。
2)イギリスの語学学校では他の欧州からの留学生たちのレベルが高いし(最近はアジアからの留学生=スピーキングやリスニングは余りよくない事が多い=もかなり増えているのですが)、ケンブリッジ試験という資格試験があって、(日本でも受けられます)みんなそれに向けて頑張りますから、周りから受ける刺激の度合いが違います。その試験では「読み」「書き」「聞く」「話す」の4スキルズ全部が試験される為、勉強も大変です。
一方、日本ではモノリンガル構成の教室なので、英語でお互いコミュニケーションを取る必要がないので甘くなりがちなのと、あ、うんの呼吸で言いたい事が分かってしまったりする事もしばしば。
更には、生徒の英語運用能力のレベル自体が元々かなり低いので授業のレベルが低いのはもちろん、進むペースもかなりのろいです。
3)私はイギリスの大学院にいきなり行ったわけではなくて語学力不足だったためにまず語学学校から入ったので、現地でいろいろなタイプのすばらしい先生方にまず「英語」自体を教えてもらいました。
ですから院の授業で「英語教授法」を理論で学んだと言うよりも、恩師の先生方の実際の教材の作り方や、レッスンのプランニングを見ていて学んだ事は本当に多く、院で勉強する時も「ああ、あの先生はこのメソッド、このテクニックを使って教えていたんだな。」と具体例がすぐ浮かんだりしました。
しかし帰国して今の会社に就職した時はショックでした。その専門が全く役に立たないどころか歓迎されない現場にあぜんとしました。
ネイティブは、当時はただ「大卒」であればいいということで採用していましたから、ホントに質が悪かった。
プロとはいいがたい「ただ教室で話をしている」授業の進め方が当たり前で、全くそれを改善しようと言う気も、問題意識もそもそもない。
今ではまあまあ改善されたとは思うのですが、それは採用されている先生が「まじめ」で「教養」があって多少「言葉」についてセンスがあって、教えることに対して「工夫」ができて、性格的に「気配りができるか」会社に「時間どおりに来るか」って点で以前の先生よりもましなだけなのです。
テキストは使いつつ、自由会話で語彙を教えると言う方法がやはり主流です。
ここでご注意。
有資格者(教授法)でも教えるのが下手な人は下手。
逆にセンスがある人は本当に上手にレッスンを組み立てますよ。
先生次第なところもあります。それとネイティブとは音声を練習すると割り切って、おしゃべりしに行く訓練と思えばいいと言う発想もあります。
肝心なことは教室に行っただけでは全くうまくならない事を認識した上で、それを自分の学習にうまく組み込むことです。
******************************************
現地の語学学校のレッスンですら「役に立たない」「面白くない」という不満が学生の間にありましたが、それはアジアに典型な「暗記を強制」する詰め込み式でないからだらだらのんびり教えられるのがイライラしたのかもしれないと思います。
それにしてもそうやって文句言う人に限って復習してんの見たこと無かったなあ・・というのが印象でした。
楽しくのんびり授業やって、ストイックにみっちりと語句の復習は放課後する、帰ってからはテレビ(もちろん英語)やら本(もちろん英語)を活用する、というのがやはり語学留学するなら最低限やってほしい事。
なんでもそうだけど、習いっぱなしじゃ上達しない。いろいろ不満はあってもそれに終始しないことが肝要だから、そんなもんだと思ってさっさと学習にいそしもう。
英語の学校に行っていない/行けない!と言う方はこのブログで前に書いた学習法も参考にしてみてくださいね。
日本で習うならもっと環境がないのだから、そこら辺は音声や映像つき教材、を活用してリピーティングする、音読する、などはやはりしないとね。最近ではいろんな月刊誌や季刊誌がでているから学習の素材自体はいっぱいありますよ。
参考リンク:@HAL J さんの英語学習法 http://wisdomofcrowdsjp.wordpress.com/sitemap/english/
とはいえうちの学校では「会話」はネイティブの担当で、私は普通に日本語で子供たちや大人に「文法」や「試験対策」を教えていますから、直接会話は教えていません。
英会話をうまくなりたいと思っている方は多いことでしょう。
しかし正直なところ、日本でいい会話の練習場はかなり見つけるのが難しいです。
言い方は悪いですが、日本の英会話学校はレベルが低すぎて話になりません。
1)まず、使っているテキストが語彙を余り増やすような内容になっていないものがほとんど。
2)クラスメートからの刺激が少ない。
3)教え方を知らないネイティブ講師がほとんど。(だから有資格者を雇っているブリティッシュ・カウンシルには値段が高くても行く人は行くのです。)
1)については、初めは学校側のテキスト選びが悪いのだと思っていましたが、出版関係の人の話をきくと、そうでもないらしいことに驚きました。日本では4つのスキルをまんべんなく練習すると言うニーズがどうも低いらしく、会話に必要な(アウトプットに必要な)インプットとしての読みや、文法を「お勉強っぽくて楽しくない」と敬遠する向きが生徒側にあるのだそうです。(流れのある会話をしたかったら文法勉強しないとどうにもならないのにどうやって文を組み立てるというのでしょう。この発想自体が嘆かわしい・・><・・・。)
ゆえに売れ線のテキストは簡単な日常会話に終始するものばかり。
2)イギリスの語学学校では他の欧州からの留学生たちのレベルが高いし(最近はアジアからの留学生=スピーキングやリスニングは余りよくない事が多い=もかなり増えているのですが)、ケンブリッジ試験という資格試験があって、(日本でも受けられます)みんなそれに向けて頑張りますから、周りから受ける刺激の度合いが違います。その試験では「読み」「書き」「聞く」「話す」の4スキルズ全部が試験される為、勉強も大変です。
一方、日本ではモノリンガル構成の教室なので、英語でお互いコミュニケーションを取る必要がないので甘くなりがちなのと、あ、うんの呼吸で言いたい事が分かってしまったりする事もしばしば。
更には、生徒の英語運用能力のレベル自体が元々かなり低いので授業のレベルが低いのはもちろん、進むペースもかなりのろいです。
3)私はイギリスの大学院にいきなり行ったわけではなくて語学力不足だったためにまず語学学校から入ったので、現地でいろいろなタイプのすばらしい先生方にまず「英語」自体を教えてもらいました。
ですから院の授業で「英語教授法」を理論で学んだと言うよりも、恩師の先生方の実際の教材の作り方や、レッスンのプランニングを見ていて学んだ事は本当に多く、院で勉強する時も「ああ、あの先生はこのメソッド、このテクニックを使って教えていたんだな。」と具体例がすぐ浮かんだりしました。
しかし帰国して今の会社に就職した時はショックでした。その専門が全く役に立たないどころか歓迎されない現場にあぜんとしました。
ネイティブは、当時はただ「大卒」であればいいということで採用していましたから、ホントに質が悪かった。
プロとはいいがたい「ただ教室で話をしている」授業の進め方が当たり前で、全くそれを改善しようと言う気も、問題意識もそもそもない。
今ではまあまあ改善されたとは思うのですが、それは採用されている先生が「まじめ」で「教養」があって多少「言葉」についてセンスがあって、教えることに対して「工夫」ができて、性格的に「気配りができるか」会社に「時間どおりに来るか」って点で以前の先生よりもましなだけなのです。
テキストは使いつつ、自由会話で語彙を教えると言う方法がやはり主流です。
ここでご注意。
有資格者(教授法)でも教えるのが下手な人は下手。
逆にセンスがある人は本当に上手にレッスンを組み立てますよ。
先生次第なところもあります。それとネイティブとは音声を練習すると割り切って、おしゃべりしに行く訓練と思えばいいと言う発想もあります。
肝心なことは教室に行っただけでは全くうまくならない事を認識した上で、それを自分の学習にうまく組み込むことです。
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現地の語学学校のレッスンですら「役に立たない」「面白くない」という不満が学生の間にありましたが、それはアジアに典型な「暗記を強制」する詰め込み式でないからだらだらのんびり教えられるのがイライラしたのかもしれないと思います。
それにしてもそうやって文句言う人に限って復習してんの見たこと無かったなあ・・というのが印象でした。
楽しくのんびり授業やって、ストイックにみっちりと語句の復習は放課後する、帰ってからはテレビ(もちろん英語)やら本(もちろん英語)を活用する、というのがやはり語学留学するなら最低限やってほしい事。
なんでもそうだけど、習いっぱなしじゃ上達しない。いろいろ不満はあってもそれに終始しないことが肝要だから、そんなもんだと思ってさっさと学習にいそしもう。
英語の学校に行っていない/行けない!と言う方はこのブログで前に書いた学習法も参考にしてみてくださいね。
日本で習うならもっと環境がないのだから、そこら辺は音声や映像つき教材、を活用してリピーティングする、音読する、などはやはりしないとね。最近ではいろんな月刊誌や季刊誌がでているから学習の素材自体はいっぱいありますよ。
参考リンク:@HAL J さんの英語学習法 http://wisdomofcrowdsjp.wordpress.com/sitemap/english/