首相公選を84%の人々が望んでいる。

どこぞの世論調査でこのような結果になったらしい。

しかし原則無条件に首相公選を実施すると、かえって何も決められないで、政治による意志決定は、現状より非効率なものになるのではないだろうか?

参院と衆院のねじれだけでもかなり非効率になっているのに、議会における多数派、つまり与党の基盤のない人物が首相に選ばれた場合、首相と議会とで深刻なねじれ現象が発生する。

日本における政治的意志決定が最終的に議会における多数決である以上、首相公選はなじまないだろう。

勿論、議会を停止し首相に巨大な権限を集中させるなら話は別だが、それはあまりに危険だろうし、議会制民主主義の否定になる。

首相公選に賛成した84%の人々もまさか議会制民主主義を否定するつもりはないだろう。

議会制民主主義においては権力は本来政党に宿る。

首相のリーダーシップとは結局のところ自らの与党をいかに一枚岩の政党として、まとめ上げる事が出来るかどうかにかかっている。

だから自民党ではながらく派閥をまとめ上げる、また派閥間の利害調整に、金が必要になり、政治家の金にまつわるスキャンダルが絶えなかったわけだ。


首相公選のメリットとして
首相公選による、首相は当初は高い支持率により、議会に優越的立場でいられるかもしれないし、役所に対しリーダーシップを発揮出来る人もいるかもしれない。
しかしその公選首相がマスコミや役所の既得権を脅かそとするなら、おそらくは金銭的、または女性スキャンダルなどがすぐにどこからともなく湧いてきてマスコミがネガキャンを張るだろう。

国民からの高い支持率がなければ、議会に基盤のない公選首相は孤立し、なんの仕事も出来なくなるだろう。


首相公選を意味のあるものにするには、議会を上回る権限を首相に与えなければならなくなるかもしれない。

しかしそれは議会制民主主義の否定につながる恐れがあるし、大変危険である。

だから理性的に考えれば、首相公選には反対すべきだが、個人的には、首相公選によりカオスと化した日本を見てみたい気持ちもある。
グダグダの政治を長年見せられ、いい加減フラストレーションが溜まっているからね。

しかし今回は理性を優先し、首相公選には反対しておく。


よちよっちん