欧州では脱原発の気運が再び高まっている。特にドイツではその勢いはすごい。

一方で原発大国であるフランスでは脱原発の気運が高まっているとはあまり聞かないが、実際のところ、どうなのだろうか?

一部の識者やネット上の議論ではドイツが脱原発できるのはフランスが原発で作った安い電気を買うことができるからだという議論や、ドイツは原発を減ら したせいでフランスから電気を大量に輸入せざるを得なくなったというような議論が見られるように思う。

本当にドイツはフランスから大量に電気を輸入しているのだろうか?
この図を見てほしい(http://rwecom.online-report.eu/factbook/en/marketdata/electricity/grid/germanyimportandexportofelectricity.htmlより)

ロンドンで怠惰な生活を送りながら日本を思ふ
このグラフによると、ドイツは2007年において電力の輸出国である。(輸出45.35TWh輸入32.97TWh)しかも、意外だが、フランスへはむしろ輸出のほうが多いことが見て取れる。

もちろん、これは単年の数字。では、長期的にみてどうなのだろうか?

下の図を見てほしい(http://www.indexmundi.com/g/g.aspx?v=82&v=83&c=gm&l=enより筆者がグラフを作成)


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(単位は100万KW)

上の図で2000年以降の数字を見る限りはドイツはもともと電気の輸入国ではないし、むしろ近年は輸出の伸びが大きい。

その背景や細かい要因までは調べる時間がないのだが、ドイツが電気の輸入国で原発大国のフランスから大量に電気を輸入しているというのはこれらの数字を見る限りは少なくとも正しくない。誤った前提に基づく議論は問題だと思うので、指摘しておきたい。

とはいえ、僕自身もドイツはフランスの原発で作られた電気を大量に輸入していると思っていたが、簡単にgermany electricityとか入れてgoogleで検索するとこのような数字が出てきた。何事も自分で調べることが大切だと改めて思わされた次第である。

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