以前、ジャスミン革命のときに似たような記事を書いたことがある(参考→中東のデモ/暴動は格差が原因?失業率が原因?

当時は失業率や格差が必ずしも中東諸国の民主化運動・暴動の原因だとは言い切れないとの結論を得た。

今日はMarginal Revolutionから一つ記事を紹介する。
Does unemployment drive rebellion?

we find a robust negative correlation between unemployment and attacks against government and allied forces and no significant relationship between unemployment and the rate of insurgent attacks that kill civilians.

失業と政府(もしくは多国籍軍)への暴動にはむしろ強固な負の相関が見られた。失業と市民殺害などの間には相関性は観察されなかった。

イランとフィリピン暴動の例からの研究

よくありがちなのは・・・・。

経済が停滞しすぎると失業が増えて犯罪が増えたり、暴動が増えたりする。というもの。

経済学的には失業者のほうが暴動や犯罪を起こすコストが低い(暴動や犯罪によって失うものが当然小さいから)から失業者は犯罪を起こしやすいとされるが、どうも現実にはそうではない可能性があるようだ。

もちろん、これは一部にある格差拡大や失業などは社会を不安定にするから政府が財政政策などで彼らを支援しなければないというありがちな理屈も排除する。

アメリカやイギリスなどでも失業率が高い割には過去の景気が悪化し失業が高まった時代に比べて暴動や犯罪などがあまり増えていないことに対する安心感というか不思議さというかそういったことを書いている記事をたまに目にする。

まあ、冷静に考えればそれぞれの社会が持つ歴史・そのときの空気など色々複雑な要素が絡み合っているから、単純に失業した人々が犯罪や暴動を起こすとは言い切れないということだろう。世の中というのはもっと複雑で我々に判断がつくものではないのかもしれない。

格差の広がりや経済の停滞で暴動が起きるぞー。だから・・・。なんて主張する人が日本のネット上でも多いけど、それはちょっと違うみたいである。

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ロンドンで怠惰な生活を送りながら日本を思ふ


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