2008年11月14日

X-ファイル:真実を求めて

X-ファイル 真実を求めて

【映画的カリスマ指数】★★★☆☆

 持ち味弱め、ドラマ重視の番外編

 

監督:クリス・カーター
出演:デイビッド・ドゥカブニー,ジリアン・アンダーソン,アマンダ・ピート,ビリー・コノリー,アルヴィン“イグジビット”ジョイナー,ザンサ・ラドリー
製作年・国:2008/米
鑑賞日:2008/11/13:新宿東亜興行チェーン
系統:サスペンス
配給:20世紀FOX
翻訳:林完治

ストーリー:FBIを引退し、小児科医として働くスカリーと引きこもりのモルダーのもとに、行方不明となったFBI捜査官を探し出すための捜査協力の依頼がくる。ビジョンが見えると言うサイキックの神父と共に捜査を進めるモルダーとスカリーだったが、やがてさまざまな真実が明らかになっていくのだった・・・・。


評:1993〜2002年までアメリカで放送され、社会現象を巻き起こした大人気ドラマ『X-ファイル』の劇場版2作目となる作品。

1998年の劇場版1作目以来、実に10年ぶりにスクリーンに再登場したこのシリーズ。
本作は、ドラマ版の製作総指揮であるクリス・カーターが脚本と監督を兼任し、お馴染みのスカリー&モルダーには、もちろんジリアン・アンダーソンとデイヴィット・ドゥカプニーが続投している。


おそらく、よほど若い世代の人、もしくはよほど海外ドラマに興味のない人でない限り・・・・この『X-ファイル』シリーズは、誰もが1度や2度観たことがあるのではなかろうか?

       それほどに、日本でも凄まじい人気を集めた『X-ファイル』。

80〜90年代・・・『大草原の小さな家』、『フルハウス』、『ビバヒル白書』などなど、ヒューマンやコメディや青春ものの海外ドラマが日本でも定着し始め、その頃には『ツインピークス』の放送も始まって熱狂的コアなファンを多く獲得。それに引き続き登場したのが、スリラー&カルト色の強いこの『X-ファイル』だった。

    言ってしまえば、今の海外ドラマブームの火付け役となったのが・・・・・
          このシリーズだったと言っても過言ではないだろう。


言うまでもなく私は『X-ファイル』の大ファン。
特に未確認生物系、突然変異系、寄生系のエピソードが大好きで、シーズン2あたりが一番の傑作ぞろいだったと思っている。

     第26話の『宿主』と第33話の『地底』は、特に大好きなエピソード♪


ぶっちゃければ・・・
「なぜ、このタイミングでまた劇場版?」と思わなくもなかったけれど(苦笑)。

         とにもかくにも『X-ファイル』ファンとしてはこの作品、
             観ておかずにいられないのは当然!!



そうは言うものの、もう何年も前のこのシリーズ。
本作を観ながら、忘れていることが多すぎて最初かなり戸惑ってしまった(笑)。

『X-ファイル』初見の人にはちょっとキツいかもなあ〜。
本作はあくまでも、長年のファンたちに向けた番外編もしくはサービスエピソードといった印象だ。

FBIを引退していたモルダーとスカリーが再び難事件解決に挑む・・・というのが今回の大筋になっていて、おなじみの非科学的なネタも盛り込まれてはいるが。
正直言って、ネタとしてはかなり地味でパンチにも欠けている。ドラマ版並のミステリアスさや超常現象描写などを期待すると・・・ちょっと肩透かしかも(汗)。
 
なんせ、ビジュアル的な『X-ファイル』らしさは、“血の涙”だけですもの(苦笑)



    今回、焦点があてられているのは、物語のネタそのものではなく・・・・
            モルダーとスカリーの内的葛藤や苦悩だ。

超常現象肯定派のモルダーと否定派のスカリーが、幾度も衝突や話し合いを繰り返しながら難事件を解いていくというのがこのシリーズの1つのスタイルであって、本作にもその流れが上手いこと組み込まれている。

一体、人は何を信じるのか。
人は一体、何にすがろうとするのか。
真実とは一体、どこにあるのか。

相反する価値観を持つモルダーとスカリーが、科学や理屈では説明できない現象を目の当たりにしたときに・・・・・現実と非現実の狭間で大きく揺さぶられ、追い詰められながらも決断し、判断し、納得しようとする姿。

    それこそがまさに、このシリーズの本質なのでは?なんてことも思う。



しかし、観終ったときに・・・・

      「これって、『X-ファイル』じゃなくても良かったんじゃん?」
               と感じてしまったのは残念(苦)。

やっぱり,どう考えてもこのシリーズの持ち味は『超常現象ネタ』なんだよなあ〜。
そこが物足りないともなると、普通のサスペンスドラマとそう変わりはなくなってしまう。

モルダーとスカリーの存在が、かろうじてこの作品を『X-ファイル』として成り立たせている感じ・・・・うーん、これはこの2人のドラマを観るための作品と捉えた方がよさそう。

 しかも、『同僚以上恋人未満』だった2人なのに・・・一体いつからあんなことに!?
 
 モルダーとスカリーの関係の激変っぷりは、ファンの間で賛否に分かれそうだ(汗)




とは言え。
ダークに冴えた映像、画面左下のテロップ、スキナーの登場、あのテーマ曲などなど・・・そういった『X-ファイル』テイストは、いちいち懐かしく嬉しく感じましたです。


 ついでに、風間杜夫さんと戸田恵子さんの吹き替えならもう一度観てもいいな♪


clockworkorenge at 11:15│Comments(10)TrackBack(8)clip!映画論 あ行 

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『X-ファイル:真実を求めて』  公式HPはこちら ←クリック ●あらすじ ある時、FBIの女性捜査官が謎の失踪を遂げる。サイキックな透視能力“ビジョン”を駆使できるという神父ジョーは、FBIに捜査協力していた。ただ、それでは不安を感じるFBI担当官は、かつて

この記事へのコメント

1. Posted by みすず   2008年11月14日 19:36
こんばんは^^

睦月さん、観てないなーって思ってたら、アップされてた^^
タイムリー

「Xファイル」はドラマがとっても大好きでした。
映画は面白かったけど、ちょっと物足りない感じがあったかな。
期待しすぎちゃったのが悪いのかも?とも思うんだけど・・・
懐かしの3人に逢えたので、良しとしとこうと思ってます

トラバさせて頂きますね^^
2. Posted by neko   2008年11月14日 21:38
私もシーズン1、2までは見てました。

あぶなっかしいモルダーに萌ェ〜でしたね♪
風間さんの声もキャラにぴったりで、ってかモルダーのほんとの声聞いたことナイ、、、
なので、モルダーはあの声以外ありえない

あぶないモルダーと現実派スカリー
二人は相棒だったはずでは…?
シーズン2以降にかわったの^^;

なんか、記憶あいまいなんで、また見たくなっちゃいました(^◇^)
映画は…見ないかも…


3. Posted by にゃむばなな   2008年11月14日 22:11
いいですね〜。風間杜夫さんと戸田恵子さんでの吹替えは懐かしいです。
どうせなら日本版主題歌も、もちろんB'zですよね。

「いらない、何も捨ててしまおう〜♪」
あの曲、イントロが長いんですよね〜。
あぁ^懐かしい!
4. Posted by みすず様へ   2008年11月17日 10:22
■みすず様へ
コメントありがとうございます。
お返事おそくなってすみません・・・。

≫映画は面白かったけど、ちょっと物足りない感じがあったかな。
≫懐かしの3人に逢えたので、良しとしとこうと思ってます

そうですね。
ドラマ版のような超常現象ネタとかに期待すると、この映画版はちょい物足りないような気がしました。全体的にだいぶ地味でしたよねえ・・・別にわざわざ映画にすることもなかったのでは?とも思ったりもしたけれど(苦笑)。

でもみすずさんがおっしゃるように、モルダー&スカリー&スキナーに数年ぶりに再会できたことがファンにとってとっても嬉しいことでございました♪
5. Posted by neko様へ   2008年11月17日 10:32
■neko様へ
コメントありがとうございます。
お返事遅くなってすみません・・・・。

≫風間さんの声もキャラにぴったりで、ってかモルダーのほんとの声聞いたことナイ、、、
なので、モルダーはあの声以外ありえない

そうそう。
私もね、ドラマ版はいつも吹き替えで観ていたもんだから(でも前作の映画版だけは字幕で観た)、今回、モルダーとスカリーの生声聞いたらちょっと違和感でしたよ(苦笑)。

やっぱり風間さんと戸田さんのコンビ、最高でしたよねえ!!あんなにモルダーのイメージに合う声もないっていうか。風間さんなら、ご本人もいい男なので、顔がチラついても全然問題ないですしね(笑)。

≫あぶないモルダーと現実派スカリー
二人は相棒だったはずでは…?
シーズン2以降にかわったの^^;

この作品で、突然驚きの変化があるのです、あの2人の間に!!
ドラマ版全シリーズにおいても、モルダーとスカリーは『同僚以上恋人未満』の関係を維持していたはずなのに・・・・ビックリしましたよ。ある程度想定の範囲ではあるんですが、実際にあんなことになると、ファンとしてはちょっと複雑とでもいうか・・・。

≫なんか、記憶あいまいなんで、また見たくなっちゃいました(^◇^)
映画は…見ないかも…

私もドラマ版の方を見直したくなりました。
気持ち悪いエピソードがたっくさんあって最高だったなあ〜。ヘンな生き物がたくさん出てくる回は特にステキ☆

映画はDVDで十分です(笑)。
6. Posted by にゃむばなな様へ   2008年11月17日 11:01
■にゃむばなな様へ
コメントありがとうございます。
お返事遅くなってすみません・・・・。

≫いいですね〜。風間杜夫さんと戸田恵子さんでの吹替えは懐かしいです。

ですよねえ!
モルダーとスカリーといえば、もう風間さんと戸田さんしかいないだろう!ってくらいに、日本では定着と親しみのある2人の声優でした。風間さんって俳優としてのキャリアもスゴイ人なのに、あのステキな声ったらもう!!この映画版も、吹き替えオンリーでの上映でもよかったのでは?なんて思ってしまうほど!!洋画をあえて吹き替えで観たいと思えるのも、『Xファイル』くらいかも(笑)。

≫どうせなら日本版主題歌も、もちろんB'zですよね。
「いらない、何も捨ててしまおう〜♪」
あの曲、イントロが長いんですよね〜。
あぁ^懐かしい!

アハハハ!!
そうだ!!主題歌はB'zでしたよね!今思い出しましたー!!
そうそう、あの曲、イントロがやたら長い・・・そういえば、今は犯罪者となってしまったTK氏の曲もイントロがとっても長いものが多かったなあとふと思いました(汗)

なんだか・・・懐かしネタばかり出てきちゃいますわ(苦笑)
7. Posted by swallow tail   2008年11月17日 14:01
姐さん、おつー!!

スワロ、最近持病の腰痛が悪化しまして・・・(涙)
ブロック注射という麻酔みたいな注射をしてきましたよー。
おかげでオチリが歯医者で麻酔かけたみたいな情けない感覚になっています(苦)
みんな寝たきりなのに重すぎるのよねー。

んで、待望のXファイル!!
いやー、これはチョットね〜っていうのが正直な感想。
>「これって、『X-ファイル』じゃなくても良かったんじゃん?」
Yes!!
その通り。
超常現象もエイリアンも出てこなかったことには正直がっかりですよ。
モルダーの苦悩は別にいいのよ!!

でも、スワロが一番気になったのがスカリーの老化。
若々しさを出そうとはしているのだけれども
目元や口元、頬のたるみは隠せず・・・
余計みじめな感じがしなかった?
8. Posted by スワロ様へ   2008年11月17日 14:26
■スワロ様へ
コメントありがとうございます。

≫スワロ、最近持病の腰痛が悪化しまして・・・(涙)
ブロック注射という麻酔みたいな注射をしてきましたよー。

知ってる・・・ブロック注射(涙)。
私も腰悪くてね。バスケやってた頃に、練習中にいきなり腰砕けになって救急車で運ばれたことがあったの。んで、そのままブロック注射よ(苦)。

あれ、強烈に痛かったよ。今でも忘れないよ、あの痛さ!!腰骨の間かなんかに打つやつでしょう!?ぶっとい注射でさ〜。腰の痛みよりも注射の痛みの方が酷くて、泣いちゃったよ(恥)。

≫いやー、これはチョットね〜っていうのが正直な感想。
≫超常現象もエイリアンも出てこなかったことには正直がっかりですよ。
モルダーの苦悩は別にいいのよ!!

ウハハハハ。
たしかに「ちょっとね〜」って感じだったよね(苦笑)。
Xファイルらしさがなかったよね。だってさ、あのシリーズって、摩訶不思議な現象をテーマにするからXファイルじゃん?今回の映画、サイキックネタだけじゃん。ぶっちゃけ、サイキック系ってあんまり興味がそそられないんだよねえ・・・・。

あとはひたすらモルダーとスカリーの苦悩ばかり(苦)。

もっと面白いネタを使って欲しかったなあ〜。

≫スワロが一番気になったのがスカリーの老化。
若々しさを出そうとはしているのだけれども
目元や口元、頬のたるみは隠せず・・・
余計みじめな感じがしなかった?

なんか、痩せたよね?彼女。
痩せて、顔にハリがなくなってたね(←決して人のことは言えない 涙)。
前はもっとふっくらと健康的だったのにねえ。

もともと結構幸薄そうな顔している女優さんだから(失礼)、これ以上みじめな感じになってほしくないなあ〜。
9. Posted by ノラネコ   2008年11月17日 23:32
個人的には結構好きな作品なんです。
第一回から15年という物語の歴史を感じました。
まああくまでもファン向けで、一見さんにはお勧めできないし、あえて劇場でやらなくても良かった気はしますけど。
ラストの茶目っ気なんてなかなか良かったです。
ちなみに、昔サルであの実験やってる映像を見たことがあります・・・
えぐかったです。
10. Posted by ノラネコ様へ   2008年11月18日 16:56
■ノラネコ様へ
コメントありがとうございます。

ノラネコさん、これも本国で観たんだっけ?

≫個人的には結構好きな作品なんです。
第一回から15年という物語の歴史を感じました。

歴史とか懐かしさという意味では、私もこの作品は意義深いなあと感じましたです。

≫まああくまでもファン向けで、一見さんにはお勧めできないし、あえて劇場でやらなくても良かった気はしますけど。

うん。全くそのとおりですよね。
ファンのためのサービスって感じかな〜。でもやっぱり、スケール的には2時間ドラマで十分な印象でした。なんなら、風間さんと戸田さんの声優でTV放映してくれた方が興奮したかもしれない(笑)。

≫ラストの茶目っ気なんてなかなか良かったです。

ああ!ノラネコさんは、モルダーとスカリーがああなったことに賛成派なんですね!?
私はちょっと・・・ショックだったなー(苦)。

≫ちなみに、昔サルであの実験やってる映像を見たことがあります・・・
えぐかったです。

エグいに違いないでしょー(苦)。
なんでそんな実験を見る状況にいたわけ〜!?そっちのほうが気になるよ(汗)。

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