2008年11月24日

ブラインドネス

ブラインドネス

【映画的カリスマ指数】★★★☆☆

 あなたには何が見える?

 

監督:フェルナンド・メイレレス
出演:ジュリアン・ムーア,マーク・ラファロ,伊勢谷友介,木村佳乃,ダニー・グローヴァー,ガエル・ガルシア・ベルナル
製作年・国:2008/日本・ブラジル・カナダ
鑑賞日:2008/11/23:ユナイテッドシネマとしまえん
系統:サスペンススリラー
配給:GAGA
翻訳:太田直子

ストーリー:街の交差点の一台の車の中。運転する日本人男性が突然目が見えなくなりパニックに陥る。彼は診察を受けに行くがその原因が全く分からないままであった。そして、彼に接触した人間は次から次へと視力を失い、それはやがて爆発的な勢いで広がっていった。やがて、失明した人々は感染者として強制的に隔離施設に収容される。しかし、その中にただ一人発症せずに『見える』女性がいたのだが・・・・。


評:『シティ・オブ・ゴッド』、『ナイロビの蜂』などのフェルナンド・メイレレス監督の最新作。ノーベル文学賞受賞作家ジョゼ・サラマーゴの小説を映画化した作品である。


全世界失明・・・・衝撃的なキャッチフレーズだ。

 ある日、突然失明した日本人男性を皮切りに、爆発的に広がる盲目パンデミック。

それは視界から光が奪われ真っ暗になるわけではなく、逆に視界に光が溢れたかのように真っ白になってしまう病気(?)らしい。

  これは、『目の前が真っ白になる』という例えを皮肉ったものなんだろうか?

まさに『目の前が真っ白』になってしまった人間たちは、感染者として隔離施設に入れられ・・・・やがてそこには、“見えないこと”が当然の『盲目社会』形成されていく。

              その中で、唯一“見える”女性が、
      『盲目社会』の惨状を目の当たりにするというのがこの物語。


自分が、何の前触れもなく突然目が見えなくなってしまったら、想像だに出来ないほどのパニックに陥ってしまうことは間違いない。
しかし、もし自分以外の多くの人間も“見えない”のだとしたら・・・言い方を変えれば、“見えない”ことが普通のことなのだとしたら。

     人間というものは、思いのほか不安が解消されるものなのだろうか?


この作品を観て驚いたのは、突然の失明に対する人間たちの適応能力の高さだ。
もっと絶望し、半狂乱と混乱に陥るかと思いきや・・・・なにやら不自然なほどに彼らは冷静で、落ち着いている。


しかし、“見えない”ことで恥じも外聞も無関係のものとなり、視覚によって保たれていた常識が全て皆無となった『盲目社会』の状況は実に見るに耐え難いのはたしか。

    「誰かに見られている」という他人の視線を常に意識して生きることと、
  そうではないことの間に生じる差が、本作品の中ではまざまざと描かれている。


 
 結局、“見えて”も“見えなくて”も、人間などというものはやることは一緒だ。

極限状態を強いられた集団社会には、良くも悪くもリーダー的存在が誕生し、愚かな強奪と傷つけあいが生まれ、強いものは弱いものを踏みつける。

そこにいる全ての人間が同じハンデを背負っているのなら、その中でより強欲によりしたたかにより卑劣なることを生きる術とする・・・・そういうあきれた人間はいくらでも出現するものだ。

所詮、人間などというものが集団社会の形成と制限された環境の中で露出する本質は、どんな場合であってもそう変わりはなく・・・。
そのことを、『失明』というキーワードでもって炙り出していく本作のアプローチはとても興味深い。


そういったテーマの中で、唯一“見える”ヒロインが一体どのように活かされていくのかがキーになってくるはずなのだが・・・・。

       なにやら、どうも彼女の存在意義がボヤけてしまっている(苦)。


“見える”ことを周囲に隠しつつ、しかし、“見える”ことで周囲の人々の役に立とうとする彼女の行動はうなずける。たった一人、“見えてしまう”ことに対する彼女の孤独と不安もよく分かるし、周囲の人間に“見える”ことを打ち明けられない苦悩も理解は出来る。

かといって、『盲目社会』と化した世界で彼女が救世主として君臨するわけでもなければ、“見える”ことを振りかざして権力者になるわけでもない。

そのどちらにもならないことが、この物語の一番重要な部分になっているのかもしれないが・・・しかし、彼女の存在も、そしてあのラストが示す意味も、作品として昇華しきれていない居心地の悪さを私は感じたのだった。


『目が見えるのなら、彼女にはもっと出来ることがあったのではないか?
隔離施設での惨状も、見えることを活かしてもう少し早くなんとか出来たかもしれない』・・・そんなことを思いつつ。

『彼女は、“見える”ことの優越感をどこかで感じつつも、
“見えない”人々と同等の境遇に身をおくことで良心を維持しようとしていたのか?』

と、そんなことも考えたり。

『実は人間の本質を一番試されていたのは、彼女自身だったのかもしれない。』

などと思い及べば・・・
実はこの作品は非常に深くて、秀でたものなのかもとも思えてくる。



いずれにしろ、全世界失明の原因もその結末にも一切触れることのないこの物語には・・・いささか『ハプニング』のような歯切れの悪さも感じたけれど(笑)。

しかし、その現象そのものの謎ではなく、あくまでもその状況下に置かれた人間心理に視点を向けて観て欲しい1作。

 
     “見えない人々”の姿から、あなたには一体何が“見える”だろう?


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 今年も残るところあとわずか、72本目ブラインドネスを観てきましたが、今年はあと何作観られるか・・・。さすがに80本は無理だなぁ??。

この記事へのコメント

1. Posted by miyu   2008年11月25日 06:24
うんうん。なんか奥行きが深そうで
でも、なんか表面的にも感じたりして
受け取り方次第なのかもな?と思いつつ
面白いけど、どこまで計算されたものなのか
ちょっと分からなくもありました(;・∀・)
2. Posted by ゆかりん   2008年11月25日 12:40
思ってた内容とは全然違いましたけど、人間の心理状態を描いたものとしてはなかなか興味深いものがありました。
うーん、実際に起こってみないとわからないけれど、見えても見えなくてもやることは一緒っていうのはアリかもしれませんね。
3. Posted by miyu様へ   2008年11月25日 14:58
■miyu様へ
コメントありがとうございます。

≫なんか奥行きが深そうで
でも、なんか表面的にも感じたりして
≫どこまで計算されたものなのか
> ちょっと分からなくもありました(;・∀・)

そうなんですよねえ。
言いたいことは分かるんだけれども、なんとなく中途半端な気がしたり、思いのほか深さを感じたり・・・なんだか捉え方に迷う映画だったような気がします。
核心が見えてこないんですよ、こういう描き方じゃ(苦)。もう少し、明瞭な方法でコチラ側に伝えてほしかったなあと・・・。

普通に面白いんですけれどねえ・・・
今ひとつ突き抜けない感じがもどかしかったですね(苦)。
4. Posted by ゆかりん様へ   2008年11月25日 16:04
■ゆかりん様へ
コメントありがとうございます。

≫思ってた内容とは全然違いましたけど、人間の心理状態を描いたものとしてはなかなか興味深いものがありました。

たしかに、この作品にウィルス感染ものとか、失明の謎を解き明かす!的なものを期待する人って多いと思うんですよ。でも実際はそういったことに一切触れてないってあたりが、評価の分れ目となりそうな気がしますよね。
個人的にはこれはこれでアリという気がしましたけれど・・・・それにしたって、不可解なことが多すぎてなんとなくすっきりしませんな(苦笑)

≫うーん、実際に起こってみないとわからないけれど、見えても見えなくてもやることは一緒っていうのはアリかもしれませんね。

人間って集団心理の生き物でしょう?
だから、みんなが一緒に目が見えなくなれば、その時点でなんとなく安堵感に陥るものだと思うんですよね。んで、最終的にそこに出来上がるのは一つの社会だと思ったんです。そうすると、結局やることは見える見えない関係なく一緒。

うーん・・・なんだか深いような浅いような・・・微妙な気持ちになる1作でございましたわ(苦笑)

5. Posted by コブタです   2008年11月25日 19:09
おおお 本当にほぼ同じラインナップで映画みにいっていたんですね〜

コチラ、誰もが自分を見てないという状況で、なりふり構わず全裸でも気にしないなど羞恥心を失っていく人間の姿は衝撃を感じたものの、、全体としてテーマのブレが気になり同じように釈然としない、気持ち悪さを感じて劇場を出てしまいました。

本当にヒロイン、脚本においては彼女の存在ってまったく生かされていませんよね、、
多分、見えるということで観客の視点の役割と果たしていると思うのですが、元々全盲だった男性が、あの中で超人になるなら、彼女はそれをさらに超えるスーパー超人となり、もっと3番目の部屋の横暴にも対処できたと思うのですが、、



6. Posted by ノラネコ   2008年11月26日 00:30
最近一番期待していた作品なんですが、思ったほどではなかったかな。
>なにやら、どうも彼女の存在意義がボヤけてしまっている(苦)。
そう、この人がイマイチわからない。
何であれほど見える事を隠そうとするのか。
その理由が明確でないので、彼女が何を考えているのか良くわからないのです。
まあ男たちが頑なに戦おうとしない訳も、「王」が貴金属を集める訳も同様に良くわからないのですけど。
どうも中盤は理不尽さを強調しすぎて破綻してしまっている気がします。
まあその分、前半と終盤は良かったですけど。
メイレレスの演出はパワフルだったけど、脚本に難ありという感じでしょう。
7. Posted by コブタ様へ   2008年11月26日 10:20
■コブタ様へ
コメントありがとうございます。

≫おおお 本当にほぼ同じラインナップで映画みにいっていたんですね〜

うん。
でもトロピックと貝は本日のレディースデイで仕事帰りに2本立てする予定です(苦笑)

≫なりふり構わず全裸でも気にしないなど羞恥心を失っていく人間の姿は衝撃を感じたものの、、全体としてテーマのブレが気になり同じように釈然としない、気持ち悪さを感じて劇場を出てしまいました。

全くです。
人の視線を気にしなくなると人間ってあそこまで野性的に・・・というか、こう人間たる威厳を失うといった描写がなかなか痛烈でしたよね。
でも、やっぱりどうもすっきりしない。失明の謎を明かすわけでもなく、かといって、唯一見える女性の存在を思い切り活かすでもなく・・・中途半端でしたよね〜。

≫元々全盲だった男性が、あの中で超人になるなら、彼女はそれをさらに超えるスーパー超人となり、もっと3番目の部屋の横暴にも対処できたと思うのですが、、

そうそう。
なんであんなにかたくなに見えることを隠したんでしょう?

食物と女を引き換えに・・なんて相当女性をバカにした展開であるにも関わらず、彼女、自分までも身を犠牲にしたでしょう?あの理由がわからない。それをただ無抵抗に受け流す男どもの態度にも本当にイラついた!!少しは自分の恋人や妻を助けようとしろよ!!
8. Posted by ノラネコ様へ   2008年11月26日 11:45
■ノラネコ様へ
コメントありがとうございます。

≫最近一番期待していた作品なんですが、思ったほどではなかったかな。

私もかなり楽しみにしていた作品でした。でも、イヤでも耳に入る前評判があまりよろしくなかったようだったので、覚悟はしていましたけれど・・・(苦笑)。

≫何であれほど見える事を隠そうとするのか。
≫まあ男たちが頑なに戦おうとしない訳も、「王」が貴金属を集める訳も同様に良くわからないのですけど。

ホントにそう!!
女を差し出すだなんて、同じ女性としてあまりにも屈辱的な設定だったんですが、見えるはずのヒロインは何もしない。男どもは惨めに無抵抗なだけ・・・一体どういうことじゃっ!?と本当に憤慨してしまいましたよ(汗)。

≫どうも中盤は理不尽さを強調しすぎて破綻してしまっている気がします。

おかげで、たしかに理不尽さは強く伝わってきました(笑)。
基本的にメイレレス監督の作品はどれもこれも好きなので、面白くなかったわけではないですけれど・・・でも、どこか釈然としない心地悪さが残る作品でした。
9. Posted by いずむ   2008年11月26日 20:05
観て参りました。なんだか考えを巡らせてしまう作品でしたけど僕は大満足できました〜。

メイレレス監督らしい人類を皮肉ったあまり気持ちのよくない内容でしたけど、テーマとしては物凄く面白いな〜と思いました。さすがノーベル文学賞!!(わかったフリ笑)

しっかしまぁ、人が本当に大切にするべきものって、目に見えないモノばかりなんだな〜としみじみ思いましたよ。そうとも限らないか(困)

さて本題の(?)破局の件ですが(苦笑)
喧嘩別れっぽくて後味悪かったので、昨日本人と話して気持ちの整理がつきスッキリ終われました!睦月さんも5年恋愛経験者なんですね。僕も人生の経験値を少しだけ稼げた気がします〜。

僕にとって初めての彼女で初めての別れだったので…正直まだ戸惑いはありますけど(汗)なんとか大丈夫そうです♪

コメント欄に書いといて言うのもアレですけど…。僕みたいなわけわからん奴に親身になってくれて感謝です(感涙)本当に本当に本当にありがとうございますー!!!
ではまた☆
10. Posted by いずむ様へ   2008年11月27日 16:26
■いずむ様へ
コメントありがとうございます。

≫なんだか考えを巡らせてしまう作品でしたけど僕は大満足できました〜。

おお!それは良かったですねえ〜。
とやかく考えずに素直に観れば、とてもよく出来た面白い作品だったと私も思います。

≫メイレレス監督らしい人類を皮肉ったあまり気持ちのよくない内容でしたけど、テーマとしては物凄く面白いな〜と思いました。

メイレレス作品、私もとても好きなんですよ。
演出というか見せ方がとってもパワフルでしょう?『シティ・オブ〜』なんか炸裂するようなエネルギーに溢れていたし、『ナイロビ〜』もとても重厚な社会派モノで見ごたえがありました。

≫しっかしまぁ、人が本当に大切にするべきものって、目に見えないモノばかりなんだな〜としみじみ思いましたよ。

そうだと思いますね。
手に取って目に見えるものは、「大切にしている」という実感を常に感じることが出来るけれど、でも目に見えないものはそういった実感を得るのはなかなか難しい。だからこそ、失ってからとか後悔してからじゃなきゃ本当に大切なものに気づけないんだと思います。

≫昨日本人と話して気持ちの整理がつきスッキリ終われました!

そっか・・・。

≫僕にとって初めての彼女で初めての別れだったので…

初めての彼女で5年も付き合えるだなんて、いずむさんは若いのに良く出来た男だね。
彼女との5年間は必ずや次の恋人を幸せにする糧になるはずだよ!

≫僕みたいなわけわからん奴に親身になってくれて感謝です(感涙)

いえいえ・・・。
実はウチ、『こっそり何でも打ち明けどころ』にもなっているんですよ(笑)。
活字だからこそバーっと話せちゃうこともあるだろうし・・・これからもグチでも不平でも何でもぶっちらけちゃって構いませんからね。

こちらこそ、大事なことをお話してくださって、本当にありがとうございました。
11. Posted by きらら   2008年11月27日 17:11
睦月さん、おつかれーさま☆

この映画、、、またまたジュリアン・ムーア微妙説を確固たるものにしちゃったね☆私も。。。あの暗闇の中でも光るそばかす・しみに目がいっちゃったよ〜。
がんばってもうちょっと活躍してもらいたかったけど、ただたんにだんなさんのおそばにいた、、って感じもしましたね。残念!
それに日本人カップルの意図もよくわからず。
ただ、秩序のない世の中の恐怖とかはすごーく伝わってきた。あんな世界になってしまったら。。。って思わずにいられなかったよー。
あー目が見えるってスバらしい☆
そして白くもやがかかったような映像は結構好きでした♪
12. Posted by きらら様へ   2008年11月28日 10:19
■きらら様へ
コメントありがとうございます。

≫この映画、、、またまたジュリアン・ムーア微妙説を確固たるものにしちゃったね☆私も。。。あの暗闇の中でも光るそばかす・しみに目がいっちゃったよ〜。

テーマ自体はとっても面白いんですけどね。
映像とか演出も素晴らしいし、やっぱり私はメイレレス監督の作品は好きだなあとは思うのですが・・・・なんだかどうも釈然としない部分が多すぎて、すっきりしなかったのが残念です(涙)

ジュリアン、この映画で見事に挽回してくれるかと思いきや・・・うーん、やっぱり微妙で(苦笑)。そして、やっぱり大量のシミソバカスはご健在(汗)

≫それに日本人カップルの意図もよくわからず。

これ、たぶん、制作に日本が関わっているからだと思います。
レッドクリフに中村獅童が出ているのも、あれ、日本も制作に関わっているからなんですよ、たぶん。
「おれたちも制作費出すんだから、日本人役者をメインで出演させるのが条件だぜ〜」なんていうやり取りがあったんじゃないかしら(笑)。

≫ただ、秩序のない世の中の恐怖とかはすごーく伝わってきた。
≫あー目が見えるってスバらしい☆

描いている世界観とかテーマ性は良かったですよねえ。ゾっとしました・・・ホントに。
私、突然失明したら、絶対に生きていけないもん・・・。
13. Posted by はらやん   2008年11月29日 18:44
睦月さん、こんばんは!

>「誰かに見られている」という他人の視線を常に意識して生きること
確かに人間というのは「他人の目」を気にして生きていますよね。
それは悪いことではなく、それが人のモラルを保っているのかもしれません。
電車で目の前に年配の人が立って席を譲る時も、何となく人の目を気にしてっていうところありますよね。
人の目も行き過ぎると監視社会になってしまうけれど。
14. Posted by 風情♪   2008年11月30日 00:45
こんにちは♪

J・ムーアが何ゆえに収容所内留まることに固執した
のか?抗体があるならそれなりの行動をと思いました。
穿った見方ですが、何か態よく唯一の健常者でること
の責任か逃げていた気が無きにしもなんすよね〜。

こう言った特異な状況下では3号病棟の王のような奴が
支配者になるではなく、はじめから盲目だった会計士
のが支配者になった方がもっと狡猾さが出たのでは?
と思えなくもでした♪ (゚▽゚)v
15. Posted by はらやん様へ   2008年12月01日 11:52
■はらやん様へ
コメントありがとうございます。
お返事遅くなってすみません・・・・。

≫それは悪いことではなく、それが人のモラルを保っているのかもしれません。

そうそう。
人はいつから胸や股間を隠すようになったのかは定かじゃないですけれど(苦笑)、他人の視線を気にしだした時代から、人間たちの生活にはモラルというものがずっと存在し続けているんですよね。
視力が奪われた途端に、一気にモラル崩壊。その観念が抜けおちることがもたらす、リスクの大きさに唖然としましたです。

≫電車で目の前に年配の人が立って席を譲る時も、何となく人の目を気にしてっていうところありますよね。

うんうん。外見だけじゃなく、人間性自体も人の視線が前提となっていることが多いなあ。そう考えると、なにやら深いものを感じますね・・・。

≫人の目も行き過ぎると監視社会になってしまうけれど。

そのサジ加減が非常に難しいですねえ(苦)。
16. Posted by 風情♪様へ   2008年12月01日 13:25
■風情♪様へ
コメントありがとうございます。
お返事遅くなってすみません・・・・。

≫J・ムーアが何ゆえに収容所内留まることに固執した
のか?抗体があるならそれなりの行動をと思いました。
穿った見方ですが、何か態よく唯一の健常者でること
の責任か逃げていた気が無きにしもなんすよね〜。

うん。
風情♪さんのおっしゃりたいこと、よく分かります。
第一に、目が見えるヒロインの存在意義がイマイチはっきりしないってのが残念でしたよ。いろいろ手を尽くしてはいたようですが、結局傍観者的立場が見え隠れしちゃってすっきりしませんでした。
人間という集団心理の生き物としてては、多数決の中に収まっていた方がラクチンなんですよねえ。あのヒロインも、ラクチンな方を選んだのかなあ〜?
・・・・・なんだかよく分からない(苦)。

≫はじめから盲目だった会計士のが支配者になった方がもっと狡猾さが出たのでは?
と思えなくもでした♪ (゚▽゚)v

メイレレス監督って、たぶんね・・・ユーモアセンスがあんまりないんだろうなあなんて思ってしまう私(苦笑)。映画作りはとっても巧みだと思うけれど、あえてハズすってことがなかなか出来ない監督さんなのかも・・・と過去作品などを観ていると思います。妙に生真面目なクリエーターなのかもしれません(苦笑)。
17. Posted by みすず   2008年12月07日 07:56
こんにちは^^

映画観てきました。
ちょっと期待しすぎていたせいか、な感じで・・・
見えるジュリアン・ムーアがもっと活躍してもいいように思ったけど、結局世話するだけで終わった印象しか残りませんでした。

トラバさせて下さいね。
18. Posted by 朱色会   2008年12月07日 23:47
3 ジュリアンはもっと(たとえば女ランボーばりに)活躍すべきだったと私も一瞬思いましたが、「彼女」は観ているわたしたちのエージェント(代理人)の役だったのかも知れません。能力が一人だけ飛びぬけていることは幸福でもあり、そして大きな労苦を背負うのです。

等しく壊れていく世界。(普通のヒトは同じに埋没するか、密かなる優越感を糧にしていくのでしょう。)それを最初から最後まで観てしまった。彼女が「荷」を下ろしたラストに、監督の願いが込められています。

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