2011年02月07日

【NO.2998】うつは“心”から治せるか 注目される認知行動療法

うつ病の治療法として、従来の薬物療法に加えて「精神療法」への期待が高まっている。最新の調査で、薬の過剰投与が自殺につながる危険や、患者の3割は薬が効かないことが明らかになったためだ。中でも注目されている治療法の一つが、高度なカウンセリングによって悲観的過ぎるものの見方などを改め、うつを“心”から治す「認知行動療法」だ。英国での実験で再発率を抑えられることが判明。日本でも今年度から国が診療報酬を出し始めている。しかし日本では、心理学や社会学もマスターし“全人的”なカウンセリングを行える医師が少なく、臨床心理士なども国家資格として認められていないため、担い手が不足。思うように広がっていない。うつ対策の切り札として期待される精神療法、その可能性と課題を探る。

NHK「クローズアップ現代」番組HPから転載(↓)
http://cgi4.nhk.or.jp/gendai/kiroku/detail.cgi?content_id=2998

「モノは考えよう」という言葉があります。
たとえば、天気は誰にも等しく現れますが、雨という天気を、「今日は雨で、衣服が濡れて嫌だな」と思うか、それとも、「今日は雨で、野菜や果物が潤うな!」と思うかで、その日一日の心の有り様と行動が決まります。

うつ病を患うと、遭遇したモノを、便益や好機として捉え難く、つい脅威や危機として捉えてしまいます。
つまり、「モノは考えよう」が「モノは悪く考えよう」に偏ってしまい、結果、心の有り様と行動がネガティブのスパイラルに陥るというわけです。

番組を見た限りだと、認知行動療法のココロは、「モノは悪く考えよう」に偏ってしまった思考習性を「モノは良く考えよう」へ矯正していくことのようです。
認知行動療法が投薬よりもうつ病の持続的な治癒に有効なのは、自然かつ当然です。

認知行動療法がうつ病の治療として普及しない元凶は診療報酬の安さだと思います。
普通の診察だと時間当たり平均19,800円の診療報酬(5分以上3,300円@患者×6人)が得られるのに対し、認知行動療法だと時間当たり8,400円の診療報酬(30分4,200円@患者×2人)しか最大でも得られないのでは、医師や病院経営者が認知行動療法をスルーしても無理はありません。
認知行動療法の診療報酬を高く、または、少なくとも普通の診察並みに設定できないのは、治療の内容が理系的な医療技術としては高度でないからだと思います。
また、普通の診察が「医師しかできない」のに対し、認知行動療法は「国家資格を持たない臨床心理士でもできる」からというのもあると思います。

「病は気から」という言葉があります。
認知行動療法は、うつ病に限らず、その他の多くの病気に有効だと思います。
認知行動療法がこのまま医師の既得権とプライドで葬り去られないよう、願うばかりです。



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