2016年07月













駒ヶ岳から恵山(えさん)へ向かいます。
今回の旅で最後の山歩きとなる恵山。 
この山もとても思い出深い山で、札幌在住時に山頂から津軽海峡越しに下北半島と岩木山を見た時、年甲斐もなくホームシックになった記憶があります。












恵山へのアクセスも気に入っていて、函館市街から直接向かわず、遠回りですが太平洋沿いのR278で南茅部町の「真昆布ロード」(勝手に命名)から向かうようにしています。
ちょっと紹介しますね。

「南茅部の真昆布」
ご存知の方も多いと思いますが世界一旨い出汁のとれる昆布。
関東圏では馴染みが薄いかもしれませんが、今も関西圏へ出荷されることが多いようです。












黄金のカーテン
日本各地を旅しましたがこんな干し方するのはここで初めて見ました。






















おまけに干してるうちから香りが凄くて…
この辺りは延々と料亭の中を走っている気分。
走っていて目を閉じるわけにはいきませんから車を止めて大きく息を吸ってみて下さい。
不思議な気分になりますよ(^^)












あっ彩雲だ…幸福を届ける雲












恵山が見えてきました。
凄い山肌。
ここは道南で人気の波乗りスポット。












道外ナンバーの車も見かけます。
短い夏を楽しんでますね。












恵山の登山口駐車場に到着しました。
うわ〜っ地獄だ…
ここからの絵が2015年ツーリングマップルの表紙になってます。












山歩きをしなくても整備された遊歩道(賽の河原を通り太平洋を見渡す展望台まで)が別にありますので子供からお年寄りまで安心してこの異空間を楽しめます。












駐車場から登山口まではしばらく足慣らし。












左手には賽の河原が広がり積み上げられた小石やお地蔵様が点在しています












凄い岩…























どうしたらこんな岩になるのかな…?
なんでしょうかね…
霊場というか独特な雰囲気を持った山。
そりゃ信仰の対象になるはずです。
山頂までは1時間弱なんですが景色にたまげて前に進みませんね…












ようやく山歩き開始です。

登山道はこんな感じの歩き易い木階段と砂じゃりの繰り返し


































見た印象と違ってとても歩き易いです。
子供でも大丈夫!












ただ風向きによってはガスをまともにくらう箇所があるので、硫黄臭が苦手な方はもう一枚タオルを持って行くのがベスト。


































もうなんなんでしょうか?
濃い緑と青い海と地獄感…このアンバランスさがたまらなく魅力的。












ちょ…燃えてる?























絶景だぁ。












まるで海に向かって飛んで行くような登山道…なかなかこういう風景には出会えませんね。












ここからが広くて平坦な山頂部。
山頂に近づくにつれ緑が増えてくるから不思議なんです。


































ちょっとした高原だと思いませんか?
今までの景色からは想像が出来ません。
まるで天国だ…












でも崖から覗くと…












現実に引き戻されてしまいます。























海岸からいきなりそそり立っていることがわかります。
青森県のどこの部分とくっ付いていたんだろう?












山頂の奥から津軽海峡を見渡すと、雲海越しに下北半島、そして肉眼では岩木山が見えました。
凄い眺め…
今回はホームシックにならなかったなぁ。

さあ下山します。


















































今回の旅は昔を思い出しながらゆっくり山歩きをしてきました。
道東へは、雨で撃沈した雌阿寒岳と友人に会いに帯広にチョロっとしか行っていないという(道東はずっと悪天候だったんですけどね)、なんとも勿体ない旅。
山歩きに興味の無い方にとっては退屈なブログが続いてしまいました。
お付き合いいただき有難うございました。












最後に…相変わらず大盛況の青い池…













夏の北海道の旅の始まりと終わりはいつも函館…なので意外とゆっくり満喫することがなかったものですから、今回は旅の最後に函館2泊というスケジュールを組みました。

早朝に小樽のホテルを出発しニセコへ向かいます。ニセコではニセコアンヌプリに登りたかったのですが、肝心のアンヌプリ山頂も、そこから眺めたかった羊蹄山も雲の中…。

はやばやと諦め上ノ国町の夷王山へ向かってみました。
山と言っても3分程度しか歩きません(^^)
ここは何と言っても山頂の鳥居越しから眺める日本海の眺めが素晴らしい。























気が良ければ絶景なんですけどね。

時間は15時
「今日は天気も天気だしドライブの1日だね〜」ということで函館までのんびりと行くことに。












おぉ〜かっこいいですねぇ 。












函館と目と鼻の先の太平洋セメント上磯工場に着いた時点でもこんな空模様だったんですが…












不思議ですね〜
函館の港からはこんなに美しい夕焼けが。























凪いだ海と素晴らしい焼け具合…
「明日はきっと晴れだろうな」























チェックイン後、夜遊びはほどほどにおとなしく就寝 。












翌朝、駒ヶ岳へ出発です。
函館から江差へ向かわずオーソドックスに旅を始めれば最初に圧倒されるのが駒ヶ岳の山容と大沼公園の景観。
特に駒ヶ岳は見る角度によって大きく印象が変わるので不思議です。












渡島富士と呼ばれるとおり、もともとは富士山型の山容だったらしいのですが数万年前の噴火で山頂部がぶっ飛び、1640年の大噴火で今のような形になったそうです。
にわかに信じられない話です。恐ろしい…
大沼公園から見る駒ヶ岳は優しい印象ですね。
ここからは砂原岳はほとんど見えません。

大沼公園高速入口交差点を右折して突き当たりを左折。そのまま道なりに進むとやがてダート道になりますが2kmほど進めば6合目登山口駐車場です。

駒ヶ岳の象徴である剣ヶ峰や砂原岳へは現在登れません。
ここも立派な現役バリバリの活火山。
馬の背と呼ばれる広い火口原までの片道1時間が基本的なトレッキングコースとなります。












登山道自体広いんですが、これ車両(重機)が通行してますね…轍になってる。
毎朝、火山の専門家が状況を観察しに向かっているそうです。
道の中央に大小の石が盛られたように転がっているのでスムーズに歩けるのは車両跡の部分だけでしょうか。ようはジグザグ歩きが出来ないですね…












それでも振り返ればこの景色。
疲れが吹き飛びます。
大沼…綺麗だなぁ












剣ヶ峰が見えてきました。












45分ほどで馬の背に到着。






360度火口原が広がる見晴らしの良い所です。
こんな景色だったんですね〜
想像していたより緑が多い気がします。












ゴツい剣ヶ峰とまん丸い丸山。












ここに来て姿を見せる砂原岳。












そして太平洋。












絶景だぁ…メチャクチャ暑いけど。












やはり火口烈は見ておきたいということで自己責任で先へ進んでみます。












剣ヶ峰に近づくと不思議なことに大きさを感じません。
でも僕には登れません。












むしろ砂原岳の方がエネルギーをためていそうで恐ろしく感じました。












その砂原岳の手前に…ありました…
口をがっぽりと開けた火口烈
こりゃあ凄い…吸い込まれそうだ












底が見えないほど垂直にえぐれてるんですね。
中に何か棲んでいそう…
右側から噴煙が上がっていました。












こんな環境下でも、イワブクロは可憐に咲いていてほっとします。
樽前山でも元気に咲いてました。























アカモノ?
みんな恥ずかしがり屋で下を向いてますが、この子はカメラ目線。












今回初めて駒ヶ岳を歩いてみました。
馬の背まで1時間足らずというトレッキングですが火口原の雄大な景色と大沼公園の素晴らしい眺めを堪能出来ます。
個人的に駒ケ岳のキモだと思っていた神秘的な砂原岳と火口烈も望めましたし…
ただ…駒ケ岳は昔からUFOの秘密基地があるとも云われていて…























火口原には虫や鳥は
一切飛んでなかったんですけど…( ? _ ? )
やっぱり……UFO…まさかね
この広大な火口原に立つとなんとなくその気になってしまうから不思議。

まだ時間がたっぷりあるので、
この後、恵山へ向かいます。












礼文島で北のカナリアパークを訪れた後、「時間があったら久しぶりに行ってみる?」と話しをしていた映画のロケ地跡。
移動がてらタイミングが合った2箇所のお話を。











夕張の「幸せの黄色いハンカチ」
20年振りでしょうか…
当時の記憶が曖昧ですが以前よりずっと楽しめた気がします。
健さんが亡くなってから訪れる方が大変増えたそうです。











そりゃそうですよね











げぇ〜っファミリアだ。
というか展示室は健さんへの黄色いメッセージ一色。











凄いなぁ〜  渋い











寅さんが助けてくれるんですよね…











もう涙が止まりません…

健さんと倍賞さんの共演作。
皆さんは何が好きですか?










僕は「遙かなる山の呼び声」です!
お馬さんを乗りこなす健さんを見つめる倍賞さんの心を決めた熱い視線…
そして「行かないで!…どこへも行かないで!…わたし寂しい…」
もう…この倍賞さんのセリフ…
極めつきはエンディングの…黄色いハンカチ……
粋な演出でした…















吉岡くんとムツゴロウさんの映画初出演作でもあります。
武田鉄矢さんも出てますし、ハナ肇さんの演技がもう最高!
そして「人工受精士の近藤さん」の寅さん…笑っちゃいます。
お勧めの名作です。











南富良野の「鉄道員/ぽっぽや」幌舞駅(幾寅駅)











ここは初めてですが楽しめました。
比較的最近の映画なので衣装やセットも豊富に展示されていました。





















ストーリーには賛否両論ありますが健さんの存在感は抜群に光ってました











もう1人のけんさんも熱演?してましたね(^^)











そういえば奥さん役の大竹しのぶさん
彼女の妹の恵さんが「遥かなる山の呼び声」で、よく助けてくれる隣家の娘役で出演しています。









































移動中に映画やドラマのロケ地や「青春18切符」の撮影地などがひょっこりあるかもしれません。
調べておいて損は無いですね。
当時を振り返って夫婦の会話が増える可能性もあります(*^_^*)












夕方に千歳着の便で北海道にいらっしゃる方におすすめの場所

荷物をピックアップしてレンタカーを借りて車を走らせると夕方…
そんな時には道央道に乗らずに「早来駅」にナビをセットしましょう。

道央道に乗ってもすぐに真っ暗になってしまいますし、ラッシュ時の道民の運転に「ギョッ」とするはずです(^^)
せっかくですのではやる気持ちを抑えて雄大な北海道の雰囲気をさっそく味わってみては如何でしょう。





















道東道の追分町ICと苫小牧の沼ノ端駅をつなぐR234沿いからは美瑛に負けず劣らない素晴らしい景色が広がっています。





















またR234から一歩農道に入ると更に景色が一変します































くれぐれも畑には入らないようにしましょうね






















夕日はテンポイントの生まれ故郷「吉田牧場」で












この景色を眺めた後に札幌市内に向かうと、北海道に来たことを忘れてしまうかもしれません。
札幌は大都会ですからね〜

お酒はほどほどに












支笏湖畔の「苔の洞門」が立入禁止になってだいぶ経ちます。
僕は行ったことが無いので規模の比較は出来ませんが近くに手軽?に行けるスポットがあります。

昨年も樽前ガローに行く前に訪れましたが情報不足でほんの数分手前で引き返してしまいました。











その場所の入り口はR276沿いの紋別橋
苫小牧側からだと樽前橋の次の橋が紋別橋











橋の欄干に「楓沢」の木のサインが取り付けてあります。
問題は車をどこに止めるか?
大型車がビュンビュンぶっ飛ばすR276ですから路駐は出来ません。
ここは素直に風不死岳の北尾根登山口近くの国道沿い駐車スペースに停めて下さいね。
20〜30分ほど歩けば紋別橋にたどり着けます。































橋の下は涸れ沢になっており風不死岳へ向かえるルートにもなっているので近年人気があります。
ただ正規のルートではないので倒木や落石などは一切整備されないでしょう。





















倒木をくぐったり、乗り越えたり、熊を気にしながら立派なトレッキングです 。
今でこそ涸れ沢ですが大雨が降ると川になるのでしょうか?











これは…カッパドキアの超小型版?
どうしたらこのような形が出来るんだろう?
支笏湖近辺は神秘的な場所がたくさんあります。











実は15分ほどで苔の回廊が現れます











綺麗だなぁ…
素晴らしい!
荒々しい緑のビロードの壁に囲まれ別世界にいるようです。































やっぱりスケールがデカいですね











興味のない方には、「なんのこっちゃ…」って感じなんでしょうけど…
写真の腕が悪いのでご容赦下さい。





















先に進むと巨大な洞穴があって、そこをマクとロープ場があります
登った先にはもっと緑深い苔の回廊がありますが、洞穴まででも充分楽しめます。





















蚊やダニが多く、口の中に入ってくるので僕らは手前で退散(^^;;
ここへは秋口に訪れるべきかもしれません。











自然が織りなす芸術を目の当たりにすることが出来ます!

以前紹介した樽前ガローもそうですが、肌の露出を避けアウトドアに対応した装備でお出かけ下さい。
もちろんベアベルは必須です。

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