2019年11月

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屋慶名海峡展望台から藪知大橋までは1分もかかりません。


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無人島へ架かる橋というのも不思議なものですが、晴れた日に、ここから眺める海中道路は絶景です。

橋を渡るとすぐにサトウキビに囲まれた狭いダート道になりますが、珊瑚が露出していない農道なのでゆっくり走れば大丈夫です。

しばらく走ると開けた場所があり行き止まり、ジャネー洞の入口に着きます。


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エンジンを切る間も無く3匹のさくらねこが飛んできました喧嘩して耳をかじられたわけではありません。

3匹とも避妊・去勢手術を受けて耳をカットされていました。カットされた耳の形が桜の花びらに似ていることからさくらねこ。聖地を守る島猫たちです。


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尻尾がピーンッご飯をねだるわけでもなく、僕らを案内するかのようにズンズンと先導していきます。


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ハブが出そうですね


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でもこの子たちがいるから安心です。


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案内板のある入口から数十秒で広い空間そして正面にはぽっかりと口をあけたジャネー洞。

ガンガラーの谷のサキタリ洞のように大きく露出してしまった鍾乳洞です。


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ここは拝所(うがんじゅ)ですが、6500年前の縄文時代の土器が出土したことから藪地洞窟遺跡として知られており、地域の方々からは祖先発祥の地と信じられているそうです。

全国的にみても、露出してしまった鍾乳洞は住居として利用されていたケースが多いですね。自分が古代人だったらここで生活します。


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香炉の周りには、真新しい浄め水の後?

ここから先は手ブレの酷い画像ばかりです


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不法投棄やゴミが少ないこの子たちの前でゴミは捨てられない。たしかに守り神一役かっていますね。


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洞窟の奥は漆黒の闇素人が足を踏み込む場所ではありません。


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古代人はどういう思いで空を眺めていたのだろう


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「もう戻りましょう」と言われた気がしました。この子たちは神々と連絡を取り合っているのかもしれません。ここに居るとそう思えてしまう。


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数十m先に小さな浜がありますこの子たちに案内されなかったので今回は行きませんでした。ハブの多い島らしいので充分注意が必要です。

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浜比嘉島から藪知島のジャネー洞へ向かう前に、藪知大橋の少し先、屋慶名(やけな)港の脇にあるひっそりとした隠れ家のような屋慶名海峡展望台へ行ってみました。


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駐車場はありませんが、港の端っこ、邪魔にならない場所へ停めれば問題ないと思います。

沖縄本島では海峡と名のつく場所は少なく、誰でも知っているのはワルミ海峡ぐらいでしょうか。

今帰仁村の運天と屋我地島の間、ワルミ大橋のある所です。橋からの景観がとても素晴らしく、古宇利大橋よりも好きという方もいるほどです。

屋慶名海峡は薮地島と勝連半島の間の小さな海峡。そしてここの展望台はひと気がなく地味で鬱蒼としているので好みが分かれる場所かもしれません。

それでも、曇天にもかかわらず深い紺碧の海の色はなかなか神秘的でした。


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展望台は大きな岩礁の上と下、2ヶ所あります。

こちらは開放的な上の方の展望台。


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曇天だというのに海の色がとてもキレイ対岸には無人島の藪知島。


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外洋側。画像では伝わりませんが、けっこう潮の流れは急です。


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藪知大橋、海中道路側。

海中道路って改めて凄いなぁって思います。赤い橋脚がある部分は橋ですが、大部分は5.2kmもある4車線の土手道ですから


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岩礁の下の方の展望台陽の当たらないところで鬱蒼としていますが、僕は気に入りました。


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ひっそりとした隠れ家のようなスポットです。

もしかしたら、曇り空の時の方が海の色がキレイかもしれません。不思議な色合い


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ファミリー向けでもなく、駐車場もありませんし、長居する場所ではありませんが、静かに碧い海を眺めるには格好の場所だと思います。

さて、ハブの島と呼ばれる藪知島ジャネー洞へ向かってみます。

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今年、グスク内の復元がようやく完了したばかりの首里城。「遠足でしか訪れたことない」というウチナーも多く、国内外の観光客のみならず、県民の関心も高まっていました。

そしてこれからグスク周辺の整備を進めていくという矢先にシンボルともいえる正殿を失ってしまいました。

それでも前向きに考えれば、多くの人々が悲しんだ一方、世界中から多額の義援金が寄せられ、あらためて首里城の偉大さと人の優しさを実感します。

世界遺産に登録されているのは正殿や城壁の基礎部分の石。困難は多々あるようですが、多くの人々の支援を受けて必ず再建されるでしょう。


年末だというのにまだ台風が発生しています…11月以降に沖縄に台風が影響を与えるのは2004年の台風27号以来、15年振りとのこと。

今回の沖縄の旅は台風の影響で日中は曇天で夜間は豪雨海は強風に大時化といった感じで、行動範囲が狭まり、絵的に映える画像はないのですが、そのぶん“胃袋”に残る旅となりました。


海中道路から右手に伸びる浜比嘉大橋を渡ると辿りつくのが小さな浜比嘉島。

以前、製塩所の先の隠れ家ビーチをアップしましたが、島全体が聖地のようなところです。

今回訪れたのは、アマミチューやシルミチューではなく(アガリ)の御嶽シヌグ堂。


ヤマトゥンチュー墓の隣にある御嶽の入口に2台分ぐらいの駐車スペースがありますが、浜比嘉大橋のたもとのWCのある緑地公園を利用すると便利です。


シヌグ堂は周囲を木々に囲まれ、鬱蒼としていて外からは様子が伺えませんが、狭い小道を50mほど歩くと突然開けた神秘的な空間に出るのでびっくりするかもしれません。


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空間の中央に立つ巨大なガジュマル


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複雑怪奇に分岐する幹からは、鋼のように堅い気根が垂れ下がり、それだけでなく幹にも気根が絡みつき、己を締めつけているかのよう

国によっては絞め殺しの木と呼ばれる所以がわかります。そして左奥に祠、右奥に石段が見えます。


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祠では“シヌグ祭り”が行われます。三山時代の南山国の武将・平良忠臣が戦に敗れ、生き延びて浜比嘉島に身を隠したと云い、追手が海を渡って来ないように時化が起きることを祈願したのが始まりだそう。

海が時化ることを祈る御嶽って…なんか奇妙だなぁと思い調べてみると、シヌグとは沖縄本島の北部と周辺の離島に伝承されている祭事で、豊作を祈り、村人の健康を願い、邪気を祓う行事。

どうやらシヌグは祖霊神ではなく、海の彼方からやって来て豊穣をもたらしてくれる神らしく、村人にとっては豊穣と安寧をもたらす神に早々と帰って貰っては困るので、時化を起こして足止めするために祈願したのでは、という説があります。


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今まで数多くのガジュマルを見てきましたが最も印象深い巨木ですなんと沖縄名木百選のひとつだという


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石段を登った先には


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聖域を思わせる拝所が即座に崇敬の念を抱き、一礼して退散します。僕らに驚いた数匹の蛇が慌てて茂みに入っていきました。


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こちらは6年前の画像。晴れていれば、幹の隙間から木漏れ日が射し込み、さらに神秘的な表情を見せてくれます。


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「神様はガジュマルの気根を伝って降りてくる。心がピュアな人であれば、キジムナーが見える」と聞いたことがあります。残念ながら僕には見えませんが、人間の感性は人それぞれですから

あくまでも個人的な主観ですが、しばらく居続けたくなるような心地よい空間です。

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ご存じ千円札の表面は野口英世博士そして裏面は富士山と桜。

その富士山の絵は、ここ中ノ倉峠から写真家・岡田紅陽氏(1895年~1972)が撮影した湖畔の春の画像がベースとなっています。

2024年には紙幣が刷新され、新千円札の裏面は葛飾北斎の浮世絵富嶽三十六景の有名な神奈川沖浪裏に決定していますね。

ツーリングやキャンプで何度も訪れている本栖湖ですが、この展望台は富士山が世界文化遺産に登録された後…2016年に新たに整備されたということもあり未訪でした。前回アップした山中湖の石割山から移動します。


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混雑している河口湖畔を避け、オーソドックスにR 139で本栖湖へ向かいましたが、途中西湖付近の青木ヶ原樹海の紅葉がとても綺麗でした。


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もののけ姫の世界を超える樹海の森


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本栖湖畔まで来ると河口湖ほど混雑していませんでしたが、多くの観光客が湖畔の富士山ビュースポットで撮影していました。

駐車場のWC横に山道入口があります。

案内板によると680m30とても整備された歩き易い山道でしたが、山歩き未経験・運動不足な方にとってはすべてがえらいはずゆっくりと登ってください。山歩きに興味を持つきっかけになってくれればと思います。

途中、木を伐採し見晴らしが良くなっているところが2箇所ありました。


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残り310mとの案内板がある地点。

湖畔から数分登るだけで富士山の表情が違って見えます。


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宝永山が見えないからか柔らかな印象そして何よりも本栖湖が碧い


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もう一つは精進湖と本栖湖の中間にあるパノラマ台への分岐案内板ある地点の手前


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小さな岩が目印です。ここは上りの際はわかりづらいかもしれません。


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紅葉の季節に映えるところですね下山時には誰もが気づくはずです。


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そして中ノ倉峠展望地からの富士山湖畔のビュースポットが下の方に見えています。あそこやキャン場からではあまり感じませんでしたが、本栖湖は富士五湖の中で最も深いだけあって吸い込まれそうな碧さです。


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向かって右手に竜ケ岳の峰が伸び、左手には富士山の裾野にかぶるように大室山があります。岡田紅陽氏が撮影した千円札の富士山と同じ構図です。


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そもそも本栖湖で逆さ富士が見られるのは極めて稀で、そのチャンスは年に一、二度ともいわれています。千円札の逆さ富士はお預けです。

湖畔で見る眺めと同じだ、と言う人もいるかもしれませんが、ほんの少し高度を上げるだけで、こんなにも眺めが変わるものなのかと実感しました。

前回アップした山中湖の石割山と違い、富士山・本栖湖・竜ヶ岳・青木ヶ原樹海に大室山、すべてが一つに調和した絵画のような風景。ここへは春にもう一度訪れたくなりました。

最後にスナップ画像をいくつか


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富士五湖の中でも河口湖畔は大変な賑わいでした。それは昔も今も変わらないのですが、インバウンドが増え、オーバーツーリズム状態のような気がしました。

人混みが“らしさ”だったりする秋葉原や難波と違い、富士山を中心に自然を楽しむ場所ですから静かに景観を楽しみたいものです。

それでも自分だけのお気に入りの絶景を見つけようとしている人が多くなった気がします。

ようするに旅行サイトなどで取り上げている有名なスポットだけでなく、あたり均等にのんびりと散策している人が増えたようで、混雑によるストレスを感じることはありませんでした。

難波化しつつある京都などでは感じない感覚です

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前日の雨があがって、この日は穏やかな陽気富士五湖周辺では紅葉狩りを楽しむ観光客で大変賑わっていました。


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早朝の山中湖きららからの富士山。


だいぶ積雪エリアが拡がってきたようです。

富士五湖周辺の山に登り、山頂から富士を眺めるいよいよ富士見登山の季節です。

予報では今夜からまた下り坂らしく、他にも訪れたい場所がたくさんあるので、コースタイムの短い石割山に登ってきました。


石割山は山中湖の北側にあり標高は1313m。山頂からの展望が素晴らしく、富士見の山としてハイカーさんにとても人気があります。


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山歩きの始まりは平野バス停から徒歩でスタートしてもいいですし、登山口である石割神社の鳥居まで車を利用してもOKです。


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まずは鳥居の向こうに罰ゲームのような403段の石段が待ち構えています。最初は、傾斜が緩いため手すりが設けられていませんが、途中から一気に勾配が突き上がるようになってくるので中央手すりが設けられています。朝一番膝にシビれる石段です。


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石段を登りきると東屋のある富士見平ここから少しだけ尾根歩き。落ち葉がフカフカして気持ちいい


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しばらくすると林道のような砂利道が続き、砂防ダムを越えると、の字に似て割れた巨大な岩が鎮座する石割神社に到着します。


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初めて訪れた方はびっくりするかもしれませんしめ縄が凄い


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岩の割れ目を3回通り抜けると幸運が開けるといわれています。胎内くぐりのような感じですね。


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ここから先、山頂までは狭い登山道が続きます。大きな段差ができているところは露出した岩や木の根、ロープなど掴んでよじ登って行くようになります。混雑時は時間がかかるかもしれません。


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突然視界が開け、鳥居から1時間弱で山頂に到着です雲ひとつない青空と白無垢の富士山。

美しさと雄大さに惚れ惚れしてしまいます。


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富士山は何かと組み合わせるとより見方が多彩になりますが、遮るもの無く裾野からどっしりと構える姿を目の当たりにすると感動がひとしおです。


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これだけ天気が良いと、山麓どこからでも素晴らしい富士を眺めることができますね。

海外からの観光客の皆さんもこんな晴れの日に最高の日本を満喫できて大満足だったのでは。

このハイキングルートはこの先、富士見の稜線を歩き、平尾山で一歩富士へ近づいて、大平山で山中湖と富士山を間近に見るという4時間弱の極上の縦走コースです。

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