FullSizeRender

昨年末の登り納め…筑波山(女体山)山頂からの展望です。多少霞んでいましたが、富士山はもちろん、冠雪した浅間山に、八ヶ岳も確認できました。

《深田久弥『日本百名山』から》
「筑波山を日本百名山の一つに選んだことに不満な人があるかもしれない。高さ千メートルにも足りない、こんな通俗的な山を挙げるくらいなら、他にもっと適当な名山がいくらでもあるではないかと。しかし私があえてこの山を推す理由の第一は、その歴史の古いことである。
(中略)
関東周辺の山から遠くを眺めると、朝靄の上に鋭く立った峰がある。あんな所にあんな高い山はないなずだが、-としばらく戸惑った後、それが筑波山であることを悟るのであった。
(中略)
この二峰並立が筑波山のいい姿であって、昔から男神女神として崇められてきた。東峰を女体山としてイザナミを、西峰を男体山としてイザナギを祀った」

関東平野にぽっこり浮かぶ筑波山は標高877mで百名山の中ではもっとも低い山。
登山道が豊富で、東西南北から登山が可能。
さらにケーブルカーやロープウェイで老若男女問わず気軽に訪れることも可能。
そして当たり前ですが、ほとんどの方々が山頂を目指します(山頂での記念撮影)…。
お察しのとおり、訪れるタイミングによっては高尾山以上に、登山道から大渋滞となりますのでご注意ください。

FullSizeRender
筑波といえばガマ。

FullSizeRender
まずは筑波山神社へ参拝。

FullSizeRender
茅の輪をくぐるのは久しぶりです。


FullSizeRender
御幸ヶ原コース…
ケーブルカー沿いに男体山と女体山の間にあるコル(鞍部)、御幸ヶ原を目指す約2kmの登山道。
標高差は610mでコースタイム90分…地味に堪える箇所もありトレーニングに最適の登山道です。

FullSizeRender
ケーブルカーの離合箇所。

FullSizeRender
御幸ヶ原まで見晴らしがないので、杉の巨木に触れながら登ります…筑波山の山中には杉の巨木がたくさんあるので興味がある方は飽きることないでしょう。

FullSizeRender
男女川(みなのがわ)の源流近くのしめ縄。

FullSizeRender
丸太の木段は地味に登りづらい。

FullSizeRender
8:30、御幸ヶ原に到着です。

FullSizeRender
日光の山々がとても近くに見えています。

FullSizeRender
女体山への入口側から見た御幸ヶ原…奥に見える峰は男体山です。ケーブルカーとロープウェイの始発は9:20なので、今は休憩中の登山客数名しかいません。
巨木に興味がある方におすすめなのは、御幸ヶ原の南斜面に立つ(徒歩3分ほど)ブナの古樹と紫峰杉。特に紫峰杉は、筑波山山体の御神木ともいえる巨木です。

FullSizeRender
男体山へは向かわず女体山へ。

FullSizeRender

FullSizeRender
山頂には筑波山神社の本殿があり、裏手の狭い岩場の先には絶景が広がっています。

FullSizeRender
展望はほぼ360度…まず右手に広がる広大な関東平野に目がいきます。
標高1,000mにも満たないというのにこの高所感…地球の丸さを感じます

FullSizeRender
うっすらと富士山に、

FullSizeRender
マッチ棒のようなスカイツリー…意外と小さく見えます。

FullSizeRender
さらに右から振り返ると男体山と御幸ヶ原。男体山のおかげで山座同定がしやすくなります。

FullSizeRender
山頂の右側…電波塔の右にうっすら見える冠雪した山は浅間山。その奥は北アルプスですがさすがに見えません。

FullSizeRender
左側は、順に蓼科山〜八ヶ岳。冠雪していると多少霞んでいてもなんとなく確認できますね。
ちなみにこの画像で一番高く見える左側の山々の一つが甲武信ヶ岳。これだけ多くの百名山を望めるのですからやはりたいしたものです(逆に関東甲信の山々から望むと目印となる山ですね)。

FullSizeRender
霞ヶ浦方面。太いロープの先、中腹に見えるのがつつじヶ丘。その先にうっすら見えるのが霞ヶ浦です。

FullSizeRender
太平洋がキラキラ輝いています。

FullSizeRender
柵や手摺りの無い足下の悪い岩場です。天候によっては吹き飛ばされるほどの強風にさらされるので注意が必要です。

FullSizeRender
ロープウェイが動き始めました。そろそろ下山します。
巨岩や奇岩が多くみられる白雲橋コースで下山してもいいですし、ケーブルカーやロープウェイで一気に降りてもいい…。いろんな選択肢があるのが筑波山登山の特徴です。

今回、男体山や紫峰杉には行きませんでしたが、筑波山に来たら必ず触れる巨木があります。
筑波山神社駐車場の隣、大御堂のスダジイです。

FullSizeRender
柵がないので巨木に触れることができますが、根を踏むのは憚れます。

FullSizeRender
くねくね曲がった樹肌と大きな瘤…何百年も生きてきた巨木には、何かが宿っているように思えてしまいます。
先述したように、筑波山山中・山麓にはたくさんの巨木・巨石が残されています。山岳信仰の山らしく、周辺には寺社も多くて、御神木として大事に護られている巨木が多いようです。
ひたすら山頂を目指すのではなく、あたりの自然を見渡しながらゆっくり登り、大絶景と対面すると感動もひとしおです。
久しぶりの筑波山…いいトレーニングになりました。