カテゴリ: 籔内佐斗司さん












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籔内佐斗司さんのパブリックアート巡り。

今回はJR大分駅に隣接するJR おおいたシティの「シティ屋上広場」にいる童子たちです。


本題に入る前に少し雑談を。

JR九州の取り組みはとても興味深いという話。


日本の鉄道は安全性は抜群。ところが車両デザインとなると旧国鉄時代から今ひとつ垢抜けない気がします。

そんな中でJR九州には思わず立ち止まり、写メを撮ってしまう車両が多いですね。

JR東や西の近未来的なデザインではなく、昔懐かしいレトロなデザイン。

内装にもこだわりを感じて鉄道の旅が楽しくなります。


そしていわゆる駅ビル。

地方都市では駅前がどんどん寂れていってるのが現状。九州の場合、博多などの乗降客の多い駅は別として、鉄道の利用者は減っています。

それでもJR九州は各県の主要駅だけではありますが、手抜き感を一切感じない複合商業施設を作り上げています。


車両デザインと駅ビル。

この二つを大きく牽引しているのが、JR九州の唐池恒二会長と車両をデザインしている水戸岡鋭治さん。

お二人とも著名な方なので注目している方が多いと思います。九州を盛り上げようと頑張っているんですね。


そして唐池会長の高校時代の同級生が籔内佐斗司さん。その縁で大分と博多の駅ビル屋上の仏像を依頼しているそうです。

ちなみに寝台列車「ななつ星」のエンブレムも籔内佐斗司さんのデザイン。


ですからコンセプトがしっかりしていて、作品展数も多く、ここだけでしか見られないような展示方法など、とても工夫されていますので見応え充分です。











この日は大荒れの天気でした

画像も大荒れですのでご容赦下さい。


屋上広場のデザインは、車両をデザインしている水戸岡鋭治さん。

大雨で誰も居ませんでしたが、電動のミニトレインがあったりして、休日には多くの家族連れで賑わうそうです。











まずはお馴染みの"ひとまちいぬ"がお出迎え。セントバーナード級のデカさです。











こちらも巨大な"ぶんぶん鶏"











博多駅の屋上広場にもある"鉄道神社"











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鉄道神社といえば仲良しこよしの"縁結び七福童子"











暴風雨の中、傘がぼろぼろになりながら写真を撮る怪しいおじさん防犯カメラにはどのように映っていたのだろう











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そしてハイライトは、会津栄螺堂をモチーフとした"夢かなう ぶんぶん堂"


またまた雑談

こちらは本家の会津栄螺堂。

















観光客で賑わう木造二重螺旋建築の代表的な仏堂です。

いずれ螺旋階段シリーズで詳しく掲載しますが、正式名称は円通三匝堂(えんつうさんそうどう)といいます。

"匝"という字は、馴染みのうすい字ですが、匝る(めぐる=巡る)という意味があるそうです。


二重螺旋構造というのは簡単にいうと入口と出口が別々。順路通りに進めば参拝者は匝る(めぐる=巡る)感覚になります。

会津栄螺堂では右回りに上り、左回りに下っていきます。











そして栄螺堂の堂内には西国札所の三十三観音像が祀られており、お堂に入り、上り下りを一回匝る(めぐる=巡る)と、西国観音札所の巡礼を終えたことになります。

狭い空間に先代の知恵が凝縮された、庶民のための"即席"巡礼観音堂だったんですね。











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ぶんぶん堂も負けていません。

籔内佐斗司さんが解釈した七福神プラス一体が祀られています(^^ )

木枠にチキンネットを貼って像を見せる手法は会津栄螺堂と同じです。


















"恵比寿童子 大富久(だいふく)を釣る"


















"大黒天"











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"福禄寿童子"

三星信仰にちなんで左から「禄の童子」「福の童子」そして「寿の童子(老人)」と仲良く並んでおり、中央には、「吾唯足知」心に響く禅語。

京都の龍安寺のつくばいを思い出します。

「吾れ、唯だ、足るを知る」

知足(自分の身分をわきまえて、むさぼりの心を起こさぬこと)は僕の座右の銘です。











七福神の紅一点、"弁財天"

琵琶を抱え、バチを持って奏でる姿音楽神ですね。











"南都小鼓童子"

平城遷都1300年を記念して作成された、鹿に乗って小鼓を打つ童子です。











"布袋さま"


















"毘沙門天"

鬼を踏んづけて成敗しています。


















そしてアイドル "ぶんぶん童子"











こちらは駅改札横のぶんぶん童子











みんな相変わらず口角が上がってるなぁ(^^)

楽しそうで魅力的に映ります。

口角を上げるだけで、

・幸せホルモン「セロトニン」が出る

・副交感神経が上がってリラックスできる

・免疫力が上がる

そうです。

僕は、「口角が下がってきたなぁ」と感じたら、童子に会いに行くようにしています。












『せんとくん』の生みの親、籔内佐斗司氏のパブリックアート巡り。

5回目は福井県との県境に近い加賀市。

うさぎと触れ合うことのできるミニテーマパーク"月うさぎの里"の童子たちです。




















加賀市は金沢からはちょっと遠いですね。


放し飼いされている可愛らしいうさぎがメインのはずの園内には、不思議なことに籔内ワールドが炸裂しています。

これは、以前の名称"加賀うるし蔵"だった頃の名残りかな?

昔は、それぞれのブロンズ像に案内板がありましたが、今はありません



























まず目につくのは、空間を移動するワンコやニャンコ。











ワンコたちの名は"石川犬"

「足の運びが少しずつ異なり、一匹の犬が空間を超えて動く様子を表現。背中に座ると幸せに向かって進み、丈夫な子どもを授けてくれる安産の守り神」












んっ?











これはたぶん"たなぼた童子"

府中の"桜の童子"や"上向き童子"とは違うアレンジ。

昔は"上向き童子"との案内板がありましたが、手のひらの向きが違うんです。











黄金の蓮を持ってませんが、触ると願いが叶う"お願い童子"











んっ?


















これは"たつ吉とご聖水"

「竜神の子、たつ吉。たつは上昇気運を巻きあげ、空に昇っていく動物です。そのたつ吉の出すご聖水を飲むと、家が建つ、旅発つ、悪縁を経つ、男性も勃つといわれます」( ^^)











縁結び蟹


ここから先は、キョロキョロしながら細かいところを観察してみましょう。




















んっ?











発見!"家内安全 家守り坊(ますお・さかえ)"

「家を守ると書いてヤモリ。家がますます(ますお)栄える(さかえ)の意で、家内安全をもたらします」











福朗




















お~っ"勝ち虫童子"!

"勝ち虫"は、とんぼのことで昔から武士や茶人に愛されてきました。

稲が実る頃に大量に発生して害虫を食べてくれることから豊穣の象徴でもあります。


















んっ?











これは"ねむい猫"かな?











瓦屋根の上にも











白壁にも












月うさぎの里。

昔とはだいぶコンセプトが変わってきましたが、幸せを招くうさぎと触れ合って癒され、籔内ワールドに触れて五感を刺激される、なかなか楽しいところですよ。












『せんとくん』の生みの親、籔内佐斗司氏のパブリックアート巡り。


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回目はオフィスビルに囲まれながらも緑豊かな御成門にある青松寺の童子たちです。











御成門界隈といえば、東京タワー夜景のビュースポット芝公園4号地。


































そして、出世の石段で有名な愛宕神社。











愛宕山は23区内の最高峰(25.7m)でもあります。


















青松寺は江戸時代から続く歴史のあるお寺で、改修後、境内は愛宕グリーンヒルズと一体になっています。

そして、籔内佐斗司氏の工房が深く関わっており、さまざまな作品が制作され、納められたそうです。











山門でにらみを効かせる四天王


















キモはその脚元です


































邪悪の踏み方がえげつない容赦ない













































誕生童子と花祭りの童子




































壁を突き抜ける龍




















裏山の森には、怪しげな十二支の魔尼車




















ふつ~に可愛いものから











籔内ワールド全開のオブジェまで



























今もこの界隈は開発が進んでおり、関東大震災や戦災を免れた昔ながらの町並みがどんどん消えてしまい、寂しくもあるんですが、愛宕神社と、お隣の緑に溢れた青松寺は、都会のオアシスといえるでしょう。

観光客は少ないですから、お盆休みに訪れると、ホッと一息つけるんじゃないでしょうか。












『せんとくん』の生みの親、籔内佐斗司氏のパブリックアート巡り。


3回目は籔内ワールド全開です(^^ )


















★JR武蔵野線新座駅南口のショッピングモール「ラ・ヴィーニュ新座」の入口





























一度見たら忘れられなくなりそうで、夢に出てきそうなキモ可愛いビジュアル(^^;;




















ひと粒?ずつ表情が違います。

何を訴えているんだろう




















これも、『せんとくん』図案発表よりも随分前の設置ですね。












『せんとくん』の生みの親、籔内佐斗司氏のパブリックアート巡り。

2回目は西荻窪駅界隈6ヶ所に点在している六童子巡り。














東京都杉並区西荻窪の六童子




















⚫︎花の童子

"象の背中に揺られつつ、

あなたにお花を届けます

すこし沈んだこころにも

希望の花が咲きますように"

(西荻窪駅南口花だん)


パチンコ屋さんの前だけにこのコピーはグッとくるものがあります

たまに黄金の壺に花が添えられていることがあるんですよ


西荻の象さんといえば

アーケードのシンボルピンクの象さん










新しくなりました




















⚫︎おすもう童子

"八卦よいよい、のこったのこった

おいこまれても押し返し

艱難辛苦もうっちゃりうっちゃり

勝っても負けてもうらみっこなしさ"

(西荻南児童公園)


真剣な顔してお尻がぷりっぷりで

髷もふんどしも可愛いなぁ



























⚫︎龍神童子

"我いつの日か龍門を踏む"

(西荻北中央公園)


黄金の紙兜をかぶった童子を乗せた龍が、今にも飛び立ちそうです


















西荻で有名なトトロの木











































⚫︎大朝露童子

"不老長寿の仙薬は

早寝、早起き、朝の露

日の出とともに飲み干せば

精気横溢、回春萬歳"

(井荻公園)


人生朝露の如しと漢書にうたわれてますが、籔内氏は前向きにとらえていますね。

ここの公園は、子供達のオアシスになっています。




















⚫︎縁結び童子

"今は知らないあなたとあなた

ぼくが繋いであげようか

ご縁のいとの両端を結べばできるえにしのわ"

(地蔵坂・荻窪中隣)


なんとも行儀正しく、俯き加減で謙虚な姿勢の童子です



























⚫︎上向き童子

"おっと

うつむきゃ涙がこぼれる

いつでも楽観

上向き童子"

(勤労福祉会館)


勤労福祉会館とは、勤労市民の福祉の増進と文化の向上を図るために整備された公共施設だそう(難しい説明 )


ご覧のように、それぞれ意味のある場所に童子たちが佇んでいます。

そして童子たちは子供たちが集まる公園や公共施設前にいます。

下校時間を過ぎてから会いに行くと、物騒な世の中ですから、子供たちに好奇の目で見られますのでご注意下さい(^^)

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