カテゴリ: 隧道/トンネル

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飯田線には、沿線の複雑な地形の影響もあり、付け替えによる旧線跡が多く残っているそうです。

その中には、以前アップした北海道の栗山トンネルのように、“レールが残っている廃隧道”があったりします。

訪れたのは4年ほど前。

現在どのような状況なのかはわかりませんが、言葉に表せない独特な雰囲気がありました。


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草木に覆われた戸面沢橋梁。


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大崩隧道の坑口。

足元には枕木が散乱しています。


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この隧道はわずか50mほど。

錆びたレールが続いてます。


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この明かり取りを兼ねたロックシェードのおかげで、なんとも言いがたい雰囲気があります。


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漆黒の暗闇は金毘羅隧道の坑口

数百m先に水没箇所があるそうです。


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少なくともこの空間は、ご覧のようにゴミひとつ落ちておらず、管理されているような印象を受けました。

だからでしょうか、まるで今にも列車が走って来そうです

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前回アップした千葉県の細田隧道の記事を書いている時に、ふと思いだしたのが熊本県南小国町の満願寺隧道。

天井が低く、流線型を描く緩やかなS字カーブという共通点がありますが、固い岩盤をくり抜いたようなワイルドさがある隧道です。

数年前の画像ですがアップします。


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熊本の南小国町といえば味のある温泉郷がたくさんあります。

大人の雰囲気溢れる黒川温泉やレトロ感満載の杖立温泉をはじめ、田の原温泉、城川温泉、扇温泉と盛りだくさんです。

なかでも満願寺温泉はこじんまりとした温泉郷で、「日本一恥ずかしい露天風呂」といわれる川湯が有名…ここは行ってからのお楽しみ。

感覚的にいうなら、町の中でスッポンポンになるのとほとんど変わらない感じのシチュエーションです…が、足元から源泉が湧き出ているという貴重な湯です。

 

R40沿い、その川湯の近くにある満願寺駐車場(印をつけた地点)に車を止め、南小国町役場方面へ1分ほど歩き、志津川に架かる小さな橋を渡り、里山へ向かう志津川沿いの町道を250mほど進みます。

この町道はグーグルマップではでてきません。


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国土地理院の地図だとこのとおり。


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満願寺隧道の狭い坑口が現れました。この段階では中の様子はうかがえません。


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入口と出口にある、波形鉄板で補強された区間だけが直線で…


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素掘り壁の区間はウネウネと曲がりくねっています…カーブミラー?…


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まるで鉱山へ向かう坑道のようです。


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歩いている最中に、軽車両がものすごい勢いで突っ込んできて危うく轢かれそうになりました…普段の交通量はどうなんでしょう?

曲がりくねっているのにはワケがあると思うのですが…とても気になります。

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千葉県のほぼ中央に位置する外房・茂原市。

都心への通勤圏にありながら、天然ガスの生産量が日本一…また、戦闘機を隠していた掩体壕(えんたいごう)が数多く残っており里山へ入れば現役の素掘りのトンネルもたくさんあります。


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特に茂原駅の北西にあたる押日(おしび)地区には、1km四方に複数のトンネル記号が記載されておりまさに隧道天国。


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今回アップするのはその中でもフォルムが美しい細田隧道と、その旧道にあたる切り通しの廃道です。


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雨上がりの早朝…茂原街道(R14)から住宅街へ入り八幡神社前の三又。

右へ進めば細田隧道、神社の方へ進めば切り通しの廃道があります。


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まずは細田隧道へ。


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地図上では南側の坑口。

長さは約50m、横幅は車1台分。

よく見かける形状の坑口ですが、とても丁寧に作られているように感じます。


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振り返って…曲がり具合がいい雰囲気。


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この隧道の最大の特徴は内部のフォルムと天井の低さでしょうか。


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凹凸の少ない壁面と流線型を描く緩やかなS字カーブ…しかも未舗装。

そして最新のLED照明が備えられています。


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そしてその天井高は2mほど…

手を伸ばせば届く低さでありながら不思議と圧迫感は感じられませんでした。


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そして北側の坑口…こちらも曲がっています。


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良いですね…角の少ない滑らかな曲面。


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車で通り抜ける気にはなりませんが、歩くには最適の空間。

湿気も少なく水滴の音もしない、光量があるので足元も安心。とても自分好みの隧道でした。


八幡神社前の三又に戻り、切り通しを見てみます。


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神社の横だけに、社叢林(しゃそうりん)が多い切り通しで、山奥にでも入ったような雰囲気に変わりました。

切り通しは左に急カーブしており入口からは先は見えません。

道幅は隧道と同じくらいで、足元は長年にわたる崩土や落ち葉が堆積しておりふかふかしていて歩きづらい。


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カーブを曲がると意外な深さに驚きました…


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左の崖はオーバーハング気味でとにかく高い。


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振り返ってみると反対側の崖は低く、太い社叢林が壁の代わりになっています。


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そしてこの部分の真下は、細田隧道の北側にあたるというから…驚きですね。

ちょっとやそっとでは驚かなくなった房総の土木ですがほんとうに魅力は尽きません。


他にも1km圏内に、たくさんの素掘りのトンネルがありますがこんな隧道がありました。


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住宅地側の坑口の形状は観音掘りでやはり天井は低め。


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抜けて農地側の坑口はこんな形状…道祖神を祀るための窪みでしょうか。

茂原の素掘りのトンネル群は総じて湿気が少なく個性的な作りが多いようです。機会があれば1日かけてじっくり探索してみたいと思います。

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一度見たら忘れられない隧道…


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茂原市といすみ市を結ぶ快走路・南総広域農道から、ちょっと脇に入ったところにあるのがこのノッポな隧道。


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東側の坑口…深い切り通しで、ご覧のように勾配はなかなかのものです。


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坑口の左上に、ごっつい大木がありますね…


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隧道の長さはおよそ60m、1車線しか通行できませんが意外と交通量の多い道で、反対側の坑口の見通しはあまり良くない…

それでも、利用者は地元の人だけだと思うので勝手知ったるという感じだと思います。


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それにしても風通しの良い隧道です。


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中央部から東側を振り返ってみると、やはり対向車が来るのがわかりづらい。


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西側の坑口。

東側よりノッポ感はありません。


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ちょうどワンボックスが通ったので、ギリギリまで待って撮った画像。


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掘られた当初は今ほどノッポではなく、出入り口の勾配が急な罰ゲームのような形状だったものを、両側からの見通しの悪さを解消するために、下へと削っていったらノッポさんになった…というのが皆さんの見解です。

勾配を完全になくすとしたら…今よりもっとノッポになる…それはそれで楽しみです。

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前回アップした“開墾場の滝の川廻し”の後、素掘りのトンネル巡りをしようと小湊鉄道の月崎駅へ向かいました。


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いつもは三連隧道のある林道を車でながしていますが今回は月崎駅から飯給駅まで歩いてみました。


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小湊鉄道イルミネーションはスタートしたばかり。


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まずは、将棋の駒のような観音掘りの永昌寺トンネル。


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坑口も坑内も南側の方が荒々しさが残っています。


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永昌寺トンネルを抜け、小湊鉄道と並走する手前あたりで、木にくくられた白い案内板に目が止まりました。


「浦白川のドンドン」?…太鼓?

さらに手書きで(生きている川廻しの傷跡)とも書き加えられています。川廻し?。

浦白川は、すぐそばを流れる養老川の支流の一つ。


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その場で国土地理院地図を確認してみると…

川廻しのトンネルでした。


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しかもちょうどこの真下…長さは100m以上…

ここは小湊鉄道との並走ポイントで季節によっては撮り鉄さんで賑わうところ…びっくりです。


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切り通しを抜けて見えてきたのが柿木台第二トンネル。この隧道…苦手です。


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ワームホールのような形状もさることながら、滴る水音の反響と抜ける風が独特。


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最後は柿木台第一トンネル。


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美しい観音掘りのトンネルです。

ここまでは以前にもアップしたことがあります。飯給駅まで歩く予定を変更して、ここで引き返し、川廻しのトンネルへ向かうことに。


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林道からトンネルまで500m、事前情報がないので踏み跡だけが頼りです。


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森を抜けると放棄されたような荒れた農地が広がっていました。川廻しによってつくられた農地です。


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沢の音が聞こえてきたこの辺りが迷うところ。

微かな踏み跡を見つけ右下へ降りて行きます。


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するとすぐに沢が見えてきました。


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藪を抜けて目に入るのは、蛇行した下流側。

キレイだねぇなんて言いながら上流に目を移すとびっくりしました。


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洞窟?

こんな巨大な素掘りのトンネルが100m以上も続いているなんて信じられないというのが第一印象。本当かなぁ…


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洞内から聞こえてくるのは、地鳴りのような滝の音。その音の大きさは会話がまったく聞こえないほどです。


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上流側とここ下流側では、どのくらいの高低差があるのだろう。


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トレッキングシューズではここまでが限界。

左奥から光が漏れているように見えるのですが…


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洞内や上流側がどうなっているのか気になりますが、沢歩きのスキルがある方々にお任せします。

掘られた時期や当時の大きさや形状はまったく想像つきませんが、案内板に『傷跡』と書き加えられているのを推測すると、

素掘りゆえに時を経て川の流れに削り取られ徐々に大きくなっていった…、

ないしは、住民に忘れられた遺構…の可能性がありそうです。

全国各地にも『~のドンドンの滝』というのがあります。

その名の由来のほとんどが、水が勢いよく流れ落ち、岩にあたって太鼓を打つような「ドンドン」という音がするから…

ここ『浦白川のドンドン』は太鼓を通り越して地鳴りです。

房総の魅力は尽きることありません。

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