カテゴリ: 旅/長崎

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伊王島はかつて島民の約6割がキリシタンだったという祈りの島。

沖之島の高台から碧い海を見つめる白亜の大聖堂  馬込教会(聖ミカエル天主堂)”は、隠れキリシタンの子孫となる島民と大工によって建てられました。

6年前の3月上旬、リゾート地化する前の伊王島へ訪れた際の画像です。

画像点数が少ないので、いつか再訪したらアップしようと思っていましたが、今の時勢を考慮して旅はしばらく控えるつもりです。眠っていた過去画像を整理して当時を思い出しながらアップしていこうと思います。


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初めて訪れた伊王島は、とても静かで自然豊かな小さな島という印象が残っています。

なにかがあるわけでもなく、ただただ落ち着く島。


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しかし、のどかな島にもかかわらず立派な教会が2つもあり(伊王島・沖之島に一つづつ)、弾圧という時代を生き抜いた祈りの島であることが、島を流れる空気から感じとれました。


伊王島にある大明寺教会は、訪れた時に撮影していなかったようです。たぶん、素人がイメージする教会の外観ではなかったからかもしれません。

しかし、初代の教会は、愛知県犬山市にある明治村に移築されており、大明寺聖パウロ教会堂として公開されています。


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外観は普通の古民家と変わらず、鐘塔がなければ教会とは思えません。


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一歩足を踏み入れると、ヨーロッパの古い教会や聖堂などでよくみられるゴシック建築。


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リヴと呼ばれるアーチ状の筋により、重厚感と華やかさが共存する神秘的な空間になっています。

日式の表現でいうとコウモリ天井というそうです。長崎なら大浦天主堂がそうですね。


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正面には主祭壇があり、


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向かって右側にはルルドの洞窟、


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左側は香部屋(聖具室)


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こじんまりしてますがとても美しい教会です。明治村の素晴らしいところはレプリカでなく移築していること。当時の人々の気持ちになって見学することができます。

伊王島の信者違は、堂内を飾り、自由に祈りが出来たことがこのうえない喜びだったのでしょう。


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伊王島灯台は、近寄るより離れたところから見た方が、絵になるような気がします。たしか健さん最後の主演作あなたへのロケ地。


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灯台の近くに数本の桜の樹が有りましたが、ずいぶんと早咲きです。


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桃色がそれほど濃くありませんが、河津桜なのかもしれません。突然の春との出会いにびっくりした記憶が残っています。

今頃、キレイに咲いているんだろうなぁ。もう一度ゆっくり再訪してみたい場所のひとつです。

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以前アップした島原鉄道の大三東駅や

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原城跡

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へ訪れた時のスナップショットです。この日、あてもなく島原半島をぐるっと一周したのですが、地形などは伊豆半島に似ているなぁと感じました。そして人々は火山と上手く共生しています。


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島原城西側に残る鉄砲組・武家屋敷の街並み。


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小路の真ん中に清水が流れる水路、そして両側には火山岩の石垣が続いています。

島原市の観光名所ですね。

島原は“水の都”と呼ばれているように、町のいたるところに清らかな湧水ポイントがあります。

湧水が多い理由は、普賢岳の火山活動。

伊豆半島の付け根である三島も湧水が多い町。


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農道から見た谷水の棚田。


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山の斜面に拓かれた石積みの棚田や棚畑。

島原半島では、じゃがいもと米の二毛作が多く、田植えは遅くなるのでやっと代掻きが始まっているところもありました。


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小浜温泉郷へ向かう途中にあった火山特有の赤土の畑と海へと続く農道。

石垣島のサトウキビ畑のような風景でした。


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小浜町の金浜眼鏡橋。


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橋のたもとのアコウの樹とアーチを描いた石垣がとてもマッチしていて雰囲気の良いところでした。


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千々石から山側に登った先にある猿葉自然公園。駐車場から、壊れた傾斜用果樹園モノレールが残る石段を数分あがると“かま山の峠”という広々とした眺めの良い草原に出ます。


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橘湾越し右手奥にうっすらと見えるのは野母崎でしょうか?

吹き抜ける風と野鳥のさえずりが心地よいところでした。

この後、雲仙の温泉で汗を流して大村へ戻りましたが、駆け足ながらも充分楽しめた記憶があります。本来なら温泉郷で1泊する旅がいいんでしょうけど、長崎は見どころが多い県ですから時間の使い方がホント大変です。

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稲佐山より標高が低いものの、街の灯りが真近に感じられることから人気がある鍋冠山の夜景。数年前にリニューアル工事が行われ、びっくりするほどキレイになりました。

昔は、季節や時間によっては全くひと気が無いこともあって特に夜なんかは真っ暗なのでけっこう怖かったんですけど。


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バリアフリーのスロープ。


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建物の色やデザインが判る絶妙な高さと距離だと思います。


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こちらは稲佐山からの眺め。


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三菱重工長崎造船所と女神大橋。

クルーズ船の入港日などは、大型豪華客船と女神大橋がコラボした風景を眺めることができそうです。


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夜になると、ライトアップされた稲佐山の山頂電波塔と世界産業遺産のジャイアントカンチレバークレーンも見ることができます。

豪華客船が停泊してる時の夜景は、さらにキレイでしょうね。


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長崎や横浜・神戸の魅力は、日本の文化に中国・西洋文化が上手く融合していることでしょうか。何度訪れても新たな発見があります。

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まち歩き観光「長崎さるく」によると、“小さな路地を入ったところ、曲がりくねった石畳の坂道を上りきったところにこそ、長崎の本当の魅力が眠っている”と。

たしかにその通りで、長崎の魅力を体感するのは歩くのが一番です。

グラバー園の廻りを散策してみることにしました。


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レンガ倉庫通りから小曽根乾堂通りへ上がり、


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南山手町12のドンドン坂へ。

ここからあてもなく、地図にはのってない小さな路地をぶらぶらと“さるいて”みます。


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雨が降ると石畳の脇の側溝を雨水がドンドンと音をたてて流れるからドンドン坂。


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洋館もたくさんあります。


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港が見える石畳の坂道っていいですね。


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坂を登りきりグラバー通りに出ると左にあるのが児童養護施設マリア園。


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明治の面影を残すレンガ造の建築物です。施設は移転し、この建物はホテルに生まれ変わるそうです


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地図に載っていない坂道を登って行きます。奥に見える山は夜景の名所、鍋冠山あたり。


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マンホールは五芒星、長崎市の市章。


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やっぱり電線ってなんとかしたいですよね。


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古井戸。


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だいぶ登ってきました。


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やっぱり長崎市内は坂の町ですね。暮らしている人は大変だと思います。グラバー園の上にある大浦展望公園へ向かってみます。


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坂猫発見。


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爆睡中ほんとうに自由……


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大浦展望公園からグラバースカイロードを望むと、山の斜面にびっしりと家が建てられていることがわかります。火災が起きたらどうするんだろう。


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大浦天主堂の裏にある祈念坂ここは静かです。


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ロバート・ウォーカー。


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天主堂の屋根は日本瓦を使用しています。


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そして天主堂の隣は見慣れたふつうの墓地教会の尖鋭な塔と十字架に、日本瓦西洋と東洋が融合した独特な空間です。


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大浦天主堂ここは多くの観光客で賑わう普段どおりの長崎。

眼鏡橋から風頭公園・亀山社中あたりにかけての散策は日本の古き良き街並み、幕末を想いながら楽しむ感じですが、やはりグラバー園あたりは独特な雰囲気があります。

この後は、鍋冠山へ向かいます。

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今朝の報道

「禁教下で育まれた日本独自の信仰の姿が人類共通の価値を持つ」と認められた潜伏キリシタン関連遺産。

喜ばしい話しなのですが、日本は世界遺産登録に必要以上にこだわる国といわれています。

今後、保全活動がさらに重要となり、もしかしたら、身動きのできないありきたりな観光になってしまうかもしれません。

素晴らしいところは、一度訪れれば誰もが実感しますし、また何度でも訪れたくなります。

冠は必要ないんですけどね。不安と期待が高まります。


さて本題です。

昔、団地にお住まいだった方にとって、池島のアパート群は、懐かしさと虚しさが胸に刺さる部分があるのではないでしょうか。


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そして4棟残る8階建アパート

団地萌えされる方なら、その構造が一目でわかるはずです。


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この8階建アパートはエレベーターなどはもちろんありません。そのかわり立地的な高低差を利用した仕掛けが用意されています。


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山側に造られたスロープ。

橋脚で高さを調整しているようでアールがかっています。

ここはちょうど5階部分。引越しの時などトラックが搬入・搬出し易く広々として実用的です。

屋上にも連絡橋があります。


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こういう設計なので、高層で横長のアパートによくあるスキップフロア型の構造を採用しています。

縦階段プラス、1つの共用廊下が水平方向にすっと伸びている姿はレゴブロックを積み上げたようですね。


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こうして見上げると後付け感がはんぱないんですけど


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残念なのは、4棟ぶっ通しでスキップフロアになっていない点。

ただ、この空間は、山側からのアプローチになっているのでしょうがありません。

連絡橋だけでも造ればよかったのに

クリーム色の棟の1階部分は銭湯だったそうです。


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それにしても規則的かつ立体的で迫力がありますね。僕の住む、東京下町にもスキップフロア型のUR団地がたくさんあり人気の物件です。


どうせなら、ツインコリダー型やスターハウス型のアパートも建てて欲しかった


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移動販売車の音楽と芝刈り機の音を聴きながら

学校の裏にある池島神社から四方岳へ登ってみます。

アスファルトの狭い坂道を登ると貯水タンクがあります。そこを左から巻いてもう一踏ん張り登ると絶景が広がっています。


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海に浮かぶ蟇島(ひきしま)まで坑道が繋がっているというのは驚きです。


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ここからレンズをとおさず眺めていると、ちょっとアパートの多い普通の島という感じで、なんだか不思議な気分になります。

ここも池島の好きな風景の一つ。


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コーヒーを飲んで港へ向かいます。


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有名な食堂はお休みでした。


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海底炭鉱から出たボタ(石炭を含まない土や石)で埋め立てられた海岸。

廃屋の多い「郷地区」には寄りませんでした。


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火力発電所と淡水化装置


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再利用というのか合理的というのか、使いものにならなかった石炭を燃やすことで島内の電気を発電していました。そして、発電による排熱を利用して海水から淡水を作り出していたのです。当時は島の中だけで電気と水道を自給自足していたというわけです。


ただ水に関しては、坑道が井戸の水脈を切って枯れてしまったり、捨てたボタの影響で飲めなくなってしまったという背景があるようです。

それでも、島民の生活は、井戸水から上水道、石油ランプから電気へと変わりました。


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役目を終えた感が伝わってくる錆び具合です。


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こういった遺構を近くで見ることができるは奇跡に近い


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そしてここからの眺めも好きな風景の一つ。


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お帰りっ!と言われた気がしました。

緑深くて、花が咲いていて、生き物がいる軍艦島にはない環境。


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2001年(平成13)に閉山してまだ17年足らず。

もうしばらくは、自由に散策できるのでしょうか?

僕の知る炭鉱のイメージというと北海道の夕張や空知のように、ほとんどの建物が崩壊寸前となっている光景がトラウマになっています。

でも、池島は大丈夫でしょう!


絶頂期と衰退期

経営者の方々に訪れてほしい貴重な遺構です。


14:17発のフェリーで池島を後にしました。

滞在時間は3時間半ほど

ヘルスケアアプリを見ると、8.5km歩いていました。いいトレッキングです。

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