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今、我が家に細君はいない。
愛想を尽かせて出て行ったわけではない。
出産した娘のところに行っているのだ。

さて、細君不在も3週間だが、結構面倒くさい。
宮崎駿が「重要なことは大抵面倒くさい」と言ったが、まあそんなところだ。

まず朝起。目覚ましはあるが、寝過ごさないようにするので、5時半には目が覚める。
新聞を取ってきて、テレビ欄から録画予約
それから朝飯の準備、パン、マーガリン、ミルク、バナナ、ジャム、ヨーグルト。
終わったら食器洗い。ランチ用のサンドイッチを作る。
背広、ハンカチ、靴下、ワイシャツ、携帯忘れないように。
熱帯魚に餌。靴を磨いて出かける。ついでにゴミ出し。
戸締り、照明確認して出勤。

帰宅したら、夕食準備、冷凍食品を細君が買っておいたのでレンジでチン、冷蔵庫のキャベツ、レタスいチーズ、ハムを入れサラダにする。食器洗い。
風呂は面倒だからシャワーを浴びる。
ええと、パンツはどこかな、タオルは、下着は、ええと。

ほっとしてTVを観る。10時には寝る。

休みは部屋の掃除と、燃えないゴミや、分別ごみの処分。新聞紙やチラシと郵便物の整理。
洗濯、と食料の買い出し。回覧板、各種支払い。庭の水遣り、庭掃除。
結構くたびれるなあ。
全く、細君に早く帰ってきてほしい~~!

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医局のドクターとたまたま話す機会があった。
話題はノーベル賞、若い熱心なこのドクターは日頃から患者さんやスタッフたちの評判が良い。
彼が今回のノーベル賞について話していた。

京都大の本庶佑(たすく)特別教授に、ノーベル医学生理学賞が贈られることになった。
がん治療に画期的な免疫治療薬「オプジーボ」の開発である。
今は生産が間に合わないほどだという。

しかし、この薬は現在量産が可能になったとはいえ、非常に高価で年間の治療費が1千万円するらしい。
この薬を利用すれば医療費、薬価がかさみ、ただでさえ苦しい国の健康保険制度を圧迫するという。

そんな高価な薬は、普通の日本人さえなかなか利用できないというのに、来日中国人が日本の健保をちゃっかり利用してこの薬を利用して、高価ながん治療を受けていることが問題となっている。いずれ国民が負担することとなる。バカな話だ。

「中国人はどうしてそんなことばかりするんだろう」
と忌々しく言った若いドクターは、その後続けて
「そんな高価な薬は、例えば70歳、80歳のような寿命の限られた高齢者に使うというより、国家財政を考えたら若い人たち優先に使うべきだろう」といった。
もっともな話だ。
老い先短い高齢者よりも前途有望な壮年や若者優先に、国庫を支出すべきだろう。

しかねえ、僕はそれを聞いていてちょっと寂しくなったよ。

僕たち高齢者はこのノーベル賞の薬の恩恵の対象外なのかあ。
若いドクターは悪気があっていったのではないが、団塊の世代の僕らが今の繁栄する日本を作ってきたのになあ、、、。
結局、昭和の古い人間扱いされる僕らは用済みだな。
と老人はいじけるのでありました。

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孔子は理想とする生き方を尋ねられて言っている。

「年長者には安心され、同輩からは信頼され、年少者からは懐かれる」

しかし、現実にはなかなかそうはいかない。
(孔子は理想主義者だからね、、)

「年長者からは当てにされず、同輩からは軽んじられ、子供たちや細君からは今一つ尊敬されない」
これが現実の自分。

誰だって、人から愛され好かれたいのだ。

子供たちに言っておきたいことがある。
まあ大したことではないが、、それでも今までの人生で分かったことがある。

何事も、焦ってみても仕方がないということ。
だからなにも失望することはない。
なんだって、上手くゆかないのが浮世の常。
だが、目の前のことをコツコツ真面目にやっていれば、少しは前に進むものだ。

その数センチの前進こそが、明日の成長になるのだ。
少しの変化がそのうち大きな変化にならないとは限らない。

後悔しても好いが、いい加減にして、前を見ろや、小さなことに拘らず、ゆったりとやろうじゃないか。
人生、生きてゆくには余りにも短く、そして長い。

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