ふきちゃん、
この夏は、家の改修だったので、
押し入れや戸棚の中の整理に大忙しのオジャジとカーチでした。
なので、
ホームページはすっかりご無沙汰でしたけれども
数々の記念のものと巡り合った日々。

これからしばし、貴女に懐かしきものを紹介しましょう。


小学時代の作品1

これは、小学校時代の粘土細工。
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【雨のしずくのダンス】    楠ふき子(18歳)作

今日は大雨。こんな日には、たいていの人は、

(洗濯物が干せなくて困るわ。)

(気分が落ちつかなくていやだな。)

などと思います。けれどもこんな彼らとは裏腹に、そんな日だからこそ元気が出る者もいます。雨のしずく達です。今日は久々の大雨だったので、しずく達も、うれしくなって踊り始め、あちこちでダンスパーティが開かれました。公園に降ったしずく達は、昔話をしながら踊っています。

「私は雲だった時、下に植わってあったイチョウの大木の枝に、ツバメの巣があってさぁ、親ツバメが帰ってきたら、子供たちがチイチイ鳴いて親にえさをねだるんだ。それのかわいかったこと!」

「私は小学校の上で浮かんでたんだけど、その近くに住んでた子で、登校時間ぎりぎりにいつも家を出て、遅刻しそうになってたっけ。その子の友達が毎朝、『早く早く』って言うんだけど、スローな子はいつもスローねぇ。」

 一方、森の中に降ったしずく達のダンスパーティは、白熱しているようです。木の葉の上に降ったしずくは、小さな体を巧みに動かして、楽しそうにはねています。

 「葉っぱの上はやっぱり、固いコンクリートの上よりも気持ちいいわね。」

 「そうね。まるでトランポリンに乗ってる気分で、軽くなった感じ。」

 大きな石の上に降った雨達は、はねては又はね、自分達が満足するまで踊り続けています。平らな石の上では、踊りのパートナーも変えているようです。

「君はどこの出身だい?」

 「私はお寺の屋根で日なたぼっこしていて、気がついたら雲になってたの。太陽の力って凄いのね。」

 「へー。さっきは洗濯物について、その家のお母さんにしぼられてそれが雲になって降った子がいたけど・・・。」

 「フウン。私は二回目なのね。」

このしずくは、墓穴を掘ったようです。

 それから数十分。太陽が顔を出し始め、雨はだんだんと姿を消し、自然にダンスパーティは終わってしまいました。けれども雨達は、いろんな状況にいる仲間がいて、それぞれ楽しくやっているみたいだな。よし、俺も又がんばるか、と 気持ちを新たにしたようです。

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