kapoから歩いてすぐの兼六園で、夜のライトアップの中、金沢在住のギタリスト、石川征樹さんのライブがありました。

といっても、石川さんが演奏しているのは、この霞ヶ池に浮かぶ内橋亭というところ。園内でそのギターの音を鑑賞しました。

石川さんは毎月、メロメロポッチで即興ギターライブをしてます。
金沢の街を初めて見て歩くのに、「そらあるき」という冊子がとても役にたちました。
kapoの齋藤さんも編集に携わっています。

そらあるき
金沢21世紀美術館のミュージアムショップで「そらあるき展」と題して、表紙写真の展示やバックナンバーの販売、そして面白いなと思ったのは、「そらあるき」の編集に携わっている方々、ゆかりのある方々によるセレクト・ブックショップでした。一人3冊思い入れのある本を紹介して販売されていました。
齋藤雅宏さんは、中村政人さんの「美術と教育プロジェクト」の本を3冊セレクトしていました。
「そらあるきマップ」を参考に、新竪町商店街へ。

新竪町商店街のMAP(抜粋)。古いお店と、古い建物の中に新しくできたお店が混在した楽しい雰囲気。

商店街に並ぶフラッグ

「benlly's & job」では、文具を色々と買ってきました。

benlly's & job
フリーマーケットも行われていました。

車庫マーケット
OLYMPUS PEN EE-2とドイツ製のリスを購入。PENは500円位でした。

東山にあるブックカフェ「あうん堂」は、古本屋といっても家で読書をしてるような気持ちになれる落ち着いたカフェ空間になっています。

あうん堂
金沢21世紀美術館に隣接するギャラリー「SLANT」で、鴻池朋子さんの展示に合わせてトークイベントが行われていました。
ビルの2階がギャラリースペース

絵本として刊行された「焚書 World of Wonder」の原画に加えて、新たに描かれたドローイングが展示されていました。
鴻池さんの話の中で面白かったのは、飽きっぽい性格なのに制作を続けてこれたのは、飽きないように何とか状況を楽しくしようとしてきたから、という話。ただ、その楽しい状況を作ることによって制作の時間が取れなくなる、というのはとてもわかる気がしました。
また、作品が完成する前に、本当は嫌だけど信頼できる誰かに一度見せる、という話や、美術館のような「ルール」だらけの中で展示するときに、その「ルール」の中で考えることの面白さ、自分の作品をわからないという人との「摩擦」の大切さなど、常に発想を逆立ちさせることを思ってる方なんだなと思いました。
金沢で行ってみたかったところの一つ、福音館書店の創業店へ行ってきました。

福音館書店は、60年前に金沢市で創設されました。
福音館書店
「こどものとも」や「かがくのとも」の復刊本など、懐かしいものを見せて頂きました。

ここで絵本の読み聞かせや講演会など催されているそうです。

香林坊にある純喫茶「ローレンス」


お店の名前は、イギリスの小説家デヴィッド・ハーバート・ローレンスにちなんだものと
店主の邑井さんにお聞きしました。

邑井さんは金沢美術工芸大学出身で、お店の中には作品が幾つも飾られています。
両親が46年前にこのお店を開き、当時近所に映画館がたくさんあったので、映画を見に連れて行ってもらうくらいが家族の思い出と言っていました。


植物もいっぱいです。


紙粘土で作った殻のようなものを気分次第で組み替えて毎日違う形の花器にしているそう。



ロイヤルミルクティーを勧められて注文したコーヒー。邑井さんはコーヒーが飲めないから
わからないと言っていたけど、おいしいです。

この作品は、「聖女」「遊女」「魔女」の3つの性格を持った女性像。

こちらは、これから乾燥させた唐辛子を頭に加えてメドゥーサになる予定。

邑井さんは、19世紀にドイツで、生まれてから17年間幽閉されていたカスパー・ハウザーの話や、スペインの静物画家サンチェス・コタンのこと、野菜や果物で構成された肖像画で知られるアルチンボルドのことをお話してくれました。
それらへの興味を、邑井さん自身に重ねてお話してくれたのが心に残りました。
おみやげに奇麗な葉っぱをもらいました。

kapoでのライブ当日。ぎりぎりまで映像を作り、会場へ。
音と映像のセッティング

Cafe Mojoに置いてあったムーミンの家の中に入ってVJをすることにしました。
以前、何かの展示で使用しておきっぱなしになっているものだそう。

中は狭いけど何とかなりそう。

小さな窓穴から外の様子を覗きながら。


セッティングが終わって、2階のギャラリーで金沢美術工芸大学の学生が展示設営をしているのを見に行きました。

「moratorium」と題された、彫刻専攻と絵画専攻の4人によるグループ展です。
上田純子さんが後輩と一緒に設営を始めたところでした。
ひとつひとつ縫って作られた白い団子状のものに、好きに描いてもらったものを塊にしていくとのこと。僕もひとつだけ顔を描いてきました。


金沢美術工芸大学では、学生が校外のギャラリーなどで展覧会をするときに5万円の補助が出るそうです(個展なら年に1回、グループ展なら複数回でも)。そのため、kapoでは、学生が活用しやすいように、ギャラリーの貸し料金を2週間4万円と低めに設定して、残りの1万円でDMを作れるようにしているとのことです。
そしてライブの時間。
レインボーキャンドルで作った映像

チェックや水玉模様の傘の柄で作った映像


Cafe Mojoの忘れ物の傘

雨降るせせらぎ通りわきに流れる鞍月用水

ライブ後は、見に来てくれた近くに住む村住さんたちや、山本悠生くん、松本佳子さん、よしひろくん、そして会場のお手伝いをしてくれた伊藤幸久さん、宮越さん始め金沢美術工芸大学の方々、寿子さんと打ち上げ。とてもお世話になりました。
Cafe Mojoの美味しいタパス

翌日、約1週間過ごした町屋ともお別れ。


帰り際、バスを待っているところに、近所に住む村住さんと偶然会い、別れた後、今度はあちゃこさんに会いました。
kapo、楽しいところでした。

こうして、沖縄から別府、金沢と廻ったショートレジデンスの一ヶ月が終わり、雪降る北海道へと戻りました。たくさんの人と話ができて、色んな音楽に出会えて、またやってみたいことが増えてしまったので、しばらくはこの一ヶ月の続きを続けていくんだろうと思います。
そんなことを想像して、先が楽しみになっている今の気持ちです。
また、突然やってきて、そして短期間の滞在で帰っていったにもかかわらず、温かく対応してくれた各地で出会った皆さんや、サポートしてくれた方々に感謝しています。
作りきれなかったものや、宿題として持ち帰ってきたことを、これから時間をかけて完成して見せることができたらと思ってます。
ほんとうにありがとうございました。

といっても、石川さんが演奏しているのは、この霞ヶ池に浮かぶ内橋亭というところ。園内でそのギターの音を鑑賞しました。

石川さんは毎月、メロメロポッチで即興ギターライブをしてます。
金沢の街を初めて見て歩くのに、「そらあるき」という冊子がとても役にたちました。
kapoの齋藤さんも編集に携わっています。

そらあるき
金沢21世紀美術館のミュージアムショップで「そらあるき展」と題して、表紙写真の展示やバックナンバーの販売、そして面白いなと思ったのは、「そらあるき」の編集に携わっている方々、ゆかりのある方々によるセレクト・ブックショップでした。一人3冊思い入れのある本を紹介して販売されていました。
齋藤雅宏さんは、中村政人さんの「美術と教育プロジェクト」の本を3冊セレクトしていました。
「そらあるきマップ」を参考に、新竪町商店街へ。

新竪町商店街のMAP(抜粋)。古いお店と、古い建物の中に新しくできたお店が混在した楽しい雰囲気。

商店街に並ぶフラッグ

「benlly's & job」では、文具を色々と買ってきました。

benlly's & job
フリーマーケットも行われていました。

OLYMPUS PEN EE-2とドイツ製のリスを購入。PENは500円位でした。

東山にあるブックカフェ「あうん堂」は、古本屋といっても家で読書をしてるような気持ちになれる落ち着いたカフェ空間になっています。

あうん堂
金沢21世紀美術館に隣接するギャラリー「SLANT」で、鴻池朋子さんの展示に合わせてトークイベントが行われていました。
鴻池朋子展「瞬きしている間に、随分遠くへ来てしまった。」
ビルの2階がギャラリースペース

絵本として刊行された「焚書 World of Wonder」の原画に加えて、新たに描かれたドローイングが展示されていました。
鴻池さんの話の中で面白かったのは、飽きっぽい性格なのに制作を続けてこれたのは、飽きないように何とか状況を楽しくしようとしてきたから、という話。ただ、その楽しい状況を作ることによって制作の時間が取れなくなる、というのはとてもわかる気がしました。
また、作品が完成する前に、本当は嫌だけど信頼できる誰かに一度見せる、という話や、美術館のような「ルール」だらけの中で展示するときに、その「ルール」の中で考えることの面白さ、自分の作品をわからないという人との「摩擦」の大切さなど、常に発想を逆立ちさせることを思ってる方なんだなと思いました。
金沢で行ってみたかったところの一つ、福音館書店の創業店へ行ってきました。

福音館書店は、60年前に金沢市で創設されました。
福音館書店
「こどものとも」や「かがくのとも」の復刊本など、懐かしいものを見せて頂きました。

ここで絵本の読み聞かせや講演会など催されているそうです。

香林坊にある純喫茶「ローレンス」


お店の名前は、イギリスの小説家デヴィッド・ハーバート・ローレンスにちなんだものと
店主の邑井さんにお聞きしました。

邑井さんは金沢美術工芸大学出身で、お店の中には作品が幾つも飾られています。
両親が46年前にこのお店を開き、当時近所に映画館がたくさんあったので、映画を見に連れて行ってもらうくらいが家族の思い出と言っていました。


植物もいっぱいです。


紙粘土で作った殻のようなものを気分次第で組み替えて毎日違う形の花器にしているそう。



ロイヤルミルクティーを勧められて注文したコーヒー。邑井さんはコーヒーが飲めないから
わからないと言っていたけど、おいしいです。

この作品は、「聖女」「遊女」「魔女」の3つの性格を持った女性像。

こちらは、これから乾燥させた唐辛子を頭に加えてメドゥーサになる予定。

邑井さんは、19世紀にドイツで、生まれてから17年間幽閉されていたカスパー・ハウザーの話や、スペインの静物画家サンチェス・コタンのこと、野菜や果物で構成された肖像画で知られるアルチンボルドのことをお話してくれました。
それらへの興味を、邑井さん自身に重ねてお話してくれたのが心に残りました。
おみやげに奇麗な葉っぱをもらいました。

kapoでのライブ当日。ぎりぎりまで映像を作り、会場へ。
音と映像のセッティング

Cafe Mojoに置いてあったムーミンの家の中に入ってVJをすることにしました。
以前、何かの展示で使用しておきっぱなしになっているものだそう。

中は狭いけど何とかなりそう。

小さな窓穴から外の様子を覗きながら。


セッティングが終わって、2階のギャラリーで金沢美術工芸大学の学生が展示設営をしているのを見に行きました。

「moratorium」と題された、彫刻専攻と絵画専攻の4人によるグループ展です。
上田純子さんが後輩と一緒に設営を始めたところでした。
ひとつひとつ縫って作られた白い団子状のものに、好きに描いてもらったものを塊にしていくとのこと。僕もひとつだけ顔を描いてきました。


金沢美術工芸大学では、学生が校外のギャラリーなどで展覧会をするときに5万円の補助が出るそうです(個展なら年に1回、グループ展なら複数回でも)。そのため、kapoでは、学生が活用しやすいように、ギャラリーの貸し料金を2週間4万円と低めに設定して、残りの1万円でDMを作れるようにしているとのことです。
そしてライブの時間。
レインボーキャンドルで作った映像

チェックや水玉模様の傘の柄で作った映像


Cafe Mojoの忘れ物の傘

雨降るせせらぎ通りわきに流れる鞍月用水

ライブ後は、見に来てくれた近くに住む村住さんたちや、山本悠生くん、松本佳子さん、よしひろくん、そして会場のお手伝いをしてくれた伊藤幸久さん、宮越さん始め金沢美術工芸大学の方々、寿子さんと打ち上げ。とてもお世話になりました。
Cafe Mojoの美味しいタパス

翌日、約1週間過ごした町屋ともお別れ。


帰り際、バスを待っているところに、近所に住む村住さんと偶然会い、別れた後、今度はあちゃこさんに会いました。
kapo、楽しいところでした。

こうして、沖縄から別府、金沢と廻ったショートレジデンスの一ヶ月が終わり、雪降る北海道へと戻りました。たくさんの人と話ができて、色んな音楽に出会えて、またやってみたいことが増えてしまったので、しばらくはこの一ヶ月の続きを続けていくんだろうと思います。
そんなことを想像して、先が楽しみになっている今の気持ちです。
また、突然やってきて、そして短期間の滞在で帰っていったにもかかわらず、温かく対応してくれた各地で出会った皆さんや、サポートしてくれた方々に感謝しています。
作りきれなかったものや、宿題として持ち帰ってきたことを、これから時間をかけて完成して見せることができたらと思ってます。
ほんとうにありがとうございました。
金沢に来てからは、毎日が雨降りでした。それも、ちょっと降る感じの雨ではなくて、
一日中ずっと降っているような雨。
そんな中、一瞬晴れ上がったときに見えた大きな虹。

その写真をkapoでのライブイベントのフライヤーにしました。

古本屋「オヨヨ書林」へ行ったときも雨降り。この建物は大正時代に鉄鋼所として建てられたもの。

色んな方におすすめされた”忍者寺”こと妙立寺へ行ったときも雨降り。


忍者寺の向かいに「レインボーキャンドル」という7色の炎を燃焼させるろうそくを
売っているお店がありました。
辰巳庵
ここでは、実際に実演してその燃焼の様子を見せてもらえます。単色で様々な色の炎を見たことは
あっても、一つのろうそくの炎が虹色になっているものは初めて見ました。


あまりに雨が強く、まちやゲストハウスにあったビニール傘では小さすぎて濡れてしまうので、
Cafe Mojoにある忘れ物の大きな傘をお借りすることにしました。

Cafe Mojoの寿子さんから、金沢には「弁当忘れても傘忘れるな」という格言があることを聞きました。本当にその通りの天気で、晴れていても毎日傘を持って歩いていました。
Cafe Mojo、日替わりのマクロビオティック定食。どの野菜もおいしかった。


kapoでのアーティスト・トークのときに知り合った、金沢在住のアーティストの方々から
夕食に誘って頂きました。まちやゲストハウスから歩いてすぐのところに一軒家に暮らしていて、
別棟をアトリエとしてシェアして使っていました。
右から家主の村住知也さん、福井さん。マヨネーズで隠れてしまっているのが近所に住む、メキシコ帰りのあちゃこさん、名古屋出身の軽部恵さん、間塚さん。福井さんは京都造形大を卒業して、3年前から金沢に移り住んでいて、あとは皆さん、金沢美術工芸大学の卒業生です。

村住さんが、この日早くから仕込んでくれていたビーフシチュー

村住さんのアトリエも見せて頂きました。壁には、同じく金沢美術工芸大学出身の横野健一さんの作品や、村住さんが福祉施設で行っている美術教室の生徒が描いた絵もありました。

村住さんは北海道旭川市の出身で、大学から金沢に移ってきました。この夏に、福井さんと北海道を訪れたり、軽部さんが旭川で個展を開いたりということもあって、また北海道に住んで活動したいという気持ちになっていると話していました。
アーティストが、未知の土地に移り住むために、また短期間でも滞在して活動するためには、居住場所と制作スペースをなるべく安く確保できること、またそういった情報が得やすいことが大切だという話をしました。札幌のことを思うと、なかなか他の土地から来てすぐにその条件を満たすことは、知り合いでもいないかぎり難しいだろうなと思いました。でも逆に、そういったアーティストにとって必要な空間が安く確保されれば、移り住んでみたいアーティストはたくさんいるんじゃないだろうかと思いました。
押し入れの中も作品がいっぱいです。


村住さんの空間では、作品と制作道具と小物が組み合わさって不思議な世界ができていました。


村住知也展「さてとこれから」(2011年1月22日~2月27日/金沢アートグミギャラリー)
村住さんのインタビュー
別棟の軽部さんのアトリエへ。玄関には、同じアトリエの新保裕さんの彫刻に混ざって、村住さんの作品も。

何か独特な面白さがあります。

新保裕さんの彫刻

新保裕さんの書いたおふれ書き

軽部さんの作業場所。原画をいくつも見せて頂きました。

軽部さんの手によるポスター

谷川俊太郎(文)かるべめぐみ(絵)の絵本、「死 考える絵本2」(大月書店)
こんなふうに金沢在住のアーティストのアトリエを訪問できる機会を
「金沢クリエイティブツーリズム」と題して行っているのも、興味深いなと思いました。
村住さんたちのよく行くというお店、近江町市場内にある「メロメロポッチ」に行きました。
カフェでもあり、バーでもあり、ライブイベントもやっています。



地下へ続く階段を降りると、入り口脇には村住さんの学生時代の作品が今も貼ってあります。

店主の熊野盛夫さん。「劇団トラベルボンバーズ」を主宰し、脚本・演出・制作を手がけています。

横野健一さんの手によるもの

この試験管も横野健一さんの作品。後ろにある漫画は、「劇団トラベルボンバーズ」の俳優、ル・高野男さんによるもの。

壁一面に軽部さんの描いた絵がありました。

こちらのCDは横沢ローラさんのミニアルバム「シロツメクサとカエル」。パッケージが組み立て式の飛び出す絵本みたいになっていて、それぞれの曲の世界感を表現してます。

横沢ローラ
CDの組み立て方
広い店内。ここで、翌日「たいようのおなら」さんも出演するライブイベントが開かれました。

東京で活動するバンド「あすなろう」企画のライブイベント。

あすなろう

「たいようのおなら」さんは、福井の「Vermillion lies Ω」のギターの方と二人で登場。重厚なボイスパフォーマンスを見せてくれました。

「たいようのおなら」さんは、個人のライブ活動の他にも、ライブイベント「太陽のおなら」を金沢で企画していて、これまで5回のイベントにはオシリペンペンズ、DODDODO、ワッツーシゾンビ、ムーン♀ママ(ピカ ex.あふりらんぽ)、MARUOSA、GAGAKIRISE等、東京や大阪からゲストを呼んでいて、2012年1月のvol.6は、ロンドンからBO NINGENをゲストに招いて開催するそうです。
金沢在住の「noid」、とてもいいバンドでした。
一日中ずっと降っているような雨。
そんな中、一瞬晴れ上がったときに見えた大きな虹。

その写真をkapoでのライブイベントのフライヤーにしました。

古本屋「オヨヨ書林」へ行ったときも雨降り。この建物は大正時代に鉄鋼所として建てられたもの。

色んな方におすすめされた”忍者寺”こと妙立寺へ行ったときも雨降り。


忍者寺の向かいに「レインボーキャンドル」という7色の炎を燃焼させるろうそくを
売っているお店がありました。
辰巳庵
ここでは、実際に実演してその燃焼の様子を見せてもらえます。単色で様々な色の炎を見たことは
あっても、一つのろうそくの炎が虹色になっているものは初めて見ました。


あまりに雨が強く、まちやゲストハウスにあったビニール傘では小さすぎて濡れてしまうので、
Cafe Mojoにある忘れ物の大きな傘をお借りすることにしました。

Cafe Mojoの寿子さんから、金沢には「弁当忘れても傘忘れるな」という格言があることを聞きました。本当にその通りの天気で、晴れていても毎日傘を持って歩いていました。
Cafe Mojo、日替わりのマクロビオティック定食。どの野菜もおいしかった。


kapoでのアーティスト・トークのときに知り合った、金沢在住のアーティストの方々から
夕食に誘って頂きました。まちやゲストハウスから歩いてすぐのところに一軒家に暮らしていて、
別棟をアトリエとしてシェアして使っていました。
右から家主の村住知也さん、福井さん。マヨネーズで隠れてしまっているのが近所に住む、メキシコ帰りのあちゃこさん、名古屋出身の軽部恵さん、間塚さん。福井さんは京都造形大を卒業して、3年前から金沢に移り住んでいて、あとは皆さん、金沢美術工芸大学の卒業生です。

村住さんが、この日早くから仕込んでくれていたビーフシチュー

村住さんのアトリエも見せて頂きました。壁には、同じく金沢美術工芸大学出身の横野健一さんの作品や、村住さんが福祉施設で行っている美術教室の生徒が描いた絵もありました。

村住さんは北海道旭川市の出身で、大学から金沢に移ってきました。この夏に、福井さんと北海道を訪れたり、軽部さんが旭川で個展を開いたりということもあって、また北海道に住んで活動したいという気持ちになっていると話していました。
アーティストが、未知の土地に移り住むために、また短期間でも滞在して活動するためには、居住場所と制作スペースをなるべく安く確保できること、またそういった情報が得やすいことが大切だという話をしました。札幌のことを思うと、なかなか他の土地から来てすぐにその条件を満たすことは、知り合いでもいないかぎり難しいだろうなと思いました。でも逆に、そういったアーティストにとって必要な空間が安く確保されれば、移り住んでみたいアーティストはたくさんいるんじゃないだろうかと思いました。
押し入れの中も作品がいっぱいです。


村住さんの空間では、作品と制作道具と小物が組み合わさって不思議な世界ができていました。


村住知也展「さてとこれから」(2011年1月22日~2月27日/金沢アートグミギャラリー)
村住さんのインタビュー
別棟の軽部さんのアトリエへ。玄関には、同じアトリエの新保裕さんの彫刻に混ざって、村住さんの作品も。

何か独特な面白さがあります。

新保裕さんの彫刻

新保裕さんの書いたおふれ書き

軽部さんの作業場所。原画をいくつも見せて頂きました。

軽部さんの手によるポスター

谷川俊太郎(文)かるべめぐみ(絵)の絵本、「死 考える絵本2」(大月書店)
こんなふうに金沢在住のアーティストのアトリエを訪問できる機会を
「金沢クリエイティブツーリズム」と題して行っているのも、興味深いなと思いました。
村住さんたちのよく行くというお店、近江町市場内にある「メロメロポッチ」に行きました。
カフェでもあり、バーでもあり、ライブイベントもやっています。



地下へ続く階段を降りると、入り口脇には村住さんの学生時代の作品が今も貼ってあります。

店主の熊野盛夫さん。「劇団トラベルボンバーズ」を主宰し、脚本・演出・制作を手がけています。

横野健一さんの手によるもの

この試験管も横野健一さんの作品。後ろにある漫画は、「劇団トラベルボンバーズ」の俳優、ル・高野男さんによるもの。

壁一面に軽部さんの描いた絵がありました。

こちらのCDは横沢ローラさんのミニアルバム「シロツメクサとカエル」。パッケージが組み立て式の飛び出す絵本みたいになっていて、それぞれの曲の世界感を表現してます。

横沢ローラ
CDの組み立て方
広い店内。ここで、翌日「たいようのおなら」さんも出演するライブイベントが開かれました。

東京で活動するバンド「あすなろう」企画のライブイベント。

あすなろう

「たいようのおなら」さんは、福井の「Vermillion lies Ω」のギターの方と二人で登場。重厚なボイスパフォーマンスを見せてくれました。

「たいようのおなら」さんは、個人のライブ活動の他にも、ライブイベント「太陽のおなら」を金沢で企画していて、これまで5回のイベントにはオシリペンペンズ、DODDODO、ワッツーシゾンビ、ムーン♀ママ(ピカ ex.あふりらんぽ)、MARUOSA、GAGAKIRISE等、東京や大阪からゲストを呼んでいて、2012年1月のvol.6は、ロンドンからBO NINGENをゲストに招いて開催するそうです。
金沢在住の「noid」、とてもいいバンドでした。
10月の終わりに札幌から沖縄へ飛び立ち、そこから北上して大分県別府市、そしてさらに石川県金沢市にたどり着いたのは、11月20日のことでした。
金沢でのレジデンス受け入れ先となっているkapo(kanazawa art port)の代表、齋藤雅宏さんとは札幌で会っていて、(齋藤さんも今回の巡回型アーティスト・イン・レジデンスプログラムの参加作家)札幌でのアーティストトークのときに、kapoのことも聞いていたので、なんとなくのイメージは持っていました。
kapo
金沢に到着して、kapoの近くにある宿泊先「まちやゲストハウス」へと向かいました。案内してくれたのは、管理しているCAAK(Center for Art & Architecture, Kanazawa)の野田直希さん。「まちやゲストハウス」は、2008年に「金沢アートプラットホーム2008」という金沢21世紀美術館が行った、金沢の街を舞台にしたプロジェクト型の展覧会で、「アトリエ・ワン」の「いきいきまちやプロジェクト」にて改修、再生されたもので、旅館ではなく、住居として活用し、知人を招いて町家の空間を体験してもらうために使われているそうです。
CAAK(カーク)
野田さんの所属している「アトリエ・ワン」が2007年に金沢の町家を調査してマップにしたもの。
「アトリエ・ワンと歩く金沢、町家、新陳代謝」
金沢アートプラットホーム2008
アトリエ・ワン「いきいきまちやプロジェクト」
まちやゲストハウス

玄関をくぐると奥行きのある空間

1階の畳部屋

2階へ続く階段

寝室

こたつ部屋

1階の奥には水回りが集められている

大きな鏡が、外の庭を映し込む。鏡の裏がトイレになっている。


家の中には至る所にアート作品が。




トイレの照明

夜の町家はとても暗いです。



到着した日は、kapo1階の「Cafe Mojo」でアーティストトークを行いました。
Cafe Mojo
カフェの壁を借りて映写の準備。

トーク後は、そのままカフェで懇親会。kapoにスタジオを持つアーティストの方や、近くに住んでいるアーティストの方々。金沢美術工芸大学の学生。また、1週間後にレジデンスの成果発表として、この会場でライブを一緒にすることになった、「たいようのおなら」さんとも初対面しました。

kapoの2階は、スタジオとギャラリースペースに分かれていて、ギャラリーではちょうど山本悠生くんの個展「断片」が開催されていました。
山本くんは金沢美術工芸大学の学生で、出身は兵庫県。

黒く背景が塗られたキャンバスがモノリスのように列を成して浮かんでいる、その表裏に人物や動物の日常的な仕草が不完全な感じで描かれていて、それはまるで現像液に浸けた印画紙に像が完全に浮かび上がる途中で引き上げたようにも見えるし、現像に失敗したネガフィルムを両面から見ているような感じでもありました。


こちらは、スタジオ。現在、4組のアーティストでシェアされています。

齋藤雅宏さんのスペース。

松本佳子さんのスペースには、シルクスクリーンをする環境が。

息子のよしひろ君の描いた絵をプリントしたTシャツを、おみやげに頂きました。

他、ダンサーの方だったり、北欧のことを広める活動をされている方々のスペースも。

そして、こちらはミュージシャンのASUNAくんのスペース。北米ツアー前だったので、荷物を
まとめてるところでした。

ASUNAくんは、別府で共演したINNER SCIENCE(インナー・サイエンス)の別名儀「PORTRAL」と同じく、HEADZからもCDをリリースしています。
HEADZ
今回のツアーでのライブ映像。すごい楽しそう。これは、その場で見てみたい。
映像のラストで、口に含んだのは「笛ラムネ」。「意外と売っていなくて探した」と、幾つも買い込んでいました。
ASUNA(アスナ)くん主宰のレーベル、aotoao
3inchミニCD専門で、中でも様々なアーティストのカシオトーンで作曲されたものを集めた「Casiotone Compilation」シリーズは4作目まで発売されています。
また、解体されたリードオルガンによるインスタレーション作品「EACH ORGAN」の展示が12月に神戸の「space eauuu」にて開催。ここでも、ライブパフォーマンスがあるみたいです。
kapoのメンバー、伊藤幸久さんは東京出身、金沢美術工芸大卒の彫刻家で、陶を素材に人物彫刻を制作しています。実物の陶作品を見ることはできませんでしたが、写真ファイルを見てぜひ一度見てみたいなと思いました。
こちらの作品は、彫刻の床に近接している面が彫り抜かれていて、中から電球の灯りが溢れています。

この子供の彫刻も、背面から光が浮かび上がっています。

この二人の女の子は、別の場所に置かれていて、お互い電話で話している設定。ブログには、作品のストーリーが書かれていて、面白かったです。


金沢でのレジデンス受け入れ先となっているkapo(kanazawa art port)の代表、齋藤雅宏さんとは札幌で会っていて、(齋藤さんも今回の巡回型アーティスト・イン・レジデンスプログラムの参加作家)札幌でのアーティストトークのときに、kapoのことも聞いていたので、なんとなくのイメージは持っていました。
kapo
金沢に到着して、kapoの近くにある宿泊先「まちやゲストハウス」へと向かいました。案内してくれたのは、管理しているCAAK(Center for Art & Architecture, Kanazawa)の野田直希さん。「まちやゲストハウス」は、2008年に「金沢アートプラットホーム2008」という金沢21世紀美術館が行った、金沢の街を舞台にしたプロジェクト型の展覧会で、「アトリエ・ワン」の「いきいきまちやプロジェクト」にて改修、再生されたもので、旅館ではなく、住居として活用し、知人を招いて町家の空間を体験してもらうために使われているそうです。
CAAK(カーク)
野田さんの所属している「アトリエ・ワン」が2007年に金沢の町家を調査してマップにしたもの。
「アトリエ・ワンと歩く金沢、町家、新陳代謝」
金沢アートプラットホーム2008
アトリエ・ワン「いきいきまちやプロジェクト」
まちやゲストハウス

玄関をくぐると奥行きのある空間

1階の畳部屋

2階へ続く階段

寝室

こたつ部屋

1階の奥には水回りが集められている

大きな鏡が、外の庭を映し込む。鏡の裏がトイレになっている。


家の中には至る所にアート作品が。




トイレの照明

夜の町家はとても暗いです。



Cafe Mojo
カフェの壁を借りて映写の準備。

トーク後は、そのままカフェで懇親会。kapoにスタジオを持つアーティストの方や、近くに住んでいるアーティストの方々。金沢美術工芸大学の学生。また、1週間後にレジデンスの成果発表として、この会場でライブを一緒にすることになった、「たいようのおなら」さんとも初対面しました。

kapoの2階は、スタジオとギャラリースペースに分かれていて、ギャラリーではちょうど山本悠生くんの個展「断片」が開催されていました。
山本くんは金沢美術工芸大学の学生で、出身は兵庫県。

黒く背景が塗られたキャンバスがモノリスのように列を成して浮かんでいる、その表裏に人物や動物の日常的な仕草が不完全な感じで描かれていて、それはまるで現像液に浸けた印画紙に像が完全に浮かび上がる途中で引き上げたようにも見えるし、現像に失敗したネガフィルムを両面から見ているような感じでもありました。


こちらは、スタジオ。現在、4組のアーティストでシェアされています。

齋藤雅宏さんのスペース。

松本佳子さんのスペースには、シルクスクリーンをする環境が。

息子のよしひろ君の描いた絵をプリントしたTシャツを、おみやげに頂きました。

他、ダンサーの方だったり、北欧のことを広める活動をされている方々のスペースも。

そして、こちらはミュージシャンのASUNAくんのスペース。北米ツアー前だったので、荷物を
まとめてるところでした。

ASUNAくんは、別府で共演したINNER SCIENCE(インナー・サイエンス)の別名儀「PORTRAL」と同じく、HEADZからもCDをリリースしています。
HEADZ
今回のツアーでのライブ映像。すごい楽しそう。これは、その場で見てみたい。
映像のラストで、口に含んだのは「笛ラムネ」。「意外と売っていなくて探した」と、幾つも買い込んでいました。
ASUNA(アスナ)くん主宰のレーベル、aotoao
3inchミニCD専門で、中でも様々なアーティストのカシオトーンで作曲されたものを集めた「Casiotone Compilation」シリーズは4作目まで発売されています。
また、解体されたリードオルガンによるインスタレーション作品「EACH ORGAN」の展示が12月に神戸の「space eauuu」にて開催。ここでも、ライブパフォーマンスがあるみたいです。
kapoのメンバー、伊藤幸久さんは東京出身、金沢美術工芸大卒の彫刻家で、陶を素材に人物彫刻を制作しています。実物の陶作品を見ることはできませんでしたが、写真ファイルを見てぜひ一度見てみたいなと思いました。
こちらの作品は、彫刻の床に近接している面が彫り抜かれていて、中から電球の灯りが溢れています。

この子供の彫刻も、背面から光が浮かび上がっています。

この二人の女の子は、別の場所に置かれていて、お互い電話で話している設定。ブログには、作品のストーリーが書かれていて、面白かったです。

