December 31, 2011
斉藤幹男【別府→金沢/石川県】その3 ローレンス
kapoから歩いてすぐの兼六園で、夜のライトアップの中、金沢在住のギタリスト、石川征樹さんのライブがありました。

といっても、石川さんが演奏しているのは、この霞ヶ池に浮かぶ内橋亭というところ。園内でそのギターの音を鑑賞しました。

石川さんは毎月、メロメロポッチで即興ギターライブをしてます。
金沢の街を初めて見て歩くのに、「そらあるき」という冊子がとても役にたちました。
kapoの齋藤さんも編集に携わっています。

そらあるき
金沢21世紀美術館のミュージアムショップで「そらあるき展」と題して、表紙写真の展示やバックナンバーの販売、そして面白いなと思ったのは、「そらあるき」の編集に携わっている方々、ゆかりのある方々によるセレクト・ブックショップでした。一人3冊思い入れのある本を紹介して販売されていました。
齋藤雅宏さんは、中村政人さんの「美術と教育プロジェクト」の本を3冊セレクトしていました。
「そらあるきマップ」を参考に、新竪町商店街へ。

新竪町商店街のMAP(抜粋)。古いお店と、古い建物の中に新しくできたお店が混在した楽しい雰囲気。

商店街に並ぶフラッグ

「benlly's & job」では、文具を色々と買ってきました。

benlly's & job
フリーマーケットも行われていました。

車庫マーケット
OLYMPUS PEN EE-2とドイツ製のリスを購入。PENは500円位でした。

東山にあるブックカフェ「あうん堂」は、古本屋といっても家で読書をしてるような気持ちになれる落ち着いたカフェ空間になっています。

あうん堂
金沢21世紀美術館に隣接するギャラリー「SLANT」で、鴻池朋子さんの展示に合わせてトークイベントが行われていました。
ビルの2階がギャラリースペース

絵本として刊行された「焚書 World of Wonder」の原画に加えて、新たに描かれたドローイングが展示されていました。
鴻池さんの話の中で面白かったのは、飽きっぽい性格なのに制作を続けてこれたのは、飽きないように何とか状況を楽しくしようとしてきたから、という話。ただ、その楽しい状況を作ることによって制作の時間が取れなくなる、というのはとてもわかる気がしました。
また、作品が完成する前に、本当は嫌だけど信頼できる誰かに一度見せる、という話や、美術館のような「ルール」だらけの中で展示するときに、その「ルール」の中で考えることの面白さ、自分の作品をわからないという人との「摩擦」の大切さなど、常に発想を逆立ちさせることを思ってる方なんだなと思いました。
金沢で行ってみたかったところの一つ、福音館書店の創業店へ行ってきました。

福音館書店は、60年前に金沢市で創設されました。
福音館書店
「こどものとも」や「かがくのとも」の復刊本など、懐かしいものを見せて頂きました。

ここで絵本の読み聞かせや講演会など催されているそうです。

香林坊にある純喫茶「ローレンス」


お店の名前は、イギリスの小説家デヴィッド・ハーバート・ローレンスにちなんだものと
店主の邑井さんにお聞きしました。

邑井さんは金沢美術工芸大学出身で、お店の中には作品が幾つも飾られています。
両親が46年前にこのお店を開き、当時近所に映画館がたくさんあったので、映画を見に連れて行ってもらうくらいが家族の思い出と言っていました。


植物もいっぱいです。


紙粘土で作った殻のようなものを気分次第で組み替えて毎日違う形の花器にしているそう。



ロイヤルミルクティーを勧められて注文したコーヒー。邑井さんはコーヒーが飲めないから
わからないと言っていたけど、おいしいです。

この作品は、「聖女」「遊女」「魔女」の3つの性格を持った女性像。

こちらは、これから乾燥させた唐辛子を頭に加えてメドゥーサになる予定。

邑井さんは、19世紀にドイツで、生まれてから17年間幽閉されていたカスパー・ハウザーの話や、スペインの静物画家サンチェス・コタンのこと、野菜や果物で構成された肖像画で知られるアルチンボルドのことをお話してくれました。
それらへの興味を、邑井さん自身に重ねてお話してくれたのが心に残りました。
おみやげに奇麗な葉っぱをもらいました。

kapoでのライブ当日。ぎりぎりまで映像を作り、会場へ。
音と映像のセッティング

Cafe Mojoに置いてあったムーミンの家の中に入ってVJをすることにしました。
以前、何かの展示で使用しておきっぱなしになっているものだそう。

中は狭いけど何とかなりそう。

小さな窓穴から外の様子を覗きながら。


セッティングが終わって、2階のギャラリーで金沢美術工芸大学の学生が展示設営をしているのを見に行きました。

「moratorium」と題された、彫刻専攻と絵画専攻の4人によるグループ展です。
上田純子さんが後輩と一緒に設営を始めたところでした。
ひとつひとつ縫って作られた白い団子状のものに、好きに描いてもらったものを塊にしていくとのこと。僕もひとつだけ顔を描いてきました。


金沢美術工芸大学では、学生が校外のギャラリーなどで展覧会をするときに5万円の補助が出るそうです(個展なら年に1回、グループ展なら複数回でも)。そのため、kapoでは、学生が活用しやすいように、ギャラリーの貸し料金を2週間4万円と低めに設定して、残りの1万円でDMを作れるようにしているとのことです。
そしてライブの時間。
レインボーキャンドルで作った映像

チェックや水玉模様の傘の柄で作った映像


Cafe Mojoの忘れ物の傘

雨降るせせらぎ通りわきに流れる鞍月用水

ライブ後は、見に来てくれた近くに住む村住さんたちや、山本悠生くん、松本佳子さん、よしひろくん、そして会場のお手伝いをしてくれた伊藤幸久さん、宮越さん始め金沢美術工芸大学の方々、寿子さんと打ち上げ。とてもお世話になりました。
Cafe Mojoの美味しいタパス

翌日、約1週間過ごした町屋ともお別れ。


帰り際、バスを待っているところに、近所に住む村住さんと偶然会い、別れた後、今度はあちゃこさんに会いました。
kapo、楽しいところでした。

こうして、沖縄から別府、金沢と廻ったショートレジデンスの一ヶ月が終わり、雪降る北海道へと戻りました。たくさんの人と話ができて、色んな音楽に出会えて、またやってみたいことが増えてしまったので、しばらくはこの一ヶ月の続きを続けていくんだろうと思います。
そんなことを想像して、先が楽しみになっている今の気持ちです。
また、突然やってきて、そして短期間の滞在で帰っていったにもかかわらず、温かく対応してくれた各地で出会った皆さんや、サポートしてくれた方々に感謝しています。
作りきれなかったものや、宿題として持ち帰ってきたことを、これから時間をかけて完成して見せることができたらと思ってます。
ほんとうにありがとうございました。

といっても、石川さんが演奏しているのは、この霞ヶ池に浮かぶ内橋亭というところ。園内でそのギターの音を鑑賞しました。

石川さんは毎月、メロメロポッチで即興ギターライブをしてます。
金沢の街を初めて見て歩くのに、「そらあるき」という冊子がとても役にたちました。
kapoの齋藤さんも編集に携わっています。

そらあるき
金沢21世紀美術館のミュージアムショップで「そらあるき展」と題して、表紙写真の展示やバックナンバーの販売、そして面白いなと思ったのは、「そらあるき」の編集に携わっている方々、ゆかりのある方々によるセレクト・ブックショップでした。一人3冊思い入れのある本を紹介して販売されていました。
齋藤雅宏さんは、中村政人さんの「美術と教育プロジェクト」の本を3冊セレクトしていました。
「そらあるきマップ」を参考に、新竪町商店街へ。

新竪町商店街のMAP(抜粋)。古いお店と、古い建物の中に新しくできたお店が混在した楽しい雰囲気。

商店街に並ぶフラッグ

「benlly's & job」では、文具を色々と買ってきました。

benlly's & job
フリーマーケットも行われていました。

OLYMPUS PEN EE-2とドイツ製のリスを購入。PENは500円位でした。

東山にあるブックカフェ「あうん堂」は、古本屋といっても家で読書をしてるような気持ちになれる落ち着いたカフェ空間になっています。

あうん堂
金沢21世紀美術館に隣接するギャラリー「SLANT」で、鴻池朋子さんの展示に合わせてトークイベントが行われていました。
鴻池朋子展「瞬きしている間に、随分遠くへ来てしまった。」
ビルの2階がギャラリースペース

絵本として刊行された「焚書 World of Wonder」の原画に加えて、新たに描かれたドローイングが展示されていました。
鴻池さんの話の中で面白かったのは、飽きっぽい性格なのに制作を続けてこれたのは、飽きないように何とか状況を楽しくしようとしてきたから、という話。ただ、その楽しい状況を作ることによって制作の時間が取れなくなる、というのはとてもわかる気がしました。
また、作品が完成する前に、本当は嫌だけど信頼できる誰かに一度見せる、という話や、美術館のような「ルール」だらけの中で展示するときに、その「ルール」の中で考えることの面白さ、自分の作品をわからないという人との「摩擦」の大切さなど、常に発想を逆立ちさせることを思ってる方なんだなと思いました。
金沢で行ってみたかったところの一つ、福音館書店の創業店へ行ってきました。

福音館書店は、60年前に金沢市で創設されました。
福音館書店
「こどものとも」や「かがくのとも」の復刊本など、懐かしいものを見せて頂きました。

ここで絵本の読み聞かせや講演会など催されているそうです。

香林坊にある純喫茶「ローレンス」


お店の名前は、イギリスの小説家デヴィッド・ハーバート・ローレンスにちなんだものと
店主の邑井さんにお聞きしました。

邑井さんは金沢美術工芸大学出身で、お店の中には作品が幾つも飾られています。
両親が46年前にこのお店を開き、当時近所に映画館がたくさんあったので、映画を見に連れて行ってもらうくらいが家族の思い出と言っていました。


植物もいっぱいです。


紙粘土で作った殻のようなものを気分次第で組み替えて毎日違う形の花器にしているそう。



ロイヤルミルクティーを勧められて注文したコーヒー。邑井さんはコーヒーが飲めないから
わからないと言っていたけど、おいしいです。

この作品は、「聖女」「遊女」「魔女」の3つの性格を持った女性像。

こちらは、これから乾燥させた唐辛子を頭に加えてメドゥーサになる予定。

邑井さんは、19世紀にドイツで、生まれてから17年間幽閉されていたカスパー・ハウザーの話や、スペインの静物画家サンチェス・コタンのこと、野菜や果物で構成された肖像画で知られるアルチンボルドのことをお話してくれました。
それらへの興味を、邑井さん自身に重ねてお話してくれたのが心に残りました。
おみやげに奇麗な葉っぱをもらいました。

kapoでのライブ当日。ぎりぎりまで映像を作り、会場へ。
音と映像のセッティング

Cafe Mojoに置いてあったムーミンの家の中に入ってVJをすることにしました。
以前、何かの展示で使用しておきっぱなしになっているものだそう。

中は狭いけど何とかなりそう。

小さな窓穴から外の様子を覗きながら。


セッティングが終わって、2階のギャラリーで金沢美術工芸大学の学生が展示設営をしているのを見に行きました。

「moratorium」と題された、彫刻専攻と絵画専攻の4人によるグループ展です。
上田純子さんが後輩と一緒に設営を始めたところでした。
ひとつひとつ縫って作られた白い団子状のものに、好きに描いてもらったものを塊にしていくとのこと。僕もひとつだけ顔を描いてきました。


金沢美術工芸大学では、学生が校外のギャラリーなどで展覧会をするときに5万円の補助が出るそうです(個展なら年に1回、グループ展なら複数回でも)。そのため、kapoでは、学生が活用しやすいように、ギャラリーの貸し料金を2週間4万円と低めに設定して、残りの1万円でDMを作れるようにしているとのことです。
そしてライブの時間。
レインボーキャンドルで作った映像

チェックや水玉模様の傘の柄で作った映像


Cafe Mojoの忘れ物の傘

雨降るせせらぎ通りわきに流れる鞍月用水

ライブ後は、見に来てくれた近くに住む村住さんたちや、山本悠生くん、松本佳子さん、よしひろくん、そして会場のお手伝いをしてくれた伊藤幸久さん、宮越さん始め金沢美術工芸大学の方々、寿子さんと打ち上げ。とてもお世話になりました。
Cafe Mojoの美味しいタパス

翌日、約1週間過ごした町屋ともお別れ。


帰り際、バスを待っているところに、近所に住む村住さんと偶然会い、別れた後、今度はあちゃこさんに会いました。
kapo、楽しいところでした。

こうして、沖縄から別府、金沢と廻ったショートレジデンスの一ヶ月が終わり、雪降る北海道へと戻りました。たくさんの人と話ができて、色んな音楽に出会えて、またやってみたいことが増えてしまったので、しばらくはこの一ヶ月の続きを続けていくんだろうと思います。
そんなことを想像して、先が楽しみになっている今の気持ちです。
また、突然やってきて、そして短期間の滞在で帰っていったにもかかわらず、温かく対応してくれた各地で出会った皆さんや、サポートしてくれた方々に感謝しています。
作りきれなかったものや、宿題として持ち帰ってきたことを、これから時間をかけて完成して見せることができたらと思ってます。
ほんとうにありがとうございました。