
料理をするようになってから2年が経ちまして、ふと過去につくった料理の写真を見返していたのですが、同じレシピでも過去のほうが盛り付けとかちゃんとやってて感心しました。緑を足すために葉ものを添えてみたり、野菜に飾り包丁を入れてみたり、ヘタクソなりに頑張った形跡がみられます。それが今ではどうでしょう、鮮やかな茶色が広がる皿、素材の形状を活かした野菜たち。…いったい過去の熱量はどこに行ったのでしょうか。
熱量が無くなったかと言われるとそうではなく、熱量は消えたのではなく別の要素に移動したのです。過去のぼくは、味ではなく見た目に重きを置いていました。それは、見た目も良い方がおいしく感じるよね、という建前のもと、味が悪くても見た目が良ければいいだろと、下手な調理を装飾でごまかそうとしていました。食事は五感、特に味覚で感じる部分が大事だという本質を、ぼくは見失っていたのです。
そこに気づいてからは、味という土台を固めてから見た目にこだわっていこう、という方針で調理に励み、今では食材や調味料に気を遣うようになりました。その結果、「美味けりゃいい」「嫌なら食うな」という頑固店主のようなスタイルになっています。見た目に気を遣えるようになるのは、まだまだ先になりそうです。





