開発道中記



 休日でもおうち時間が多くなってきて、なにか時間をかけて打ち込めるモノが欲しくなってきました。それについて同居人と協議した結果、ジグソーパズルに白羽の矢が立ちまして、今では夜な夜な2人でピースの山とにらめっこしています。レギュラーピースの1000ピースという、いわゆるちょっと大きめのジグソーパズルを始めたのですが、なかなか時間がかかりそうです。

 かくいうぼくは、ジグソーパズルには少し自信がありまして、学生時代に趣味のひとつとして結構やり込みました。作る方向を限定して作ってみたり、タイムアタックをしてみたり、完成したパズルを崩して数回にわたって遊んだりしてました。完成モチーフが真っ白のやつも1度やりましたが、完成後の感動が無いのでぼくには合いませんでした。やはりピースを繋げ合わせることで1つの画が完成するというのがジグソーパズルのだいごみです。ほかに娯楽が無かったわけではありませんが、当時オンラインゲームに疲れたぼくは、1人で没頭できるジグソーパズルに癒しを見出していたのです。今回は2人で進めるということで、ペースを合わせるという意味でものんびり進めています。

 就職してからはめっきりやらなくなりましたが、このたび数年ぶりにジグソーパズルに触れたというところです。デザイナーとして数年過ごし、久々にジグソーパズルに触れてわかったことがあるのですが、ジグソーパズルには「観察力」を鍛える効果があります。作るうえで、表面の模様だったり凸凹の形状だったりを照らし合わせて、1ピース1ピース繋げていくわけですが、この照らし合わせる作業に求められるのが観察力になります。「このピースの色味は完成図のこのへんかな」「左右がこの柄ということは、こんな柄のピースがあるはず」など、判断できる要素を見つけ、さらにその条件に合ったピースを見つけるという、観察力を鍛えるには、おあつらえ向きの遊びなのです。デザイナーの主な観察力の鍛え方としては、デッサンが挙げられますが、デッサンに勝るとも劣らない効果は期待できるのではないでしょうか。

 といっても、観察力を上げる目的であれば、手法はほかにもいっぱいあると思います。ぼくは観察力を上げる目的でジグソーパズルはやってませんでしたし、義務感でやりたくはないので、そんなこと考えず楽しんでやります。結果として観察力が上がっていればもうけもんですね。