2012年11月22日

…カシオペアでもドッキリでもねぇですよw

感染症のオハナシです、今日はちょっとマジメ。
商売柄ね、こういうお話をアチコチでするので
頭の整理を兼ねて、ココにまとめておこうかなと。

そしてお話の性質上、便だの吐瀉物だのが出てくるので
苦手な人はご勘弁くださいやしね。>得意な人はおらんやろw

***
今年はノロウイルス感染症の流行が活発だそうです。
どうぞ皆さん、お気をつけあそばせ。

ノロウイルスっちゅうのはですね、
感染している人の便の中1グラム中に「1億個」存在するといわれております。
そしてお子さんやお年寄りなど抵抗性の低い人が感染するのに
必要なノロウイルスは経口でったったの100個!
抵抗力が下がってると、ものすごく少ない量のウイルスで簡単に感染しちゃう
ということをご理解くださいまし。
ノロウイルスは食品中では増殖しません。人の体内(腸管)のみで増殖します。
季節的には秋口(10月中旬)から春にかけて発症者が多くなる冬型の
胃腸炎です。またノロウイルスに対する人間の免疫はあまり長く持たないので、
一度発症しても再感染する可能性があるんですねぇ。

さて、ノロウイルスの感染経路って実際のトコご存知?
主には、便や吐物に接触した手を介する感染(接触感染)と、
ノロウイルスに汚染された食品を介する感染なんですけどね。
今の時期、貝類の生食には十分注意されたし、っちゅうかしちゃだめ!

それ以外で意外と知られていないのが、

(A)吐物や下痢便の処理や、勢いよく嘔吐した人のごく近くに
  居た際に、嘔吐行為あるいは嘔吐物から舞い上がる「飛沫」を
  間近で吸入し、経食道的に嚥下して消化管へ至る感染経路
(B)吐物や下痢便の処理が適切に行なわれなかったために
  残存したウイルスを含む小粒子が、掃除などの物理的刺激により
  空気中に舞い上がり、それを間近とは限らない場所で吸入し、
  経食道的に嚥下して消化管へ至る感染経路

が実は結構重要な感染経路なのよ>解る?

要はね、ゲリPだ、ゲロだというものは、出物腫れ物ところかまわず!
なわけですからね。便所以外でもヤッちゃうことはよくあることなのよね。
そいつの後始末がちゃんとされてないと、ウイルスが残って
ホコリと一緒に空気中に舞って、そいつを吸い込んで発症する…、
ちゅうことです。>知ってた?床やカーテンなどに付着してね、
そしてなんかの拍子で空気中に舞うウイルスは、かなり長期間
(1ヶ月以上とも言われる)、感染能力を保っておるのでありますよ。

で、ノロウイルスっちゅうのはアルコールでは死にませんの。
よく建物の入口なんかに置いてあるアルコールの手指消毒液ね。
あれはインフルエンザ対策としてはとても有効だけども、
ノロウイルスには効果ありませんのよ。
ノロウイルスは「手洗い」を「流水で」「洗剤使って」「長時間する」ことが
一番大事です。そしてノロウイルスを殺すためには「塩素漂白」剤を
使用するということが大事になるのですね。

商品名で言うと、ピューラックスとかミルトン、なんかの
次亜塩素酸ナトリウム溶液を使いましょう。
ただしこの薬剤は、金属を錆びさせることと、繊維の色素を抜いてしまうという
使用上の注意点がありますからそこんとこヨロシク。

ミルトンは1.1%と薄い溶液なので、ムダが多いように思いますが、
実際ノロ対策には結構有用だと思うですよ。
ピューラックスは適正に薄めないと、すぐ色が抜けちゃうから。
まあ推奨される次亜塩素酸ナトリウムの濃度は200ppmと言われていますから、
繊維に使うとそれでも結構色ヌケしちゃうと思うけどね…。

さてところかまわず出ちゃったモノの後始末なんですけどね。
まずは始末する人がマスクと手袋で自前を保護しましょうね。
できればゴーグル(めがね)も着用するほうがいいです。
そして雑巾やウエス・ペーパータオルなど大量に使って
まずは出ちゃったものを拭き取りましょう。
その際、飛び散った飛沫を吸い込んだりしないようご注意を。
拭き取った際に使ったものはビニール袋に密閉して捨ててください。
そのままゴミ箱にポン、なんてことはしないこと!
できるだけ拭き取りましたら、200ppm程度に薄めた塩素系消毒剤を
(その辺は用法容量をちゃんと守ってくださいね)用いて、
広めに消毒してください。

出ちゃったもので汚れちゃった衣類、これも要注意です。
そのまま洗濯機へポン、では洗濯機の内部がノロウイルスで汚染されますので、
バケツなどで別に水洗いしてください。その際もマスク・手袋・ゴーグルを
お忘れなく!水洗いが済んだら塩素系消毒剤で漬け置き消毒をしましょう。

健康な人はノロウイルスに感染していても発症せずに、
便の中にノロウイルスを排出し続けている場合があるんです。
そのウイルスでお年寄りや子どもなどの弱い人が感染発症する可能性は
低くないです。人から人へ感染する経路は数多くありますが、
最大の防護策は「手洗い」だけです、ホント。
ノロウイルスそのものは環境中に普通にたくさん存在するものですから
誰もが感染源になるんですよ、ご注意くださいね。
sax2012112201


saxでした、


ノロウイルスの感染症に特効薬は無いといわれています。
なんせまだシャーレのなかで安定して培養することが難しいらしいですから。
よくわかってないんでしょうね、ジッサイのトコは。
んでも症状の持続する期間は短いですから、
その間に脱水にならないように、できる限り水分の補給をすることですね。
場合によっては病院で点滴をしてもらいましょう。
抗生物質は効果がありませんし、下痢の期間を遷延させることがあるので、
ノロウイルス感染症に対しては通常は使用しません。
以前にもらった抗生物質が残っているからこれを飲んでおけ、
なんてぇ素人療法が一番ヤバいっすよ。
吐き気止めや整腸剤などの薬を使用する対症療法が一般的で、
下痢が長びく場合には下痢止めの薬を投与することもありますが、
前述のような理由から最初から用いるべきではないそうです。
それと症状が消失した後も通常で1週間程度、長いときには1ヶ月程度も、
便の中にウイルスの排泄が続くことがあるので、2次感染を防ぐためには
症状が改善した後も、しばらくの間は直接食品を取り扱う作業は
行わないようにすることも重要だそうです。やっかいですよ、実はねw 

ああ、あとね、
塩素系の消毒剤で手指の消毒をしちゃいけませんよ。荒れるから。
手指は必ず「流水」で丁寧に洗い流すこと!これが大事っす。
ご自愛あれw

(10:43)

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