cocolon_のblog

2015年10月

介護の仕事をし始めたころ、Uさんはまだ70才代だったかと思う。
当時、定員10名の一軒家を改装したデイサービスで働いていた。
こじんまりとしたアットホームな雰囲気で評判の事業所だったように思う。

僕は介護のことは右も左もわからず、唯々利用者さんが喜んでくれることを
自分の喜びのように日々していたように思う。
よく弁当作って外出もしたし、コーヒー飲みに出かけたり、
時には高速飛ばして豊浜まで海水浴にも行ったたことがある。
利用者さんからの要望で結構怪しいレクもしました。

今のデイサービスでは畏れ多くておいそれとはできませんが
もう時効かな(笑)

さてその施設から、社内移動で移動し、転々としているうちに
Uさんとは年賀状のやり取りを除いては疎遠になっていました。

でもUさんが入院し、自宅での生活が難しいとなり、施設を検討することとなり
健やかガーデンココロンに入居し、運命(?)の再開が一昨年あった。

そして保安官が『愛コンシェルココロン』に移動し
またUさんも引越し。

そのときの第一声が忘れられない
『ここで死ねますか?』
そのときは何の気なしに軽い気持ちで『大丈夫ですよ』と答えましたが

先月末にその言葉が急に重みを増した

つい先日Uさんとゆっくり話す機会があり、
『いろんな時代でいろいろあったがその時々で私は満足でした』
『あなたという人に会えたことはよかった』と淡々と話されていた。
人生に後悔もなく、穏やかで、
まるで季節が移ろい冬に向かうように
自然な人生を過ごされたような
諦観の境地を感じた。

最期はわからない。

愛コンシェルココロンの保安官として、慌しく業務をこなしていますが、
一人の介護バカ人間として初心を思い出しながら、
喜んでいただけることをし、関われたらいいと思う。

そして施設の職員さんの力を借りて、満足のいく人生を過ごしてほしい。


介護保険制度は本当にそこで役に立ってくれるかな?

いかん、最後にいらん邪念が浮かんでしまった。

これも妙な経験の長さか???




本日、保安官はお泊りのため、夕食後食堂で音楽会を開催しました。
生のギターに合わせて、
 かえり船 別れのブルース 影を慕いて 上を向いて歩こう
 誰が故郷を想わざる 異国の丘 瀬戸の花嫁 月の砂漠
 など15曲ぐらいを5人の入居者さんと楽しく唄いました

いつもならご飯食べた後、落ち着かないで過ごされる方々もこの日は
まったり過ごされて 
20時に解散となりました・

お年寄りの方の過ごし方って様々。
型にはめようとしてもそうはいかない。
いろんな生活歴の中で培われた習慣や思考は
簡単には変えれません。

18時にご飯を食べたから、
さあ寝ましょう。

寝れるんならいいけど、無理な人もいる。
一人で過ごせる人ならいいけど、
一人では不安な人もいる。

ご飯食べたらお家に帰りたい人だっている。

だって、ここで過ごすことに承諾したわけではないから、
ここで過ごすように言われても『ハイ、わかりました』なんて
簡単に言えるわけではない。

でも、私たちの関わり方次第ではきっと
『まあ、悪くはない』くらいには思ってくれるはず。

今の瞬間を楽しく、快適であれば
居心地のいい空間や職員の関わり方次第で
結果は変わってくるのかもしれません。


人間の生活は基本的に誰かに迷惑をかけて生きている
ご飯だって、いろんな命をいただいて、
排泄しても地球を汚して・・・ 
下手をすると息をしても空気を汚しています。

本質的にはいろんなところで厄介になってるけど
元気をくれたり、笑いをくれたり、
生きているだけで支えられたりしてる。

『もういつ死んでもええんや~。楽に死ねたらええんや』
口ぐせのように言う人もいますが、

最期の瞬間に
『あなたと出会えてよかった。ありがとう』
と言ってもらえる関係性を一人ひとりの入居者さんと
築いていけたらいいかな と思います。



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