数週間前から、現地の食通ブロガーの間で話題になっていたマカティ市にある人気ラーメン店「烏骨鶏ラーメン龍」の突然の閉鎖。


ドアにはマカティ市政府による張り紙で閉鎖が伝えられています。


まだ事情が明らかになっていなかった先週、現地紙のコラムに、同店に対する沢山の苦情がマカティ市のジュンジュン・ビナイ市長に寄せられていると書かれていました。


例えば、あるVIPが閉店5分後に訪れた所、「オーナーによって追い返された」などが報告されているようです。


以前から、同店の客に対する対応の悪さは、噂になっていました。


オーダーは一人一品でシェア禁止、子供がうるさいと出ていくように注意される、オーナーが横暴など、フィリピンでは考えられないことばかり。


日本には頑固オヤジが経営する料理店など、客を客と思わないようなお店もありますが、ここはフィリピン。郷に入っては郷に従えと言うように、現地のやり方があります。日本人としては普通のことでも、現地で通用しないことがたくさんあります。


例えば人前で罵ったり、体を叩いたりしてはいけないなどは基本的なルールです。


たとえ日系の料理店でも、現地で商売を営んでいるわけですから、言い訳は効きません。まして、今回閉鎖された有名店のように、政界から多くのVIPがリピーターになっているお店は、現地の市長にその評判はすぐに伝わります。


報道によると、閉鎖は市政府の規律に従わなかったと伝えられていますが、実際のところはわかりません。


かなり前の話ですが、飲食店を経営していた知人が、店内でイチャイチャしていたカップルに対して注意した所、翌週には強制閉鎖されたということがありました。注意された客の父親が、市政府に勤める重要人物だったようです。市長一家と親しい別の知人に泣きついてきましたが、鶴の一声で閉鎖に追い込まれたものの、市政府により閉鎖されてしまったことで、そのお店はその後、復活することなく完全閉鎖してしまいました。


マカティ市は特に、ジェジョマー・ビナイ現副大統領が1986年にマカティ市の市長になってから、妻(1999~2000年)の後にまた現副大統領が市長を務め(2001~2010年)、そして息子(2011年~)と、家族で市政府、いやマカティ市を支配しています。


フィリピン、マカティ市を甘くみてはいけませんよ。


(Atsushi)