2005年06月24日

橋の上の娘

B00005H3IM橋の上の娘
ヴァネッサ・パラディ ダニエル・オートゥイユ パトリス・ルコント
アミューズソフトエンタテインメント 2000-07-07

by G-Tools


橋の上で今にも身を投げようとしている娘、アデル。

彼女に目をかけ、自分のナイフ投げの的として雇う中年男ガホール。

二人はサーカス団などを転々として芸を見せていくが…


くちづけさえも交わさない男と女の愛の交わし方。

男はナイフを投げ、女はそれに酔い痴れる。
それが非常にエロティック。
ナイフが体のラインすれすれに突き刺さるときにもれるアデルの吐息。
それを真摯に見つめるガホールの目力。

アデルは自分を好きだと言ってくれる男と簡単に関係を持ってしまう。
なのに、手さえ握らないガホールとの間には肉体を介在しない絆がある。

それは行きずりの男についていってしまい、アデルとガホールが離れ離れになっても尚、なぜか二人の会話が続く奇妙な場面で窺い知れることができる。

もうとにかくアデル役のヴァネッサ・パラディの妖精のようなかわいらしさに尽きる映画。
折れそうな細い肢体、ぱっちりとした双眸、甘い声、もう女性から見てもかわいいったらありゃしない。

でもアイドル的な映画に成り下がらないのが監督の成せる技。

古めかしいナイフ投げという職業、女性を失ってからの男の凋落ぶり、なぜかツボにハマります。


ただ、ハッピーエンドではあるんだけど、このラスト、わたしにはどうも男の妄想オチのような気がしてならない。


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この記事へのコメント

1. Posted by BlogPetの「なりす」   2005年06月25日 18:43
リュカたちが、古めかしいハッピーエンドなどをパラディされたはずだったの♪


2. Posted by リュカ@飼い主   2005年06月25日 21:21
なりす… 惜しい!
大分日本語らしい言葉話せるようになってきたけど、まだ名詞と動詞が混合してるんだよなあ…。
30点。

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