2006年02月01日

ランボー 地獄の季節

B0002B5AVGランボー 地獄の季節
テレンス・スタンプ ネロ・リージ ジャン・クロード・ブリアリ
ビデオメーカー 2004-07-16

by G-Tools


詩人アルチュール・ランボーの伝記的映画。

彼とヴェルレーヌとの愛人関係はあまりにも有名。
そんな二人のパリ・ロンドン時代と、ヴェルレーヌと別れてからアフリカで武器商人として暮らすランボーの現在とを交互に描く。

レオナルド・ディカプリオがランボー役で主演の『太陽と月に背いて』と見比べると、けっこう面白いかも。

ヴェルレーヌが身重の妻をいためつけたり、彼が貧困のロンドン時代、生魚を持って立っている姿をランボーが嘲笑ったり、詩人の会で傍若無人に振舞ったり、同様の場面が見られる。

ただ、『太陽〜』が二人の同性愛に重点を置いているのとは反対に、本作では、その要素はごくさらりと描かれている。

カフェで無邪気に相手にキスをするランボー。
それくらいしか二人の愛情を示す場面はない。
なぜ破滅的な恋におぼれたのか、それはちょっと伝わってこないのが残念。

その代わり、アフリカ時代は、その抗争の描写や、ランボーの愛人となる女性のキャラクターも含めて、丁寧に描き出される。

過去編と現在編では、土地も時代もあまりにも違っていすぎて、そのギャップに作品の焦点がボヤけてしまった感じだ。

わたしとしては、「詩の才能は神だが、心は豚だ」とインテリ詩人に言わしめたランボーの奔放な魅力がもうちょっと見てみたかった。


ラストは、足の腫瘍のため、歩くこともできなくなったランボーが、奴隷に担がれて、故郷を目指す。

「故郷に帰って人生をやり直すんだ!アラーの神よ!」
と絶叫するところで幕は閉じる。
その叫びがふるさとに届かないことを知っているから、そのシーンは強烈で物悲しい。

cocoroblue at 00:17│Comments(0)TrackBack(0)││実話ホモ 

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