2011年08月18日

ボディクライム 誘惑する女

B004ZP9BY2ボディクライム 誘惑する女 [DVD]
2006年 フランス・アメリカ
監督:マニュエル・プラダル
出演:ハーヴェイ・カイテル
   エマニュエル・ベアール
   ノーマン・リーダス
   ジョー・グリファシ
   リリー・レーブ
   キム・ディレクター
by G-Tools



ブーメラン ブーメラン ブーメラン ブーメラン
 きっと〜 あなた〜は 戻って来るだろう〜♪

ネタバレ有りです。

ある夜、ビンセントは車で帰宅中、すれ違った不審なタクシーを目撃する。
車体には大きな傷。運転手の顔は見えなかったものの、手には大きな石の指輪が、そして赤いジャケットを着た特徴のある男だった。
帰宅してみると彼の妻が殺されていた。あのタクシー運転手が犯人に違いなかった。

それから3年。
まだ傷の癒えていないビンセント。
彼と友人以上恋人未満の関係にあるアリス。
アリスはビンセントの妻を殺害した犯人を見つけないと、彼が過去に心を囚われたままだということを知っていた。
そして彼女はある一人のタクシー運転手に狙いを定めた。彼の名はロジャー。彼を“殺人犯”に仕立て上げようと、体を使って彼を誘惑する。

とにかく全編にわたるトンデモ感が凄いことになっている作品。

アリスはロジャーとさっさと関係を持ち、赤いジャケットをプレゼントし、彼のタクシーを運転して車体に傷をつけ、お膳立てが揃ったところでロジャーをビンセントと出会わせる。
それもこれも全てビンセントのため。
犯人が見つかれば彼もスッキリして私とラブラブになる筈!
ってその考え方もアレだけど、ビンセントもビンセントで、ロジャーのいでたちを見た途端
「あっコイツ犯人だ!」
と確信してしまう。

で、ビンセントはドッグレース仲間と結託してロジャーを拉致。
さすがにそうなる前に良心が痛んだのか、アリスはロジャーに「逃げて」と云うも時すでに遅し。
まあでもそうなったらそうなったで、ビンセントは思惑通りアリスを抱いて、罪の意識に苛まれていた筈の彼女はすっかりご機嫌に。

けれどそんな彼女の前に死んだ筈のロジャーが姿を現す。
曰く、スーツケースに閉じ込められて川に流されたけれど、橋に当たってスーツケースが開いて九死に一生を得たと。

そのロジャーもただ可哀想なオッサンではあるんだけれど、なぜかお手製のブーメランをいつも持っていて、屋上でそれを飛ばすのを趣味としている得体の知れないところがある男だ。
しかもそのブーメランが戻るまでに謎のダンスを舞う。

とにかく突っ込みをいれるところ満載すぎてある意味すごく充実した鑑賞タイムとなった。

ジャンルとしてはエロティックサスペンスになるんだろうけれど、このエロ方面を強調し、ドラマ部分がおざなりになってしまった感がある。
というより脚本がめちゃくちゃだ。

その後の展開も、ロジャーがアリスに罪滅ぼしを求めて一緒にどこかに旅立つことを約束させ、彼女はそれに付き従う。
それが罪の意識のせいなのか、彼に情が湧いたせいなのか、そこら辺は微妙なところで、ここだけは少し心が動かされる。
なのに衝撃の結末にしたかったのか、アリスはタクシーのダッシュボードの中に大きな石の指輪を見つけてしまう。つまり、本当にロジャーがビンセントの妻殺しの犯人だったということになる。

この辺も……ただの指輪だし……。しかもアリスは犯人を目撃しているわけでなく、ビンセントや警察から指輪の話を聞いていただけだし……。
でも彼女もなぜか犯人だと確信を持ち、熱い夜を過ごした朝ロジャーを杭でぶっ刺して殺害してしまう。

ロジャーが本当に犯人だったとして、こんな偶然がありうるのかって話だし、もしそうなら愉快犯としてアリスも命を狙われた可能性もあるけれど、身の危険をはっきり感じたわけでなくいきなり殺害しちゃうヒロインて……。
何か「助かって良かったね!」って風にはならないんだよねえ。

役者さんはハーヴェイ・カイテルにエマニュエル・ベアール(まだまだ美人、そして見事な裸体!)、ノーマン・リーダスと割と通好みの役者をそろえておきながらひどい出来となってしまった。
最近は未公開作品も良質なものが多くなってきただけに、こんなトンデモを掴まされてしまうとやっぱり警戒してしまう。



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この記事へのコメント

1. Posted by 瞳   2011年09月25日 20:48
リュカさん、こんばんは。

ぷぷぷ〜〜(爆笑)
秀樹の歌が頭を舞うわ(笑)

この作品、なにかの映画の予告編に入っていて、役者さんがまずイイでしょう、おまけにあのエマニュエル・ベアールの美しい胸!
思わず目が釘付けになっちゃった。

余計なことだけど、「キラー・インサイド・ミー」でもこのくらい魅せてくれる女優さんなら・・なんて思っちゃいましたよ。

でも・・トンデモ映画なのね〜、そっかぁ。

>とにかく全編にわたるトンデモ感が凄いことになっている作品。
あぁ・・でもそのトンデモ感の凄さが気になってきたりして(笑)

もし、観たりしたら絶対リュカさんに報告に来ますね。

新作もたくさん観られててすごいですね。
「モーリス」も「ハンナ」もこちらでは観れないので・・残念です。
2. Posted by リュカ   2011年09月29日 00:05
瞳さん、返信が遅れてすみません。

イヒヒ。
見ればきっともっと秀樹の曲が駆け巡ることでしょう。
いや本当に雑な脚本でねえ……。で、とどめにブーメラン。こりゃ笑ってくださいとしか。

わたしも何かレンタルしてその予告で見て心惹かれたんです。役者さんも好みだし、予告を観る限りでは面白そうな内容だったので。
でも蓋を開けてみればコレでした。

>「キラー・インサイド・ミー」でもこのくらい魅せてくれる女優さんなら・・

これ凄く判ります!
ベアールは良いですよね〜。あの裸体はエロい!

正直そこだけ見所なんですけどね(笑)。
また瞳さんの感想を楽しみにしてま〜す♪
3. Posted by lecoq   2011年11月23日 22:32
これこれ!フランス映画だと間違えてかりて見たんです!しかも邦題だけ見ると、エロい映画だとばかり思って・・・(←やっぱエロい映画が時々見たくなるものですww)

だからがっかりしましたよぉーーーなんじゃこのストーリーは!?って・・・ ありえなかったですねぇ・・
でもエマニュエル ベアーるってこんなに英語が堪能なんだぁ!ってびっくりしました。
4. Posted by リュカ   2011年11月23日 22:40
あははは、こりゃーがっかり作品でしたねえ。
役者さんは良い人そろえているというのに。

ベアールは色々頑張ってますよね。
『ミッション・インポッシブル』でハリウッド一直線かと思いきや、こうやってまだ小さな作品でエロ路線に出続けてくれる姐さんが大好きです♪

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