2007年09月08日
損をしないケータイ乗換え（番号ポータビリティ、MNP）を考えようっ（１７）
◆ケータイ料金 夏の陣DoCoMo2.0。
反撃してもいいですか？って、
ちょっとわくわくドキドキしたけど
au「誰でも割」の登場で、DoCoMo2.0はたじたじに・・・。
でもね、もともと中身がない割引（風）競争だったのよ。
【これまでの記事】
損をしないケータイ乗換えを考えようっ！（１６）
DoCoMo2.0の新しい割引がでたっ！
損をしないケータイ乗換えを考えようっ！（１５）
DoCoMo2.0ってなんだろう？
（１）〜（１４）は（１４）のリンクからお入りください
【今日のトピックス】
MNP以降を整理しよう！
・・・プランが大きく動いたのはSoftBankでした
ケータイ夏の陣はDoCoMo2.0から始まった・・・んだけど
ごちゃごちゃうるさいDoCoMoの制限を
auがスパッと切ったのでした・・・
とうとうauがDoCoMoとの違いを解消しちゃった！
・・・1XがWINと同じ料金に
契約者数をみると
SoftBank：SoftBankの人と良く「通話」するか、
というのがポイント。
夏の陣・・・なにはともあれ、
いずれも大した変化ではなかったということ
◆MNP以降を整理しよう！・・・プランが大きく動いたのはSoftBankでした
激動のMNPから1年。
その中でいちばん「動いた」のは、SoftBank。
こどらん記事を改めてみなおしても、
SoftBankの記事が多いのよね。
でも・・・
結局はそんなに安くはならなかったんだ。今でも。
《Phase1》 2006年10月／SoftBank「0円」ゴールドプラン、「コピペ」プラン事件
このときから、SoftBank間の通話料無料が
打ち出されたんだよね。ただ、
�。横院腺横技�はSoftBank間であっても有料であること、
そしてその料金が最高レベルの単価（40円/分）であること
��違約金が高額な新スーパーボーナスが必須であること
�２然壁週�がわかりづらいこと
�ぅ僖吋奪板命�についてはほとんど触れていないこと、
が問題だったのよね。
ゴールドプランのトリック・・・・こどらん記事をみてね。
そして、DoCoMo、auのプランを変更後24時間以内にコピーする、
と宣言した。
コピペ（オレンジ、ブルー）プラン・・・こどらん記事をみてね。
《Phase2》 2006年12月／SoftBank「980円」ホワイトプラン事件
公正取引委員会からも警告がはいったからか、
ホワイトプランを出してきた。
ゴールドプランの違約期間を半分にし、スーパーボーナス必須を
外し、無料通話200分も外したもの。
シンプルなようで、「980円」では決して済まないプラン。
ゴールドプランの問題を回避するためのプランに見えたのよね。
料金単価は高い設定(40円/分）だったし。
SoftBank ゴールドプラン⇒ホワイトプランの変更開始（ﾌﾟﾚｽﾘﾘｰｽ）・・・・こどらん記事をみてね。
《Phase3》 2007年1月／Wホワイト でかなりリーズナブルに。でも安いわけじゃない
ホワイトプランはシンプルなプラン・・・ということなんだけど、
有料通話の単価は最悪レベルの高いものだった！
ここで、980円をプラスすると、有料通話が半額（20円/分）になる。
でも無料通話はない。
46分以上有料通話するのなら、ホワイトプランから
Ｗホワイトにしたほうが得、という計算。
少々わかりにくいプランだけど、
auやDoCoMoのプラン選択ミスによるぼったくられ、が
少ないプランなんだよね。
詳しくはこどらん記事のグラフをみてね。
Ｗホワイト開始（ﾌﾟﾚｽﾘﾘｰｽ）・・・こどらん記事（の後半をごらんください）
《Phase4》 2007年5月／ホワイト家族24・・・は、割引でもなんでもない
ホワイト家族24（ﾌﾟﾚｽﾘﾘｰｽ）。もともとSoftBank間は無料（料金カウントされない）。
ただし、21時〜25時の間のみ、料金カウントされる制限
があった。
その制限を家族間のみ、なくしたもの。
もちろん、有料だった時間帯が無料になるのは、
利用者には大歓迎。
でも・・・
21時〜25時に家族と電話する人ってそんなにいるかな〜？
たいていの人は帰宅してる時間だし、
家族どうし遠距離だったとしても、
21時過ぎると寝てる人も多いから、
電話をかけることも少ないような。
つまり、SoftBankにとっては、
「家族間に限り制限をなくしてもそんなに混雑しない」
と読んだんじゃないかな。
それでも、24時間無制限、というインパクトは大きいよね。
◆ケータイ夏の陣はDoCoMo2.0から始まった・・・んだけど
「そろそろ反撃してもいいですか」・・・ってコピー。
何が始まるか期待してたけど、
そもそも何に対する反撃かわかんなかった。
ただ「友情、絆が進化・・」なんてコピーがあったから
これは！SoftBankなみの無料通話が・・・・って思ってたんだけど。
DoCoMo2.0ってなんだろう・・・こどらん記事
《Phase5》 2007年6月／DoCoMo2.0で反撃？「割引資格を割引いただけ」
新機種、新ゲーム、新機能（2in1）・・・と発表して、
最後に出たのが新しい料金割引。
ファミ割MAX、ひとりでも割を発表（ﾌﾟﾚｽﾘﾘｰｽ）・・・⇒こどらん記事
ファミ割MAX：違約金9500円/2年で「家族」の最大割引率へ。
ひとりでも割：違約金9500円/2年で初年38％引から
スタートする、auのMY割と同じもの
でも、よくよく考えると、「最大割引を達成する期間が短くなる」と
いうだけで、料金プランそのものが新しくなるものじゃなかった。
「ひとりでも割」が唯一新しいプランだけど、auのMY割と同じで、
最大半額が限度だったもんね。
そして・・・案の定、SoftBankに追従される♪
《Phase6》2007年7月／auが動いた！「法人MY割」
法人利用は、ケータイ各社が力をいれてるところ。
契約数も利用料金も大きいもんね。
そんな中、auが動いた！
法人でもMY割ができるようにしちゃった（ニュースリリース）。
そして・・・案の定、SoftBankも追従♪
◆ごちゃごちゃうるさいDoCoMoの制限をauがスパッと切ったのでした・・・
7月の半ば、新聞にどかーんと広告が載ったのよね。《Phase7》2007年7月／au「誰でも割」でDoCoMoたじたじ
発表から20日後、auはDoCoMoをあざ笑うかのように
「誰でも割」発表・・・・（ニュースリリース）
誰でも割：違約金9800円/2年で50％割引
MY割適用中の人は無条件で50％割引に変更
名称もDoCoMoの”ひとり”⇒”誰”に置き換えたもの。
36.5%から着々と増える割引率・・・・という定義そのものを
なくしちゃった。
そして・・・案の定、SoftBankも追従♪
《Phase8》DoCoMo ファミ割MAX50、ひとりでも割50に訂正
auの発表の1週間後、DoCoMoは誰でも割相当にプランを変更。結局陽の目を見ないまま1週間の命でした・・・
もうファミ割MAX50と、ひとりでも割50の区別は
家族間の通話、通信料割引だけで
まったく区別はなくなっちゃった！
ファミ割MAX50、ひとりでも割50に訂正（ニュースリリース）そして・・・案の定、SoftBankにも追従される
◆とうとうauがDoCoMoとの違いを解消しちゃった！1XがWINと同じ料金に
《Phase8》2007年11月から！au「1XとWINと料金を同じに！」
正直、これが最大のニュースだと思う！！
auの人でA〜から始まる機種の人、注目！
CDMA 1Xの料金がWINに統一される！（希望者のみ）
8/27：ニュースリリース
第三世代ケータイ（WIN、FOMA、3G）と、
第二世代ケータイ（1X、mova、S6、S5・・・）で、
料金が異なってたのはauだけだったのよね。
それが統一されたのよ。
もちろん、特に手続きしなければそのままだし、
新しいコースに変えても、
パケット定額（ダブル定額、ライト）・・・WINのみ
ガク割・・・1Xのみ
という制約はかわんない。
でもね、同じ通話時間でも、かなり安くなる場合があるんだ。
auは、たんに「統一してシンプルかつわかりやすく」しか
メリットを挙げてないけどさ。
以下は、CDMA 1X（A〜で始まる機種）の人で、
「年割＋家族割」最大割引率の人が、
新プランで最大割引率（誰でも割）に移行する」場合の比較。
auで、A〜の機種を家族割つきで4年以上やってる人の場合。
家族割なしの人なら、新プランで誰でも割にすると
もっと違いが出るよ。
◎は、旧プランよりもほぼ確実に安いもの。
○は、短時間の通話では少し高いものの、それ以降が
大幅に安いもの。
△は、プランのスタイルが変わってしまうもの。
通話時間が短くできるのなら安くなるよ。
一度みなおしてみて。
| 旧プラン コミコミOne |
新プラン | おすすめ度 | 基本料金 |
旧プランと比較して |
| ビジネス | LL | ○ | 525円高い | 450分以上の通話は常に安くなる |
| 〃 | L | △ | 2225円安い | 360分までは安いがそれ以上は高い |
| 〃 | M | △ | 3675円安い | 250分までは安いがそれ以上は高い |
| 〃 | S | △ | 4625円安い | 200分までは安いがそれ以上は高い |
| 〃 | SS | △ | 5175円安い | 150分までは安いがそれ以上は高い |
| スタンダード | L | ○ | 775円高い | 175分以上の通話は常に安くなる |
| 〃 | M | ◎ | 675円安い | 通話時間に関係なくスタンダードより安い |
| 〃 | S | △ | 1625円安い | 120分までは安いがそれ以上は高い |
| 〃 | SS | △ | 2175円安い | 100分までは安いがそれ以上は高い |
| エコノミー | S | ○ | 260円高い | 60分以上ならエコノミーより安い |
| 〃 | SS | △ | 285円安い | 30分までは安いがそれ以上は常に715円高い |
| ライト | S | ○ | 550円高い | 20分以上の通話は常に安くなる |
| 〃 | SS | ◎ | 90円高い | 無料通話が倍、無料通話以降も安い |
グラフを見てもらえばわかるかな。
↓ちょっと時間を長めにみると・・・
↓拡大図ね。
《Phase9》2007年8月／DoCoMoようやく法人MY割に対抗
法人MY割、けっこう痛かったのかな？
たぶん法人の割合が多かったんだと思う。
その収入が半額になっちゃう訳だし。
決定に1ヶ月以上かかったみたいね。
DoCoMo：法人MY割対抗（ニュースリリース）
そしてこれさえも・・・SoftBank追従♪
◆契約者数をみると：
（社団法人電気通信事業者協会）
DoCoMo：52,904,200 (54%)
au/Tu-Ka：29,059,100 (29%)
SoftBank：16,854,200 (17%)
先月の契約者数がこれ。ここ最近で純増がいちばんなのは
auなんだけど、これはTu-Kaからの移動組をカウントしてるから。
それを省くとSoftBankがいちばん増えてるんだよね。
DoCoMoは減る一方。
そして・・・
◆SoftBank：SoftBankの人と良く「通話」するか、というのがポイント。
そのSoftBankの大きな特徴は、21〜25時以外は
SoftBankどうしの通話が料金カウントされない、ということ。
ホワイトプランなら家族間に限り21〜25時もカウントされない。
家族間、親しい友達間がSoftBankなら嬉しいよね。
契約者数増もそれが人気なんだって。
でも、SoftBankの人にとって、83%は他社ケータイなわけ。
WILLCOMや固定電話をいれるともっと他社比率は上がっちゃう。
案外ケータイでの相手は選べないでしょ？
他社ケータイや固定電話との通話は、
ホワイトプランは割高なんだよね。
通話時間にもよるけど、この場合は
DoCoMoやau、つまり
オレンジプランやブループランのほうが安くなる。
家族間無料はないけど。
誰と通話する時間が長いのかを見極めるのがポイントなのよね。
◆夏の陣・・・なにはともあれ、いずれも大した変化ではなかったということ
もともと38％以上割引されている通話基本料金が
10年以上かかって50％引きになるのを、早めただけ。
10年以上ケータイ使ってる人には関係ない話。
DoCoMoが引き金にはなったけど、
auに倍返しされちゃった。
結局通話料金プランそのものは変わってない。
唯一、auの1X（WINでない機種）のプランが、WINと
統一になるのが、大きな変化かな〜。
【まとめ】
結局、基本料金がすぐ半額になるかわりに
2年間で1ヶ月だけの「更新月」を逃すと9500円支払わないと
いけないという、拘束型の割引が主流に。
それほど通話基本料金のウエイトは大きくなかった、って
こと。
やはりパケット通信料金が重要なんだよね。
DoCoMoは思い切りがよくなかったのかな？
SoftBankは、話す相手がSoftBankの人じゃないと
メリットなし。
auのWINでない機種の人は、新プランに注目しようっ！