十粒目「こんな店にだけは行きたくない!」十二粒目「感動秘話&甘く危険なエピソード」

July 11, 2007

十一粒目 「珈琲発見秘話・・・ホントのところどうなの?!」

有名な二つの話があるんで、紹介するね。
まず、エチオピア出身、山羊飼いのカルディー君。
カルディー君は、赤い実を食べた山羊が陽気に踊りだした(?!)のを見て、
知り合いの修道僧に相談して、食べてみたところハイになったとさ。

 っていう話と、もう一つはアラビア半島イエメン出身、オマールさん。
彼は無実の罪で追放され、ガックリ落ち込み、「マジ、ブルーだよ」って思ってると、
一羽の鳥が赤い実をついばんで、陽気にさえずっていた。
 試しにその実を煮出して飲んでみたオマールさん、
ブルーな気分も吹っ飛び、更にこの実を使って、多くの病人も救い、
罪人から一転、英雄になったとさ。

 という二つの話があるんだけど、あなたはどっちを信じる?
所詮は言い伝えにすぎないわけだし、どっちでもどうでもいいんだけど、
ここで私なりの解釈、いや、この二つともに難癖をつけてみるね。
(ひとつ断っておくけど、ここは適当に受け流すところだからね。)

 まず、カルディー君の話、「知り合いの修道僧」ってとこらへんが微妙になってくる。
結局それを調べて食べたのが、その修道僧なのであれば、第一発見者は確かにカルディー君かもしれないが、その修道僧も相当な重要人物で、その人も有名になってほしいよね。
 アメリカ大陸を最初に発見したのは、コロンブスじゃなくて、船の見張り台の人じゃん!
っていうのに似てるんだけど。

 オマールさんの話は、ちょっと話が出来すぎな気がしない?
山羊が踊りだすんならかなりインパクトあるけど、
鳥が実をついばんでさえずる、ってそれ普通じゃん(笑)!
 でもって、罪人から英雄へ、
っていうサクセスストーリーはいきなりドラマチック過ぎだし。
 
 なんだか文句ばっか言ってる自分もイヤんなるけど、
珈琲の原産国はエチオピアで(今でも栽培じゃなく野生の珈琲の木が生えてる)あることは、大方の専門家の間でも一致してることから、
アラビアよりもエチオピアの説を信じるほうが自然かなって気がする。

コロンブス(または見張り役)がアメリカを発見する前にアメリカっていうところはあったわけで、とっくに人が生活していたように、
珈琲の木(※ちなみに珈琲はホントにアカネ科「コーヒーノキ」属っていうんだよ)は、
それこそ遥か昔からエチオピアにあったんだろうし・・・。
そこにおそらく山羊飼いでも罪人でも英雄でもない、
名も知れぬごく普通のエチオピアの人が、
なんとなく、食べてみた、煮てみた、飲んでみた、
っていう、「なんとなく」が、ホントのところなんじゃないかな。

 そしてこれも私の勝手な推測(妄想!?)なんだけど、
ある日エチオピアで、突発的に山火事が起きて、災難には違いないんだけど、
なにやら香ばしい匂いがたちこめ、
「この木の実、焼いたらウマイんじゃん?」とか気づいた者がいて・・・。
 これ、わりと信憑性があると思うんだけど。

 いろんな説を信じようが勝手に妄想しようが、
珈琲に夢を馳せながら飲んでみるのもいいよね。
「今の話じゃ全然夢がないじゃん!」って?
そうだね。
じゃ次に個人的にも随分感動した夢いっぱいの話をしよう。
カルディー

coffeebunmei at 18:14│Comments(0)TrackBack(0)

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