こんばんは。
宣伝美術・冨山です。
宣伝美術・冨山です。
2/3(火)に開幕したNODA・MAP第19回公演「エッグ」を観てきました。


U25チケット(サイドシート)で3,000円!
値段からしてかなり観づらい場所なのかと思っていましたが、2階B列の下手ブロックとかなり観やすい席でした。
若者が観劇しやすい料金設定は本当に助かります。
高校生はなんと1,000円で観られるようで、高校生当時、野田秀樹の「の」の字も知らなかった自分がとても憎いわけです。
さてこの「エッグ」、2012年秋に初演された作品で、今回の再演はパリへの招聘を受けてのこと。
初演時の戯曲をそのまま上演するのではなく、細かいところに手を加えた形での再演でした。
僕は幸いにも初演を劇場で観ることができていて、初演から変更された箇所をいくつか見つけることができました。
ちなみにフライヤーも、同じ素材を使いつつ違った印象に仕上がっています(左:2012年初演/右:2015年再演)。

ちなみにフライヤーも、同じ素材を使いつつ違った印象に仕上がっています(左:2012年初演/右:2015年再演)。

エッグという架空のスポーツを巡るこの作品では、オリンピックへの言及がされています。
2012年の初演と今年の再演の間に2020年の東京オリンピック開催が決定し、それに関連した改稿が目立ちました。
他にも、漠然としたことですが、全体的にわかりやすくなった印象を受けました。
単にWOWOWでの放送も含めて初演を何度も観ていたからかもしれませんが、パリでの上演を踏まえて台詞を調整したのかもしれません。
野田秀樹がそんなことをするのか?と問われると、ムムム、微妙なところですね。
戯曲を読み返し、WOWOWの録画を観直し、しっかり確認する必要がありそうです。
私事ですが、僕の演劇の原体験の一つがこの「エッグ」です。
2012年、大学2年だった僕が好んで観ていたのは三谷幸喜の芝居。
ウェルメイドなドラマの三谷作品に対して、野田秀樹の芝居はとにかくダイナミック。
今更指摘するまでもなく、演劇という生のコミュニケーションでしか成立し得ないタイプの芝居です。
(三谷作品は映像に収録しても面白さが保てると思うが、野田の芝居は映像になっては魅力が半分もなくなる)
今まで自分の観ていた芝居は何だったんだ、と頭を抱えました。
もちろん今でも三谷幸喜の芝居は好きでよく行くのですが、僕の求めていた演劇像は野田の芝居でした。
もちろん今でも三谷幸喜の芝居は好きでよく行くのですが、僕の求めていた演劇像は野田の芝居でした。
観劇後、劇場から池袋駅に向かう途中、2年半前の記憶が鮮明に蘇ってきました。
同じ演目、同じキャスト、同じ劇場…と「同じ」が重なることは、忘れ去っていた当時の状況を思い出させるのに十分足りるようです。
観劇は経験だということは、日頃から思っていることですが、今回の「エッグ」再演で改めて感じさせられました。
2012年初演のダイジェスト映像。
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観にいかなきゃ〜。