2021年10月17日

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1 :名前が無い程度の能力を持つVIP幻想郷住民:2016/07/01(金) 19:13:30 ID:1bfcR2jI0

うにゅほと過ごす毎日を日記形式で綴っていきます 


ヤシロヤ──「うにゅほとの生活」保管庫
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73 :名前が無い程度の能力を持つVIP幻想郷住民:2021/10/16(土) 16:53:50 ID:zJ.bwf5c0

2021年10月1日(金)

「ぶえー……」
デスクに突っ伏しながら、資格試験のテキストを鼻先でめくる。
やる気がすこぶるないのだった。
「……イブラヒモビッチ」
「?」
「誰だっけ、イブラヒモビッチ」
「なまえなの?」
「名前」
「そなんだ」
「誰だっけなー……」
そんなことを呟きながら、溜め息をつく。
「やっぱ、勉強やめようかな……」
カッコつけて頑張ると言ったくせに、根性のない男である。
「やめるの?」
「迷い中……」
「がんばらなくて、いいよ。うかってもこまるしょ」
「そうなんだよなあ……」
受けるのならば、受かったほうがいい。
それは確かだ。
だが、筆記に受かれば、今度は技能試験がある。
これで終わりではないのだ。
「やめ、る、かー……?」
「うんうん」
「でもなあ……」
「やる?」
「……うーん」
追い込めば、恐らく受かる。
だからこそ悩ましい。
「勉強しても受からないのなら、こんなに迷わなかったのに……」
手応えはある。
だからこそ気忙しい。
「──よし!」
「きめた?」
「コインで決めよう」
「えー……」
「表でも、裏でも、出たほうに従う。××は証人な」
「わかった」
周囲を見渡すが、コインはない。
だから、手近にあったペットボトルのキャップを手に取った。
「これでいいや」
「いいのかな……」
「印刷部が上を向いたら、やる。裏返しだったら、やらない。一発勝負だ」
うにゅほが、こくりと頷く。
「それ!」
デスクの上に、キャップを放り投げる。
キャップは一度跳ねたあと、ティッシュ箱に当たり──
「──…………」
「──……」
立ったまま、止まった。
「……これは?」
「──…………」
デスクに突っ伏す。
「もう、どうでもいいや……」
すべてのやる気を失った俺は、またしばらくうだうだするのだった。








74 :名前が無い程度の能力を持つVIP幻想郷住民:2021/10/16(土) 16:54:17 ID:zJ.bwf5c0

2021年10月2日(土)

「──…………」
テキストをぺらりとめくる。
結局、だらだらと勉強してしまっているのだった。
「うかりそう?」
「うーん……」
思案し、答える。
「五分五分かなあ……」
「ごぶごぶ」
「まあ、ある意味ちょうどいいよ。受かっても受からなくても、どっちだっていいし」
「そだねえ……」
「可能な限り過去問解いて、受けるだけ受けてくるさ。あとは野となれ山となれ」
必死に合格を目指すのではなく、すっぱりと諦めるのでもなく、どっちつかずのながら勉強。
実に半端で、俺らしい。
「明日、試験が終わったら、何しようか」
「のんびりしよ」
「のんびり」
「さいきん、きぶん、いそがしかったから」
「それはそうなんだけどさ……」
気忙しかったのは俺であって、うにゅほではない。
「××はどうしたい?」
「?」
うにゅほが小首をかしげる。
「俺じゃなくて、××がさ」
「のんびりしたい」
「××が?」
「うん」
「俺に気を遣ってるわけではなく?」
「うん」
「ならいいんだけど……」
十年近くも連れ添っているのだから、わかる。
うにゅほは嘘をついていない。
判断基準そのものが、俺寄りになってしまっているのだ。
「……うーん」
いいんだか悪いんだか。
いや、良くはないのだろうが、「本当はどうしたいんだ」なんて言ったところでうにゅほを困らせるだけだ。
なるべく還元できるよう、こちらが気を付けるしかない。
「わかった。帰ってきたら、のんびりしよう」
「そうしましょう」
小さなことからコツコツと、うにゅほ孝行していきたい所存である。







75 :名前が無い程度の能力を持つVIP幻想郷住民:2021/10/16(土) 16:54:40 ID:zJ.bwf5c0

2021年10月3日(日)

資格試験が終わった。
「ただいまー」
「おかえり!」
てててと玄関まで出迎えに来てくれたうにゅほが、心配そうに尋ねる。
「どうだった……?」
「受かったんじゃないかな。たぶんだけど」
「おー!」
「自己採点をするには、解答速報を待たなきゃな」
「まずは、ごはんたべて、ねましょうね」
「そうしよう。さすがに眠い……」
昼食をとり、ベッドに倒れ込む。
「はー……」
頭の中を、残響のように、問題文が飛び交っていく。
一気に詰め込み過ぎた。
冴えた意識を無理矢理になだめながら、そのまま三時間ほど意識を飛ばす。
気が付くと、午後四時になるところだった。
「……おはよう」
「おはよ、ねれた?」
「寝た気がしない……」
「うと、もっかいねる?」
「いや、先に自己採点するよ。速報出てるだろ」
PCで検索すると、やはり解答速報が発表されていた。
赤のボールペンで、一問一問マルをつけていく。
「……うわ」
「?」
「捨てた計算問題、四択全部外してる。確率的に二、三問は稼ぐつもりだったのに」
「もう、だめ?」
「まだわからないけど」
勘こそ外れたものの、理解して答えた問題はおおよそ取れている。
「──64点。合格ラインが60点だから、受かってるみたい」
「やた!」
うにゅほが俺の手を取り、微笑む。
「◯◯、がんばったもんね」
「……いちおう、追い込みだけはな」
受かっても、落ちても、どちらでもよかった。
だが、勉強の成果が表れたことは喜ばしい。
「二ヶ月後、技能試験か。めんどくさいな……」
「おうえんしてる」
「ありがとな」
苦笑し、うにゅほの頭を軽く撫でる。
すこし憂鬱だ。
 






76 :名前が無い程度の能力を持つVIP幻想郷住民:2021/10/16(土) 16:55:05 ID:zJ.bwf5c0

2021年10月4日(月)

資格試験を終え、ひとまずの自由を手に入れた。
「──…………」
ぼへー、とYouTubeを眺める。
これまで勉強に当てていた時間を、どうにも持て余しているのだった。
「のんびりしてますね」
「してますね……」
「わたしも、のんびりしていいですか?」
「どうぞ」
「はい」
うにゅほが、俺の膝に腰掛ける。
「うへー……」
おなかに腕を回して抱き締めると、うにゅほが嬉しそうに微笑んだ。
「なにみてたの?」
「鬱ゲーのプレイ動画」
「うつげー」
「鬱展開があったり、後味が悪かったりするゲームのことだな」
「え、なんで」
「好きなんだよ、鬱ゲー。わりと」
「そなの……?」
うにゅほが小首をかしげる。
「××には、そういうのあんまり見せなかったもんな」
「このゲームは?」
「これは、END ROLLってフリーゲーム。夢の中で、優しい街のひとたちと冒険するって内容だな」
「あれ、ふつう……」
「でも、この街のひとたちは、既に故人なんだ。ほとんど全員、主人公が殺した相手」
「えっ」
「主人公は死刑囚で、注射を打たれて優しい夢を見続ける。でも、人々が優しければ優しいほど、主人公は罪悪感に苛まれていくんだ」
「──…………」
「平気で人を殺し続けてきた主人公を、幸せな夢を見せて更正させる。そういう物語」
「えと、どうなるの……?」
「どう足掻いても、ハッピーエンドにはならないよな。ゲーム開始時点で、主人公はみんなを殺してるんだから」
「じかんをさかのぼって」
「ない」
「いきかえす……」
「そういう世界観じゃないんだよな……」
本当に、ただ、ただ、救いがない。
「……おもしろいの?」
「面白いけど、××にはどうかな。確実に気が塞ぐよ」
「うん……」
「別のにしよう」
「うん」
適当なゆっくり解説動画を開き、ふたりで眺める。
のんびり、ゆったり。
こんな時間の使い方がしたかったのだ。







77 :名前が無い程度の能力を持つVIP幻想郷住民:2021/10/16(土) 16:55:31 ID:zJ.bwf5c0

2021年10月5日(火)

「◯◯、あのね」
「んー?」
読みふけっていた小説から顔を上げる。
「さっきね、おかあさんのぱそこんね、つかわしてもらったの」
「うん」
「なんか、まうすおかしいかも……」
「マウスが?」
「うん」
「どうおかしかった?」
「なんか、ききがわるい」
「マウスの?」
「うん」
「あー……」
思わず、幾度か頷く。
「それ、マウスの故障じゃないんだよ」
「そなの?」
「マウスパッドが古すぎて、固くなってて、あってもなくても同じなんだよな」
「たしかに、ふるいかも……」
「裏返したほうが使いやすいぞ、たぶん」
「──…………」
しばし思案し、うにゅほが口を開く。
「かってあげよ」
「マウスパッドを?」
「うん。だって、つかいにくいよ」
「なるほど、いいかもな」
「でしょ」
誕生日や母の日に大きなプレゼントすることはあっても、なんでもない日に細々とした品を贈るのは初めてかもしれない。
「まうすぱっど、おたかい?」
「お安いよ。千円くらい」
「おやすい」
「Amazonで調べてみるか」
「うん」
調べてみた。
「いろいろあるねえ……」
「なんか、黒くて四角いの多いな」
「かわいいのがいい」
「可愛いのか……」
しばらくページを進めていくと、
「──あ、うさぎ!」
うにゅほの目に留まったのは、ウサギの顔が描かれた円形のマウスパッドだった。
「かわいいかも」
「たしかに……」
「ね、これにしていい?」
「そうするか」
「うん!」
780円のマウスパッドをポチり、うにゅほと微笑み合う。
喜んでくれればいいのだが。







78 :名前が無い程度の能力を持つVIP幻想郷住民:2021/10/16(土) 16:56:06 ID:zJ.bwf5c0

2021年10月6日(水)

「今朝見た夢に、べんちさんって人が出てきてさ」
「べんちさん?」
「べんちさん」
「どんなひと?」
「名前しか覚えてないな……」
「すわる、ベンチ?」
「えーとな」
iPhoneを取り出し、"べんち"と入力する。
だが、変換候補に目的の漢字はない。
「あれ、ないな……」
「どんなじ?」
「難しくはないんだけど、珍しい感じの」
PCを起動し、"べんち"と入力する。
「……出ない」
ATOKでも変換されないとなると、途端に自信がなくなってきた。
「夢で見た適当な漢字だったのかなあ……」
「そんなことないとおもうけど」
「そうかな」
「◯◯、かんじ、くわしいもん」
うにゅほからの信頼を感じる。
「よし、辞書サイトで調べてみるか」
「うん」
Weblio辞書を開き、"べんち"で検索する。
「──あった!」
「ね、あったしょ」
「ああ、よかった。思い違いじゃなかった」
「どんなかんじ?」
うにゅほがディスプレイを覗き込む。

べん‐ち【×胼×胝】
《「へんち」とも》「たこ(胼胝)」に同じ。

「たこ」
「ペンだことかの、たこだな。胼胝ってこういう意味だったのか……」
「しらなかったの?」
「言われてみればそうだったかも、って感じ」
「べんちさんは、たこさん」
「……急に、今朝の夢がブルーオーシャンな響きに」
実際は、ペンだこのたこなのだが。
「それで、ゆめでどしたの?」
「──…………」
「?」
「……忘れた」
「わすれたの……」
「待って待って、思い出す。何を話そうと思ってたんだっけ……」
夢の記憶は、砂浜に描いた文字のように、あっと言う間に波に流されてしまう。
結局、日記を書いている今もなお、今朝の夢の内容を思い出すことはできないのだった。







79 :名前が無い程度の能力を持つVIP幻想郷住民:2021/10/16(土) 16:56:34 ID:zJ.bwf5c0

2021年10月7日(木)

近所のスーパーへと赴き、ふりかけコーナーに立ち寄った。
「あったあった。やっぱこれだよな、すきやき」
「◯◯、すきやきのふりかけ、すきだねえ」
「いちばん美味い」
「ほかの、かわないの?」
「あー」
周囲を見渡す。
丸美屋のふりかけだけでも、十種類近くはある。
「どれか、買ってみようか。どれがいいかな」
「これは?」
うにゅほが指差したのは、てりマヨふりかけだった。
「◯◯、すきそう」
「たしかに」
俺は、マヨネーズが好きである。
「試しに買ってみるか」
「わたし、どれすきそう?」
「すきやき」
「すきだけど……」
「てりマヨも好きそう」
「そだけど……」
「うーん」
「その他、強いて言うなら──」
十秒ほど視線を彷徨わせ、大袋のふりかけを手に取る。
「これは? ペパたま」
うにゅほ、塩コショウでの味付け好きだし。
「なるほど」
「これも買ってみようか」
「うん、ためしてみましょう」
「ついでに、味道楽と、焼肉ふりかけも買っちゃえ」
「ふりかけまつりだ」
「今日の夕飯、おかずいらないかもな」
「つくるけど……」
「食べるけど」
夕食時、てりマヨふりかけでごはんを食べてみた。
美味しかった。
すきやきのほうが好みだが、これはこれで常備しておきたい美味さである。






80 :名前が無い程度の能力を持つVIP幻想郷住民:2021/10/16(土) 16:57:03 ID:zJ.bwf5c0

2021年10月8日(金)

「はァ……」
帰宅早々、深く、深く、溜め息をつく。
「ほんと気疲れしたよ、今日……」
「だいじょぶ?」
「大丈夫──では、ないかなあ。いろいろと」
「そか……」
うにゅほが俺の手を取り、引っ張っていく。
「?」
「よこになりましょう」
「眠れそうにないよ」
「ねれなくても!」
「──…………」
導かれるまま、床に就く。
「ひざまくら、するね」
「足、痺れるだろ」
「するの」
「はい……」
うにゅほの膝に後頭部を預け、目を閉じる。
脳の変なところが興奮しているのか、眠気が訪れる気配はない。
だが、心地良かった。
うにゅほの手が額に触れる。
すこし冷たい。
「◯◯、がんばったね」
「そうかな」
「つかれるくらい、がんばった」
「……そうだな」
俺は、頑張ったのだ。
うにゅほがそう言ってくれるのだから、それでいい。
「あとでさ、久し振りにアニメ見ようか。友達に勧められたんだ」
「どんなの?」
「イド:インヴェイデッド、だったかな。ちょっと変わった探偵ものだって」
「ひとしぬ?」
「死ぬだろうな。やめとく?」
「みる。おもしろそう」
「じゃ、三十分くらいしたら」
「うん」
イド:インヴェイデッドはたいへん面白く、この時間まで一気見してしまった。
久し振りにインプットらしいインプットをした気がする。
勧めてくれた友人に感謝である。







81 :名前が無い程度の能力を持つVIP幻想郷住民:2021/10/16(土) 16:57:28 ID:zJ.bwf5c0

2021年10月9日(土)

「先週の今頃は、試験勉強でてんやわんやだったなー」
と、うにゅほを膝に乗せながら呟く。
「おつかれさまだね」
うにゅほが後ろに手を伸ばし、無理な姿勢で俺の頭を撫でた。
「しけん、うかったし」
「筆記だけだけどな」
「もうひとつも、きっとうかるよ」
「どうかなー……」
正直、頑張り次第ではあると思う。
頑張れば受かるし、手を抜けば落ちる。
「しけん、いつだっけ」
「十二月」
「こうしゅう、あるんだっけ」
「十一月の中旬に講習があって、申し込みはしてある。本格的な勉強はここからかな」
「じゃあ、いっかげつ、のんびりだね」
「仕事は普通にあるけどな……」
「◯◯はつかれやすいから、のんびりしないと、だめ」
「ダメですか」
「だめです」
断言されてしまった。
「せんしゅうのぶんも、きょうはのんびりする」
「はい……」
「がんばるの、きんし」
「わかりました」
「なにみる?」
「何を見ようか。昨日のイド、面白かったよな」
「うん、おもしろかった!」
「深夜まで見てたから、寝不足にならなかったか?」
「ひるねしたよ」
「偉い」
「うへー」
「ストーリーものは面白いけど疲れるから、癒やし系で行こう」
「ねことか?」
「怪談とか」
「いやし……?」
「好きなんだよ、怪談」
「しってるけど」
「××が嫌なら、猫動画にするけど」
「ううん、かいだんにしましょう」
「なるべく怖くないの選ぶから」
「うん」
それから一時間ほど、うにゅほを抱き締めながら、怪談動画に耳を傾けた。
怖がるうにゅほが可愛かった。







82 :名前が無い程度の能力を持つVIP幻想郷住民:2021/10/16(土) 16:57:51 ID:zJ.bwf5c0

2021年10月10日(日)

「──あ、可愛い。どうしたの、これ」
うにゅほからうさぎのマウスパッドを受け取った母親が、目を白黒させる。
「おかあさんのまうすぱっど、だめになってたから」
「たしかに、使いにくいとは思ってたのよね」
「だからね、あげる」
「うん、ありがとうね」
「うへー……」
うにゅほが、てれりと笑う。
「××の誕生日、今週だもんね。ごちそう作るから」
「わたしもつくるね」
「お手伝い、お願いね」
「うん!」
喜んでくれたようで、一安心だ。
自室へ戻り、うにゅほの頭に手を乗せる。
「よかったな」
「よかったー……」
「大事にし過ぎて、使わなかったりして」
「えー!」
「冗談、冗談。日用品だし、喜んで使うだろ」
「そか」
カレンダーに視線を送る。
「××の誕生日、もうすぐだな」
「うん、たのしみ」
うにゅほの誕生日は、10月15日。
彼女が我が家にやってきた日だ。
「──そう言えば、ちょうど十年か」
「じゅうねん?」
「××がうちに来て、十年」
「そなんだ」
「自分のことだろー」
うりうり。
「うへー」
「十周年だなんだって派手にするのもらしくないし、いつも通りの誕生日でいいか?」
「うん、いいよ」
「では、当日を楽しみにしていてください」
「はーい!」
十年。
もうすぐ十年が経つ。
長いようで短く、充実した日々だった。
きっと、二十年、三十年と、共に年を重ねていくのだろう。
それもまた、楽しみである。







83 :名前が無い程度の能力を持つVIP幻想郷住民:2021/10/16(土) 16:58:23 ID:zJ.bwf5c0

2021年10月11日(月)

「××さん」
「はい?」
「アンパンマンの映画を観ようと思うんです」
「え、なんで?」
「面白そうだったので……」
「アンパンマンって、こどもみるやつ……」
「それを言われてしまうと、ドラえもんだって、クレヨンしんちゃんだって、子供が見るやつだよ」
「そだけど」
「××の言いたいことは、わかる。対象年齢がさらに低いって言いたいんだろ」
「うん」
「それが、馬鹿にできたものじゃないらしいんだよ」
「そなの?」
YouTubeを開き、履歴から、映画いのちの星のドーリィの挿入歌を開く。
「まあ、これを聞いてくれ」
「うん」
流れ出す、壮大な男性合唱。
曲目はアンパンマンのマーチ。
だが、曲調はあまりに悲壮で、とても幼児向けの映画で流れるものとは思えない。
「……すーごく、おもい」
「この映画、アンパンマンが死ぬんだって」
「え!」
「アンパンマンって、顔を交換すれば元気百倍で反撃が始まるだろ」
「たしか……」
「でも、この映画では違う。ガチで死ぬ。顔を交換しても無意味」
「え、どうするの?」
「劇場版のヒロインが、命を賭して生き返らせるみたい」
「……それ、アンパンマン?」
「アンパンマン」
「みたくなってきた……」
「だろ」
うにゅほを膝に乗せ、Amazonプライムビデオを開く。
「四百円でレンタルか。しちゃおう」
「しちゃえ、しちゃえ」
クレジットカードで四百円を支払い、映画いのちの星のドーリィを再生する。
結果、
「──…………」
「──……」
ふたりとも、無言で号泣だった。
「……すごかったな」
ティッシュで目元を拭いながら、うにゅほが答える。
「ばかにしてた、かも……」
「テーマが"なんのために生まれて、なにをして生きるのか"なのに、子供にも理解できる範疇で、かつ大人も刺してくるのがヤバい……」
「ほかのもみたくなるね」
「だな」
映画のドラえもんとクレヨンしんちゃんが大人でも楽しめるのは有名だが、そこにアンパンマンも加えるべきだ。
そんなことを思った。







84 :名前が無い程度の能力を持つVIP幻想郷住民:2021/10/16(土) 16:58:47 ID:zJ.bwf5c0

2021年10月12日(火)

起床し、顔を洗ったあと、うにゅほに挨拶をする。
「おはよ」
「おはよー」
ふと、うにゅほの鼻先が、ほんのすこし赤くなっていることに気が付いた。
「××、ニキビできてるよ」
「え!」
「ほら」
うにゅほを姿見の前まで導く。
「ほんとだ……」
「あんまりいじらないようにな」
「いじんないよ」
「潰さないように」
「つぶさないよー……」
苦笑しながら、うにゅほが俺を見上げる。
「あ」
「?」
「◯◯も、はなににきびできてる……」
「え、マジ?」
姿見に顔を近付けて、確認する。
うにゅほとほとんど同じ位置に、仲良くニキビができていた。
「おそろいだ!」
「へえー、こんなことあるんだな」
「わたしと、◯◯、なかよしだからだよ」
「そうなのかな」
「そうなの」
たまたまだと思うが、うにゅほがそう言うのならそうなのだろう。
「お揃いはいいけど、治さないとな。オロナイン塗ろうか」
「ぬってあげるね」
「ありがとう」
うにゅほがオロナイン軟膏を指に取り、俺の鼻先をつつく。
「いたくない?」
「大丈夫」
「じゃ、◯◯もぬってね」
「はいはい」
容器を受け取り、うにゅほの鼻先にオロナインを擦り込む。
「痛くない?」
「やさしい」
「ならよかった」
同じ日、同じ場所に、同じくらいの大きさのニキビができる。
うにゅほではないが、なんだか通じ合っているような気がしてしまうのだった。







85 :名前が無い程度の能力を持つVIP幻想郷住民:2021/10/16(土) 16:59:10 ID:zJ.bwf5c0

2021年10月13日(水)

「こんなものを買ってきました」
「?」
うにゅほに、小さな紙箱を差し出す。
「うおのめ、たこに……」
「うおの目の薬」
「◯◯、うおのめなの?」
「大きくはないし、痛くもないけど、らしきものが右足の裏に」
「そなんだ……」
「気になるから、治しておこうと思って」
「うおのめって、なに?」
「知らない?」
「なんとなくしか、しらない」
「そうだな。たこはわかるよな」
「べんち」
「そう、胼胝。皮膚の同じ場所を刺激していると、角質化してどんどん固くなっていく。ペンだこなんか、まさにそうだな」
「うん」
「うおの目は、皮膚の内側に芯ができたたこなんだよ」
「しん?」
「くさびみたいに、芯が刺さってる感じ。芯があると、押すとどうなる?」
「うと、くいこんで、いたい?」
「その通り。たこと違って、うおの目は痛いんだ。俺のは小さいから、ほとんど痛みはないけど」
「はー……」
うにゅほが、うんうんと頷く。
なんとなく理解したらしい。
「うおのめ、みして」
「はいはい」
靴下を脱ぎ、右足の小指の下あたりを指で示す。
「ほら、ここ」
「あ、なんかなってる」
よく見なければわからないが、ぽちりと角質化しているのがわかる。
「うおのめ、はりぐすりでなおるの?」
「薬で治るってのとは、すこしニュアンスが違うかもな」
「?」
「この貼り薬で皮膚を柔らかくして、芯を引っこ抜くんだよ」
「!」
うにゅほが目をまるくする。
「あしに、あなあく……」
「一時的にな。すぐに治るみたいだよ」
「……だいじょぶ?」
「大丈夫、大丈夫。市販されてるものだし」
「きーつけてね」
「わかった」
患部以外の場所を柔らかくしてしまったら、目も当てられない。
テープを貼ったあとは、ずれないように、常に靴下を履いておくことにしよう。







86 :名前が無い程度の能力を持つVIP幻想郷住民:2021/10/16(土) 16:59:34 ID:zJ.bwf5c0

2021年10月14日(木)

玄関を出たとき、ひらりと舞う白いものが目についた。
「雪虫だ」
「え、どこ?」
「ほら」
視線で居場所を指し示す。
「ほんとだ」
「もう、十月も半分過ぎたもんな。そりゃ出てくるか」
「ゆきむし、あぶらむしなんだよね」
「そうそう」
「ふゆ、ちかいね」
「そうだな……」
憂鬱である。
うにゅほが、鼻息も荒く宣言する。
「ゆきかき、まかして」
「頼もしいな」
「うへー」
「まあ、任せきりにはしないけど」
「いっしょにがんばろうね」
「ああ」
さして頑張りたくもないのだが、頑張らなければ家が雪で埋まる。
やらねばならぬ。
「今年、雪多いかもって聞いたな……」
「そなの?」
「夏に暑い年ほど、冬は雪が多いんだとか」
「ことし、あつかったもんね……」
「半端なかったよな」
「てろてろ」
「てろてろ?」
「あつくて……」
相変わらず、独特の言語センスである。
「寒いと?」
「さむいと?」
「寒いと、なんて言うのかなって」
「うと、きしきし、とか」
「きしきし……」
わかるような、わからないような。
「眠いと?」
「ねむねむ……」
「それはわかる」
「でしょ」
そんな会話を交わしながら、スーパーマーケットへと向かうのだった。
 







87 :名前が無い程度の能力を持つVIP幻想郷住民:2021/10/16(土) 16:59:59 ID:zJ.bwf5c0

2021年10月15日(金)

「──さ、どこ行きたい?」
「どこでも!」
思わず苦笑する。
「どこでもが、いちばん困るんだよなあ……」
「あ、そだね」
うにゅほが、はっとして答える。
「わたしも、ばんごはん、なんでもいいがいちばんこまる……」
「そういうこと」
「じゃ、おたるいきたいな。うみ、みたい」
「了解しました」
アクセルを踏み込み、小樽の方角へとハンドルを切る。
今日は、うにゅほの誕生日だ。
「本当は、ディナーとか予約するべきなのかもしれないけど」
「いいよー……」
「母さん、お寿司の用意してるしな」
「おかあさんのおすし、すき」
「酢飯が美味いんだよな」
「おす、こだわってるんだよ」
「やっぱり」
「ふらのでうってる、おすなんだって」
「あー、毎年なんか買ってた気がする……」
いまいち記憶が曖昧だけれど。
国道5号線を西進すると、やがて灰色の海が見えてくる。
「うみだー」
「海だな」
「いろ、くろいね」
「栄養がある証拠だな」
「そなの?」
「ハワイとか沖縄の海って、色が澄んでて綺麗だろ」
「うん」
「あれ、プランクトンが少ないんだ。だから漁には向かない」
「へえー……」
うにゅほが、うんうんと頷いた。
のんびりと車を走らせながら、他愛のない会話に花を咲かせる。
ただそれだけで、楽しい。
「……誕生日プレゼント、こんなのでよかったのか?」
「うん。いちにちデートけん」
「出会って十回目の誕生日なんだし、いろいろ考えてたんだけど……」
「だって、◯◯、たんじょうびじゃなくても、いろいろたくさんくれるんだもん」
「それは、うん」
反論できない。
「むりしないのが、プレゼント」
「──…………」
心が温かくなる。
長い信号待ちの途中、俺は言った。
「××、ちょっとこっち向いて」
「?」
「顔、こっちに寄せて」
「うん」
軽く、うにゅほの唇を奪う。
「!」
「これも、プレゼントということで……」
思わず目を逸らす。
気恥ずかしい。
「うへー……」
だが、当人は喜んでいるようなので、よしとしよう。
ぐるりと大回りして帰宅すると、母親の握った寿司が待っていた。
祝いの言葉とプレゼントに囲まれたうにゅほは、とても幸せそうだった。






88 :名前が無い程度の能力を持つVIP幻想郷住民:2021/10/16(土) 17:00:55 ID:zJ.bwf5c0

以上、九年十一ヶ月め 前半でした

引き続き、後半をお楽しみください
 



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コメント一覧

  • 1  Name  名無しさん  2021年10月17日 19:03  ID:xi.tjEFR0
    早くセックスしろ


  • 2  Name  名無しさん  2021年10月17日 19:04  ID:JL4BOf.a0
    家族人質説すき


  • 3  Name  名無しさん  2021年10月17日 19:06  ID:73OlgKh80
    >>2
    さすがに飽きた


  • 4  Name  名無しさん  2021年10月17日 19:06  ID:c3jvACDS0
    もうすぐ10年


  • 5  Name  名無しさん  2021年10月17日 19:08  ID:4A5EMSfy0
    正直、目障り



  • 6  Name  名無しさん  2021年10月17日 19:13  ID:I1otnSWh0
    管家解


  • 7  Name  名無しさん  2021年10月17日 19:14  ID:KRv2uzTH0
    時報お疲れ様です


  • 8  Name  鈴仙日記  2021年10月17日 19:30  ID:ONEbxQuf0
    永遠亭に逃げ込んだ頃カッコいいと思って
    怪我もして無いのに腕に包帯巻いて、突然腕を押さえて
    「っぐわ!・・・くそ!・・・また暴れだしやがった・・・」とか言いながら息を荒げて
    「奴等がまた近づいて来たみたいだな・・・」なんて言ってた
    輝夜様に心配そうな目で「何してるの?」と聞かれると
    「っふ・・・・狂気眼(自分で作った設定で私の持ってる第三の目)を持たぬ者にはわからんだろう・・・」
    と言いながら人気の無いところに消えていく
    食事中、静まり返った部屋の中で「うっ・・・こんな時にまで・・・しつこい奴等だ」
    と言って部屋飛び出した時のこと思い返すと死にたくなる

    永琳様との修行で組み手してるとき腕を痛そうに押さえ
    「が・・・あ・・・離れろ・・・死にたくなかったら早く私から離れろ!!」
    とかもやった。永琳様も私がどういう性格か知ってたらしくその試合はノーコンテストで終了
    毎日こんな感じだった
    でもやっぱりそんな痛いキャラだと若いイナバ達に
    「狂気眼見せろよ!狂気眼!」とか言われても
    「・・・ふん・・・小うるさい奴等だ・・・失せな」とか言ってイナバ達逆上させて
    スリーパーホールドくらったりしてた、そういう時は何時も腕を痛がる動作で
    「貴様ら・・・許さん・・・」って一瞬何かが取り付いたふりして
    「っは・・・し、静まれ・・・私の腕よ・・・怒りを静めろ!!」と言って腕を思いっきり押さえてた
    そうやって時間稼ぎして相手が飽きるのを待った
    仕事と仕事の間の短い休み時間ならともかく、夕食後に絡まれると悪夢だった


  • 9  Name  名無しさん  2021年10月17日 19:49  ID:.yriSowo0
    これ書いてる奴の知能までうにゅほ並に退化してるだろ


  • 10  Name  名無しさん  2021年10月17日 20:03  ID:ZKOTN53L0
    うぬぅ…


  • 11  Name  名無しさん  2021年10月17日 20:06  ID:DFyqn0fI0
    ゆっくりみたいな一頭身キャラか もう現実の女は愛せないんだろうな南無〜


  • 12  Name  名無しさん  2021年10月17日 20:10  ID:DFyqn0fI0
    俺は俺でウニュホとの妄想日記書こうかな暇だし


  • 13  Name  名無しさん  2021年10月17日 20:12  ID:KRv2uzTH0
    ヤバい無いようの記事のコメント欄ににヤバい奴が湧いきてて笑える
    引き寄せあってるのかな?


  • 14  Name  名無しさん  2021年10月17日 20:37  ID:IQUbVTgG0
    この人これを大学生で始めてたとして三十路かリーチが掛かるころでしょ
    PCかスマホかは知らんけどこれをニヤニヤしながらポチポチ打ってる姿が
    容易に浮かんじゃうのが…


  • 15  Name  名無しさん  2021年10月17日 20:53  ID:9.8Qqoc90
    面白いなら文句は言わないけど、
    実際のところ1ミリも面白くないんだもの。


  • 16  Name  名無しさん  2021年10月17日 20:54  ID:X.3WpJfi0
    後2ヶ月で十年か…
    こんなものでノスタルジーを感じてる自分が嫌になる


  • 17  Name  名無しさん  2021年10月17日 21:19  ID:0.bvX.jj0
    単発ならともかく10年近く書き続けるって凄いな
    やってる内容はともかくその継続力は見習うべきなんだろうね


  • 18  Name  名無しさん  2021年10月17日 21:20  ID:xHTwpJwM0
    10年続けるとか凄いとは思うけどね。その原動力はなんだろう。他人の評価ではないのは間違いないと思うけど


  • 19  Name  名無しさん  2021年10月17日 22:08  ID:.vObBdUQ0
    自分もSS書きだけど流石にここに怪文書載せるのは……


  • 20  Name  名無しさん  2021年10月17日 22:27  ID:il2VR.VK0
    >>13
    スタンド使いかよ


  • 21  Name  名無しさん  2021年10月17日 23:03  ID:LTrHEU.30
    >>17
    何の評価にも実績にも成長にも繋がらないなら、時間をドブに捨てただけだと思う



  • 22  Name  名無しさん  2021年10月18日 00:04  ID:f41ngtTr0
    10年ぐらい前の高1の頃に一時期このサイト見てたんだけど久しく離れてて、今日たまたまたどり着いて久々に懐かしんでたらまだ続いててびっくりした。すげえや…


  • 23  Name  名無しさん  2021年10月18日 00:18  ID:5cQRfZ2p0
    10周年CPはいつ?


  • 24  Name  名無しさん  2021年10月18日 00:50  ID:sJ66W6580
    そろそろ10年・・・


  • 25  Name  名無しさん  2021年10月18日 01:04  ID:ecOKijJ.0
    とっしーが官能小説でも書いた方がまだ需要あるんちゃう?


  • 26  Name  名無しさん  2021年10月18日 11:00  ID:AixPP99x0
    うわきた


  • 27  Name  名無しさん  2021年10月18日 16:54  ID:eOWUxn.L0
    ガチのぼっちは見ててきつい


  • 28  Name  名無しさん  2021年10月18日 17:50  ID:2yuRsFF80
    >>19
    お前に同じネタを10年書き続ける覚悟はあるのか?


  • 29  Name  名無しさん  2021年10月18日 18:47  ID:ecOKijJ.0
    >>28
    何の意味もない覚悟だ


  • 30  Name  名無しさん  2021年10月18日 20:06  ID:TcFltUua0
    あと1ヶ月半がんばってくれ!


  • 31  Name  名無しさん  2021年10月18日 20:36  ID:p4bI5F4t0
    刑期10年


  • 32  Name  名無しさん  2021年10月18日 21:19  ID:OxnZBk.o0
    一千万円貰ったってこんな日記10年も書きたくない、時間の無駄
    それをネットに晒されるのなら尚更嫌だ


  • 33  Name  名無しさん  2021年10月18日 23:12  ID:RwS2V9sV0
    10年をもっと別の事に使えば人生変わったろうに…


  • 34  Name  名無しさん  2021年10月18日 23:25  ID:.VjiWWkO0
    10年で最終回なん?


  • 35  Name  名無しさん  2021年10月20日 00:27  ID:UI32BF.R0
    非現実の王国で


  • 36  Name  名無しさん  2021年10月23日 06:58  ID:lVWhPWxJ0
    これは貴重な文献だわ


  • 37  Name  名無しさん  2021年10月23日 07:03  ID:lVWhPWxJ0
    >>35
    俺もそれ思い出したわ
    非現実の人も、創作活動以外はどこにでもいる人って感じだったし
    うにゅほの人も好きでやってるんだろ


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