2026年08月02日

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1 :名前が無い程度の能力を持つVIP幻想郷住民:2016/07/01(金) 19:13:30 ID:1bfcR2jI0

うにゅほと過ごす毎日を日記形式で綴っていきます 


ヤシロヤ──「うにゅほとの生活」保管庫
http://neargarden.web.fc2.com/



941 :名前が無い程度の能力を持つVIP幻想郷住民:2026/08/01(土) 02:39:47 ID:qlDCZ4L20

2026年7月16日(木)

朝起きると、午前九時だった。
俺にしては早い起床だ。
「おはよー」
「おはよう。なんか、えらい晴れてるな……」
「やっとはれた」
「んー……」
軽く思案し、口にする。
「……散歩、行くか?」
「さんぽ」
「嫌か?」
「やじゃないよ。でも、だいじょぶかな……」
「暑いかな」
「うーん、わかんない」
「駄目そうなら、2kmで戻るか」
「そうしよ」
身支度を整え、買ったばかりのボディバッグを身に着ける。
「のみもの、かう?」
「飲み物買う」
「ぶんめいがすすんだかんじがする」
「大仰な……」
家を出ると、すぐに気が付いた。
「あッ、つ!」
「ひざしが……」
気温自体は、大したことはない。
問題なのは、陽射しだ。
午前九時にも関わらず、強烈すぎる。
「……やめとく?」
「まようけど、にきろは、あるこ」
「そっか」
ふたり並んで歩き出す。
「あぢー……」
「……ばっぐ、かってよかったね。のみものないと、たおれる」
「最初の自販機で買おう……」
「うん……」
自販機で650mlの麦茶を購入し、ひとくちずつ飲んでバッグに入れる。
「ほら、入る」
「いいねー」
「買っといてよかったよ」
「ないすかいもの!」
「おう」
とは言え、2km歩いて自宅へ戻る頃には、俺もうにゅほもふらふらだった。
やはり、早朝だ。
夏場の散歩は、早朝にしかできない。
それがよくわかった。





942 :名前が無い程度の能力を持つVIP幻想郷住民:2026/08/01(土) 02:40:10 ID:qlDCZ4L20

2026年7月17日(金)

「──××」
むに。
気持ちよさそうに眠っているうにゅほのほっぺたをつまむ。
「うに……」
「晴れてる。散歩行けるぞ」
ぱち。
うにゅほが目を覚ました。
「さんぽ?」
「散歩散歩」
「やた!」
犬かな。
だが、早朝に晴れるのは久し振りだ。
気持ちはわかる。
身支度を整え、家を出た。
「はれだー!」
「マジで久し振りだな……」
「うん!」
早朝。
まだ太陽も昇りきっていない時間帯だ。
いっそ肌寒いくらいだった。
「コンビニで飲み物買おう」
「かおう、かおう」
そのために、わざわざボディバッグを買ったのだ。
ローソンでお茶を一本購入し、ふたりで飲みながら歩く。
早朝とは言え、夏は夏。
じわじわと汗が滲み始めていたため、やはり水分補給は必須である。
「……しかし、この道は雑草ヤバいな」
「うん……」
好んで歩く田舎道が、田舎道過ぎる。
草刈りはされているものの、夏場の雑草の生育にまったく追いついていなかった。
とは言え、気持ちの良い道であることに違いはない。
そのまま歩き、大回りして帰途につこうとしていたときだった。
「××! ちー!」
「ちー?」
うにゅほが俺の腕を取る。
血が出ていた。
「うおッ!」
「どしたの!」
「わからん!」
いやマジでわからん。
「きった……?」
「わからん。虫かも」
「さされた……」
「でも、痛みも痒みもないぞ」
「……?」
帰ってシャワーを浴びたが、切り傷はなく、点状に血が滲み出ていた。
あとから痒みが出ることも、なかった。
なんなんだ、これは。




943 :名前が無い程度の能力を持つVIP幻想郷住民:2026/08/01(土) 02:40:34 ID:qlDCZ4L20

2026年7月18日(土)

「あした、おまつりなのに……」
うにゅほが、つまらなそうに窓の外を見上げる。
雨だ。
ずっと、ぽつぽつ降っている。
「雨天決行らしいけど……」
「うてん、けっこうしないで、らいしゅうにしてほしい」
「まあ、わかる」
ただ、運営側の都合もあるのだろう。
「昨日、散歩行けたの、奇跡だったかもな」
「そうかも。きのうのひる、ずっとくもってたし……」
「しかし、なんでこう、雨が続くかな」
「わかんない。しらべれる?」
「調べてみるか」
「ちゃっぴーにきこう」
「チャッピー、わかるかな……」
「わかるよ」
ChatGPTに対する信頼が厚い。
実際、尋ねてみると、ちゃんと調べてくれた。
「なるほど」
「なんて?」
「自分で読めよ……」
「◯◯にきいたほう、はやい」
多少呆れながらも、ChatGPTの説明を要約する。
「ずっと同じ低気圧が北海道を覆ってるわけじゃなくて、繰り返し低気圧が来てるんだって」
「こなくていいのに……」
「20日以降は回復する予報だけど、24日ごろにはまた雨の可能性があるってさ」
「ずっとあめ!」
「勘弁してほしいな」
「かんべんしてほしい……」
「暑くないのはいいけどさ」
「あつくないけど、むすよ? へや、じょしつにしてるから、すずしいけど」
「そうだった」
自室を出ると、湿度がえらいことになっているのだった。
ともあれ、明日の夏祭りは晴れてほしいが、難しいのだろうな。




944 :名前が無い程度の能力を持つVIP幻想郷住民:2026/08/01(土) 02:40:56 ID:qlDCZ4L20

2026年7月19日(日)

「◯◯……」
「ん」
遠慮がちなうにゅほの声に、目を覚ます。
「どしたー……」
「でぃすぷれい、つかなくなった」
「はい?」
一瞬で目が冴えた。
慌ててベッドを離れ、自室の書斎側へと向かう。
32インチのメインディスプレイが消灯していた。
「マジか……」
せっかくの夏祭りの日だというのに。
「こわれた……?」
「いや、接触悪いだけかも」
そう考え、ケーブルを抜き差しする。
つかない。
電源を入れ直す。
つかない。
同条件で、使っていないディスプレイを繋ぐ。
つく。
「……ぶっ壊れてる」
「うえ」
「壊れるの早いってー……」
たしか、まだ二年も使っていないはずだ。
「……どうするの?」
「買うけどさ」
「わたし、はんぶんだすね」
「ありがとう……」
そんなことをしていると、太鼓の音が聞こえてきた。
「あ、おまつりはじまった!」
気にする余裕のなかった窓の外を見やる。
「え、晴れてるじゃん」
「はれてる!」
「マジか」
「うへー」
「××の祈りが届いたかな」
「とどいたかも!」
少々湿度は高いし、快晴ではない。
それでも、雨が降らないだけで十分過ぎる。
「わたし、ゆかたきてくるね」
「頼んだ!」
「たのむんだ」
「そりゃ見たいもん」
年に一度、うにゅほの浴衣姿を合法的に堪能できる日なのだから。
「……ふへ」
うにゅほの頬が、嬉しそうに弛む。
今年もまた、夏祭りの空気を思う存分楽しんだ。
来年は、どうなるだろうか。




945 :名前が無い程度の能力を持つVIP幻想郷住民:2026/08/01(土) 02:41:22 ID:qlDCZ4L20

2026年7月20日(月)

「がめん、ちいちゃいねー……」
「我慢我慢」
32インチのメインディスプレイが壊れたため、一時的に、使っていなかったディスプレイを引っ張り出してきた。
「言っとくけど、べつに小さくはないんだぞ。24インチだから」
「そなの?」
「そうだよ」
「あんましかわんない」
「大きさはな」
「がめん、なんか、すーごくせまくかんじる」
「それなんだよ」
「?」
「壊れたディスプレイは4K、これはフルHD」
「きいたことある」
「解像度っていって、ピクセル数が違う」
「ぴくせる」
「画面って、小さな光の粒の集まりなんだよ。それは知ってる?」
「しってる」
うにゅほが、馬鹿にするなという顔をする。
「フルHDは、横が1920個、縦が1080個の掛け算だ」
「わ、すごい」
「4Kは、もっとすごいぞ。3840x2160だな」
「えっと、ばい……?」
「数値が倍だから、掛け算すると画素数は四倍になる」
「よんばい!」
「32インチの中に、この24インチの四倍の光の粒がギュッと詰まってたわけだ。そりゃ広くも感じるだろ」
「なるほどー……」
うんうんと頷く。
「じゃあ、またよんけーのかったの?」
「いや、WQHDにした」
「あたらしいのでてきた」
「WQHDは、フルHDのだいたい二倍くらい。こっちの27インチのサブディスプレイと同じ解像度だな」
「よんけーじゃなくて、いいの?」
「WQHDでも十分綺麗だし、それに、ひとついいことがあってな」
「やすい?」
「それはそうだけど、リフレッシュレートが高いのが売ってるんだよ」
「あたらしいことばでてきた……」
「リフレッシュレートは広さじゃなくて、一秒間に何回画面を切り替えられるか、だな」
「……?」
「一秒間に六十枚のアニメと、一秒間に百枚のアニメ、どっちが滑らかだ?」
「あ、そういうことか」
「WQHDだと、百枚のが普通に売ってる。4Kはだいたい六十枚だし、あってもクソ高い。サブと揃えたかったから、WQHDにしたんだ」
「なるほど」
「明日、届くのが待ち遠しいな。24インチも慣れてはきたけど、やっぱ狭いわ」
「だね……」
24インチから32インチに戻ると、なんだか感動しそうだ。
はよ届け。




946 :名前が無い程度の能力を持つVIP幻想郷住民:2026/08/01(土) 02:41:43 ID:qlDCZ4L20

2026年7月21日(火)

32インチWQHDディスプレイが届いた。
「はこ、でか!」
「でかいなー……」
「このなかに、さんじゅうにいんち、はいってるんだね」
「そりゃ箱もでかくなるわな」
思いのほか軽い箱を自室へと運び込み、開封する。
「いいね、このおおきさ!」
「ディスプレイはこうじゃないと」
「せっちする?」
「いや、まずはPC本体の位置を動かして、不要なケーブルを整理しよう」
「けーぶる、すーごいもんね」
「これでも、まとめられるものはまとめてるんだけどな……」
ここまで来ると、もはや規模の小さな模様替えである。
掃除機と雑巾とでホコリを拭い取りながら、デスク周りを整頓していく。
「──あ、そうだ」
「どしたの?」
「電動エアダスター、あれ使おう」
「あ、いいね!」
そこそこ強力なエアダスターを随分前に買ったのだが、なかなか使う機会がなかった。
「PCの中も掃除だな」
「ほこり、すごいかな」
「たぶん……」
PC本体のサイドパネルを外すと、ホコリがこんもり積もっていた。
「わあ」
「××、寝室側行ってな」
「……とぶ?」
「飛び散る」
「はい!」
うにゅほが距離を取ったのを確認し、電動エアダスターのスイッチを入れる。
瞬間、ホコリが部屋中に舞い上がった。
「ぶへッ!」
「◯◯!」
「来るなよ!」
なんとかPC内部の掃除を終えたあと、周辺に降り積もったホコリを掃除機で吸っていく。
「わたし、ぞうきんでふくね」
「頼むわ……」
苦労に苦労を重ね、とうとう32インチWQHDディスプレイを設置することができた。
PCの電源を入れる。
「わ、おっきい!」
「やっぱこのサイズだわ」
「にじゅうよんいんち、ちいちゃかったねー」
「小ささより、狭さだな。やっぱフルHDには戻れないわ」
「うん」
ブラウン管時代はフルHDよりさらに狭かったのだから、今では考えられない。
科学の進歩に感謝なのだった。




947 :名前が無い程度の能力を持つVIP幻想郷住民:2026/08/01(土) 02:42:05 ID:qlDCZ4L20

2026年7月22日(水)

「……××」
「?」
入浴後、うにゅほに話し掛ける。
「なんか、できものが」
「どこ?」
「内腿」
「ふんふん」
作務衣の下衣を下ろし、がに股で内腿を指差す。
「なんか、でかい気がする」
「どれどれ」
うにゅほが、俺の内腿を覗き込む。
「わ」
「どうだ?」
「さわっていい?」
「いいけど……」
うにゅほの手が、内腿に触れる。
なんだか変な気分になりそうだった。
「ねつもってる……」
「でかい?」
「おっきい」
「潰せそう?」
「つぶしちゃだめだよ……」
「そうなんだけどさ」
でも、潰したくなるのだ。
「つぶせるおおきさじゃ、ないきーするし」
「様子見かな……」
「ひふかいく?」
「まだ早いだろ。このまま悪化するなら行くべきだとは思うけど」
「うーん」
「××の見立ては?」
「いくべき」
「そんなに……」
「だいぶ、おっきいよ」
「マジか」
「にさんにち、ようすみて、いこうね」
「……わかった」
自分で見られる位置ではないし、こんなところ写真に収めたくもない。
うにゅほの判断を信じよう。
自然に小さくなってくれればいいのだが。




948 :名前が無い程度の能力を持つVIP幻想郷住民:2026/08/01(土) 02:42:39 ID:qlDCZ4L20

2026年7月23日(木)

「♪~」
久し振りに晴れたので、早朝散歩と洒落込んでいた。
「きもちーねえ!」
「昼間は、もう、絶対無理だしな……」
「うん、ぜったいむり」
本州では酷暑日を記録したそうだ。
気温も、湿度も、紫外線も、とても許容できる環境ではない。
だが、早朝とは言え、3kmも4kmも歩いていると、徐々に汗ばんでくる。
コンビニで買ったグリーンダカラを回し飲みしながら、俺は言った。
「アイス食いたいな……」
「あ、たべたい」
「帰りにコンビニ寄って、大人買いするか」
「いいねー」
帰り道にあったセブンイレブンへと立ち寄り、アイスコーナーを覗き見る。
「あ、ちょこばっきーある」
「美味いよな、チョコバッキー」
「かっていい?」
「買おう買おう」
どざ、と買い物カゴに詰め込んでいく。
「あとは、まあ、普通にガリガリ君と──」
「あ」
「うん?」
「らむねあいすばー、だって」
「へえー、美味そうじゃん」
「しゃとれーぜだ」
「これもシャトレーゼか。チョコバッキーもそうだよな」
「そなんだ」
チョコバッキーとガリガリ君、そしてラムネアイスバーをまとめて購入し、帰宅する。
順にシャワーを浴びて自室へ戻り、冷凍庫に入れておいたラムネアイスバーに齧り付いた。
「え、うま」
「らむねはいってる。おいしい……」
「これ、めっちゃ美味くない?」
「おいしい」
「ガリガリ君より好きかも……」
ラムネアイスバー、当たりだ。
安いし、美味いし、これはリピート確定である。




949 :名前が無い程度の能力を持つVIP幻想郷住民:2026/08/01(土) 02:43:13 ID:qlDCZ4L20

2026年7月24日(金)

最近、アンビークのオールインワンソイプロテインを飲んでいる。
ソイはホエイより腹持ちがいいし、ビタミンもしっかり入っていて栄養素的にも悪くない。
だが、問題がひとつあった。
「──××、すこし離れてろよ」
「うん……」
プロテインの袋を開ける。
細かすぎる粉が、ふわりと飛散した。
水を入れたシェイカーに入れる際にも、事あるごとに散らばる。
おかげで、パソコンチェアのアームレストカバーがプロテインを吸いまくっていた。
シェイカーの蓋を閉じ、シャカシャカと振る。
「××、いいぞー」
「このぷろていん、すーごいおちるね……」
「粒子が細かいのかな」
「そうかも」
「そのわりに、飲むときは粉っぽいんだよな……」
「えー」
「たまたま安くて大量に買っちゃったし、しばらくはこのプロテインで行くけど」
「まだ、ごきろ、あるもんね」
「6kgは買いすぎたな……」
ただ、味はべつに悪くないし、飲んでいてつらくもない。
もうすこし飛散せず、水に溶けやすい製品があれば乗り換えるが、今ある5kgを消費しきるまでは難しいだろう。
「それより、このカバーそろそろ洗わないと」
「そだね。よる、せんたくするから、そのときあらうね」
「頼んだ」
「うん」
プロテインのせいで、まだら模様になりつつある。
スポンジ状の素材でできたアームレストカバーを見ていると、ふと、黒板消しのことを思い出した。
よく似ている。
「……窓の外で叩いてくるか」
「たたく?」
「カバー同士を、パン、パンって」
「なるほど……」
階段の窓から身を乗り出し、アームレストカバーを叩き合わせる。
だが、粉は出てこなかった。
「完全に吸ってるな」
「せんたくだ」
「頼むわ……」
「はーい」
カバーのないアームレストは、すこし固い。
早く乾いてほしいのだった。




950 :名前が無い程度の能力を持つVIP幻想郷住民:2026/08/01(土) 02:43:36 ID:qlDCZ4L20

2026年7月25日(土)

シャワーを浴び、自室へ戻る。
ドライヤーで髪を乾かしたあと、スキンケア用のオールインワンジェルを顔に塗ろうとして、思いきり取り落とした。
「うわッ!」
薄緑色のジェルが、床に大量にぶちまけられる。
「わ、おとしちゃった……?」
「落としちゃった……」
「そうじしないと」
「悪い、手伝ってくれるか」
「うん」
大量のティッシュでジェルを拭いながら、呟く。
「とんだルームケアだな……」
「るーむけあ、できてるのかな」
「できてたら笑う」
「でも、なんか、ふいてもぬるぬるしてるよ」
「そのうち乾くだろ、たぶん……」
適当である。
「──よし、掃除完了」
「よーし」
「手伝ってくれてありがとうな、××」
「きにしないで。それより」
「それより?」
「できもの、どうなったのかなって」
「あー」
正直、忘れていた。
内腿に手をやり、確認する。
「あ、小さくなってるわ」
「みして」
「はい」
作務衣の下衣を脱ぎ、がに股になる。
うにゅほが俺の内腿を覗き込んだ。
変な気持ちになってくる。
「うん、ちいさくなってる!」
「だろ」
「これなら、びょういん、いかなくていいね」
「ならよかったよ……」
皮膚科、異常に混むんだよな。
行かずに済むのなら、ありがたい。
巨大なできものに唐突に気付くとビビるので、大きくなる前に大きくなると一言欲しいのだった。




951 :名前が無い程度の能力を持つVIP幻想郷住民:2026/08/01(土) 02:44:00 ID:qlDCZ4L20

2026年7月26日(日)

「××、コンビニ行くけど」
「いくー」
身支度を整え、家を出る。
「──あれ、なんか暑くないな」
「ほんとだ……」
「陽射しは強いけど」
「ちょうどいいかも」
「帰ってきたら、散歩行くか?」
「んー……」
うにゅほが腕を組み、大きく首をかしげる。
「ひざし、つよいからなあ……」
「紫外線が気になるか」
「きになる。ひやけ、したくない」
「なら、夏のあいだは散歩は早朝だけだな」
「うん。あさ、あるこ」
「明日の朝、晴れればいいけど」
「ねー」
最近、朝方になるとやたら曇っている。
曇りでも歩くときは歩くが、雨への不安もあるし、何より朝焼けが気持ちいい。
早朝散歩の気持ちよさの半分は、朝焼けにあると言っていい。
コンビニで所用を済ませたあと、商品棚を見る。
「なんかグミ食いたいな」
「ぐみ、いいね」
「××はどれがいい?」
「わたし、かたいのいがいがいいな……」
「ハード系はなあ」
あれは好みが分かれる。
俺とうにゅほは、あまり好きではない。
「あ、これかわいいかも」
うにゅほが手に取ったのは、しゃりもにグミのソーダ味だった。
「美味そうじゃん」
「うん、おいしそう」
しゃりもにグミと飲み物を購入し、愛車へ戻る。
「ひとつ食べてみるか」
「うん」
開封し、グミをひとつ口に入れる。
シャリシャリしている。
そして、もにもにしている。
「え、うま」
「おいしい!」
「これ美味いな……」
当たりを引いた。
見掛けたら、また買おう。




952 :名前が無い程度の能力を持つVIP幻想郷住民:2026/08/01(土) 02:44:21 ID:qlDCZ4L20

2026年7月27日(月)

「しちがつ、もう、おわるねえ……」
「八月も近いな」
「はやいねえ」
「毎年言ってる気がする」
「なつ、はんぶん、おわった?」
「最近は、九月も暑いからな。まだ三分の一ってところじゃないか?」
「そか!」
うにゅほが、嬉しそうに頷く。
「××、夏好きだもんな」
「すき」
「秋も好きだし、冬も好きだし」
「はるもすきだよ」
「でも、すべて等価値じゃないだろ」
「それはそう……」
「春夏秋冬、どれがいちばんだ?」
以前にも尋ねたことがあるような気もするけれど、そのときの答えは忘れてしまった。
うにゅほも忘れているだろうし、答えが変わっていてもおかしくない。
「うと……」
しばしの思案ののち、うにゅほが答えた。
「なつ、かなあ」
「夏なんだ」
「なつ、すき」
「次は?」
「はるかなあ……」
「桜?」
「さくら」
「その次」
「あき……」
「桜の差で、春のほうが上なのかな」
「そんなかんじ」
「じゃあ、冬がビリっけつか」
「ふゆ、すきだよ?」
「でも、冬くんは友達って感じなのよね」
「なにそれ」
「本命は夏くんだよなって」
「ほんめいは、◯◯だよ?」
「──…………」
照れくさい。
「ほら、明日銀行行くから準備するぞ!」
「はーい」
俺の本命も、うにゅほである。




953 :名前が無い程度の能力を持つVIP幻想郷住民:2026/08/01(土) 02:45:15 ID:qlDCZ4L20

2026年7月28日(火)

朝一番に銀行へ向かうと、待合室ががらんとしていた。
「お、ラッキー」
「またなくてよさそうかも」
「だな」
所用はすぐに終わり、あっと言う間に俺たちは解放された。
「よし、今月分は終わり!」
「すぐだったね」
「朝一でこれなら、来月も朝一でよさそうだ」
「まえ、いちじかんくらいまってたもんね……」
「早けりゃ早いだけいいんだな。学んだわ」
「びょういんも、そうだし」
「病院もそうだな。まあ、病院のほうは、それでも一時間はかかるけど」
「びょういん、らいしゅうだよ」
「あれ、早くないか?」
と言いながら、思い出した。
「あ、そうか。主治医の先生が休みだから」
「うん。いっしゅうかん、はやい」
「危ない危ない」
「おくすりかれんだーあるから、わすれなかったとおもうよ」
「それはそうだけど」
帰り道にコンビニへと立ち寄る。
「しゃりもにぐみ、あるかな」
「あればいいけど」
探すと、あった。
「あ、へんなあじ」
「どれ?」
「これ」
フルーティエナジードリンク味、とあった。
「変な味だ……」
「でも、おいしそう」
「エナジードリンク、不味くないしな」
「うん」
しゃりもにグミを二袋購入し、車内で開けてひとつだけつまむ。
「──あ、美味いわ」
「おいしい」
「ソーダも美味かったけど、これもいいな」
「うん、おいしい」
しゃりもにグミ、ヤバいな。
見るたび買ってしまいそうだ。




954 :名前が無い程度の能力を持つVIP幻想郷住民:2026/08/01(土) 02:45:59 ID:qlDCZ4L20

2026年7月29日(水)

「ちいかわのえいが、みたい」
「え、観たいの?」
「みたい」
「……××、ちいかわ知ってたっけ」
「ちいさくて、かわいいやつ」
「それは知ってるんだ」
「しってる」
「──…………」
俺は、うにゅほがちいかわを読んでいるところを見たことがない。
漫画は買っていないし、俺はXで追っているだけだ。
だから、うにゅほは、ちいかわの闇の部分を知らない可能性が非常に高い。
「××、ちいかわ好きなんだ」
「うん、すき」
「漫画は読んだことある?」
「ちょっとだけ……」
「どのキャラが好き?」
「うさぎ」
「うさぎか」
「◯◯は?」
「まあ、ハチワレかな。順当に」
「はちわれも、かわいい」
「だよな」
「うん」
すこし探りを入れてみる。
「……ちいかわ、怖い展開があるのは知ってる?」
「しってるよ」
本当かな。
「どんな展開?」
「でかつよに、おそわれる」
「討伐とかあるよな」
「うん、しってる」
「──…………」
見せて、いいものか。
悩みどころである。
だが、うにゅほが映画を観に行きたい、というのは珍しいしなあ。
「……なら、夏休みが終わって空き始めたらでいいか?」
「うん、いいよ!」
「よし」
すこしずつ、ちいかわの闇の部分を教えていこう。
島編のラストは、かなりアレだからな。




955 :名前が無い程度の能力を持つVIP幻想郷住民:2026/08/01(土) 02:46:45 ID:qlDCZ4L20

2026年7月30日(木)

「あめだー……」
「雨だな」
「さんぽ、いけないね」
うにゅほが、残念そうに呟く。
「でも、いっそ雨のほうがいい気もするよ」
「さんぽ、いけないよ?」
「行けないことが確定するからな」
「あー」
「毎日、午前三時くらいに、空を見上げて散歩行けるか判断するんだけどさ」
「わかんない?」
「意外とわからない。まんべんなく曇ってると、晴れてるようにも見える」
「そなんだ……」
「ほら、一回、けっこうな曇りなのに間違って××のこと起こしちゃったろ」
「あったね」
「あれ、申し訳なかったし……」
「べつにいいよ?」
「××はそう言ってくれるけど、やっぱ悪いからさ」
「そか……」
曇りだからと言って、散歩に行けないわけではない。
だが、夏場とあって空模様は不安定だし、せめて晴れ間がなければ散歩をする気にはなれない。
その点、雨が降ってくれると、迷わずに済むから助かるのだ。
「早朝散歩、いつまで続けようか」
「うーん。はちがつは、あさのがいいきーする」
「問題は九月だな。十月くらいになると、朝は寒そうだし」
「くがつの、なかばくらいまで、あさ?」
「それくらいかな」
「そのくらいで、ようすみて、だね」
振り返り、カレンダーを見る。
「しかし、もう七月も終わりか……」
「はやい」
「××も、やっぱ、時の流れが速くなってるように感じる?」
「かんじる……」
「俺は、もっと速い」
「う」
「怖かろう」
「こわいー……」
俺も怖い。
楽しいことは長く、苦しいことは短く感じたいのだった。




956 :名前が無い程度の能力を持つVIP幻想郷住民:2026/08/01(土) 02:47:08 ID:qlDCZ4L20

2026年7月31日(金)

風呂上がりでほこほこしているうにゅほが、髪を乾かし終えてこちらへやってきた。
「あ!」
唐突に声を上げ、爪先を不自然に床に押し付ける。
「どした?」
「むし……」
「踏んじゃったか」
「つい」
「ナイス、ナイス」
「うう」
風呂上がりで虫を踏むのは気持ち悪かろうが、こちらとしてはありがたい。
俺は、ティッシュを一枚ドローし、うにゅほの前に屈んだ。
「ほら、足」
「はい」
うにゅほが足を浮かせる。
潰れた虫は、床にはいなかった。
うにゅほの足の親指を見ると、小さな羽虫が潰れていた。
ティッシュで親指を拭い、確認する。
「──羽アリだ」
「え」
「マジで……?」
アリ。
俺たちと、家屋に侵入してくるアリとの最初の戦いは、もう十年以上前に遡る。
最終的には、業者に駆除してもらうことで事なきを得たのだが、それまでは本当にひどかった。
この、たった一匹の羽アリが再戦の火蓋となるのか、それはわからない。
わからないが、
「嫌なもん見ちゃったな……」
「うん……」
「たまたま入り込んだとか、その程度ならいいんだけど」
「かんべんしてほしい」
「同じく」
次に大量のアリが侵入してきたら、即日業者に電話を掛けてやる。
たぶん、それがいちばん早い。




957 :名前が無い程度の能力を持つVIP幻想郷住民:2026/08/01(土) 02:47:40 ID:qlDCZ4L20

以上、十四年八ヶ月め 後半でした

引き続き、うにゅほとの生活をお楽しみください 
 



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コメント一覧

  • 1  Name  名無しさん  2026年08月02日 19:23  ID:up4W5t4X0
    管理人の家族を解放しろ


  • 2  Name  名無しさん  2026年08月02日 19:58  ID:tXtjR9jp0
    引き続き、うにゅほとの生活をお楽しみください っていったいどういう立場で楽しめば良いんだよw


  • 3  Name  名無しさん  2026年08月03日 09:31  ID:6X0CbmKy0
    マジもんの狂気だよな14年って
    どうやったらこんな風になるんだよ


  • 4  Name  名無しさん  2026年08月03日 09:33  ID:6X0CbmKy0
    東方まとめサイトでこんなほぼ東方関係ないゴミ記事を定期的にまとめる意義って何?
    作者より管理人が悪いだろ
    まとめられさえしなければネットの片隅で消えていくだけの駄文だったのに


  • 5  Name  名無しさん  2026年08月03日 09:53  ID:6XZUKFnO0
    >>4
    ここの管理人はマジで仕事しないからな


  • 6  Name  名無しさん  2026年08月03日 12:01  ID:J7POamNS0
    この人リアルで何やってる人なんだろ?


  • 7  Name  名無しさん  2026年08月03日 12:38  ID:kU6HmJqL0
    URLからHPへ飛ぶと何やってるかは書いてあったよ
    うにゅほって似てるからそう表記してるだけで空ですらないのかよ…個人ブログのオリキャラ日記をまとめる意味は本当に何なんだ???


  • 8  Name  名無しさん  2026年08月03日 12:46  ID:C4ntmdV60
    >>5
    おまけに生理ネタ大好き❤


  • 9  Name  名無しさん  2026年08月03日 15:42  ID:LIu3cPEQ0
    >>6
    無職でしょ、そりゃ
    10年以上毎月書くほどヒマなクセに、書いてる内容はスッカスカで引き出しのなさしか伝わってこないし



  • 10  Name  名無しさん  2026年08月04日 21:35  ID:l4WhWNAa0
    コメント欄を覗くだけの記事


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