したらば

2018年09月17日

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1 :名前が無い程度の能力を持つVIP幻想郷住民:2016/07/01(金) 19:13:30 ID:1bfcR2jI0

うにゅほと過ごす毎日を日記形式で綴っていきます 


ヤシロヤ──「うにゅほとの生活」保管庫
http://neargarden.web.fc2.com/



846 :名前が無い程度の能力を持つVIP幻想郷住民:2018/09/16(日) 17:33:04 ID:kGUjljG20

2018年9月1日(土)

「……九月になってしまいました」
「なってしまいました」
「月が変わると、いよいよ秋めく感じがするよな」
「する」
「秋が終わって、すぐ冬で、あっという間に雪が降る」
「たのしみだねえ」
「いや、俺はあんまり……」
「えー」
「寒いし、ウィンタースポーツするわけじゃないし、寒いし、雪道危ないし、いいことひとつもない」
「ゆきかきは?」
「大嫌い」
「えー……」
不満げである。
「わたし、◯◯とゆきかきするの、すき」
「……まあ、××と一緒にするぶんには、そこまで嫌じゃないけどさ」
「うへー」
「でも、大雪は勘弁だよ。一時間コースは問答無用で嫌い」
「いちじかんは、うん……」
「十分くらいでササッと終わる量なら毎日降ったっていいけど、悲しいけどここ北海道なのよね」
「かなしいの?」
「ごめん。ガンダム見たこともないのにガンダムネタ使った」
「そなんだ……」
「──って、さすがに気が早いか。まだ9月1日なのに」
「ふゆ、すきだけど、あきもすきだよ」
「夏は?」
「すき」
「春」
「すき」
「梅雨」
「なつのはじめ、つゆみたいだったね」
「もし、あれが一ヶ月続くとしたら……?」
「……いやかも」
さしものうにゅほも、じめじめするのは嫌いらしい。
「なんにせよ、過ごしやすいのはいいことだ」
「うん」
「ほら、秋さんにご挨拶は?」
「おひさしぶりです」
「一年ぶりですねえ」
「そうですねえ」
去るものは去る。
来るものは来る。
時の移ろいを楽しみたいものだ。





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2018年09月02日

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1 :名前が無い程度の能力を持つVIP幻想郷住民:2014/03/07(金) 20:24:10 ID:t2nls1YA0

ニュー速VIPの転載禁止に伴い、こちらに専用スレを立てました

うにゅほと過ごす毎日を日記形式で綴っていきます 


ヤシロヤ──「うにゅほとの生活」保管庫
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829 :名前が無い程度の能力を持つVIP幻想郷住民:2018/09/01(土) 17:03:47 ID:xh.LuU2o0

2018年8月16日(木)

前回までのあらすじ。
行きつけの床屋が店を畳んでしまった。
「──それで、新しい床屋を誰かに紹介してもらうって話だったけどさ」
「うん」
「正直めんどい」
数人に尋ねたが、地理的に少々遠かったり、足を運びにくい店ばかりだった。
車で二十分以内。
通うのであれば、この条件は譲れない。
「じゃあ、のばす?」
「これ以上伸ばしたら、不審者まっしぐらだから」
「そかなあ……」
「××は、補正が入って目が狂っとる。現時点でもだいぶ怪しいからな」
もともと威圧的な外見なのに、それが蓬髪ともなれば、いよいよもって近寄りがたいというものだ。
「とこや、ちかいとこいくの?」
「いっそのこと、1000円カットでいいんじゃないかと思って」
「まえ、しっぱいしてたきーする」※1
「失敗したな、うん」
「いいの?」
「どんなに下手な床屋でも、失敗しないであろう髪型がある」
「!」
うにゅほも、ピンと来たらしい。
「ぼうず!」
「正解。もう丸坊主でいいかと思ってさ」
「いいとおもいます」
「撫でたいだけだろ」
「うん」
こくりと頷く。
素直である。
「と言うわけで、ちょっくら丸刈りにしてきます」
「たのしみ……」
うにゅほは、髪が長い俺と、坊主頭の俺、どちらがいいのだろう。
バリカンで蓬髪を刈られながら、そんな他愛ないことに思いを馳せるのだった。
なお、帰宅したら死ぬほど撫でられた。

※1 2016年5月10日(火)参照





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2018年08月17日

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1 :名前が無い程度の能力を持つVIP幻想郷住民:2014/03/07(金) 20:24:10 ID:t2nls1YA0

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813 :名前が無い程度の能力を持つVIP幻想郷住民:2018/08/16(木) 15:42:36 ID:qG93Fw2k0

2018年8月1日(水)

「──…………」
「──……」
柔らかな風が、そよそよと肌を撫でていく。
暑い。
だが、不思議と心地よい。
「なんか、今日、あれだな……」
「あれ?」
「いい感じ……」
「うん、いいかんじ……」
黙っていても汗が吹き出る。
肌に触れると、ぺたりと貼り付く。
されど、不快ではない。
俺たちの求める夏が、ここにあった。
「××、いま何度?」
「いまー?」
「うん」
うにゅほが、大儀そうに温湿度計を覗き込む。
「わ」
「どした」
「いま、さんじゅうさんど……」
「……ワーオ」
普段であれば確実にエアコン案件である。
「湿度は?」
「うーとね、よんじゅうにぱーせんと」
「低い」
「うん、ひくい」
「それでか……」
いくら気温が高くとも、湿度が低ければ不快にはならない。
むしろ体調がいいくらいだ。
「この湿度が続いてくれないかなあ……」
「ねー」
「よし、くっつくか」
「!」
ぽんぽんと膝を叩いてみせると、うにゅほがホイホイ寄ってきた。
「うへー」
膝の上に腰掛けたうにゅほを、ぎゅうと抱き締める。
「──あつ!」
「はちーねえ……」
「××、ぺたぺたしてる」
「ぺたぺた」
さすがに、十分ほどで耐えきれなくなって、離れた。
夏を舐めてはいけない。





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2018年08月02日

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796 :名前が無い程度の能力を持つVIP幻想郷住民:2018/08/01(水) 20:52:51 ID:I95QsMr20

2018年7月16日(月)

「◯◯ー」
「お」
湯上がりで髪を乾かしたばかりのうにゅほが、俺の座っているパソコンチェアをくるりと反転させる。
そして、
「うへー……」
いそいそと俺の膝に腰掛け、チェアの向きを元に戻した。
シャンプーの芳しい香りが、ふわりと鼻腔をくすぐる。
「ね、あのゲームやらないの?」
「ホロウナイト?」
「うん」
「好きだなあ」
「かわいい」
「まあ、可愛いけど……」
ホロウナイトは、最近俺がハマっている2Dアクションゲームである。
デフォルメされたムシたちの住む広大な地下迷宮を冒険するという内容なのだが、難易度はなかなか骨太だ。
「じゃあ、すこしやるか」
「やた」
「コントローラー取って」
「はーい」
うにゅほを抱き締めるようにしてコントローラーを握り、Steamからホロウナイトを起動する。
「昨日、どこまで行ったっけ」
「なんか、でんしゃみたいののった」
「トラムか」
「とらむ」
しばし"古代の穴"を探索し、貯まったお金を消費するために街へ戻る。
「あ、そうだ」
「?」
「××も、ちょっとだけ操作してみるか?」
「いいよー……」
「敵のいないとこだから」
「……うと、ちょっとだけ」
うにゅほがコントローラーを受け取る。
最初こそ遠慮していたものの、実際に操作してみると、けっこう夢中になっているようだった。
「よし、敵のいるとこ行ってみるか」
「やだ……」
それは嫌らしい。
難易度が低くて可愛らしいゲームでも見繕っておこうかなあ。





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2018年07月17日

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1 :名前が無い程度の能力を持つVIP幻想郷住民:2016/07/01(金) 19:13:30 ID:1bfcR2jI0

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780 :名前が無い程度の能力を持つVIP幻想郷住民:2018/07/16(月) 19:57:36 ID:gOQOyiIA0

2018年7月1日(日)

しとしと、しとしと。
そぼ降る雨が、窓を濡らしている。
「──…………」
「──……」
俺たちの部屋は、南東と南西に窓がある。
それは、真南から雨が降った場合、窓の一切を開放できないことを意味している。
その結果、
「あづ……」
「はちーねえ……」
蒸しに蒸した室内で、ぐでーと過ごす羽目に陥っているのだった。
「なんか、空気が濡れてる気がする……」
「わかる……」
湿度は70%を超え、素肌が無駄に潤っている。
しっとりと言うよりべたべたに近く、かなり不快だ。
「……××、今日って何日か覚えてる?」
「うと、しちがつついたち……」
「そう、七月だ」
「うん」
「七月と言えば、もはや夏。完全に夏。エアコンを解禁しても許されると思わないか?」
「おもう、おもう」
うにゅほが、うんうんと頷く。
べつに、誰かに禁止されていたわけでもないのだけど。
「じょしつ?」
「冷房より除湿のほうが電気代かかるって聞いたことがある」
「じゃあ、れいぼう?」
「とりあえず、冷房にしてみよう」
設定温度を26℃にし、運転ボタンを押す。
エアコンの室内機が稼働を始め、
「あ、すずしー……」
刺すような冷風が、湿った皮膚から熱を奪い去っていく。
「直接だと、寒いくらいだな」
「ちょっとだけ」
風の直接当たらない書斎側へ移動し、二時間ほど経ったころのことだ。
「うーん……」
「どしたの?」
「涼しいは涼しいけど、なんかべたつくな……」
「そだねえ」
「やっぱ、除湿にしよう」
「うん」
室温のみが高いときは、冷房。
湿度が高い場合は、除湿。
使い分けたほうがよさそうだ。





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2018年07月02日

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1 :名前が無い程度の能力を持つVIP幻想郷住民:2016/07/01(金) 19:13:30 ID:1bfcR2jI0

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764 :名前が無い程度の能力を持つVIP幻想郷住民:2018/07/01(日) 20:54:01 ID:d9SQe22o0

2018年6月16日(土)

「◯◯、ばんごはん、なにがいい?」
「あー……」
思案する。
この場合、「なんでもいい」は御法度だ。
「……肉かなあ」
「にく」
「たしか、豚肉あったろ」
「うん、ある」
うにゅほがひとりだけで作れる料理のレパートリーは、実を言うとよくわからない。
たいていの場合、母親と肩を並べて台所に立っているからだ。
「××、豚肉だったら何が得意?」
「うーと、しょうがやきかなあ」
「生姜焼き……」
そう言えば、何度か作ってもらった記憶がある。
「しょうがやき、きらい?」
「好き」
「しょうがやきでいい?」
「お願いします」
「はい、わかりました」
父親も、弟も、生姜焼きは好物の範疇だ。
勝手に決めたが、文句は言うまい。
「生姜焼きの生姜って、チューブでいいんだっけ」
「うん」
「切らしてないかな」
「びちくあるから、だいじょぶとおもう」
「なんか手伝おうか?」
「んー……」
「キャベツの千切りとか」
しばし小首をかしげたのち、うにゅほが答える。
「てつだわなくていいけど、ちかくにいてほしい……」
なるほど。
ひとりでできるけど、ひとりは寂しいらしい。
「じゃあ、食卓でテレビ見てるな」
「うん」
うにゅほ謹製の生姜焼きは、文句なく美味しかった。
明日は何が食べられるかな。
 





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2018年06月17日

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1 :名前が無い程度の能力を持つVIP幻想郷住民:2016/07/01(金) 19:13:30 ID:1bfcR2jI0

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748 :名前が無い程度の能力を持つVIP幻想郷住民:2018/06/16(土) 15:32:22 ID:RgfQhMM20

2018年6月1日(金)

父親を居酒屋へ送った帰り道、我が家の近くでのことである。
「あ、いえつくってる」
助手席のうにゅほが窓の外を指差した。
「本当だ」
「さいきん、こうじおおいねえ」
「空き地がどんどんなくなってくな」
「うん」
「ここ、札幌のベッドタウンだからな。需要が多いんだろ」
「……なんか、ちょっとさみしいね」
「桜、切られたしなあ」
「うん……」
かつて、家の近くには、誰のものとも知れない小さな庭園があった。
その庭園には桜が植えられており、春が来るたびに俺たちの目を楽しませてくれたものだった。
「……まあ、仕方ない。管理にもお金かかるだろうし」
「そだね……」
「俺が子供のころは、もっと空き地多かったんだぞ」
「そなの?」
「空き地というより、飛び石だな。むしろ家のほうが少なかった」
「えー!」
うにゅほが目をまるくする。
「なにしろ、家から中学校見えたからな」
「……ほんと?」
疑いの眼差し。
「嘘だと思う?」
「ほんとだとおもう、けど……」
頭ではわかっていても、にわかには信じがたいらしい。
「じゃあ、もっとびっくりすること教えてあげよう」
「?」
うにゅほが小首をかしげる。
「家の前、砂利道だった」
「うそ!」
「本当」
「ほんと……」
ぐわん、ぐわん。
うにゅほの頭が、左右に振れる。
想像力のキャパシティをオーバーしたらしい。
今度、俺が子供のころの写真を見せてあげよう。
きっと目を輝かせてくれるはずだ。





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2018年06月02日

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1 :名前が無い程度の能力を持つVIP幻想郷住民:2016/07/01(金) 19:13:30 ID:1bfcR2jI0

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731 :名前が無い程度の能力を持つVIP幻想郷住民:2018/06/01(金) 20:16:39 ID:kApE62TA0

2018年5月16日(水)

キッチンの冷蔵庫でチューハイを発見した。
銘柄は、既に缶を潰してしまったので、よくわからない。
アルコール度数は高かったように記憶している。
「◯◯、よっぱらった?」
「ほろ酔い」
「ほろよいって、どんなかんじ?」
「××、間違って、俺のお酒飲んだことあったじゃん」※1
「そだっけ……」
覚えていないらしい。
「そうだなあ」
右手をぐーぱーさせながら、全身の感覚を言語化していく。
「まず、頭がすこし重い。ふらふらする」
「ふらふら」
「視覚や聴覚が鈍くなって、世界が遠くなる。現実感が薄くなる感じ」
「げんじつかんが……」
「あとは、若干火照るくらいかな」
「へえー」
うにゅほが、うんうんと頷く。
「なんか、あんましだね」
「そうか?」
「うん」
「酔っ払ったときの××、すげー楽しそうだったけど」
「おぼえてない……」
「覚えてなくていいよ、うん」
あのときのうにゅほ、厄介この上なかったし。
「──…………」
じ。
うにゅほが、飲みかけの缶チューハイを見つめる。
「ダメだぞ」
「うん」
「次の日、二日酔いで死にかけたんだから」
「──あっ」
「思い出した?」
「おもいだした……」
うにゅほの顔が青く染まる。
「おさけはだめだ……」
「そうそう。お酒なんて、飲まないに越したことはない」
そう言いつつ、缶チューハイをあおる。
「◯◯はいいの?」
「一本か二本程度なら、大丈夫」
「そか……」
「ところで××さん」
「はい?」
「嗅がせろー!」
「ひや!」
うにゅほを抱き寄せて、その首筋に鼻を埋める。
笑い上戸、泣き上戸、種々様々な上戸があるが、俺は嗅ぎ上戸なのかもしれない。
ただし、うにゅほの匂いに限る。

※1 2015年4月2日(木)参照





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2018年05月17日

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1 :名前が無い程度の能力を持つVIP幻想郷住民:2016/07/01(金) 19:13:30 ID:1bfcR2jI0

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715 :名前が無い程度の能力を持つVIP幻想郷住民:2018/05/16(水) 16:25:07 ID:Q.6ByI7U0

2018年5月1日(火)

限界までリクライニングしたチェアに寝そべり、うとうとと口を開く。
「ゴールデンウィークだなあ……」
春風に長髪をそよがせながら、うにゅほが答える。
「ごーるでんうぃーくだねえ」
今年のゴールデンウィークは、平日二日を潰して九連休なのだった。
「あー……」
ごろん。
チェアの上で寝返りを打つ。
「……どっか行きたい気もする、けど」
「けど?」
「ねむい……」
「そか」
顔は見えないが、うにゅほが苦笑しているのがわかる。
「次の日が休みだと、つい夜更かししてしまう……」
「◯◯、まいにちよふかし」
「……朝更かし?」
「あさふかし」
「まあ、それはそれとして」
上体を起こし、軽く伸びをする。
「バイクの保険も戻したし、明日はどこか出掛けようか」
「んー……」
「?」
喜んでくれるかと思いきや、うにゅほが神妙な表情を浮かべた。
「うとね、あした、あめって」
「マジか」
風邪を引く恐れを押してまで雨の日に強行するほど、俺はバイク好きではない。
まして、うにゅほと一緒なら尚更だ。
「じゃあ、明後日かなあ」
「あさっても……」
「──…………」
リクライニングを戻し、PCで天気予報を確認する。
「げっ、5日までずっと雨か」
「うん」
「ごめん、今日出掛けてればよかったな」
時刻は既に午後四時で、外の空気は肌寒くなり始めている。
今からでは、いささか遅いだろう。
「むいか、はれ?」
「6日は晴れって出てるな」
「じゃあ、むいか、どっかいこ」
「そうだな。予報が変わって晴れたら、その日でもいいし」
「うん」
どうせ、予定はひとつもないのだ。
5日の夜は、早めに寝よう。





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2018年05月02日

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699 :名前が無い程度の能力を持つVIP幻想郷住民:2018/05/01(火) 19:56:42 ID:ayESjm5c0

2018年4月16日(月)

「あー、あ゙ー、ん゙ー……」
喉元を撫でながら、声を絞り出す。
「どしたの?」
「喉が痛い」
「……だいじょぶ?」
「大丈夫、大丈夫。すこし痛いだけだから」
そう言って、のどぬーるスプレーを手に取る。
「わたし、それにがて……」
「わかる」
のどぬーるスプレーは、喉に直接噴射する薬剤だ。
使用には慣れが必要となる。
「子供のころ、喉の痛みを治すどころか、咳き込んで余計ひどい目に遭ったっけ」
「◯◯もそうなの?」
「最初はな」
「へえー」
「ヨウ素入ってるから味もひどいもんだし、二度と使うかと思ったけど……」
あーんと大口を開け、ノズルを口腔に差し入れる。
シュッ!
喉の内側に、じんわりと熱が灯る。
「ほら、こんなもん」
「すごい」
「慣れだよ、慣れ」
再び口を開き、もう一吹き。
「──けほッ」
最初は異物感。
次の瞬間、焼けるような痛みと共に、呼吸ができなくなった。
「げほッ! えほ、ふッ、けほ、げほッ! がッ! えほッ!」
「!」
うにゅほが慌てて立ち上がり、くの字に曲がった俺の背中を強めにさする。
「◯◯ッ!」
「だッ、ほ、大丈──えほッ! げほッ! きか、ん……、気管に、げえッほ!」
「しゃべんないで……」
半泣きのうにゅほに五分ほど介抱されたのち、ようやくまともに息が吸えるようになった。
「……思い、出した……」
「?」
「子供のころ、も、なった、これ……」
「そか……」
油断大敵と言うほかない。
読者諸兄も、のどぬーるスプレーを使用するときは、気管に入らないよう気をつけてほしい。





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2018年04月17日

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683 :名前が無い程度の能力を持つVIP幻想郷住民:2018/04/16(月) 21:20:16 ID:Vyc36gf60

2018年4月1日(日)

「……んぅー」
座椅子の上で体育座りをしながら、うにゅほがしきりに小首をひねる。
「エイプリルフールの嘘は思いつきましたか?」
「まって、まって」
「そろそろ午後になるけど」
「うー……」
不満げに唸られましても。
「まあ、午前中しか嘘をついちゃいけないってルール自体、本当かどうか怪しいみたいだけどな」
「そなの?」
「エイプリルフールは世界中で行われてるけど、そのルールってイギリス独自のものらしいんだよ」
「ほー」
「イギリスだけのルールを日本だけが取り入れるのも妙な話だろ」
「──あ!」
うにゅほが唐突に妙な声を上げた。
「どした」
「それうそ?」
「はい、嘘です」
「やられたー……」
うにゅほが頭を抱える。
「いや、嘘ってのが嘘。話は本当」
「どっち……?」
「はてさて」
わざとらしく肩をすくめてみせると、うにゅほがぶーたれて言った。
「……◯◯、ずるい」
「ずるい?」
「わたしも、そうゆうのしたい。わるいおんなになりたい……」
「悪い女に……」
なんだその願望。
「××に悪い女になられると、その、困るんだけど」
「だいじょぶ、ねんいちだから」
「年一……」
なら、まあ、いいか。
「頑張れ××。日付が変わるまで待つから」
「ありがと……」
現在、午後十一時。
年に一度ですら悪い女になれそうもないうにゅほなのだった。





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2018年04月02日

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666 :名前が無い程度の能力を持つVIP幻想郷住民:2018/04/01(日) 17:56:21 ID:d/kyIsxo0

2018年3月16日(金)

「──…………」
午睡から目覚め、上体を起こす。
「あ、おはよー」
「……おはよ」
「?」
俯き加減の俺の顔を、うにゅほがひょいと覗き込む。
「なんか、かおいろわるい」
「夢見がな……」
溜め息ひとつ。
最近、妙な夢ばかり見る。
「どんなゆめ?」
「──…………」
「……いいたくない?」
「いや、言葉にするのが難しくて……」
前髪を掻き上げ、先程の夢を思い返す。
夢には夢の道理があり、それはしばしば現実を軽視、あるいは完全に無視してしまう。
荒唐無稽な夢を一続きの物語として語るのは、非常に困難だ。
「えーと、だな」
「うん」
「端折って言うとだな」
「うん」
「……歯が増える夢?」
「は?」
うにゅほが自分の前歯を指差した。
「前歯というより、奥歯だな」
「おやしらず?」
「いや」
口を開き、前歯の奥の上顎を示す。
「ここに、奥歯みたいな平たい歯が、びっしり生える夢」
「──…………」
あ、あんまり見たことない顔してる。
「気持ち悪いだろ」
「はみがき、たいへん……」
たしかに。
「××は、いい夢見れた?」
「うーと」
しばし思案し、
「……わすれた」
「そっか」
まあ、そんなものだよな。
おかしな夢が続いているので、ここらでひとつ明晰夢でも見てみたいものだ。





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2018年03月17日

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1 :名前が無い程度の能力を持つVIP幻想郷住民:2016/07/01(金) 19:13:30 ID:1bfcR2jI0

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ヤシロヤ──「うにゅほとの生活」保管庫
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650 :名前が無い程度の能力を持つVIP幻想郷住民:2018/03/17(土) 00:54:45 ID:0dsIm9Ko0

2018年3月1日(木)

「ひー……」
スノーダンプに体重を預け、呼吸を整える。
豪雪である。
それも、水気をたっぷりと含んだ、重い、重い、牡丹雪だ。
「最高気温がプラスなら、雨降れってんだ……」
呪詛すら込めた呟きが、雪に吸われて消えていく。
「◯◯ぃ……」
水色のジョンバを引きずったうにゅほが、泣きそうな顔で俺の名を呼んだ。
「ゆき、くっついて、おもくて、うで、いたくて、も、むりい……」
「あー」
帽子の上からぽんぽんと撫でる。
「玄関で休憩してな。あと、俺がやるから」
「でも」
「まとめたあと、除雪機で吹き飛ばす。××が頑張ってくれたから、もう少しだ」
「うん……」
名残惜しげに玄関へ向かううにゅほを見送って、得物をジョンバに持ち替える。
そして、
「──よし!」
活溌溌地、雪の塊にジョンバを突き立てた。

除雪機の力を以てしても、雪かきを終えるまでに、それから三十分の時間を要した。

「つー、かー、れー、たー……」
ぼふ。
水滴だらけのツナギを干したあと、ベッドに思い切り倒れ込んだ。
「おつかれさま」
「うーい」
「ホットミルク、のむ?」
「飲むー」
「わかった」
しばしして、マグカップを手にしたうにゅほが自室へ戻ってきた。
「──…………」
「?」
こぼさないよう、慎重に歩く。
自然な行動だ。
だが、いささか慎重すぎるような──
「××」
「?」
「もしかして、腕痛い?」
「いたい……」
「あー、ほら。ホットミルク置いて!」
「わ」
「軽くマッサージしたあと、湿布貼るからな」
「ありがと……」
二度目の雪かきは、俺と、帰宅した父親のみで行った。
明日も大雪らしい。
考えたくない。





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2018年03月02日

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1 :名前が無い程度の能力を持つVIP幻想郷住民:2016/07/01(金) 19:13:30 ID:1bfcR2jI0

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637 :名前が無い程度の能力を持つVIP幻想郷住民:2018/03/01(木) 22:02:32 ID:5sMaaR2w0

2018年2月16日(金)

ストーブの前に寝そべりながら今週のジャンプを読み返していると、うにゅほが俺の背中に跨った。
「なによんでるの?」
「ハンター」
「はんたーはんたー、よくわかんない……」
「最近、コナン並みに文字多いもんなあ」
「あと、まえのはなし、おぼえてない」
「まあ、うん」
残当である。
「昔はそんなことなかったんだけど」
「むかし……」
「読みやすかったし、理解しやすかったし、何より毎週ちゃんと載ってた」
休載は多かったけれど、いまよりはマシだ。
「むかしって、どのくらいむかし?」
「──…………」
しばし思案し、答える。
「俺が高校くらいのとき、とか」
「はんたーはんたー、そんなまえからやってるんだ……」
「二十年くらい連載してるんじゃないかな」
「はー……」
うにゅほが目をまるくする。
「二十年と言えば、こち亀なら100巻達成したころなんだけどな」
「はんたー、なんかん?」
「こないだ本屋で35巻を見た気がする」
「すくない」
「冨樫が生きてるあいだに完結するかな……」
あまり期待はしていない。
「◯◯、ジャンプ、いつからよんでるの?」
「小学生のときからかなあ」
「そんなに」
「ラッキーマンとか連載してた気がする」
「あ、きいたことある」
ふと気づく。
「……俺、二十年以上、毎週欠かさずジャンプ読んでるのか」
「すごい」
「うーん……」
すごいはすごいのだが、この継続力を何かに活かせたのではないかと考えると、なんとなくモヤッとする俺なのだった。





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2018年02月17日

1 :名前が無い程度の能力を持つVIP幻想郷住民:2016/07/01(金) 19:13:30 ID:1bfcR2jI0

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620 :名前が無い程度の能力を持つVIP幻想郷住民:2018/02/16(金) 21:22:53 ID:6RtljQLM0

2018年2月1日(木)

風呂上がり、寒い廊下を抜けて自室へと舞い戻る。
「××、風呂空いたよ」
「はーい」
読んでいた漫画に愛用のブックマーカーを挟み、うにゅほが顔を上げる。
そして、
「あ──」
俺の顔を指差した。
「◯◯、ちーでてる……」
「血?」
両頬に触れる。
「ちがくて」
ティッシュを一枚抜き取ったうにゅほが、俺の唇に手を触れた。
「いて」
「ごめんね」
唇を拭ったティッシュには、そこそこの量の血液が付着していた。
「◯◯、ひげそるの、へたっぴい」
「ほんとな……」
視力がすこぶる悪いため、鏡を見ながらヒゲを剃ることができない。
剃るたびに流血するわ、剃り残しも多いわとなれば、"へたっぴい"のそしりを受けるのも仕方のないことであろう。
「オロナインぬるね」
「はい」
ぬりぬり。
うにゅほの細い指先が、俺の唇を撫でていく。
いささか官能的である。
「はい」
「ありがとな」
「きーつけてね」
「気をつけたいんだけどな……」
気をつけてどうにかなる問題なら、既に解決しているはずだ。
何かしらのブレイクスルーが必要だった。
「フェイスシェーバー、どこやったかな」
「かおそるやつ?」
「産毛しか剃れないけど、ないよりいいかなって」
「そだねえ」
革命的なヒゲ剃りの開発が待たれる。





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