うにゅほとの生活を書き連ねた日記

2026年07月17日

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1 :名前が無い程度の能力を持つVIP幻想郷住民:2016/07/01(金) 19:13:30 ID:1bfcR2jI0

うにゅほと過ごす毎日を日記形式で綴っていきます 


ヤシロヤ──「うにゅほとの生活」保管庫
http://neargarden.web.fc2.com/



925 :名前が無い程度の能力を持つVIP幻想郷住民:2026/07/16(木) 00:55:51 ID:ZcpFX.tY0

2026年7月1日(水)

「しちがつだー……」
「夏だな」
「なつだ」
「今年は、そんなに暑くなくてよかった」
「ほんと、ほんと」
とは言え、冷房は入れている。
入れなければ、俺たちの部屋は、すぐに30℃を超すだろう。
実証済みなのだ。
俺たちは、ぐだぐだと午後の時間を過ごした。
うにゅほを膝に乗せ、マウスカーソルを操作しているとき、不意に思った。
「ポインタ変えるか」
うにゅほが
「ぽいんた?」
「これこれ」
画面上で、マウスポインタをぐるぐる回す。
「……どれ?」
「だから、これだよ。ずんだもんの」
「あ、これ!」
どうやら、円の中に何かがあるものだと、勘違いしてしまったらしい。
「すぐかえれるの?」
「ネットには、そういうの公開してくれてる人たちがいるから」
「おー」
集合知である。
ボカロ系にしようと探していると、ドット絵が愛らしい重音テトのマウスポインタが見つかった。
「お、これよくない?」
「うごく!」
「アニメーションまでしてくれる」
「いいね」
さっそく導入してみたところ、速攻で問題が見つかった。
テキスト選択時の"I"の字マークが、異様に大きいのだ。
たぶん、上下の部分は役に立っていない。
ひたすら視認性が悪かった。
「このマウスポインタ、気に入ってるんだけど、さすがに無理かな……」
「じぶんで、できないの?」
「──…………」
できる。
可能性はある。
俺は、マウスポインタを作成できるドット絵制作ツールをダウンロードし、当該部分だけを修正した。
「ヨシ!」
個人利用だからヨシ!
「すご」
「簡単簡単」
このくらいの作業なら、AIなしでもできる。
最近、AIのことが常に脳裏にチラついているのだった。
GPT-5.6、楽しみです。


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2026年07月03日

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909 :名前が無い程度の能力を持つVIP幻想郷住民:2026/07/03(金) 11:14:50 ID:m8SzlbPI0

2026年6月16日(火)

月に一度の定期受診を終え、帰宅する。
「はふ……」
あくびを噛み殺す。
なんだかんだと完徹なのだった。
「◯◯、ねむそう」
「寝てないからな……」
「ねましょう」
「うーん」
「ねないの?」
「ちょっと、作業が……」
「おきてからで、いいきーする」
「そうなんだけどさ」
とは言え、やる気があるときにしておくべきことでもある。
「……あとで、ねようね?」
「わかった」
パソコンチェアに腰掛け、キーボードへと向かう。
当然ではあるが、俺が集中したいとき、うにゅほは膝の上に座らない。
猫みたいに邪魔をしてこないので、その点はありがたい。
やがて、午後一時が近付き、目がしぱしぱするようになってきた。
「……あー、限界かも」
「ねよ」
「寝るかあ……」
「ねないとだめだよ」
「そうだな」
寝支度を整え、ベッドへと向かう。
うにゅほもまた、隣のベッドに腰掛けた。
「××も、お昼寝の時間か」
「うん。ねないと、からだもたない」
うにゅほは、遅寝早起きである。
足りないぶんの睡眠時間を昼寝で補っているのだ。
「じゃ、寝るかー……」
「おやすみー」
「おやすみ」
CPAPを装着し、目蓋を閉じる。
だが、いまいち眠れない。
神経が冴え渡っている気がする。
「──……すー」
俺は、うにゅほが寝入っているのを確認すると、PCの前へと戻った。
眠れないのだから、仕方がない。
なお、あとでバレてうにゅほに怒られるのだった。


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2026年06月17日

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893 :名前が無い程度の能力を持つVIP幻想郷住民:2026/06/16(火) 16:33:22 ID:3Ei5WD5.0

2026年6月1日(月)

エアコンの効いた部屋で涼みながら、俺はちらりと窓の外を見た。
「……外は31℃か」
「すーごいあつい……」
「散歩なんて行ってられん」
「わたしもそうおもう……」
「でも、どうする? この時点でこんだけ暑いと、昼間の散歩はほぼ不可能になるぞ」
「ずっと、あついわけじゃ、ないだろうけど」
「朝の散歩に切り替えるか?」
「なるほどー……」
うにゅほが、うんうんと頷く。
「いいとおもう」
「なら、散歩は朝の五時からかな」
「よじでもいいよ」
「さすがに眠いだろ……」
「でも、ごじだと、かえってくるのろくじだから、◯◯のねるじかんが」
「それはそうなんだけど」
朝六時に帰ってきて、シャワーを浴びて寝る。
就寝は間違いなく七時になるだろう。
だが、朝五時に帰ってくることができれば、一時間巻きで寝ることができる。
俺は、うにゅほに甘えることにした。
「……なら、朝四時出発でいいか?」
「うん、いいよ。わたし、さんじはんにおきるね」
「お願いします」
「あさのさんぽ、たのしみー」
「……そうだな。なんか、非日常感がある」
「よるのさんぽ、できないかも」
「深夜の散歩する約束もしてたよな。散歩ってほどじゃなくても、深夜に歩いてコンビニ行くくらいはしようぜ」
「いいの?」
「いいよ。足が疲れて散歩しない日とかに、最寄りのコンビニ行こう。往復で1kmくらいだろ、たぶん」
「らくらく」
「今の俺たちは、平気で6km歩くからな」
「つよくなった」
「足腰、本当に強くなったと思う……」
と言うか、二ヶ月前の俺たちの足腰は、どれほど弱かったのだろうか。
過去に戻って比較してみたい。


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2026年06月02日

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876 :名前が無い程度の能力を持つVIP幻想郷住民:2026/06/01(月) 04:07:49 ID:gkT86JKM0

2026年5月16日(土)

「さんぽいくー?」
「行く行く」
日記に書いていない日でも、晴れてさえいれば散歩している。
「日焼け止め塗らんと」
「そだね」
俺は、UVカットもできるオールインワンジェル。
うにゅほは普通の日焼け止めクリームだ。
準備を整え、いざ出陣。
五月半ばの陽光が、じりじりと肌を焼いていく。
「日焼け止め、正解だな」
「なしではいられない……」
「マジでそれ」
普段通りに5.5kmコースを踏破する。
もうすこしで我が家というところで、俺はふと気が付いた。
「××。この道って、通ったことある?」
「んー」
この道。
我が家から左へ向かい、右、左と曲がった先にある道のことだ。
なんてことのない、ただの住宅街である。
「……ない、かも?」
「車でなら気まぐれに通ったこともあるかもしれないけど、徒歩ではないよな」
「うん、ないとおもう」
「てことは、最低でも十五年はこの道通ってないのか……」
「こんなにちかいのに」
「近いことは理由にならないんだな。用事があるか、ないかだ」
「たしかに……」
なんとなく、その道に入る。
「おー、家が増えてる」
「そなんだ」
「そうなのよ。もっと虫食いだったんだけど……」
「すこしずつ、ひと、ふえてるよね」
「そんな印象はあるな」
「へんなひと、こなかったらいいな……」
「それは、本当にそうだな」
ご近所トラブルとか最悪だ。
俺たちは、ただ、静かに暮らしたいだけなのだ。


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2026年05月17日

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860 :名前が無い程度の能力を持つVIP幻想郷住民:2026/05/16(土) 18:59:08 ID:Sges9GMc0

2026年5月1日(金)

「だるうー……」
昨日、7km歩いたためか、足がパンパンだった。
「◯◯、さんぽはー?」
「足痛いし、曇りだから、やめ」
「はーい」
「××は、足大丈夫なのか?」
「ちょっとつかれてる……」
「7kmって言っても、普段のルートと1.5kmくらいしか差ないのにな」
「ふしぎ」
一ヶ月間散歩を続けて、それなりに健脚になった気でいたが、まだまだ未熟らしい。
「だるい、寝る……」
「おやすみー」
仮眠を取るため、CPAPを装着する。
うにゅほを見ると、テーブルの上に溜まっていた洗濯物を、箪笥に仕舞っているところだった。
目蓋の上にアイマスクを乗せる。
「──ひぎゃ!」
「うおッ!」
悲鳴なんだかなんなんだかわからない声に、慌てて身を起こした。
「むし! むし!」
「マジか」
CPAPを外し、慌ててうにゅほの元へ向かう。
「これ……!」
うにゅほが差した指の先を視線で辿ると、
「で……ッ!」
でかい。
春先だし、小さな羽虫かと思いきや、体長2~3センチはあるハチのような虫だった。
「どこから入ってきたんだよ!」
「わかんない……!」
「××、キンチョール!」
「はい!」
うにゅほが即座にキンチョールを取りに行く。
幸い、虫は動かない。
監視していると、うにゅほがすぐに戻ってきた。
「はい!」
「よし」
キンチョールを構え、噴射する。
飛ぼうとしても追い掛けて、ぶっかけ続ける。
一分ほどで息絶えた虫を、割り箸でつまんで外に投げ捨て、俺はようやく胸を撫で下ろした。
「マジで、どっから……」
「こないだ、まどあけたけど、あみどしてたのに」
「網戸の建て付け悪いのかな」
寿命が縮む心持ちだ。
あの虫は、なんの虫だったのだろう。
写真に収めてChatGPTに聞けばよかった。


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2026年05月02日

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844 :名前が無い程度の能力を持つVIP幻想郷住民:2026/05/01(金) 00:47:48 ID:25K.Ocdg0

2026年4月16日(木)

今日も散歩をした。
「きょう、よんきろね。よんきろ」
「そうだな。12kmが限界だってわかったし、ゆるく行こう」
「うん」
快晴の住宅街を歩き、幹線道路まで行く。
「ここから向こう、家も車も少なくていいんだよな」
「いく?」
「行こうか」
「うん」
やがて、空き地と板金業者ばかりが並ぶ田舎道へと辿り着く。
「ここ、ほどうひろいね!」
「手繋ぐか」
「うん!」
手を繋いでも、歩行者がいない。
自転車も、自動車も、ほとんど通らない。
まるで、俺たちだけの世界だった。
「このみち、いい……」
「これは、ベストルート見つけたかも」
「ただ、ごみおちてるねえ」
「それはしゃーない」
歩道の傍に窪みがあり、そこにぽつぽつとゴミが落ちている。
缶やペットボトル、お菓子の袋などだ。
「なんですてるんだろ……」
「家にゴミを持ち帰りたくないんじゃないか」
「だめだよ」
「駄目だな……」
「◯◯、すてないもんね」
「……まあ」
俺は、ポイ捨てをしない。
それは間違いない。
「なんか、もごもごしてる」
「俺は聖人じゃないってだけだよ。××が一緒にいるから捨ててないだけで、捨てたことはある」
「あるの!」
「あるよ。いつもじゃないし、数えるほどだけど」
「そなんだ……」
「嫌いになったか?」
「なるわけないけど」
力強い。
「でも、びっくしした」
「言っとくけど、ほんと数えるくらいだからな!」
「わかってるよー……」
ぐるりと回って帰宅すると、5km少々だった。
このルート、しばらく周回しようかな。


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2026年04月17日

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828 :名前が無い程度の能力を持つVIP幻想郷住民:2026/04/16(木) 01:28:29 ID:Unaotugo0

2026年4月1日(水)

「××、散歩行こうか」
「いく!」
身支度を整え、玄関を出る。
気温も、天気も、風速も、ちょうどいい。
「さんぽびよりだねー」
「まったくだ」
「きょう、しょうがっこういくの?」
「そのつもり」
「さんきろこーす、だね」
「まあ、そのくらいは歩けるだろ」
かつての通学路を、うにゅほと歩く。
「この家、友達住んでたな……」
「いまもすんでるかも」
「仮に住んでても、わからんだろうな。顔も名前も」
「なまえ、おぼえてないの?」
「覚えてない」
「そか……」
雑談と共に、1.5kmはあっと言う間に過ぎる。
「ほら、ここが俺の母校だよ」
「ここ、かよってたんだ」
「あんまり覚えてないけどな」
「そなんだ……」
とは言え、入るわけにもいかない。
小学校を遠巻きに見て、ルートを変える。
「じゃ、帰るか」
「うん」
帰り道、変なものを見つけた。
電柱の足元にくくりつけられた350mlの小さなペットボトルだ。
「……これ、なんでしばってるんだろ」
「わからん。まさか、猫避けじゃないよな……」
「ちいさいよ」
「あと、なんかお茶っぽいの入ってるけど」
「……おしっこだったりする?」
「想像したくない……」
街中の違和感に気付くのも散歩の醍醐味だ。
3km、案外普通に歩けるな。




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2026年04月02日

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811 :名前が無い程度の能力を持つVIP幻想郷住民:2026/04/01(水) 02:33:23 ID:TOEU..g20

2026年3月16日(月)

PCをいじっていて、ふと気が付いた。
「……One-Touch Search、作れるんじゃないか?」
膝の上のうにゅほが、こちらを振り返る。
「それなに?」
「ロジクールのマウスで昔使えた機能なんだよ」
「ふんふん」
適当なサイトの適当な文字列を選択する。
「今、"木曜日"って単語を選択してるだろ」
「してる」
「マウスのワンボタンで、Google検索できるんだ」
「え、べんり」
「便利なんだよ。でも、なんでか消された機能でな……」
「なんでだろ」
「しかも、さらに便利なのは──」
俺は、適当なフォルダを開き、適当なファイル名をクリックした。
ファイル名が選択される。
「今、"椅子1_マーブル2"って文字列が選択されてるだろ」
「されてる」
「この状態でも検索してくれるんだよ」
「……ふん?」
ピンと来なかったらしい。
「ブラウザで完結してないってことは、Chrome拡張機能では再現できないってことでな……」
「ふんふん」
「ともあれ、これをAntigravityで作れるんじゃないかってこと」
「つくれそう?」
「行けるんじゃないかな……」
行ってみた。
「行けた」
「すごい」
「完璧だぞ、これ……」
「べんり、つくれるね!」
「本当にな。今はシンプルなものしか作ってないけど、もっと複雑なものでも普通にできるはず」
「えーあい、すごいねー……」
「すごい」
ただし、便利の陰で失われていくものもある。
それは仕方のないことなのだろうな。





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2026年03月17日

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1 :名前が無い程度の能力を持つVIP幻想郷住民:2016/07/01(金) 19:13:30 ID:1bfcR2jI0

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795 :名前が無い程度の能力を持つVIP幻想郷住民:2026/03/16(月) 03:10:47 ID:gdUkBjdE0

2026年3月1日(日)

「あ、そだ」
「んー?」
「あさって、びょういんだよ」
「あ、そうか。たしかに」
忘れかけていた。
「そのつぎのしゅうも、びょういんだよ」
「どの病院?」
「だいがくびょういん」
「あー……」
面倒くさい。
病院の中でも、大学病院は特に面倒くさい。
だが、行かないという選択肢は、ない。
「大学病院のほうからこっち来てくれたらいいのにな」
「すごいこといってる」
「待ち時間とか、家で過ごせるんだぞ」
「それはいいかも……」
「だろ」
「でも、ひとたくさん、うちくるよ」
「それは嫌だな……」
「うん」
「じゃあ、患者が俺ひとりだったらいいのに」
「ひろいのに、だれもいないの?」
「そう」
「こわいかも……」
「リミナルスペースみがあるよな」
「りみなる?」
「不気味な雰囲気の、誰もいない空間──みたいな」
「ぜったい、にげるけいのげーむだよ……」
「わかる」
「こわい」
「でも、職員とかはいるから」
「いるんだ」
「会計とかできないし……」
「かいけいできるんだ……」
「患者がいないだけだからな」
「あ、そか」
「そうそう」
「でも、しごとないね」
「患者、俺ひとりだけだからな……」
「べんりだし、はやいけど、ちょっとやだよりかも」
「なら、待ち時間ゼロ」
「それがいちばんいいよ」
「本当にな……」
待ち時間で一、二時間は平気で飛んでいく。
当たり前に三十分以上待たせるのであれば、そもそも予約の時間を三十分以上ずらしてほしい。
困ったものである。



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2026年03月02日

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781 :名前が無い程度の能力を持つVIP幻想郷住民:2026/03/01(日) 23:37:52 ID:3OPCFrrw0

2026年2月16日(月)

インターホンの音で目を覚ました。
午前中の来客は基本的に無視することにしているのだが、寝起きだと反射的に出てしまうことがある。
慌ててインターホンを取ると、見知らぬ女性がふたりいた。
「あのー、すみません」
「はい」
「私たち、このあたりの方々に、水晶の言葉を届けているのですが……」
「はい?」
間違いない、宗教の勧誘だ。
「すみません、興味ないので……」
とだけ断り、通話を終了する。
隣で様子を見ていたうにゅほが、小声で尋ねた。
「すいしょうのことばって、なに?」
「知らん」
「しらんかー……」
「なんか宗教なことだけはわかる」
「やだね」
ふと、とある話を思い出した。
「宗教勧誘って、信者を増やすためだけにしてるわけじゃないんだって」
「そなの?」
「そうなの」
「なら、なんで?」
「手痛く断られるためだよ」
「……??」
うにゅほの頭上にハテナが浮かぶ。
「断られると、どうなる?」
「かなしい」
「そう、悲しい」
「かなしくなるためなの?」
「より正確に言えば、悲しみを共有するためなんだ」
「きょうゆう……」
「冷たくあしらわれた人たちが、みんな集まって互いを慰め合う。そうすると、自分たちには仲間しかいないんだ、となる」
「あ」
「そう、結束力が上がるんだ」
「ほー……」
「結束力が上がると信仰心も上がる。だから、宗教にとっては、信者が増えても断られても、どっちでもいいんだ」
「あたまいい」
「頭はいいけど、最悪だよ」
「そだね……」
以前、宗教勧誘を華麗に退けた、みたいな武勇伝を見掛けたことがあった。
だが、手ひどく断れば断るほど、その宗教は結束を強めるのだ。
「と言うわけで、無視がいちばんだ」
「うん」
とにかく、深く関わらないこと。
これが大切なのだと思う。



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2026年02月17日

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765 :名前が無い程度の能力を持つVIP幻想郷住民:2026/02/16(月) 18:51:41 ID:FyGf35Pc0

2026年2月1日(日)

「はっ」
と気付けば、パソコンチェアで寝落ちしていた。
痛む首をさする。
最近、また、寝落ちの頻度が上がっている気がした。
周囲を見渡すと、うにゅほがいない。
廊下から顔を出すと、すぐに居場所がわかった。
弟の部屋から、母親とうにゅほの声がしたのだ。
適当に覗きに行くと、なにやらアソビ大全を買ったらしく、いろいろ試しているようだ。
俺もヨットに参加したが、出目がまったく振るわず、一度も勝つことができなかった。
「あそびたいぜん、いいねー」
「わりといいな。アホみたいにゲーム詰まってるし」
「ごじゅういっこ?」
「多分……」
「たぶんなんだ」
「こういうのって、後か追加されたり、ある程度プレイしたら解放みたいのあるから」
うにゅほが、うんうんと頷く。
「そういうの、ある」
「たとえば?」
「──…………」
特に思いつかなかったらしい。
「マリカとか?」
「まりかとか!」
即相乗りされた。
まあ、いいか。
うにゅほと遊べるゲームが増えるのはいいことだ。
何か面白そうなゲームを見繕っておこう。





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2026年02月02日

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2026年1月16日(金)

ミント味のボトルガムを久し振りに購入した。
「なんか懐かしいな」
「ねー」
「昔はよく噛んでたっけ……」
「うん」
「××も食べる?」
「いい……」
「やっぱり」
うにゅほはミント味が好きではないのだ。
「◯◯、すきだね」
「好きってわけでもないんだけど……」
うにゅほが目をぱちくりさせる。
「そなの?」
「ああ。むしろ苦手なほう」
「……なんでたべるの?」
「口の中がスッキリするから……」
「あ、なるほど」
「つまり、食べ物としてより、うがいとか歯磨きみたいな感じで噛んでるんだよな」
「たべものじゃないんだ」
「歯磨き粉だって味はするし……」
「わたし、◯◯、みんとすきなのかとおもってた」
「誤解でした」
「まだしらないこと、あるんだね……」
「どんなに一緒にいたって、完璧はないさ」
ガムを二粒取り出し、口に放り込む。
そして、数回ほど噛んだとき、
「──ひィッ、ぷし!」
くしゃみが出た。
「◯◯、みんとあじたべると、くしゃみするね」
「なんでだろ……」
「わかんないけど、いつもしてる」
「自覚はある。××は出ないのか?」
「みんとあじたべないから……」
「食べてみよう」
「にがて……」
「そっか」
苦手なものを無理矢理勧めないのが、良好な関係を長く続けるコツである。
読者諸兄も気を付けよう。





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2026年01月17日

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732 :名前が無い程度の能力を持つVIP幻想郷住民:2026/01/17(土) 00:36:29 ID:QsRDub0k0

2026年1月1日(木)

「また勝ってしまった……」
「ね!」
大晦日に引き続き、家族でドンジャラをした。
自室に凱旋し、機嫌よくうにゅほを膝に乗せる。
「わたしたち、つよい」
「引きも良かったな」
「すぐリーチなった」
「あとは、俺が麻雀打てるってのも理由かもしれない」
「まえ、ぱそこんでやってたね」
「ドンジャラって麻雀の簡易版みたいなもんだから、コツが似てるんだよ」
「なるほどー……」
「みんな、麻雀あんま知らんからな。俺たちだけ微妙に有利だから、打てば打つほど勝てるんだと思う」
「──…………」
「どうした?」
「なんか、ずるしてるきーしてきた……」
「ズルはしてないだろ……」
「そかな」
「運だけの勝負なら、じゃんけんしてるのと変わらないだろ。ちゃんと考えれば有利になるゲームだから、面白い」
「それは、うん。そうだけど」
「あと、コツって言っても運で簡単に引っ繰り返る程度だからな。今日も勝てたのは、たまたまでもあるよ」
「そか」
うにゅほが、うんうんと頷く。
納得してきたらしい。
「ちなみに麻雀は、半荘だけなら素人でもプロに勝てる。でも、長期的に見れば勝率が段違いだから、プロが成立するんだ」
「はんちゃん?」
「一ゲーム、みたいな意味」
「ほー」
「とにかく、ズルはしてません。正々堂々と勝負しただろ」
「うん、した」
「なら問題なし」
「なし!」
正月三が日のうちに、また卓を囲むことになるのだろうか。
また大勝ちしてやろう。





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2026年01月02日

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1 :名前が無い程度の能力を持つVIP幻想郷住民:2016/07/01(金) 19:13:30 ID:1bfcR2jI0

うにゅほと過ごす毎日を日記形式で綴っていきます 


ヤシロヤ──「うにゅほとの生活」保管庫
http://neargarden.web.fc2.com/



715 :名前が無い程度の能力を持つVIP幻想郷住民:2026/01/01(木) 18:24:01 ID:HFZ3SaYg0

2025年12月16日(火)

「運動しないとな……」
「からだ、うごかさないとね」
「ああ。でも、ちょうどいい運動がなかなかないんだよな」
「どんなの、ちょうどいいの?」
「散歩」
「さんぽ……」
外を見る。
吹雪とは言わずとも、雪が降っていた。
十二月半ばともなれば、当然積もってもいる。
「さんぽは、だめかも」
「そうなんだよ。寒いし、道が悪くてそもそも危ないし」
「いえのなかで、できるうんどう」
「その場足踏みとかかな」
「あ、むかしやったきーする」
「やったやった。これは候補に入れてよさそうだな」
「ほかにはー」
「何かある?」
「えあろばいく」
「エアロバイクか……」
「やだ?」
「嫌ではないんだけど」
「だけど?」
「嫌」
「どっち!」
「まあ、気が向いたらってことで」
「じゃあ、◯◯が、ゆーちゅーぶみながらやってたうんどうは?」
「背中のやつな」
「うん。まいにちやってた」
「あれ、軽くやってみたんだけど、前屈したときに腹部に違和感が」
「まだはやいね……」
「まだ早い」
「あしぶみ、やろ」
「ああ。まずは五分間から始めようか」
「うん」
使わなければ、体はどんどん衰えていく。
この体をすこしでも長持ちさせたいのであれば、運動はすべきだろう。
 





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2025年12月17日

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1 :名前が無い程度の能力を持つVIP幻想郷住民:2016/07/01(金) 19:13:30 ID:1bfcR2jI0

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701 :名前が無い程度の能力を持つVIP幻想郷住民:2025/12/16(火) 10:45:59 ID:16rzhFZ.0

2025年12月1日(月)

「とうとう12月か……」
「そだねえ」
「もうすぐ2026年か……」
「そだねー」
「あっと言う間に2027年か……」
「まだはやい」
「それはそう」
「きーはやいよー……」
「でも、人生が加速してるような気もするんだよな」
「それは、わかるけど」
「二十歳くらいのときは、一年前のことを"ちょっと前"って言うと友達に笑われたもんだけど……」
「いちねんまえは、ちょっとまえじゃないよ?」
「××はまだ若いからな。俺くらいおっさんになると、二、三年前のことが"ちょっと前"になるんだよ」
「こわい……」
「怖いだろ……」
だが、事実である。
「××が俺くらいの年になる頃には──」
言い掛けて、そのとき自分が何歳になっているかを想像してしまった。
「……将来のことを考えるのは、やめよう」
「そだね……」
気が滅入るばかりだ。
弟のこともあるし、今は何も考えたくない。
「ゲームするかー」
「しよう、しよう」
弟から勧められたキュイジニアというゲームを、最近すこしずつ遊んでいる。
ゲームパッド対応のはずなのに何故かゲームパッドが使えず、仕方がないのでキーマウでプレイする羽目になっているのだが。
「これ、なんでゲームパッド使えないんだろうな……」
「あいしょうわるい、とか?」
「相性とかあんのかな」
原因をゲームパッドに絞り込み、適当にいじっていると、何故か使えるようになった。
「お、行ける」
「やた!」
「これで、だいぶ操作しやすくなるな」
面白いゲームなので、ストレスなくプレイできるようになったのは嬉しい。
ちょこちょこ遊んでいこう。





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